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葬儀のあと

一回忌と一周忌の違いとは?意味・時期・流れ・マナーをそれぞれ解説

一回忌と一周忌の違いとは?意味・時期・流れ・マナーをそれぞれ解説

「一回忌」と「一周忌」という二つの言葉は似ているため、意味を混同してしまっている人も多いのではないでしょうか。しかし、この二つは行われる時期や実施する意味が異なります。本記事では、一回忌と一周忌の違いや流れについて詳しく紹介します。

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一回忌と一周忌の主な違い

一回忌と一周忌は意味が異なります。混同しないよう、一回忌と一周忌の違いを確認しましょう。

一回忌と一周忌の時期の違い

一回忌と一周忌は、法要を行う時期が違います。一回忌は、故人が亡くなった日のことを指します。例えば2023年の4月1日に故人が亡くなった場合、その命日が一回忌となります。そのため、葬儀は一回忌の法要にあたります。

一方、一周忌とは故人の命日の1年後を指します。一周忌には、遺族や故人の友人が集って一周忌法要を行うのが一般的です。

一回忌と一周忌の行う意味の違い

一回忌と一周忌は、行う意味も異なります。一回忌に行う法要である葬儀は、亡くなった故人の死を悼み、故人が極楽浄土へたどり着けるよう祈るために行われます。

一方、故人の死から1年経った節目に行われる一周忌の法要は、気持ちに区切りをつけて故人を偲ぶための儀式です。一周忌法要を行うことで、故人の死を受け入れて次の段階に進むという意味があります。

年回忌と周忌の数え方の違い

年回忌と周忌は、数え方も異なります。ここからは、それぞれの数え方の違いを詳しく紹介します。

年回忌の数え方

年回忌は、故人が亡くなった命日を一回忌として数えます。その後、命日の1年後が二回忌、2年後が三回忌となり、数え年と同じ数え方です。

周忌の数え方

周忌の場合、故人の命日から1年後を一周忌と数えます。つまり、一周忌と二回忌は同じ時期を意味しています。

一回忌から葬儀までの流れ

繰り返しになりますが、故人の命日である一回忌の法要が、お通夜や葬儀にあたります。故人の命日である一回忌から葬儀まではほとんど時間がないため、すぐに準備に取り掛からなくてはいけません。ここからは、一回忌から葬儀までの流れを解説しますので、事前に確認しておきましょう。

①関係者に連絡する

故人の死亡が確認されたら、まずは関係者に連絡します。この時、訃報をすぐに連絡する人と、葬儀の日程が確定してから伝える人に分けておいたほうがよいでしょう。家族や親族に訃報を知らせた後、喪主を決めてから、菩提寺や葬儀社に連絡をして葬儀の手配を行いましょう。病院で入院している場合は、危篤状態になったタイミングで関係者に連絡することもあります。

また、故人が亡くなった状況や場所によって、葬儀までの手配や手続きなどが異なります。在宅療養をしており自宅で亡くなった場合は、まずかかりつけの病院に連絡をして判断を仰ぎます。ご遺体を動かしたりせず、医師による死亡確認を待つようにしてください。病院で亡くなった場合、医師が病室で死亡診断書を発行します。死亡診断書を受け取り、葬儀社への連絡やご遺体の安置場所の選定などを進めましょう。

事故死や自死、突然死などの場合は、まず警察に連絡を入れる必要があります。監察医や検視官が死因の特定を行ったのち、警察から死体検案書が発行されます。

②ご遺体を搬送・安置する

病院で亡くなった場合、ご遺体を病院から別の場所へと速やかに移動させる必要があります。葬儀社のスタッフと相談しながら、安置場所を決めましょう。安置場所としては、斎場の安置室や自宅などが多いです。ご遺体の搬送に必要な車の手配は、遺族ではなく葬儀社が行うのが一般的です。

③葬儀の打ち合わせを行う

ご遺体の安置が完了したら、葬儀社のスタッフと打ち合わせを行います。どのような葬儀にしたいか、予算や参列者はどれくらいかなど、細かい葬儀プランを決定していきます。基本的には喪主や施主が遺族の代表として打ち合わせを行いますが、他の家族が参加しても問題ありません。後悔のない葬儀にするために、疑問点や不安なことがある場合はこの段階で解消しておきましょう。

④納棺

納棺とは、故人の身を清めてあの世までの旅立ちの身支度を行う儀式です。一般的に納棺は限られた家族や親族のみで行われますが、故人と親しかった友人が参加することもあります。納棺は、末期の水や湯灌、死化粧を行い、最後に棺に副葬品を納めるという流れで行われるのが一般的です。家族の意向や住んでいる地域によっては、儀式の内容が変わることもあります。

⑤お通夜

納棺後は、お通夜が執り行われます。遺族は開式の時間までに斎場に行き、参列される方に挨拶をしましょう。時間になったら着席し、お通夜を開始します。遺族は祭壇に最も近い席に着き、焼香も参列者より先に行います。お通夜が終了したら喪主が閉式の挨拶をした後、通夜振る舞いが始まります。

▶死化粧や湯灌の詳しい解説はこちら

⑥葬儀・告別式

お通夜の翌日は、葬儀・告別式が執り行われます。お通夜は夜の18時頃から開催されますが、葬儀は午前中に行うのが一般的です。遺族は葬儀が始まる一時間前には会場入りし、段取りの確認を行いましょう。受付や会葬御礼品の準備、弔辞・弔電の氏名の確認なども行います。

時間になったら着席し、喪主の挨拶で葬儀が始まります。お通夜と同じく、焼香は喪主、遺族、参列者の順番です。葬儀が終わったら最後のお別れと共に棺に花を入れ、蓋をします。その後、故人の友人や遺族が棺を担いで斎場の外へ運び出し、霊柩車に乗せて出棺となります。出棺後は遺族などの近しい方のみが火葬場へと向かい、火葬を執り行います。

▶葬儀日程の決め方から詳しい当日までの流れはこちら

一周忌法要の当日の流れ

故人が亡くなって1年後、一周忌法要が行われます。一周忌法要は、葬儀に参列していただいた方を招いて行う場合が多いです。ここからは、一周忌法要の当日の流れを解説します。

①僧侶入場

法要が始まる時間になると、僧侶が会場へと入場します。参列者と遺族は、法要の開始時間までに斎場に入って着席しておきましょう。

②喪主の挨拶

僧侶が入場したら、喪主もしくは施主が遺族を代表して開式の挨拶を行います。長時間話す必要はなく、手短に参列いただくことへの感謝を1〜2分ほどで述べるとよいでしょう。

③僧侶による読経

喪主の挨拶が終わったら、僧侶による読経が始まります。読経が行われている間は数珠を手に持ち、静かにお経を聞くのがマナーです。赤ちゃんや小さなお子様を連れて参列する場合は、状況に応じて退出の判断をしましょう。

④焼香

読経が行われている間に僧侶の合図があったら、焼香を開始します。焼香はまず喪主が行い、次に遺族、参列者と続きます。焼香の手順は宗派によって異なるため、前もって確認しておきましょう。

⑤僧侶の法話

読経と焼香が終わった後は、僧侶による法話が行われることがあります。「楽な姿勢でお聞きください」と言われることもありますが、なるべく姿勢は崩さずに話を聞きましょう。このとき、故人と寺院との関係や生前のエピソードなどが語られることもあります。法話が終わったら僧侶が退場します。退場後、お布施やお車代、御膳料などを渡すとよいでしょう。

⑥お墓参り

故人が眠るお墓が近くにある場合は、参列者全員でお墓参りを行うこともあります。お墓にお供えをし、手を合わせて冥福を祈りましょう。お墓が遠方にある場合は、お墓参りの行程を省くことも多いです。

⑦喪主からの挨拶

一周忌法要が終わったら、喪主が閉式の挨拶を行います。開式の挨拶よりも時間を取り、故人との思い出や生前のお礼などを述べることが多いです。法要後に御斎の準備をしている場合は、挨拶の際に案内をするとよいでしょう。

⑧御斎

一周忌法要の後に、御斎を開くこともあります。御斎とは、参列者と遺族が共に行う食事のことです。故人を偲んだり思い出を語ったりしながら過ごしましょう。あくまで主役は故人であるため、故人と全く関係のない話は控えたほうがよいです。

一回忌・一周忌に関するマナー

ここからは、一回忌と一周忌に関するマナーを解説します。ご遺族や故人に対して失礼のないよう、前もってマナーを確認しておきましょう。

招待されたら基本的に断らない

一回忌・一周忌のどちらも、法要に招待されたら断らず参列するのが一般的です。法要についての案内が届いたら、できる限り早めに連絡しましょう。お通夜と葬儀・告別式のどちらかにしか参列できない場合は、どちらか一方だけの参列でも構いません。どうしても両日都合がつかない場合は、喪主やご遺族に不参加の旨を一報伝えましょう。

服装に関するマナー

一回忌の服装

一回忌は、状況によって適した服装が異なります。納棺やお通夜は訃報を受けてから時間がないため、平服で参列しても問題ないとされています。平服と言っても普段着ではなく、黒のスーツやワンピースなど落ち着いた服装のことです。葬儀では、ご遺族も参列者も喪服を着用します。

一周忌の服装

一周忌の法要には、喪服で参列するのが基本です。ただし、身内のみで行う法要の場合は平服と指定されていることもあります。どちらを着用するべきか迷った場合は、ご遺族や喪主に確認しましょう。

香典に関するマナー

一回忌の香典

一回忌の香典の費用は、故人との関係や参列者の年齢によって異なります。両親が亡くなった場合は3万円〜10万円、兄弟姉妹や祖父母は1万円〜5万円、その他の親族や友人は3千円〜3万円ほどが相場です。一回忌の場合、香典を渡すタイミングはお通夜と葬儀の2回ありますが、どちらかでお渡しします。お通夜と葬儀両方で香典を渡すのは避けましょう。

一周忌の香典

一周忌の香典は、一回忌の香典よりも相場が低くなります。身内のみで行われる法要の場合、香典を辞退されることも多いため、前もって確認しておきましょう。

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一回忌と一周忌の意味や内容の違いを正しく理解しましょう

この記事のまとめ

  • 一回忌は故人が亡くなった日のことを指し、一周忌は故人の命日から1年後を指す
  • 年回忌は故人が亡くなった命日を一回忌として数え、周忌では1年後を一周忌として数える
  • 一回忌から葬儀までは、関係者への連絡、遺体の搬送・安置、葬儀の打ち合わせ、納棺、お通夜、葬儀・告別式の流れで行う
  • 一周忌法要当日は、僧侶入場、喪主の挨拶、僧侶による読経、焼香、僧侶の法話、お墓参り、喪主からの挨拶、御斎の流れで行う
  • 一回忌も一周忌も、どちらも参列を断らないのが基本

一回忌と一周忌は、言葉の響きは似ていますが意味が異なります。どちらも故人とご遺族にとって大切な儀式であるため、しっかりと流れやマナーを把握しておきましょう。 

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