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葬儀を知る

【動画解説】職場関係者(上司・同僚)へ送る香典は?金額相場や書き方、マナーなどを解説

【動画解説】職場関係者(上司・同僚)へ送る香典は?金額相場や書き方、マナーなどを解説

職場関係者の葬儀に出席する際、いくら香典を包めばよいのか迷うことがあるかと思います。特に初めての参列では香典について分からないことだらけでしょう。会社の上司・部下・同期など関係別の相場から、表書きや中袋の書き方、渡し方まで、社会人として必須の知識を動画を交えて分かりやすく解説します。香典の書き方や気を付けたいポイントについても紹介します。ぜひ目を通してみてください。

香典に関する気を付けたい点について、東京博善の公式YouTubeチャンネルの動画でも分かりやすく解説しています。関係別の金額相場から、表書きや中袋の書き方、渡し方まで幅広く紹介しています。

香典の金額相場・香典袋の選び方・書き方を1分で解説

この記事で分かること

  • 職場関係者との関係や自分の年齢で決まる香典の金額相場
  • 宗教や連名など状況に応じた香典袋の正しい書き方
  • 香典を準備してから渡すまでの流れと気を付けたいポイント

「ひとたび」は、東京都内で6つの総合斎場を運営する東京博善(創業100年超)がお届けするお役立ちコラムです。現場を知り尽くした専門スタッフが、葬儀・法要・終活の疑問に分かりやすくお答えします。

職場の関係者へ送る香典の相場の決め方

職場の方に香典を送るとなった場合、「上司に送る場合は?」「部下の家族に不幸があったら?」など迷うポイントがいくつか存在します。大別すると、以下の三つの要因によって香典の金額が変動するため、まずはこの三つを理解しましょう。

あなたとの関係

香典の金額は、故人との関係によって異なります。例えば、故人があなたの同期、部下、上司のいずれであるかによって、香典の金額は変わることが一般的です。

あなたの年齢

あなたの年齢も、香典の金額を決める要因の一つです。社会に出たばかりの20代は香典の金額が少なめで、30代、40代、50代と年齢が上がるにつれて金額が上がっていきます。

誰が亡くなったのか

香典の金額は、誰が亡くなったのかによって相場が変わります。職場関係者本人が亡くなった場合が金額は高めで、その両親や家族が亡くなった場合は金額が少なめになります。

職場の同期に送る香典の金額・相場

上述した香典の相場が決まるポイントを踏まえて、あなたと職場の方との関係を軸に香典の相場を解説していきます。まず、会社の同期に送る香典について紹介します。故人が同期の両親、両親以外の家族、本人の場合に分けて説明し、以降もこの三つに分けて解説します。

故人が同期の両親の場合

同期の両親が亡くなった場合の香典相場は、3千円〜1万円ほどだとされています。同期の両親への香典金額はあなたの年齢によって決まり、20代の場合は3千円程度、30代以上だと5千円程度になります。同期との個人的な付き合いや故人との面識がある場合は、1万円ほどと少し多めに香典を包むこともあります。

故人が同期の家族の場合

同期の配偶者や祖父母、兄弟などの家族が故人である場合、香典相場は3千円〜5千円になります。あなたの立場や年齢を問わず、この金額内に収めることがほとんどです。亡くなった方との付き合いや面識がない場合は、香典を出さないことも珍しくありません。

また、職場の方とお金を出し合って連名でまとめて香典を出すこともあり、ひとり当たり500円〜千円程度を負担することになるでしょう。この場合は、香典返しを辞退するのが無難です。

故人が同期本人の場合

故人が同期本人の場合、香典の金額相場は3千円〜1万円になるといわれています。20代や30代は3千円〜5千円ほどを包み、40代以上になると1万円を包むことが多いです。若い世代が香典を多めに出すと年長者や上司の立場がなくなってしまうため、20代や30代は香典を多く出しすぎないといった配慮も必要です。

ただし、亡くなった同期との交流が深く、故人の友人といえるほど個人的に親しくしていた場合などは、香典を多めに包んでも問題ありません。

職場の同僚に送る香典の金額・相場

職場の同僚の葬儀に参列する場合、香典の金額は相手との距離感やあなたの年齢、そして故人が誰であるかによって変わります。同僚は、日頃から顔を合わせる機会が多い身近な存在だからこそ、失礼のないよう適切な相場を把握しておくことが大切です。

一般的には、同僚本人やそのご家族が亡くなった場合、3千円〜1万円程度が目安とされています。ただし、職場の慣習として一律の金額が決められていたり、部署単位で連名にするよう定められていたりすることも少なくありません。独断で包む前に、まずは周囲の方や上司に相談し、足並みを揃えるのがスムーズです。

以下では、故人が同僚の両親、そのほかの家族、そして同僚本人の場合に分けて、それぞれの具体的な金額相場を詳しく紹介します。

故人が同僚の両親の場合

同僚の両親が亡くなった場合の金額相場は、3千円〜5千円程度が一般的です。もし同僚と特に親しい間柄であったり、過去にご自身の家族の葬儀で香典をいただいたりした経緯がある場合は、5千円〜1万円程度を包むこともあります。

金額を決める際は、ご自身の年齢も一つの目安となります。20代であれば3千円程度、30代以上であれば5千円程度を基準に考えるとよいでしょう。

ただし、同じ部署内で足並みを揃えて連名で包む慣習がある職場も多いため、個人で用意する前に周囲の同僚や上司へ相談することをおすすめします。地域の慣習や職場のルールが優先される場合もあるため、事前の確認がスムーズです。

故人が同僚の家族の場合

同僚の配偶者や子供、兄弟、あるいは祖父母といった家族に不幸があった場合の金額相場は、3千円〜5千円程度です。あなたの年齢や役職を問わず、この範囲内の金額を包むのが一般的です。亡くなったご家族と面識がない場合は、香典を送らないという選択をしても失礼にはあたりません。

また、同じ部署のメンバーと相談して連名で包むことも多いです。その際の負担額はひとりあたり千円程度が目安となります。連名で送る場合は、ご遺族の手間を考慮して香典返しを辞退する旨を伝えておくと、より丁寧な配慮となります。まずは職場の慣習を確認し、周囲と歩調を合わせて準備を進めることをおすすめします。

故人が同僚本人の場合

同僚本人が亡くなった場合の金額相場は、5千円〜1万円程度が一般的です。同じチームで働いていた仲間との別れは悲しみも大きいものですが、金額を決める際はご自身の年齢も判断材料の一つとなります。

20代や30代であれば5千円程度、40代以上であれば1万円程度を包む場合が多いです。ただし、故人と特に親しく、私生活でも交流があったような間柄であれば、相場より多めに包んで弔意を示すこともあります。

一方で、職場の同僚一同として連名で香典を出す慣習がある場合は、周囲と足並みを揃えることが大切です。一人だけ高額になりすぎると、かえってご遺族や周囲に気を使わせてしまうため、事前に周囲の状況を確認した上で準備を進めてください。

職場の上司に送る香典の金額・相場

続いて、会社の上司に送る香典の金額について解説します。会社の上司や上司の家族が亡くなった場合の香典では、他の職場の方々と歩調を合わせることが大切です。事前に相談して香典の金額を決めるとよいでしょう。

故人が上司の両親の場合

上司の両親が亡くなった場合の香典は、3千円〜1万円ほどが相場です。この場合は、一般的に年齢が上になるほど、包む金額が上がっていく傾向にあります。20代の方は3千円〜5千円ほど、30代は3千円〜1万円ほど、40代以上は5千円〜1万円程度を目安に包みましょう。

上司の両親の葬儀では、連名で香典を出すことも多いです。職場の方と連名にする際は、なるべく同じ金額を出すようにし、端数が出ないようにするのが一般的です。職場で香典のルールが決められている場合も多いため、決まりがある場合はそちらに従うことをおすすめします。

▶会社の人の親が亡くなった場合の香典相場について詳しくはこちら

故人が上司の家族の場合

上司の家族への香典を出す場合は、3千円〜1万円ほどが相場になると言われています。上司の両親に香典を出すときと同じく、20代は3千円〜5千円程度、30代は3千円〜1万円程度、40代から上の世代は5千円〜1万円程度を包むことが多いです。

上司の家族と直接会ったことがない場合は、個人ではなく職場から連名で香典を出すことになるでしょう。誰かが目立ってしまわないよう、出し合う金額が同じになるように周りの人と調節してください。

故人が上司本人の場合

上司本人が亡くなった場合は、職場の方々と連名で香典を出すこともあるでしょう。周りの社員が連名で出しているにも関わらず、あなたひとりが個人で香典を出すと、軋轢が生まれてしまうことがあるため注意しましょう。連名で香典を出す場合は人数によって金額が変わります。周りと相談しながらどの程度包むか決めてください。

ただし、直属の上司や特別にお世話になった上司が亡くなった場合は、個人で香典を包むこともあります。この場合、あなたの年齢や立場に関係なく5千円〜1万円程度が相場です。

職場の部下に送る香典の金額・相場

次に、職場の部下に送る場合の香典の金額相場を紹介します。他の人と差が出ないよう、相場を守って香典を用意しましょう。

故人が部下の両親の場合

部下の両親に香典を包む際は、3千円〜1万円ほどが相場とされています。部下との関係が深い場合や、故人と直接面識があった場合などは、5千円以上を包んでも問題ありません。ただし、高額すぎる香典はかえって相手に気を遣わせてしまう可能性もあるため、相手との関係や地域の慣習などを考慮して金額を検討しましょう。

故人が部下の家族の場合

部下の家族亡くなった場合も、3千円〜5千円が相場になるとされています。部下の家族の葬儀に参列する場合、会社の代表者として弔問することもあるでしょう。その際は、弔電や供花などの用意も忘れずにしておく必要があります。

故人が部下本人の場合

故人が部下本人である場合の相場は、3千円〜1万円ほどとなっています。20代は3千円〜5千円程度、30代なら3千円〜1万円程度、40代は5千円〜1万円程度が相場となるでしょう。部下が亡くなった場合、職場の方と連名ではなく、あなた個人が香典を出す機会が多く、その際は自分の年齢を考慮しながら、相場を守って香典を出しましょう。

ただし、上司のあなただけではなく社長も葬儀に参列する場合は、注意が必要です。社員が社長よりも高額の香典を包むのは好ましくないため、事前に金額を示し合わせておくか、高すぎない金額を包むのがおすすめです。

会社の社長に送る香典の金額・相場

最後に、あなたが所属している会社の社長に香典を送る場合について解説していきます。

故人が社長の親の場合

社長の両親が亡くなった場合は、基本的に会社から出すことになります。上司や社長から金額について伝えられます。それに従って香典を出しましょう。社内での立場が高くないのなら、葬儀に参列しないことも多いです。参列を迷っているのなら、上司や同僚など周りの方に相談してから参列する意向を決めるとよいでしょう。また、もし個人で香典を出す場合は、年齢や立場を問わず5千円〜1万円程度が相場とされています。

故人が社長の家族の場合

社長のご両親が亡くなられた場合は、会社として香典を出すことが一般的です。その他のご家族への香典については、個人の判断で出す機会は少ないものの、会社の方針に従って連名で出すこともあります。香典の金額は、会社の規定や慣習、香典を出し合う人数によって異なります。会社の方針に従って金額を決めるようにしましょう。

故人が社長本人の場合

社長本人が亡くなった場合の香典の相場は、5千円〜1万円ほどとなります。20代であれば5千円程度、30代は5千円〜1万円程度、40代より上の世代は1万円ほどを目安に包むとよいでしょう。社員が多い会社の場合は部署や支社ごとに香典を包むこともあります。必ず周りの社員と相談しましょう。会社から香典の額を伝えられた場合は、上記の相場よりも指定の金額を守ってください。

職場の関係者へ送る香典の書き方

金額の目安がついたところで、続いては香典の書き方を押さえておきましょう。会社の関係者に香典を出す際は、書き方もしっかり守って、失礼のないように香典をお渡しすることが大切です。

薄墨で書く

香典袋の表書きは、薄墨で書くのが一般的です。薄墨には「涙で墨が薄まった」という意味合いがあり、お悔やみや悲しみの気持ちを表すとされています。毛筆で書くのが適切ですが、弔事用の薄墨の筆ペンを使用しても問題ありません。ただし、鉛筆やボールペンの使用は避けるのが望ましいでしょう。

地域や弔事の種類によっては、薄墨以外の墨を使用する場合もあります。例えば、四十九日や一周忌などの法事では濃い墨を使用することもあります。また、中袋に記載する住所や氏名については、読みやすさを考慮し、ボールペンや万年筆を使用しても差し支えないとされています。

表書きの書き方

外袋の表書きの書き方にも、さまざまな気を付けたいポイントがあります。表書きとは、贈り物の内容を示すための名目のことです。表書きの書き方は故人の宗教や宗派によって異なるため、事前にどの宗教・宗派か確認しておきましょう。

仏教(仏式)

仏式のお通夜や葬儀では、「御霊前」「御香典」「御香料」という表書きを使用するのが一般的です。四十九日以降の法要での香典には、「御沸前」「御仏前」といった表書きを使いましょう。

浄土真宗・真宗大谷派

一般的に仏教では「御霊前」といった表書きが使われますが、浄土真宗や真宗大谷派では異なります。浄土真宗や真宗大谷派では「人は亡くなった後すぐに浄土へ行き、仏になる」と考えられているため、霊の概念がありません。ゆえに、浄土真宗や真宗大谷派のお通夜や葬儀の香典に「御霊前」と書くと不適切になるため、「御仏前」という表書きを使いましょう。

神道(神式)

神道の葬儀での表書きには、「御榊料」「御神饌料」「御神前」「御玉串料」などのいずれかを書きます。五十日祭が終わった後の香典も、書き方は変わりません。神道の香典は神様に捧げられるものだと考えられているため、仏教の「御仏前」という表書きは使えないため注意しましょう。

▶詳しい神式の香典の包み方はこちら

キリスト教

キリスト教における香典の表書きは、いくつかの表現が用いられます。一般的に「御花料」はプロテスタントとカトリックのどちらでも使用でき、宗派が不明な場合にも適しています。その他、プロテスタントでは「忌慰料」「献花料」などが、カトリックでは「御ミサ料」などが用いられることがあります。「御霊前」は特定の宗派で使われる場合もありますが、一般的には仏教でよく使われる表現です。

▶キリスト教の香典の包み方はこちら

名前の書き方

香典袋の外袋には、表書きの下に名前を書きます。香典を誰と出すのか、何人で出すのかによって書き方が異なります。間違えないように注意しましょう。

個人で香典を出す場合

個人で香典を出す場合は、表書きの下に自分の氏名を書きます。名字だけでは、香典を誰が出したのかご遺族の方に伝わらない恐れがあるため、必ずフルネームで記載しましょう。

夫婦で香典を出す場合

夫婦連名で香典を出す場合は、まず表書きを書いた下の中央部分に、夫のフルネームを記入します。その左隣に、名字を除いた妻の名前を書いてください。

複数人で香典を出す場合(連名)

複数人で一緒に香典を出す場合、人数によって名前の書き方が異なります。3名までの連名で香典を出す場合は、外袋に全員の名前を書いてください。一番立場が上の人の名前が中央になるように、右から左に名前を記載します。立場の上下がないのなら、五十音順に名前を書いていくとよいでしょう。

4名以上の連名で香典を出す場合は、代表者の名前のみを外袋に記載します。中央に代表者の名前を書いたら、その左下に「外一同」「外◯名」と書きましょう。この場合、別紙に香典を出した人の名前を全員分書き、香典袋の中に入れておくのが一般的です。

▶連名での香典の包み方について詳しくはこちら

会社として香典を出す場合

会社や団体として香典を出す場合、まず中央に代表者の名前を書き、右側に会社名を書きます。部署や支社などで連名で香典を出す場合は、右側に会社名、左側に「〇〇部一同」と記入しましょう。

中袋の書き方

香典の中袋には、表面に包んだ金額、裏面に氏名と住所を書きましょう。一般的に中袋に金額を記入する際の漢字は、壱(一)、弐(二)、参(三)、伍(五)、拾(十)、阡(千)、萬(万)を使います。また、数字の前には「金」、数字の後には「圓」と書いてください。例えば、1万円を包んだ場合は「金壱萬圓」、3千円の場合は「金参阡圓」と書きます。

職場の関係者へ送る香典を包むときのマナー

これまでの香典の金額や書き方とは別に、香典を包むとき、香典を渡すときにも意識したい点があるため、こちらも押さえておきましょう。

割り切れる数や縁起の悪い数字は避ける

香典には、割り切れる数字や縁起の悪い数字は包まないように気をつけてください。2や4といった割り切れる偶数を包むと、「故人との縁が切れてしまう」とされており、香典には不適切だと言われています。ご遺族の方に不適切だと思われないためにも、香典を包む際は千円札3枚や1万円札1枚などの奇数で出すようにしましょう。

また、縁起が悪いとされる数字も香典に包むのに不適切です。具体的には「死」を連想させる「4」、「苦しみ」をイメージさせる「9」が当てはまります。香典を出す時は4や9などの数を避け、ご遺族に失礼のないようにしてください。

お札の枚数は最小限にする

包むお札の枚数は最小限にしましょう。例えば、5千円を香典として包む場合は、5千円札を1枚入れましょう。千円札を5枚包んで5千円とするのは、なるべく避けた方が無難です。最小限の枚数にすることで、遺族が香典を数えるときに金額が分かりやすくなるためです。ただし、2千円札1枚といった割り切れる偶数や縁起の悪い数字は避けましょう。

お札は新札にしない

香典には新札(ピン札)を包まないようにしましょう。新札を香典として包むと、「あらかじめ亡くなることを予想してお札を用意していた」と思われてしまうため、避けるべきとされています。お通夜や葬儀は「突然の不幸」なため、手元にあったお札を持ってきたことが伝わるよう、折り目のついたお札を包むのが一般的です。もし新札しか持っていない場合は、縦か横に軽く折り曲げて折り目をつけましょう。

お札の向きは揃えて入れる

複数枚のお札を香典袋に入れる際は、遺族が集計しやすいようにお札の向きを揃えるのが一般的です。お札の肖像画が書かれている面を香典袋の裏側にくるように揃えて包みましょう。

香典袋は包む金額に合わせて選ぶ

香典袋は、包む金額に見合った格のものを選ぶのが一般的です。例えば、3千円〜5千円程度であれば水引が印刷された簡易的な香典袋を使用します。1万円〜3万円程度を包む場合は、実際の水引がついた黒白や双銀のものを使用します。

さらに高額になる場合は、高級和紙が使われたひだ折りのある香典袋が適しています。金額と香典袋の釣り合いが取れていないと不自然な印象を与えてしまうため、中身に合った香典袋を選ぶように配慮します。

香典を持参する際は袱紗に包む

香典を持参する際は、むき出しのままやポケットに入れて持ち運ぶのは避けてください。水引が崩れたり香典袋が汚れたりするのを防ぐため、必ず袱紗に包んで持っていくのが作法です。弔事用の袱紗は、紺や深緑、グレーなどの寒色系の色を選びます。

なお、紫色は慶弔両用として使用できるため、1枚持っておくと重宝します。袱紗を使用し丁寧に扱うことで、故人を悼む気持ちをより深く表すことができます。

葬儀の受付での渡し方とかける言葉

香典をお通夜や葬儀の会場で渡すタイミングは、受付を済ませる時が一般的です。受付で袱紗から香典袋を取り出し、相手から見て表書きが正面になるように向きを変えて差し出します。香典を渡す時にかける言葉としては、「この度はご愁傷様でございます」「心よりお悔やみ申し上げます」といった簡潔な挨拶が適切です。長く話すことはご遺族の負担になるため、短くお悔やみの言葉を添えて両手で丁寧にお渡しします。

葬儀に参列しない場合は現金書留で郵送する

仕事の都合や遠方に住んでいるなどの理由で葬儀に参列しない場合、香典はいつ渡すのでしょうか。この場合、香典を郵送することで弔意を伝えられます。現金を送る際は、必ず郵便局の窓口から現金書留で郵送します。

香典袋にお金を入れた上で現金書留の封筒に入れ、お悔やみの気持ちと参列できないお詫びを綴った手紙を添えると丁寧な印象になります。葬儀に間に合わず後日渡すことになった場合でも、なるべく早めに手配し、ご遺族の負担にならないように配慮します。

家族葬などで香典を辞退された場合の対応

近年はご遺族の意向や家族葬の増加により、香典を辞退されることも少なくありません。訃報の案内などで香典辞退の旨が伝えられている場合は、ご遺族の意向を尊重し、無理に渡さないのが一般的です。香典の代わりに何かお供えしたい場合は、供花や供物を送る方法もあります。

ただし、供花や供物もあわせて辞退されている場合は、無理に贈ることは控え、言葉のみでご遺族へお悔やみの気持ちを伝えるようにします。

▶家族葬と言われた場合の香典について詳しくはこちら

香典の金額が少なかったと気づいてもあとから渡すのは控える

葬儀後に、自分が包んだ香典の金額が相場よりも少なかったと気づくことがあるかもしれません。しかし、不足分をあとから渡すのは控えてください。香典を二度渡すことは「不幸が重なること」を連想させるため、失礼にあたります。また、ご遺族に香典返しの手間を増やしてしまうことにもなります。どうしても気になる場合は、後日の法要やお盆などの機会に、香典の代わりとして供花やお供え物を送る形で弔意を示します。

職場関連での香典に関するよくある質問(FAQ)

職場での香典に関するよくある疑問について、FAQ形式で解説します。急な訃報に接した際、周囲との調和を保ちながら失礼のない対応ができるよう、以下の内容を参考にしてください。

Q. 香典を辞退された場合の対応は?

A. ご遺族から香典辞退の意向が示されている場合は、その意思を尊重して無理に渡さないのが一般的です。無理にお渡しすることは、かえってご遺族の負担になってしまうため控えましょう。弔意を伝えたい場合は、供花や供物も辞退されていないか確認した上で検討します。すべて辞退されている場合は、お悔やみの言葉を伝えるに留めるのが適切です。

Q. 告別式に参加する場合とお通夜で違いはある?

A. 香典を渡すタイミングは、お通夜か葬儀・告別式のいずれか一方で問題ありません。両方に参列する場合でも、香典を二度渡す必要はなく、最初に参加する際にお渡しするのが一般的です。金額相場や香典袋の書き方、渡し方についても、お通夜と告別式で大きな違いはありません。どちらの場合も、袱紗に包んで持参し、受付で丁寧にお渡ししてください。

Q. パートやアルバイトの人への対応は?

A. パートやアルバイトの方であっても、職場の仲間として香典を送ることがあります。金額の目安は、勤め先の本人に対しては3千円~5千円、勤め先の両親に対しては3千円、勤め先の祖父母に対しては千円~3千円程度が一般的です。ご自身が上司や責任者の立場であれば、本人の場合は5千円~1万円程度、ご家族の場合は3千円~5千円程度を包むことも考えられます。

ただし、勤務形態や交流の深さによって対応はさまざまです。短期間の勤務や接点が少ない場合は、無理に個人で包まず、部署内の有志で千円ずつ出し合うなど連名での対応も検討してください。また、福利厚生として会社から慶弔見舞金が出る場合もあるため、独断で決めず、事前に社内の規定や周囲の慣習を確認して足並みを揃えることが大切です。

マナーを踏まえて、職場の関係者に香典を送りましょう

この記事のまとめ

  • 会社の関係者への香典は、相手との関係・あなたの年齢・誰が亡くなったかによって相場が変わる
  • 香典は薄墨で書くのが一般的
  • 表書きの書き方は宗教・宗派によって異なる
  • 個人で香典を出すか、連名で出すかによって名前の書き方が違う
  • 中袋には包んだ金額と住所、氏名を記載する
  • お札の枚数は最小限にし、割り切れる数字や縁起の悪い数は包まない
  • 新札を包むのは避ける

会社の関係者への香典の金額は、相手との関係性やあなたの年齢などによって相場が決まります。職場の人と連名で香典を出す場合も多いです。ひとりで決めずに周りの方と相談することをおすすめします。今回紹介した香典の相場や書き方に配慮して、香典を送りましょう。

監修者 SUPERVISOR
1級葬祭ディレクター 志岐 崇

2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。

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