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葬儀のあと

秋のお彼岸とは?2024年のお彼岸期間・やること・食べ物などを解説

秋のお彼岸とは?2024年のお彼岸期間・やること・食べ物などを解説

秋のお彼岸という言葉を耳にすることはあっても、いつ・どんなことをするのか知らない方も多いのではないでしょうか?本記事では、秋のお彼岸の意味や2024年のお彼岸の期間などを徹底解説します。お彼岸にやることや意味を理解して、ご先祖や故人をしっかりと供養しましょう。

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秋のお彼岸とは

お墓

日本では、ご先祖や故人を供養するお彼岸が大切にされていますが、その意味をご存知ない方も多いのではないでしょうか。ここでは、秋のお彼岸の意味や由来、秋のお彼岸入りやお彼岸明けについて解説します。

秋のお彼岸の意味・由来

彼岸とは、ご先祖や故人の供養をするために、お墓参りに出向いたり法要を行ったりする日本独自の仏教行事です。

彼岸はサンスクリット語の「波羅蜜多(はらみった)」に由来し、煩悩と迷いの世界とされる「此岸(しがん)」にいる者が、「六派羅蜜(ろくはらみつ)」の修行をすることにより、死後の世界または悟りの境地とされる「彼岸(ひがん)」に到達できるとされています。六波羅蜜とは、「布施・持戒・忍辱・精進・禪定・智慧」の6つの善行のことです。

また仏教では彼岸のことを「あの世(三途の川の向こう岸)」と表現することがあります。あの世は西の方角にあるとされており、太陽が真東から昇り真西へ沈む期間に仏様の供養をすることにより、極楽浄土に行けると考えられていたのです。また、お彼岸の時期はあの世とこの世が近づくことから、ご先祖に会いやすくなるとも言われています。

春分の日や秋分の日は、太陽が真東から昇り、真西へ沈む日であることから、春と秋の年2回お彼岸の行事が行われるようになりました。

秋のお彼岸入り・お彼岸明けとは

秋のお彼岸入りは、秋のお彼岸の初日のことです。これに対して秋のお彼岸明けは、秋のお彼岸の最終日を指します。お彼岸入りしてからお彼岸明けするまでに、ご先祖や故人の供養のためにお墓参りや法要を行うのが一般的です。

【2024年最新】秋のお彼岸の期間

カレンダー

秋のお彼岸は秋分の日近くですが、実際に秋のお彼岸はいつになるのでしょうか。ここでは、2024年(令和6年)の秋のお彼岸の期間を紹介します。

2024年の秋のお彼岸は9月19日~25日の7日間

2024年の秋のお彼岸は、9月19日(木)~9月25日(水)の7日間です。2024年の秋分の日は、9月22日(日)となっており、その前後3日間を合わせた期間が今年の秋のお彼岸にあたります。そのため、お彼岸入りは9月19日(木)、お彼岸明けは9月25日(水)です。

秋のお彼岸の期間は秋分の日を中日とした7日間

秋のお彼岸の期間は秋分の日を中日として、前後3日を合わせた7日間です。日付の指定はされていませんが、例年9月22日か9月23日が秋分の日であるため、その前後3日間を合わせた7日間がお彼岸の期間になります。

秋のお彼岸にやること

仏壇

ここからは、秋のお彼岸にやることについて解説します。

仏壇や仏具のお手入れ

彼岸には、丁寧に仏壇や仏具のお手入れを行いましょう。初めに仏壇に手を合わせ「掃除をさせていただきます」と挨拶をしてから、ご本尊やご位牌、仏具を取り出し、毛ばたきや雑巾でホコリを落とします。

仏壇や仏具は繊細な素材で作られているものも多いため、乾いた柔らかい布で軽く拭くようにしてください。掃除が終わったら、取り出したものを元の位置に戻します。

お墓参り

秋のお彼岸はお墓参りに出向き、ご先祖や故人を供養する期間です。お墓参りは夕方以降や日没後になると無縁仏や餓鬼が付いてくると言われているため、午前中に行うとよいでしょう。

墓地に到着したら「これから掃除を行います」と挨拶をし、掃除を行います。墓地の中央はお墓を守る仏様の通り道とされているため、出入りする際はお墓に向かって左端から入り、右端から出ましょう。続いてお墓周りの雑草を刈り取り、墓石を掃除してから、花やお供え物などを供えしましょう。最後に線香をあげて、ご先祖や故人を供養します。

▶お墓掃除の詳しいやり方はこちら

お供え

秋のお彼岸の期間中は、仏壇にお供えをします。仏教には「五供(ごく)」という考え方があり、「香・花・灯明・浄水・飲食」のお供えが大切とされています。そのため、自宅の仏壇にお供えする場合は、線香や花、ローソク、お茶や食べ物をお供えしましょう。

▶お彼岸の具体的なお供え物についてはこちら

法要

秋のお彼岸は家族や親族が集まり、みんなでお墓参りや法要を行う地域もあります。法要は自宅に僧侶を招いて行う「個別法要」とお寺の敷地内で行う「合同法要」の2種類ありますが、近年はお墓参りのみで法要を行わない地域も多いです。

秋のお彼岸の食べ物

天ぷら

秋のお彼岸には、仏壇仏具の掃除やお墓参り、法要を行う以外に、家族や親族で集まって秋の季節を感じる食べ物をいただきます。ここでは、秋のお彼岸でいただく食べ物を紹介します。

おはぎ

秋のお彼岸は仏壇におはぎをお供えする慣習があり、家族や親族が集まった際にもおはぎをいただくことが多いです。

おはぎを秋のお彼岸に食べるようになった由来は諸説あります。一説には小豆が邪気を払うとされる赤色をしていること、貴重な砂糖を使用していることなどから、おはぎをご先祖や仏様へ捧げて感謝の意を表したり、家族円満を祈ったりするためとされています。

彼岸そば・うどん

彼岸には、彼岸そばやうどんもよく食べられます。年越しそば(うどん)として親しまれているように、そばやうどんは縁起がよいとされている食べ物の一つです。また、そばの実には「五臓六腑を清める」と言われており、ご先祖を迎えるときに食べられるようになったという経緯もあります。

精進揚げ

精進揚げとは野菜を揚げたものです。秋のお彼岸でいただく精進揚げには、なすやきのこなどの季節に合った食材を使うのがよいでしょう。関西では精進揚げではなく、「つけ揚げ」や「衣揚げ」と呼ばれることもあります。

赤飯

赤飯は、一般的に慶事の際に食べられることが多いですが、秋のお彼岸に食べる地域もあります。小豆の赤い色は魔よけや厄除けの力があるとされているためです。

いなり寿司・五目寿司

秋のお彼岸は、ご先祖へのおもてなしとして、いなり寿司や五目寿司を準備する場合も多いです。五目寿司には肉や魚を避け、山菜やレンコンの酢漬けを使います。

普段よりも豪華で特別感のあるお供えを準備することで、ご先祖に喜んでいただこうという心遣いからでしょう。お供えした後は、家族や親族など集まった人でいただきます。

秋のお彼岸と春のお彼岸の違い

おはぎ

秋のお彼岸と春のお彼岸の期間には、お墓参りや法要を行うという共通点があります。一方で、お供えする食べ物や花には秋と春で違いがあります。

ここでは、秋のお彼岸と春のお彼岸のお供え物の違いを解説します。

お供えする食べ物の違い

秋のお彼岸にはおはぎがお供えされますが、春のお彼岸はぼたもちがお供えされます。どちらも同じもち米とあんこを使用したお菓子ですが、牡丹(ぼたん)の花が咲く頃の春のお彼岸は「ぼたもち」、萩(はぎ)の花が咲く頃の秋のお彼岸は「おはぎ」と呼び名が変わります。

また、それぞれの作り方にも若干の違いがあります。ぼたもちはこしあんを使用し、牡丹の花のように大きめに作られており、おはぎは粒あんを使用し、萩の花のように小ぶりに作られるのが一般的です。ただし、地域によっては作り方が異なる場合もあります。

お供えする花の違い

春のお彼岸と秋のお彼岸では、お供えする花の種類も異なります。春のお彼岸は、キンセンカやマーガレット、フリージアなどがおすすめです。秋のお彼岸は、リンドウやケイトウ、ソリダコなどを選ぶとよいでしょう。

通年お供えできる花は、菊やユリ、カーネーションやトルコキキョウなどがあります。また春と秋で共通してトゲや毒があるものや香りが強いものを避け、季節の花や故人が好きだった花をお供えするのがよいでしょう。

▶お彼岸におすすめのお花はこちら

秋のお彼岸の意味や期間を把握して、故人を想って過ごそう

笑顔

この記事のまとめ

  • お彼岸はお墓参りや法要を行う、日本独自の仏教行事
  • 秋のお彼岸は秋分の日を中日とし、前後3日間を含めた7日間
  • 2024年の秋のお彼岸は9月19日~25日の7日間
  • 秋のお彼岸にやることは、仏壇や仏具のお手入れ・お墓参り・お供えなど
  • 秋のお彼岸の食べ物は、おはぎ・彼岸そばやうどん・赤飯・精進揚げ・赤飯・いなり寿司や五目寿司がある

秋のお彼岸は、太陽が真東から昇り真西へと沈む秋分の日を中日とし、前後3日間を含めた7日間のことです。普段より仏壇仏具のお手入れを丁寧にしたり、お墓参りに出向いてお墓の掃除をしたりしてご先祖や故人を供養しましょう。秋のお供えや食べ物は地域によっても異なるため、周囲に確認してみてください。

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