葬儀のあと 2025.06.08

樹木葬で後悔するのはなぜ？埋葬方法ごとの注意点やメリットを紹介

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近年、新しい埋葬の形として注目されている樹木葬ですが、特徴や注意点を押さえておかないと選んだ後に後悔する恐れがあります。本記事では、なぜ樹木葬で後悔することがあるのか解説していきます。埋葬方法ごとの注意点や樹木葬のメリットなどもまとめているため参考にしてください。

樹木葬で後悔する理由
樹木葬に向いている人
樹木葬の埋葬方法ごとの注意点
樹木葬を選ぶメリット
樹木葬で後悔しないための対処法
樹木葬で後悔しないためにも注意点を押さえておきましょう

樹木葬で後悔する理由

樹木葬は一般的な埋葬方法とは異なる特徴があるため、埋葬後に後悔することになる場合もあります。まずは、樹木葬で後悔する理由について紹介していきます。

お供え物ができないことがある

樹木葬で後悔する理由に、お供え物が禁止されていたというものが挙げられます。庭園によっては、景観を損ねないようにお供え物ができなかったり、ロウソクや線香などが使えなかったりするところがあります。祭壇も設けられていないことが多く、一般的な霊園や墓地へのお墓参りに比べると、どうしても簡素なお参りになってしまうのです。

管理が十分でないことがある

墓地や霊園の管理が不十分な場合があることも、樹木葬で後悔する理由の一つです。基本的には、寺院や霊園が庭園の管理を行います。しかし、管理者によっては清掃の頻度や手入れの仕方が不十分であり、供養した時よりも景観が悪くなってしまうことがあります。中には、植えた樹木が枯れてしまい、そのまま放置されるという場合もあるようです。契約前に現地を確認し、樹木の様子や管理状況を見学しておくとよいでしょう。

檀家になる必要がある

樹木葬で後悔した場合として、檀家にされたという理由もあります。基本的に、樹木葬は檀家にならなくても永代供養してもらえることが多いです。しかし、霊園や墓地によっては「埋葬するためには檀家にならなければいけない」と定めているところもあります。樹木葬を検討している場合は、契約内容をきちんと把握しておく必要があるでしょう。

親族の理解を得られない

親族の理解を得られず、樹木葬を選んだことを後悔する方もいます。近年注目されつつある樹木葬ですが、一般的なお墓と比較するとまだまだ認知度は低いです。墓石を作らないことに対して抵抗感を持つ人もいるため、理解を得られないケースも多いです。

アクセスが悪い

樹木葬で後悔する理由に、アクセスの悪さもあります。霊園によっては、山の中にあったり公共機関が使えなかったりすることがあります。車で乗り入れができない霊園もあり、遺族がお参りできなくなる場合もあるでしょう。お参りする遺族の負担にならないよう、あらかじめ霊園のアクセスを確認しておくことが大切です。

生前から費用がかかる

樹木葬は生前から契約できますが、その場合管理費が発生することがあります。遺骨を埋葬していない状態でも、契約した時点から費用が発生するため、場合によっては負担が大きくなります。費用面の負担を考えて、いつ樹木葬を契約するのがよいか検討しましょう。

骨壺のまま埋葬される

樹木葬で後悔する理由に、骨壺のまま埋葬されたというものが挙げられます。樹木葬のタイプや埋葬方法によっては、遺骨を骨壺から出さずにそのまま埋葬されることがあります。「自然の中で眠りたい」「自然に遺骨を還したい」という希望からかけ離れてしまい、後悔するケースも少なくありません。

樹木葬に向いている人

樹木葬で後悔する方がいる一方、樹木葬が向いている人もいます。自分に樹木葬が合っているか知りたい方は、こちらを参考にしてみてください。

後継者がいない人

樹木葬は、後継者がいない方に向いています。樹木葬は、お墓に入った後の供養や管理を任せられる「永代供養」であることが多いです。後継者がいなくても管理をしてもらえるため、お墓が無縁仏になる心配はありません。

なるべく費用を抑えたい人

なるべく費用を抑えたい人にも、樹木葬が向いています。樹木葬は、一般的なお墓に比べて費用を大幅に削減できます。遺族に金銭的な負担をかけたくない方は、樹木葬を検討するとよいでしょう。

自然の中で眠りたい人

自然の中で眠りたいという人にも、樹木葬が向いています。樹木葬は、自然豊かな土地で樹木の元で眠れるのが特徴です。霊園によっては、樹木以外の花や植物が多く植えられているところもあります。自然に囲まれた環境に埋葬してほしいという願いを叶えられる環境です。

樹木葬の埋葬方法ごとの注意点

樹木葬には、大きく分けて合祀型、個別型、集合型の3種類の埋葬方法があります。埋葬方法によって特徴や注意点が異なるため、前もって確認しておくことが大切です。こちらでは、埋葬方法ごとの注意点について詳しくみていきます。

合祀型の注意点

合祀型とは、ほかの人の遺骨とともに同じ樹木の元に埋葬される方法です。埋葬される際にほかの人の遺骨と混ざるため、一度埋葬すると二度と遺骨を取り出せなくなります。また、埋葬場所が決まっていないため、家族単位での埋葬はできません。一方で、ほかの埋葬方法に比べて費用を抑えられるというメリットもあります。

個別型の注意点

個別型とは、決められた区画にシンボルツリーを植え、その元に埋葬する方法です。ほかの埋葬方法よりも区画を広くとらなくてはいけないため、費用が高額になりやすいという注意点があります。また、使用期限が設けられている場合もあります。この場合、期限が過ぎると遺骨は合祀型に移動させられる点にも注意が必要です。

集合型の注意点

集合型とは、樹木の下で区画を分けて遺骨を埋葬する方法です。シンボルツリーは共有となりますが、区画が分けられるため他の人の遺骨と交じる心配はありません。ただし、個別型と同じく使用期限が設けられている場合は合祀型に移行されるため注意しましょう。

樹木葬を選ぶメリット

ここからは、樹木葬のメリットについて解説していきます。なぜ樹木葬が選ばれているのか理由を知りたい方は、ぜひ目を通してみてください。

費用が抑えられる

樹木葬のメリットとして、費用を抑えられるという点が挙げられます。一般的なお墓の場合、墓石の相場は100万円～200万円です。お墓の場所やデザイン、区画の広さによっては更に費用がかかる可能性があります。一方、樹木葬の相場は合祀型や集合型であれば5万円～30万円、個別型では120万円～80万円です。

景観が良い

樹木葬では景観が良いこともメリットに挙げられます。一般的な墓地に比べて、樹木葬の施設は景観の美しさを重視していることが多いです。特に庭園タイプや公園タイプの霊園は、明るく緑豊かな雰囲気で花々や植物を楽しめます。故人には明るい場所で眠ってほしい、墓地の雰囲気を重視したいという方にとって、嬉しいポイントといえるでしょう。

季節や年月を感じられる

季節や年月を感じられるというのも、樹木葬のメリットです。樹木葬では、ツツジや桜といった樹木が墓石の代わりになります。樹木が花をつけたり葉の色が変わったりする様子を見ることで、季節の移り変わりを感じられ、充実した供養につながります。個別型の樹木葬の場合は、シンボルとした木の成長を間近で見守ることができ、月日の経過を実感できるでしょう。

宗教を問わず埋葬できる

樹木葬の場合、宗教を問わず埋葬できるのがメリットです。寺院が保有している墓地の場合、仏教徒でないとお墓を建てられない場合が多いです。また、檀家になることを求められ、檀家料の支払いが必要になることもあります。一方、樹木葬の場合は宗教や宗派を問わずに埋葬できるところがほとんどです。無宗教の場合でも、樹木葬であれば問題なく納骨・埋葬が可能です。ただし、中には檀家にならなければいけない霊園もあるため、前もって確認しておく必要があるでしょう。

永代供養であることが多い

樹木葬を選ぶメリットとして、永代供養墓であることが挙げられます。永代供養墓とは、霊園や寺院の管理者がお墓の手入れや供養などを行ってくれるお墓です。一般的なお墓の場合、子供や後継者がいないと管理が不十分になってお墓が荒れてしまうことがあります。しかし、永代供養の樹木葬であれば、後継ぎがいない場合でもお墓の管理を任せられるため安心です。ただし、中には永代供養ではないお墓もあるため、契約時の確認が必要です。