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葬儀のあと

お彼岸に供える花は何がよい?お墓参りや仏壇に飾る花の種類やマナーを解説

お彼岸に供える花は何がよい?お墓参りや仏壇に飾る花の種類やマナーを解説

春と秋のお彼岸ではお墓や仏壇に花をお供えしますが、どのような花をお供えすればよいかご存知でしょうか?本記事では、お彼岸にお供えする花の種類やマナーについて詳しく解説していきます。お彼岸に不向きな花に関してもまとめていますので、目を通してみてください。

お彼岸で花を飾る理由

彼岸でお墓や仏壇に花を飾るのは、仏教の逸話が関係しています。仏教には「お釈迦様が仏様に花をお供えした」という逸話が残っており、それに倣って花を供えるようになったとされています。

お彼岸に供えるのにおすすめの花

また、過酷な自然環境に耐えて咲く花の姿を、仏教では怒りや苦しみを耐え忍ぶ「忍辱」という修行の象徴として捉えています。お彼岸という悟りを目指す修行の期間に花を供えることは、仏様への供養であると同時に、自らの心も花のように清らかに保つという決意の表れでもあります。命の尊さを象徴する花は、言葉にできない感謝をご先祖へ伝える大切な役割を担っています。

なぜ花を供えるの?

まずは、お彼岸におすすめな花の種類について紹介していきます。季節を問わずお供えできる花と春秋におすすめの花をまとめましたので、参考にしてみてください。

仏教においてお花を供えることには、いくつかの大切な意味が込められています。まず一つは、仏教の経典に由来する「供養」としての側面です。かつてお釈迦様が修行をしていた際に、燃灯仏という仏様へ花を捧げたという逸話があり、これが現在の仏花のルーツの一つとされています。

季節を問わず用いられる花

また、お供えする花は「忍辱(にんにく)」の修行を表しているとも考えられています。花は厳しい自然環境の中で雨風に耐え、美しく咲き誇ります。その姿を仏教では、怒りや苦しみに耐え忍び、心を穏やかに保つ修行の象徴として捉えているのです。お彼岸という時期は、私たちが悟りの世界へ近づくための修行期間でもあります。お墓や仏壇に花を供えることで、故人を慈しむと同時に、自らの心も花のように清らかに保つことを誓うという意味があります。

キク科の花

さらに、仏教では故人や仏様はお花の香りを楽しむ「香食(こうじき)」という考え方もあります。美しい見た目だけでなく、良い香りを届けることも大切な供養の一つです。命の尊さを象徴するお花は、言葉にできない感謝の気持ちを伝える架け橋として、お彼岸の行事には欠かせない存在となっています。

彼岸で用いられる代表的な花として、キク科の花が挙げられます。菊の花には邪気を払う役割があるとされており、お盆や葬儀などでも使用されます。菊は枯れた後に花びらが散らばりにくいのが特徴で、仏壇やお墓を汚さないのがメリットです。また、花が長持ちしやすく、長期間仏壇やお墓に飾ることも可能です。

いつ用意する?

キク科の花には、菊以外にガーベラやコスモス、キンセンカ、ダリアなどがあります。故人の好みに合わせてお供えする花を選ぶとよいでしょう。お彼岸で花を送る場合は、白などの淡い色味の花を選ぶとよいでしょう。

お彼岸の花をいつ用意すべきかについては、お彼岸の期間である「入り」「中日」「明け」のスケジュールに合わせて考えるのが一般的です。お彼岸は、春分の日または秋分の日を中日とした前後3日間の計7日間を指します。

カーネーション

仏壇に供える花は、ご先祖を迎える準備として「彼岸入り」の前日まで、あるいは当日の午前中までに用意しておくのが理想的です。一方、お墓参りに持参する花は、お参りに行く当日の朝に購入するか、前日に用意して水につけておき、新鮮な状態でお供えできるようにします。

日本では母の日のプレゼントとして送ることが多いカーネーションも、お彼岸のお供えに適した花です。カーネーションは花持ちがよいため、お彼岸だけでなくお盆のお供えにも選ばれることが多いです。

特に注意したいのは、お彼岸の時期は多くの方がお墓参りや仏壇の準備を行うため、生花店やスーパーの生花コーナーが非常に混雑する点です。人気の高い菊や季節の花は売り切れてしまうこともあるため、希望の種類がある場合は1週間前までには予約を済ませておくと安心です。

カーネーションは華やかながらも優しい印象を持っているため、お墓や仏壇を飾るのにおすすめな花です。お彼岸にお供えする際は、白や淡い色のカーネーションを選ぶとよいでしょう。

また、遠方のご親戚や知人宅へお供えの花を送る場合は、彼岸入りの当日か、遅くとも中日までには届くように手配するのが一般的です。配送にかかる日数も考慮し、早めに注文を確定させておきましょう。お彼岸の期間中、常に美しい花を絶やさないようにしたい場合は、中日を過ぎたあたりで一度新しい花に買い替えるのも、故人を大切に想う丁寧な供養の形といえます。

春のお彼岸におすすめの花

2026年の秋のお彼岸時期とは?

ストック

2026年(令和8年)の秋のお彼岸は、9月23日の「秋分の日」を中日として、9月20日(日)から9月26日(土)までの7日間です。

春のお彼岸には、ストックという種類の花がおすすめです。ストックは丈が長く、可愛らしい印象の花です。花が咲いている時間が長いため、お墓や仏壇に長期間飾っておけるのがメリットです。

始まりとなる彼岸入りは9月20日(日)、終わりとなる彼岸明けは9月26日(土)となります。

白や黄色、ピンク、パープルなど、さまざまな色があるのもストックの魅力です。単色のストックをお供えするのもよいですし、複数の色を組み合わせるのもおすすめです。

お彼岸の時期は、ご先祖を供養するために多くの方がお墓参りや仏壇の準備を行います。そのため、生花店などではお供え用の花が非常に混雑し、希望の種類が手に入りにくくなることも考えられます。

トルコギキョウ

お参りの日程に合わせて、新鮮で美しい花を早めに予約しておくなど、余裕を持って準備を進めておくと安心です。

トルコギキョウも、春のお彼岸におすすめな種類の花です。トルコギキョウには、花びらがカップのような形になっている「一重咲き」と、花びらが何層にも重なって見える「八重咲き」の2種類があります。どちらも上品な印象でお彼岸のお供えに適しているため、好みに合わせて選んでみてください。

トルコギキョウは暑さに強い花とされているため、春にも安心してお墓や仏壇にお供えできるでしょう。春のお彼岸だけでなく、夏のお盆にも適した花として知られています。色や品種も豊富ですので、選択肢が多いのも嬉しい点です。

スイートピー

春のお彼岸におすすめの花として、スイートピーも挙げられます。スイートピーはピンクやライトパープル、白などの春らしく優しい色が特徴です。お墓や仏壇などを優しい雰囲気にしてくれるとして人気の花です。

本記事では、年間を通じてお墓参りや仏壇に重宝される菊やカーネーションといった代表的な種類に加え、春と秋のそれぞれにふさわしいおすすめの花を具体的に紹介します。初めて準備をする方でも、これらを知っておくことで自信を持って花選びができるようになります。ご先祖へ感謝を伝えるために、ぜひ参考にしてください。

また、スイートピーは果物のような甘くフルーティーな香りを楽しめるのも特徴です。仏教では、故人や仏様は香りを楽しむと考えられているため、スイートピーはお供えに向いている花といえるでしょう。

フリージア

お彼岸に供える花として、まず候補に挙がるのがキクやカーネーションです。これらの花は季節を問わず通年で入手しやすく、花持ちがよいという共通の利点があります。

フリージアも、春のお彼岸向けの花として知られています。フリージアは春の代表的な花の一種で、パープルや白、黄色などさまざまな色の花を咲かせます。花びらが連なるように咲くのが特徴で、可愛らしい印象を与える花です。花持ちもよいため、仏壇やお墓にお供えしてきれいな姿を長く楽しむことができます。

特にキク科の花は、古来より邪気を払う力があると信じられてきました。花びらが散りにくいため、お墓や仏壇の周囲を汚す心配が少なく、長期間にわたって美しい状態を保てる点が魅力です。

また、フリージアは香りがよいことでも知られています。お墓や仏壇にお供えすれば、ご先祖と仏様に香りを楽しんでもらえるでしょう。

また、母の日の印象が強いカーネーションも、その優しい雰囲気と丈夫さから仏花として広く親しまれています。洋風の仏壇や、故人のイメージに合わせて少し華やかさを添えたい場合にも適しています。どちらの花も、白や淡い色を中心に選ぶことで、場所を選ばずにお供えできます。

秋のお彼岸におすすめの花

お彼岸で用いられる代表的な花として、キク科の花が挙げられます。菊の花には邪気を払う役割があるとされており、お盆や葬儀などでも使用されます。菊は枯れた後に花びらが散らばりにくいのが特徴で、仏壇やお墓を汚さないのがメリットです。また、花が長持ちしやすく、長期間仏壇やお墓に飾ることも可能です。

胡蝶蘭

秋のお彼岸におすすめの花として、胡蝶蘭が挙げられます。胡蝶蘭は上品で風格のある雰囲気が特徴で、お盆のお供えにも使用されます。頻繁にお手入れしなくても花持ちするため、花のお手入れに時間を割けない方にもおすすめです。

胡蝶蘭は色の種類が豊富な花でもありますが、お彼岸のお供えには白色を選ぶとよいでしょう。

デンファレ

デンファレも、秋のお彼岸のお供えにピッタリの花です。気品のある雰囲気で高級感を演出でき、お墓や仏壇を上品に彩ります。花びらに厚みがあるため、時間が経っても花びらがシワになりにくく、きれいな状態が長続きします。

お彼岸にお供えする際は、赤いカーネーションよりも白や淡いピンク、薄い紫などの落ち着いた色味のカーネーションを選ぶのが一般的です。これらの中明度の色を選ぶことで、他の仏花とも調和しやすく、上品な供花に仕上がります。また、カーネーションは花びらが散りにくいため、お墓や仏壇の周囲を汚す心配が少ない点も、お供えとして重宝される理由の一つです。故人を想う温かな気持ちを表現したいとき、その柔らかな花姿はご遺族の心も穏やかにしてくれるでしょう。

お供えの花の主役として使用することもありますが、差し色として用いられることも多い花です。お供えには白やピンク、ライトパープルなどの色味のデンファレを選びましょう。

リンドウ

3月の春のお彼岸は、厳しい寒さが和らぎ、色鮮やかな花々が咲き始める季節です。お供えする花には、春の訪れを感じさせる明るい色味や、優しい香りのものを選ぶとご先祖への供養にも彩りが添えられます。

リンドウは、「秋の訪れを教えてくれる」として日本で古くから親しまれている花です。青色の花が特徴で、お墓や仏壇を爽やかな雰囲気にしてくれます。紫やピンクの種類もあるため、花束全体の色味やデザインに合わせて色を選んでみてください。

この時期に特におすすめしたいのは、ストックやトルコギキョウ、フリージアといった種類です。これらは春ならではの季節感を演出できるだけでなく、仏教において大切にされる香りの要素も備えています。お供えする花を選ぶ際には、スイートピーのように蔓のある花は「ツルが絡みついて成仏できない」という理由で避けられることがあります。また、ユリは花粉が多く、お供えする際に配慮が必要な場合があります。

2026年の秋のお彼岸時期とは?

それぞれの花が持つ特徴や魅力、お供えする際のポイントについて詳しく解説します。故人を偲ぶ気持ちにふさわしい一輪を見つけるための参考にしてください。

秋彼岸

全期間

9月20日(日)〜9月26日(土)

彼岸入り

9月20日(日)

中日

9月23日(水)

※秋分の日

彼岸明け

9月26日(土)

お彼岸に不向きな花の種類

ここからは、お彼岸のお供えには向いていない花を紹介します。

▶春のお彼岸について詳しくはこちら

ツル科の植物

彼岸の花には、ツル科の植物を選ばないようにしましょう。アサガオのようなツル科の植物は、絡みつくように伸びる様子から「故人が現世に囚われて成仏できない」と考えられています。

また、茎に強度がないため飾りにくく、お墓に巻きつく可能性もあるため注意が必要です。

トルコギキョウは暑さに強い花とされているため、春にも安心してお墓や仏壇にお供えできるでしょう。春のお彼岸だけでなく、夏のお盆にも適した花として知られています。色や品種も豊富ですので、選択肢が多いのも嬉しい点です。

香りが強過ぎる花

香りが強い花もお彼岸のお供えには不向きとされています。お墓に香りが強い花をお供えすると虫が寄ってくることもあるため、お墓参りに来る他の方のことも考えて香りが強すぎる花をお供えするのは避けましょう。

トゲのある花

アザミやバラといったトゲを持つ花も、お彼岸のお供えには不向きです。攻撃する様子を連想させるトゲをお墓や仏壇にお供えするのは、ご先祖や仏様に対して失礼にあたります。また、お供えする際にトゲが手に刺さってケガをしたり、お墓の管理者が後片付けをする際の迷惑になったりする可能性もあるため避けましょう。

毒のある花

彼岸のお供えに不適切な花として、毒があるものも挙げられます。スズランや彼岸花などは、茎や花粉から毒性のある汁が出るため避けてください。

お彼岸でお供えする花に関するマナー

ユリ

ユリは一輪でも存在感があり、その凛とした立ち姿は仏壇やお墓を格調高く、華やかに彩ります。仏教では花の香りも大切な供養の一つとされており、ユリの芳醇な香りはご先祖や仏様への贈り物としてふさわしいと考える方もいらっしゃいます。

ここからは、お彼岸でお供えする花に関するマナーについて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

お供えには、白いカサブランカやテッポウユリなどが選ばれることがあります。ただし、ユリの花粉は一度衣服や仏壇に付着すると落ちにくいため、開花したら早めに雄しべを取り除いておくのが一般的とされています。また、ユリは香りが非常に強いため、周囲の方への配慮として、屋外のお墓参りや広めの空間にある仏壇へのお供えに向いていると言えるでしょう。

花は自分に向けてお供えする

花を仏壇やお墓にお供えする際は、花を自分側に向けて飾るのがマナーです。これは、花が枯れていく様子を見ることで、遺族が故人や仏様から命の尊さを学ぶためと考えられています。また、花を見ることで心を落ち着かせ、余裕を持って故人を偲ぶという目的もあります。

飾る花の本数は奇数にする

秋のお彼岸には、落ち着いた色合いや秋の季節感を感じさせる花を選ぶのが一般的です。この時期は、夏の暑さが和らぎ始める頃であるため、少しずつ秋らしい色味を取り入れることで、ご先祖への供養に深みが生まれます。

お墓や仏壇に飾る花の本数は、3本や5本などの奇数にするのがマナーです。偶数は割り切れることから「故人との縁が切れる」ことを連想させるため、避けたほうが無難です。花立(花をお供えする際に使う花瓶のこと)のサイズに合わせて、何本の花を準備するべきか検討しましょう。

特におすすめしたいのは、リンドウなどのお花です。これらは気品があるだけでなく、比較的長持ちする性質を持っているため、お墓や仏壇を長く美しく彩ってくれます。それぞれの花が持つ特徴や、お供えする際に意識したいポイントについて解説します。秋の訪れを感じながら、故人を穏やかな気持ちで偲ぶための花選びに役立ててください。

お墓に供える場合は花を一対準備する

お墓には二つの花立があるため、花は必ず一対ずつ準備しましょう。本数や花の色、種類を揃え、見た目が同じになるようにお供えするのがマナーです。花を一対にするのには、「極楽浄土を表すため」「見た目をよくするため」といった意味合いがあります。

秋のお彼岸におすすめの花として、胡蝶蘭が挙げられます。胡蝶蘭は上品で風格のある雰囲気が特徴で、お盆のお供えにも使用されます。頻繁にお手入れしなくても花持ちするため、花のお手入れに時間を割けない方にもおすすめです。

花が長持ちするよう配慮する

お墓や仏壇にお供えした花は、なるべく長持ちするように配慮しましょう。例えば、花を入れる前に花立をきれいに洗ったり、水切りをしてからお供えしたりなどの方法が有効です。こまめにお墓参りができなかったり、花のお手入れが難しかったりする場合は、花立がなくても飾ることができるフラワーアレンジメントをお供えしてもよいでしょう。

▶秋のお彼岸について詳しくはこちら

枯れた花はすぐに片付ける

お供えした花が枯れてしまった場合、なるべく早く片付けることが大切です。枯れた花をそのまま放置していると、周囲が汚れたり虫がついたりします。なかなかお墓参りに行けない場合は、墓地の管理者に花の処分を依頼するとよいでしょう。

デンファレも、秋のお彼岸のお供えにピッタリの花です。気品のある雰囲気で高級感を演出でき、お墓や仏壇を上品に彩ります。花びらに厚みがあるため、時間が経っても花びらがシワになりにくく、きれいな状態が長続きします。

また、そもそも枯れることのないプリザーブドフラワーや造花を選んでも、マナー違反にはなりません。特に春は気温が高くなるため、選択肢に入れてもよいでしょう。

お彼岸で花をお供えして故人を偲びましょう

この記事のまとめ

  • お彼岸で季節を問わずに用いられるのは、キク科の花、カーネーションなど
  • 春のお彼岸では、ストック、トルコギキョウ、スイートピー、フリージアをお供えするのがおすすめ
  • 秋のお彼岸では、胡蝶蘭、デンファレ、リンドウがおすすめ
  • お彼岸に不向きなのは、ツル科の植物、香りが強い花、トゲのある花、毒のある花
  • お彼岸でお供えする花の本数は奇数にし、自分の方に向けてお供えする
  • 花が長持ちするようこまめに手入れをし、枯れた花はすぐに片付ける
  • フラワーアレンジメント、ブリザードフラワー、造花でもマナー違反にはならない

お彼岸に供える花の色とそれぞれの意味

彼岸では、故人を供養するために仏壇やお墓に花をお供えします。季節を通して用いられる花もあれば、時期ごとのおすすめの花もあるため、好みに合わせてお供えする花を選びましょう。お供えした花はなるべく長持ちするようにお手入れし、枯れてしまったらすぐ処分することが大切です。 

お彼岸に供える花の色には、それぞれ象徴的な意味が込められています。見た目の美しさだけでなく、故人への想いやご自身の気持ちに合わせて花の色を選ぶのがおすすめです。

白色の花に込められた意味

白は「純粋」や「清らかさ」を象徴する色であり、仏花の定番として広く使われています。どの宗派でも安心して供えることができ、特に故人が亡くなってから日が浅い場合に適しています。

故人の死後1年以内は、白を基調としたお花を選ぶのが基本とされています。

純白の花は、厳かで清浄な雰囲気を演出してくれます。

黄色や紫色の花が持つ意味

黄色や紫の明るく温かな印象を与える色は、周囲を和ませる効果が期待できます。白を基調とした中に淡い色のアクセントを入れることで、上品で落ち着いた雰囲気を演出できます。亡くなってから時間が経っている場合は、白だけでなく淡い色を取り入れるのもおすすめです。

供花を選ぶ際に迷った時のポイント

お彼岸にどのような花をお供えすべきか迷った場合は、以下の二つのポイントを参考にしてみてください。

故人の好みを優先して選ぶ

供養において最も重視すべきは、故人を偲ぶ気持ちです。故人が生前好きだった花を選ぶことで、より心のこもったお供えになります。故人の好みが分からない場合は、ご家族やご親族に相談してみるのも一つの方法です。

ただし、派手すぎる色は避け、白や淡い色を中心に落ち着いた色合いにまとめるのが一般的です。

宗派の習慣に合わせて選ぶ

仏教の宗派によって、お供えする花の種類や飾る形に決まりがある場合があります。特に伝統を重んじるご家庭の場合は、事前に菩提寺へ確認するか、無難な白菊を基調としたお花を選ぶと安心です。

地域や宗派ごとの独自の慣習が存在することもあるため、迷った際は花屋などの専門家に相談するのも有効です。

故人の好みを尊重することも大切ですが、お墓や仏壇の環境、周囲の方々への影響を考えることも欠かせません。地域の慣習や宗派によっても細かな決まりが異なる場合があるため、迷った際は事前に確認しておくと安心です。適切な花選びを通じて、ご先祖へ心穏やかに感謝の気持ちを届けましょう。

▶お墓参りでタブーとされる花について詳しくはこちら

花と共に供える枝物

お彼岸のお供えでは、主役となる花に「枝物」を添えることで、より格式高く、季節感豊かな仕上がりになります。枝物とは、木の枝や実がついた植物のことで、仏花の骨組みを整える役割も果たします。

春のお彼岸には、早春の訪れを告げるレンギョウや、淡い黄色が可愛らしいミモザなどが人気です。また、春の定番である桜の枝を添えると、お墓や仏壇が一気に華やぎ、ご先祖へ季節の移ろいを届けることができます。一方、秋のお彼岸には、深まる秋を感じさせるサンザシや、色鮮やかな実をつけた野バラの枝などが選ばれます。特に秋は、紅葉した葉を持つ枝物を取り入れることで、落ち着いた情緒ある供花になります。

枝物を使用する際は、花立の高さに合わせてバランスよくカットし、全体のシルエットがひし形になるよう意識して配置するのがポイントです。枝物は切り花に比べて水揚げがよく長持ちするため、お彼岸の期間中、お供えを美しく保つのに役立ちます。ただし、トゲのある枝物はご先祖に対して失礼にあたるとされるため、バラの枝などを用いる場合は必ずトゲを取り除いてから供えるのが一般的です。季節の枝物を取り入れた供花は、故人を想う丁寧な心遣いを形にしてくれます。

花を飾る際は、向きや本数、全体のバランスに配慮が必要です。例えば、花は自分たちの方へ向けて供えるのが一般的であり、本数は慶弔の習慣に倣って奇数で整えるのが望ましいとされています。

また、お墓と仏壇では準備の仕方が異なる場合もあります。ここからは、具体的な本数の数え方やひし形に見せる飾り方、さらに花を長持ちさせるためのお手入れのコツまで詳しく解説します。初めて準備をする方も、これらの気を付けたいポイントを踏まえることで、自信を持って供養に臨めるようになります。

全体のシルエットをひし形に整える

花を飾る際は、全体のシルエットがひし形になるようにまとめるのが一般的です。中央にメインとなる花を配置し、その周囲に少し短く切ったサブの花を添えることで、バランスのよい美しいひし形を作ることができます。

お花屋さんに依頼する際に、お供え用と伝えるとひし形に整えてもらえます。

また、強風で倒れないよう、お墓に供える場合は少し短めに切って安定感を持たせる工夫も有効です。

▶仏花と墓花の違いについて詳しくはこちら

仏壇にお供えする際の配置と花の向き

仏壇にお花をお供えする際は、ご本尊に向かって左右の端に花立てを配置するのが一般的です。花の向きは礼拝する自分の方へ向けるように飾ります。仏花の飾り方は地域や宗派によって異なる場合があります。

頻繁にお墓参りに行けない場合は花を持ち帰る

お墓にお供えした花は、そのまま放置すると枯れて周囲を汚してしまうため、数日以内に再び訪れて片付けるのが一般的です。

頻繁にお墓参りに行けない場合は、当日に花を持ち帰り、自宅の仏壇などにお供えし直すのがおすすめです。

また、霊園や墓地によっては花の持ち帰りがルール化されている場合もあるため、事前に管理事務所の規約などを確認しておくのが無難です。

▶お彼岸のお墓参りについて詳しくはこちら

アレンジメントの選び方

お彼岸のお供えとしてフラワーアレンジメントギフトを選ぶ際は、送る相手の手間を考慮することが大切です。アレンジメントは吸水性のスポンジに花が活けられているため、花瓶を用意する必要がなく、そのまま置くだけで飾れるのが最大の利点です。

お墓にお供えする場合は、風で倒れないよう安定感のあるカゴや陶器に入ったものを選びましょう。また、仏壇に飾る場合は、ご本尊を隠してしまわないよう、低めの高さに仕立てられたものが好まれます。

色は白や淡いピンク、紫を基調とした落ち着いたものを選び、故人のイメージに合わせたものを選びます。持ち運びがしやすく、お彼岸の期間中を通して美しさを保てる、鮮度のよい花で作られたものを選ぶことがポイントです。

お彼岸の花を手配・注文するタイミング

お彼岸の時期は花屋が忙しい傾向にあるため、早めに準備を進める必要があります。理想としては、お彼岸入りの1週間前には花屋で注文を済ませておくと安心です。事前にお花の種類や数量を決めておくことで、当日の受け取りがスムーズになります。

ご自身でお墓参りに行けない場合は、お彼岸入りの前日か当日に届くように手配します。

配送でお花を送る際の注意点

遠方にお住まいで直接お花をお供えできない場合は、配送でお花を送ることも可能です。その際、お彼岸のお供え物であることが分かるようにメッセージカードを添えたり、送り主の名前を明記したりすると丁寧です。

また、ご遺族の生活リズムを考慮し、受け取りやすい時間帯を指定します。

お花の種類によっては温度管理が必要なものもあるため、配送時の天候にも気を配る必要があります。

お供えする花の金額相場はいくら?

お彼岸のお供えに用意する花の金額がいくらかは、用途やお参りの形態によって異なります。一般的にお墓参りへ持参する供花であれば、一対(二束)で5千円〜1万円程度が目安とされています。スーパーや生花店の店頭で販売されている一束あたりの相場は千円〜1,500円程度であることが多いため、左右の分を合わせて準備しましょう。

一方で、遠方の親戚や知人宅へ配送で送る場合の金額相場は、お墓参りに持参する場合よりも高くなる傾向があります。送料を含めて5千円程度に設定すると、見栄えのよいボリューム感を確保しやすくなります。そのまま飾れるフラワーアレンジメント形式にする場合は、器の代金や手間がかかるため、通常の花束よりも予算を少し高めに見積もっておくと安心です。

お彼岸の時期は、店頭に並ぶ花の種類や価格が通常時と異なる場合もあります。そのため、あらかじめお花屋さんに予算を伝え、お彼岸用であることを説明して相談するのが確実な方法です。また、故人との関係や、地域の慣習によってふさわしい金額が変わることもあるため、周囲の方と相談しながら調整するとよいでしょう。大切なのは金額の多寡ではなく、ご先祖や故人を敬い、偲ぶ気持ちを花に託して届けることです。

お彼岸で花をお供えして故人を偲びましょう

監修者 SUPERVISOR
1級葬祭ディレクター 志岐 崇

2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。

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