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葬儀のあと

水子供養はいつまで続けるべき?自宅でも可能?正しい供養の期間や方法をこまかく解説

水子供養はいつまで続けるべき?自宅でも可能?正しい供養の期間や方法をこまかく解説

水子供養は、息を引き取ってしまった赤ちゃんを弔うための儀式です。水子供養を行う上で、どの程度の期間行うものなのか疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。そこで本記事では、水子供養はいつまで続けるべきなのか解説していきます。

水子供養とは

水子供養とは、流産や死産、中絶などの理由でお腹の中で亡くなった赤ちゃんや、生後間もなく息を引き取った赤ちゃんを供養することです。亡くなった赤ちゃんを「水子」というのには、光を見ることなく亡くなった子(見ず子)から来ているという説や、かつての日本では死産した胎児や乳児を供養するために川に流していた説などがあります。

水子供養を行うお寺には、「水子地蔵」というお地蔵様が祀られています。お地蔵様は、三途の川の手前に留まっている水子を導き、極楽浄土へ連れていく存在とされています。

水子供養はいつからいつまで続けるべき?

水子供養を行うにあたって、「いつから供養を始めればよいのか」「水子供養はいつまで行うべきか」と悩む方も多いでしょう。そこでここからは、水子供養はいつからいつまで続けるべきなのか紹介します。

いつでも供養可能

水子供養は、いつから始めても問題ありません。妊娠12週(4ヶ月以降)の死産だった場合、死産届の提出や火葬などには期限が決められていますが、水子供養には「亡くなってから◯日後に始めなくてはいけない」のような決まりはありません。

これは、「赤ちゃんの魂はこの世を知らない綺麗な存在であるため、すぐに供養を始めなくても成仏できる」と考えられているためです。そのため、水子供養は両親の気持ちの整理ができてから始めるとよいでしょう。

心が落ち着くまで供養を続けてよい

「いつまで水子供養を行うべき」「◯日を過ぎたら供養はやめるべき」といった決まりもありません。両親の心が落ち着くまで、赤ちゃんの供養を続けてよいでしょう。

水子供養が必要な理由

水子供養は、具体的にどのような理由で行われるのかご存知ですか?ここからは、水子供養が必要とされている理由について詳しく解説していきます。なぜ水子供養を行うのか気になる方は、参考にしてみてください。

赤ちゃんのことを忘れないため

水子供養には、「亡くなった赤ちゃんのことを忘れないために」といった理由があります。誕生を心待ちにしていた赤ちゃんを亡くすのは、非常に苦しく悲しい経験です。そのため、「赤ちゃんのことを思い出すと辛い」という方も多いでしょう。

しかし、この世にあった命を忘れないように思い出すのは、亡くなった赤ちゃんへの供養につながります。悲しみや苦しみなどの今の気持ちと向き合い、亡くなった赤ちゃんを供養しましょう。

赤ちゃんの命と向き合うため

赤ちゃんの命と向き合うというのも、水子供養をする理由の一つです。赤ちゃんを失ったことによる深い悲しみから、なかなか水子と向き合えない方も多いです。水子供養を行うことをきっかけに、赤ちゃんの命と向き合えるかもしれません。

赤ちゃんと別れてしまったとしても、尊い命を授かったという事実はなくなりません。自身を責めたり後悔したりするだけでなく、授かった赤ちゃんの命と向き合って出会いに感謝すれば、それが供養になるでしょう。

両親が悲しみから立ち直るため

水子供養には亡くなった赤ちゃんのためという側面だけでなく、両親が悲しみから立ち直るという意味合いもあります。生まれる前の胎児、もしくは生まれたばかりの赤ちゃんを亡くすというのは、非常に辛い経験です。悲しみから立ち直れない、ひとりで後悔の気持ちを抱き続けている、という方も多いです。

水子供養は、赤ちゃんに手を合わせてあの世での幸せを願いながら、自分の気持ちを伝えるためのものです。心を込めて水子供養をすることで、両親が感情に区切りをつけて立ち直るきっかけが生まれるでしょう。

水子供養の方法

水子供養を検討しているけれど、どのような供養方法があるのか分からない方も多いでしょう。ここからは、水子供養の方法を紹介します。水子供養に決まった形式はないため、自分たちが弔いやすい供養方法を選ぶとよいでしょう。

永代供養をする

水子供養の方法として、永代供養が挙げられます。永代供養とは、寺院が亡くなった人の供養を行ってくれるというものです。

基本的にお墓のことで子孫に負担をかけたくない人や、身寄りのない人などに選ばれる供養方法ですが、水子にも永代供養をすることがあります。望まれない子供を妊娠してしまった場合や、赤ちゃんを供養する人がいなくなる場合などは、永代供養を行うとよいでしょう。

戒名を授与してもらう

水子に戒名を授与してもらって供養する方法もあります。寺院によっては水子への戒名授与を行っていないところもあるため、戒名授与を希望するのなら水子専門の寺院や菩薩寺に相談することをおすすめします。

戒名授与の費用はお寺によって異なり、3〜5万円ほどが相場です。また、戒名授与と同時に、エコー写真や母子手帳をお焚き上げしてもらうことも可能です。

塔婆を立てる

塔婆を立てる方法は、最もよく行われている供養方法です。塔婆とは、亡くなった人の名前を書き記し、故人の供養を願って立てる木の板です。塔婆には亡くなった赤ちゃんにつける予定だった名前や、「〇〇家水子之霊」といった文字を記し、水子地蔵にお供えして供養します。塔婆を用いての供養にかかる費用は、5千〜3万円ほどが相場です。

お墓に納骨する

赤ちゃんを火葬した後に遺骨が残った場合は、お墓へ納骨して供養ができます。水子の遺骨は先祖代々のお墓には入れず、墓地の中に水子地蔵の石仏を作ってそこへ納骨するのが基本的な方法です。水子地蔵の石仏を建立するのにかかる費用は、10〜20万円ほどが相場です。先祖と同じお墓に赤ちゃんの遺骨を納めたい場合は、水子地蔵を立てる必要はありません。

位牌供養

亡くなった赤ちゃんに与えられた戒名を位牌に刻んで供養する方法もあります。自宅に仏壇がある場合は、そこへ水子の位牌を祀って供養するとよいでしょう。自宅に仏壇がない場合は、部屋の中に供養のための場所を作り、そこへ位牌を祀ります。

お寺によっては、作った位牌に赤ちゃんの魂を宿らせる「魂入れ」を行ってくれるところもあります。魂入れの儀式は全ての寺院で対応してもらえるとは限らないため、注意が必要です。

手元供養をする

手元供養は、亡くなった赤ちゃんを自宅や身近な場所で弔いたいという方におすすめの方法です。手元供養では、ミニサイズの骨壷やアクセサリー、ミニ仏壇などを用いて赤ちゃんの遺骨を供養します。

ペンダントやネックレス、キーホルダーなど気軽に身につけられるものに加工した場合、いつも赤ちゃんをそばに感じながら供養できます。手元供養品によって費用は異なり、1〜10万円ほどが相場となるでしょう。

写経や写仏を行う

写経や写仏も、水子に対する供養方法の一種です。写経は仏教経典を書道具で書き写すことを、写仏は水子地蔵を紙に模写することを指します。お手本と用紙、筆などがあれば自宅でも行えるため、お寺へのお参りが難しい場合はぜひやってみてください。

水子供養を行う流れ

ここからは、実際に水子供養を行う手順について解説していきます。お寺での水子供養を検討している方は、以下の方法を参考にしてみてください。

1.お寺に相談する

戒名授与や読経を依頼して水子を供養したい場合は、まずお寺に相談してみてください。先祖代々の供養をお願いしている菩提寺がある場合は、他の寺院ではなく菩提寺に話をすることをおすすめします。菩提寺に水子供養を依頼すれば、赤ちゃんを先祖と同じ場所で供養してもらえます。

もし他の寺院で水子供養をお願いし、将来的に自分が亡くなった際の供養は菩提寺となると、赤ちゃんと離ればなれになってしまいます。同じ場所で眠れるよう、菩提寺に依頼するとよいでしょう。

菩提寺がない場合は、インターネットを使って水子供養に対応してくれる寺院を検索してみてください。いくつか寺院を選び、実際にお寺に足を運んで雰囲気や住職の人柄などを確認しましょう。

2.水子供養を申し込む

水子供養を依頼する寺院が決まったら、申し込みを行います。事前に電話で水子供養を行いたい旨を相談し、日時を決めてからお寺に訪問しましょう。供養当日はお寺の住職と対面し、両親の名前や年齢、赤ちゃんの名前などを伝えます。水子への戒名授与を希望する場合は、事前に寺院へ伝えておくとよいでしょう。

3.供養を行う

供養では、水子地蔵やお寺の本堂などで、僧侶が読経を行ってくれます。読経を通して亡くなった赤ちゃんの魂がお地蔵様に託され、水子を極楽浄土へと導いてくれるでしょう。

水子供養で必要なもの

自宅で水子供養を行う場合、準備するべきものは特にありません。一方、お寺に水子供養を依頼する場合は、以下のものを持参する必要があります。

数珠

水子供養の際は、数珠を持参しましょう。数珠は僧侶の読経中やお参りの際に欠かせない法具であるため、忘れないよう注意してください。

供養料・お布施

供養料やお布施は、お寺に水子供養をしてもらったことへの謝礼です。水子供養においては、料金を設定している寺院が多いです。その設定された金額を包むようにしましょう。

お供え物

神社や寺院で供養を依頼する場合、自宅からお供え物を持参することをおすすめします。かわいいおもちゃやお菓子、お花などを準備すれば、亡くなった赤ちゃんも喜んでくれるでしょう。

水子供養を行い、赤ちゃんを弔いましょう

この記事のまとめ

  • 水子供養とは、お腹の中で亡くなった赤ちゃんや、生後間もなく亡くなった赤ちゃんへの供養
  • 水子供養には「いつからいつまで続けるべき」という決まりはない
  • 水子供養には、「赤ちゃんのことを忘れずに水子の命と向きあう」「両親が悲しみから立ち直る」という目的がある
  • 水子供養には、永代供養や手元供養、戒名授与、お墓への納骨などさまざまな方法がある
  • 水子供養を行う場合、まず寺院へ相談してから供養を申し込む

水子供養とは、亡くなった赤ちゃんへの供養であり、両親が悲しみから立ち直るために必要なものでもあります。水子供養の形式や行う時期などに決まりはないため、両親の気持ちや希望に合わせて供養を行うとよいでしょう。

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