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葬儀を知る

香典袋をコンビニで購入するのは失礼?選び方から宗派による表書きの違いまで解説

香典袋をコンビニで購入するのは失礼?選び方から宗派による表書きの違いまで解説

香典袋はコンビニで購入できます。しかし、香典袋をコンビニで購入して失礼にあたらないか悩む方もいるのではないでしょうか。本記事では、コンビニで香典袋を買ってもよいのかついて詳しく解説します。香典袋の選び方や宗派ごとの表書きの違いについても解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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香典袋とは

香典袋とは、故人の霊前にお供えするお金(香典)を入れる包みのことです。不祝儀袋ともいわれ、お通夜や葬儀、法要などの弔事において参列者が香典を渡す際に使用します。

香典袋には水引の形や色、柄などさまざまな種類があります。包む金額や宗教・宗派、地域などによって使い分けます。

また、お金を包むときには香典袋の表書き側にお金の裏側(肖像画のない方)がくる向きで、肖像画が下向きになるように入れるなど、包み方にも決まりがあります。宗教や地域などによって包み方が変わるため、気になる場合は親族や地域の方に尋ねてみるとよいでしょう。

香典袋は文具店やスーパー、100円均一ショップ、ドラッグストア、ホームセンター、コンビニ、ネット通販などで購入できます。全ての店舗で必ずしも取り扱いがあるわけではないですが、必要になった場合は上記のお店を中心に探してみるのがおすすめです。

香典袋をコンビニで購入しても失礼ではない

香典袋はコンビニで購入しても失礼にはあたりません。

訃報は突然入るものです。24時間営業していてさまざまな場所に店舗があるコンビニがあるからこそ、突然の訃報にも迅速に対応できます。コンビニの香典袋を持参して葬儀に参列しても、マナー違反と思われることはありません。

むしろ前もって香典袋を用意しておく方が「死を予期して準備していた」として失礼と捉えられる場合もあります。香典袋は急遽用意するものです。近くで購入できる場所がコンビニしかなかったときは、躊躇せずに活用してください。

コンビニで購入できる香典袋の種類と選び方

ここからはコンビニでも購入できる香典袋の種類と選び方について解説します。ただし、全てのコンビニにおいて全種類の香典袋が揃っているわけではないため、注意しましょう。

水引が印刷されている香典袋

多くのコンビニでは、本物の水引がかけられているものではなく、水引が印刷されたタイプの香典袋を取り扱っています。香典袋は主に上包みと中袋で構成されていますが、水引が印刷されているものは封筒に印刷されており中袋はないため、包み方もお金を入れるだけと簡単です。

一般的に中袋へ記載する金額や住所、氏名については封筒の裏側に記載します。略式の香典袋とも捉えられますが、水引が印刷された香典袋を使ったからといって失礼にはあたりません。

なお、香典袋は、包む金額が選び方の基準となるため覚えておきましょう。水引が印刷されている香典袋は、近所の方への香典などといった3千円〜5千円程度の金額を包むときに使われることが多い香典袋です。

コンビニで取り扱われている香典袋の中では値段が一番安いため、手に取りたくなるかもしれません。しかし、包んだ金額と香典袋の種類が不釣り合いの場合には、マナー違反と捉えられる可能性もあります。香典袋を選ぶときは、入れる金額に見合ったデザインのものを選びましょう。

白黒の水引がついた香典袋

白黒の水引がついた香典袋は、コンビニで見かけることの多い種類です。右が黒、左が白の水引がついた見た目で、香典袋というとこちらを想像するでしょう。水引の種類には結び切りやあわじ結びがありますが、どちらの水引の香典袋を選んでも構いません。

表書きが書かれた短冊付きのものや、すでに表書きが印刷されたものなどもあります。表書きを書く時間がない方は、表書きが印刷されている香典袋を選ぶのがおすすめです。

また、白黒の水引がついた香典袋は5千円〜3万円程度の金額を包むときに使われる傾向にあります。

双銀の水引がついた香典袋

左右に銀色の水引がついた香典袋は、コンビニで取り扱われている種類の中でも豪華な見た目をした香典袋です。そのため、値段もコンビニで取り扱われている香典袋の中では比較的高価です。

白黒の水引がついた香典袋と同様に、短冊付きのものや表書きが印刷ずみのものもあります。双銀の水引がついた香典袋は、包む金額が3万円以上となる場合に使うことが一般的です。数千円の香典を包む際に双銀の香典袋を使ってしまうと失礼にあたるため注意してください。

多額の香典を包む場合には文具店の香典袋がおすすめ

10万円以上といった多額の香典を包む場合には、コンビニで取り扱われている簡易的な香典袋ではなく、大金封や特大金封といった豪華な見た目の香典袋に包むのがよいでしょう。

大金封や特大金封はコンビニでの取り扱いが少ないため、文具店などで購入する必要があります。通常の香典袋と比べて大きさや見た目、値段に違いはありますが包み方は同じです。

宗教・宗派による表書きの違い

香典袋には「御香典」や「御仏前」などといった表書きを記載しますが、宗教、宗派によって表書きにも違いがあります。

仏式の場合

仏式の場合、香典袋に書く表書きは「御霊前」や「御仏(佛)前」「御香典」「御香料」などが一般的です。ただし「御霊前」はお通夜や葬儀、四十九日までの法要、「御仏(佛)前」については四十九日以降の法要で使うべきといったマナーがあります。

仏教では死後四十九日までは故人は霊の状態であり、四十九日以降は仏となって浄土へ向かうと考えられています。そのため、「御霊前」「御仏(佛)前」に関しては場面に応じて使い分けが必要です。一方「御香料」や「御香典」については、どの法要でも使用できます。

また、コンビニでは蓮の花が描かれた香典袋が置いてあることもあります。蓮の花は仏式の香典袋であるため、使用してもマナー違反にはあたりません。

浄土真宗の場合

浄土真宗の場合、香典袋の表書きは「御仏(佛)前」「御供」「御香典」などを使用します。

浄土真宗は死後、故人がすぐに仏になるという「往生即身仏」という考えです。お通夜や葬儀であっても「御霊前」は使わず「御仏(佛)前」などの表書きを使うため注意しましょう。その他の仏教宗派のように「御霊前」の表書きを使用してしまうと、マナー違反と受け取られかねません。

神式の場合

神式の場合、香典袋に書く表書きは「御霊前」や「御玉串料」「御神前料」「御榊料」「御神饌料」などがあります。

ただし、神式では死後50日後に故人が神様になると考えられていることから「御霊前」は神葬祭などの死後50日まで、「御神前料」は一年祭以降からと決まっているため気をつけましょう。

神式特有の表書きが記載されている香典袋は、あまりコンビニに置いていないでしょう。該当する香典袋がないときは、表書きの記載がない無地の香典袋を購入して手書きで対応しましょう。

キリスト教の場合

キリスト教の場合は、カトリックとプロテスタントで使用できる表書きが少し違います。カトリックでは「御花料」や「御花代」「献花料」「御ミサ料」「御霊前」などの表書きを使用します。一方プロテスタントでは「御花料」「御花代」「献花料」「忌慰料」などを使用するのが一般的です。

キリスト教の場合、香典袋の柄は無地または百合の花、十字架が描かれたものを使用しましょう。蓮の花は仏式の香典袋のため使用は避けてください。コンビニでも無地の香典袋を取り扱っているところが多いため、手に入れやすいでしょう。

コンビニで購入できる香典袋以外の葬儀グッズ

突然お通夜や葬儀に参列することになった際には、必要なものをコンビニで探してみてはいかがでしょうか。ここでは、コンビニで購入できる香典袋以外の葬儀グッズを紹介します。

薄墨タイプの筆ペン

コンビニでよく取り扱われている葬儀グッズとして、薄墨タイプの筆ペンがあります。香典袋は「突然のことで墨を擦る時間がなかった」「涙で墨が薄まった」という意味で、薄墨を使って手書きするのが一般的です。薄墨の筆ペンが無い場合は通常の黒い筆ペンや黒色のサインペンでも大丈夫です。

白無地のハンカチ

白無地のハンカチは、コンビニで取り扱われている葬儀グッズの一つです。葬儀や法要では白無地のハンカチを持参するのが一般的とされています。

ただし、タオル素材のものはカジュアルすぎるため避けましょう。ハンカチは涙を拭う際など人目に触れる機会が多いグッズのひとつであるため、ご遺族や周囲の方に配慮して選ぶことが大切です。

黒い靴下やストッキング

黒い靴下やストッキングは、どのコンビニにも置いてあることが多い商品です。靴下やストッキングに穴が開いていたり、不適切な色のものを履いてきてしまったりした場合は、コンビニで探してみてください。

特にストッキングについては、参列中に伝線してしまう恐れがあります。心配な方は、予備としてコンビニでストッキングを買っておくと安心です。

黒のネクタイ

葬儀場や火葬場近くのコンビニでは、黒のネクタイが取り扱われていることがあります。男性で黒無地のネクタイを持っていない方は、コンビニで探してみましょう。仕事帰りに急遽お通夜に参列することになった場合でも、コンビニに売っていることを知っておけば慌てなくてすむでしょう。

袱紗(ふくさ)は取り扱いがないため注意

香典は袱紗に入れて持参するのがマナーですが、袱紗を取り扱っているコンビニはほとんどありません。袱紗は100円均一ショップやスーパーなどでは取り扱っていることがあります。突然必要になったときはコンビニ以外の店を探してみてください。

弔事の場合、袱紗の色は紺や緑、グレーなどの寒色系で左開きになるよう包むのが正しい包み方です。また、紫色は弔事と慶事の両方で使用できるため、まだ持っていない方は紫の袱紗を一つ買っておくとよいでしょう。

香典袋を急ぎで購入したい場合はコンビニで探してみましょう

この記事のまとめ

  • 香典を包むために使う包みを香典袋という
  • 香典袋はコンビニで購入しても失礼にはあたらない
  • コンビニでは水引が印刷されたものや白黒・双銀の水引の香典袋を買える
  • 香典袋の表書きは宗教・宗派によって異なる
  • コンビニでは香典袋以外に薄墨の筆ペンや白無地のハンカチなども買える

香典袋を急いで手に入れたい方は、コンビニで探してみるのがおすすめです。コンビニで購入しても、決して失礼にはあたりません。

また香典袋は、お金の包み方や表書きの書き方が決まっています。間違えてマナー違反をしてしまわないように、事前に知識を身につけておくとよいでしょう。

コンビニでは香典袋以外にも葬儀グッズを多数取り扱っています。突然の訃報が届いた際には、コンビニをぜひ活用してください。

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