閉じる メニュー
葬儀のあと

四十九日法要の食事とは?事前準備・料理の内容・実施の流れを徹底解説

四十九日法要の食事とは?事前準備・料理の内容・実施の流れを徹底解説

四十九日法要が終わった後、参列者や僧侶を招いた食事会を行うことが多いです。この食事には、いったいどのような意味があるのでしょうか。本記事では、四十九日法要の食事の目的や事前準備、料理の内容、当日の流れなどを解説していきます。

東京博善のお葬式 0120-506-044 24時間365日・通話無料 お気軽にお問い合わせください 事前相談・お急ぎの方もこちらから!

四十九日法要で食事を行う意味

四十九日法要をはじめとする法事で行う食事(お斎)には、当日の参列者や読経いただいた僧侶への感謝を表すという意味があります。食事を振る舞うことで、無事に四十九日法要を終えられたことへの感謝を伝えるのです。また、お斎でお酒を振る舞うことには「故人の冥福を祈る」という意味もあります。

四十九日法要の食事に必要な事前準備

四十九日法要で食事を行う場合、前もってさまざまな準備をする必要があります。ここからは、四十九日法要の食事に必要な準備について解説していきます。準備の流れをしっかりと確認しておき、四十九日法要の食事を手配しましょう。

①参列者に会食の案内をする

四十九日法要の前に、参列者に対して会食の案内を行います。事前に会食の案内をしていないと、参列者が法要後に予定を入れてしまう恐れがあります。なるべく多くの方に会食に参加してもらうためにも、日程に余裕を持って知らせておくのがおすすめです。

四十九日法要を執り行うことを知らせる案内状に、会食があることを記載するとよいでしょう。その際、返信はがきにて会食に参加するか否かを記入できるようにします。

▶法要の案内状の書き方はこちら

②食事会の人数を確認する

次に、食事会に参加する人数を確認します。法要に参加する方全員が食事会に参加するとは限りません。参加人数が明確になっていないと、お店やレストラン、仕出し弁当などの予約ができません。四十九日法要の1ヵ月前までには参加人数を確定しておきましょう。小さなお子様が食事会に参加する場合は、大人が食べるものとは別に子供用の料理を手配することをおすすめします。

③食事会場を決めて予約する

参加人数が確定したら、食事会場を決めます。レストランやホテルなどを予約する場合、なるべく早めに予約をすませましょう。あらかじめ複数の店舗を候補として挙げておき、その中から選ぶようにすればスムーズです。会食は約2時間ほどで終わるのが一般的ですが、予約の際は余裕を持って1時間ほど長めに確保しておくことをおすすめします。また、会食を自宅で行う場合は仕出し弁当を注文するとよいでしょう。

④席順を決める

四十九日法要の前に、食事会場での席順を決めておきましょう。僧侶が参加する場合は僧侶が上座に座り、施主が隣に座ります。遺族や親族など故人との関係が深い人は末席から順に座りましょう。会食に参加する人数が少ない場合は、自由に着席しても問題ありません。また、会食に参加する人数が多い場合は、挨拶が聞こえやすいように施主の席を中央にすることもあります。

四十九日法要の食事の内容

四十九日法要では、どのような料理が出るのかご存知ない方もいるのではないでしょうか。そこでここからは、四十九日法要の食事の内容を紹介していきます。どういった料理を準備すべきか分からない方は、ぜひ参考にしてみてください。

精進料理

四十九日法要の食事としては精進料理が挙げられます。精進料理とは、魚や肉などを使用しない料理のことです。仏教では殺生が禁じられているため、肉や魚を使わず野菜や豆を使った精進料理が選ばれます。例えば、豆腐の味噌汁や山菜の小鉢といったメニューが提供されます。

和食

四十九日法要の食事では精進料理が出されるのが基本ですが、近年はしきたりにこだわりすぎない施主も増えてきました。そのため、肉や魚を使用した和食を四十九日法要の食事として食べることも多くなっています。ただし、法要はおめでたい場ではないため慶事で使われる食材は提供されません。例えば、伊勢海老や昆布、鯛などは縁起物であるため、四十九日法要の食事には不向きとされています。

仕出し弁当

自宅で四十九日法要の食事を行う場合、仕出し弁当を注文する方も多いです。すでに調理されているお弁当が届くため、料理を作ったり片付けたりする手間がかかりません。

また、法要会場の近くにお斎ができる場所を保有している仕出し弁当屋もあります。自宅以外で仕出し弁当を食べたい時にも利用できる上、法要会場から食事会場へ移動する負担も軽減できます。食べきれなかったお弁当は持ち帰ってもらえるため、途中で退席される方が多くても安心です。

四十九日法要の食事会を実施する流れ

ここからは、四十九日法要当日に食事会を実施する流れを解説していきます。法要が終わってから食事が終わるまでの流れを詳しく紹介しているため、目を通してみてください。特に、法事を取り仕切る立場の方はきちんと流れを押さえておきましょう。

①食事会の案内

四十九日法要の最後には、施主からの挨拶が行われます。この時、法要を無事に終えられたことのお礼を伝えるのと同時に、食事会を執り行う旨を参列者に向けて案内しましょう。法要会場とは離れた場所で会食を行う場合は、会場の場所や開始時間についてもきちんとアナウンスしておきます。

②食事会場へ移動

四十九日法要が終了したら、会食への参加者は食事会場へと移動します。法要会場と会食場所が離れている場合、前もってバスやタクシーなどの移動手段を手配しておくことをおすすめします。参加者自身で会場に移動してもらう場合は、会場の場所が詳しく書かれている地図などを渡しておくと親切です。法要会場と同じ場所で食事を行うのであれば、移動は必要ありません。

③代表者による挨拶

参加者全員が会場に集まり着席したら、代表者が食事開始の挨拶を行います。この挨拶は、法要の施主が行うのが基本です。法要に参列していただいたことのお礼や、感謝の気持ちとして食事を用意したことなどを述べましょう。長々と話す必要はないため、2分ほどを目安に挨拶を終えてください。

▶四十九日法要の挨拶例文集はこちら

④献杯

代表者の挨拶が終わったら、献杯を行います。献杯とは、故人の冥福を祈って杯を捧げることを指します。献杯の際は、施主や家族、故人と親しかった友人などが簡単に挨拶をするのが一般的です。献杯後は、参加者同士で故人との思い出を語りながら食事を行います。食事が行われている間、家族や施主が参加者を回って挨拶をすることもあります。

⑤お開きの挨拶

食事が終わったら、施主がお開きの挨拶を行います。無事に四十九日法要の会食を執り行えたことや、参加者への感謝を改めて述べましょう。

⑥引き出物

最後に、参加者に引き出物を渡します。引き出物は3千円~5千円の予算で用意し、参加者全員に同じものを渡すことが多いです。香典を多めに包んでくださった方には、後日品物を贈るとよいでしょう。食事に参加できない方には、四十九日法要が終わったタイミングで引き出物を渡してください。

▶四十九日法要の引き出物の相場はこちら

四十九日法要の食事を行う際の注意点

四十九日法要の食事を行う際は、いくつかの点に注意する必要があります。ここからは、四十九日法要の食事を行う上での注意点を解説していきます。

お店を予約する際は法要後の食事だと伝える

お店やレストラン、ホテル等でお斎を行う場合は、四十九日法要後の食事であることを予約の際に伝えましょう。法要後の食事だと伝えていないと、伊勢海老や鯛など慶事用の食材が使用される恐れがあるためです。慶事で使用される料理を法要後の食事で出すのはマナー違反になるため、予約の際は注意が必要です。

献杯の挨拶は事前に依頼しておく

献杯の挨拶を会食の参加者にお願いする場合は、事前に伝えておくようにしてください。四十九日法要の当日に挨拶を依頼すると、相手を焦らせてしまう可能性が高いです。また、当日の依頼だと挨拶を断られることもあるため注意してください。遅くとも3日前までには「献杯の挨拶を依頼したい」という旨を知らせておきましょう。

食べすぎや飲みすぎに注意する

四十九日法要の食事では、食べ過ぎや飲み過ぎに十分注意してください。参加人数が多いとつい羽目を外してしまい、お酒を飲みすぎたり食べすぎたりする方がいらっしゃいます。しかし、法要後の食事は楽しく盛り上がるためではなく、故人を偲ぶために行われるものです。「故人の冥福を祈る」という食事の目的を忘れないようにしましょう。また、故人と全く関係のない話をするのも避けてください。

四十九日法要の食事に関してよくある質問

ここからは、四十九日法要の食事に関する質問に回答していきます。法事で行う食事について疑問点や不安がある方は、前もって確認しておくと安心です。

Q. 四十九日法要の食事にかかる時間はどのくらい?

四十九日法要の食事には、1時間半〜2時間ほどの時間がかかるとされています。参加人数によっては、目安よりも時間が短くなったり長くなったりするでしょう。レストランやお店を予約する際は、食事会が長引いても大丈夫なように時間に余裕を持たせた終了時間にしておくことをおすすめします。

Q. 四十九日法要の食事の予算はどのくらい?

四十九日法要の食事の予算は、ひとり当たり3千円〜7千円程度とされています。宗派やお住まいの地域によって相場が異なる場合もあるため、不安な方は葬儀場のスタッフや地域の方に相談しておくと安心です。

事前準備や当日の流れを押さえ、四十九日法要の食事を手配しましょう

この記事のまとめ

  • 四十九日法要で食事を行うのは、僧侶や参列者に感謝を伝えるという意味がある
  • 四十九日法要の食事の前には、参列者へのお斎の案内、会食人数の確認、会場の予約、席順の決定などの準備が必要になる
  • 四十九日法要の食事では、精進料理や和食、仕出し弁当などが出される
  • 四十九日法要の食事は、法事後の会食の案内、会場への移動、代表者による挨拶、献杯、お開きの挨拶といった流れで実施される
  • 四十九日法要の食事をレストランやお店で行う場合は、法事後の食事であることを予約の際に伝える
  • 献杯の挨拶は、前もって依頼しておく

四十九日法要の食事には、僧侶や参列者への感謝を伝えるという意味合いがあります。当日慌てることのないよう、本記事で紹介した事前準備や当日の流れを押さえ、しっかりと四十九日法要の食事を手配しましょう。

SHARE この記事をSNSでシェアする