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葬儀のあと

仏壇のお供え物は何がいい?種類や置き方、持参する際の注意点を詳しく解説

仏壇のお供え物は何がいい?種類や置き方、持参する際の注意点を詳しく解説

大切な方が亡くなった後は、故人の供養のためにお供え物を購入したり、送ったりする機会があります。しかし、仏壇にお供えする品物には何を選べばよいか迷う方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、仏壇のお供え物の種類や置き方などを解説します。

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仏壇にお供えをする意味

仏壇にお供えすることには、ご先祖や仏様への敬意を示したり、食べるものに困らないことへの感謝を表したりする意味があります。仏壇へのお供えは、「飲食供養」とも呼ばれます。

よって、仏壇のお供えものはご先祖や仏様に失礼のないように選ぶことが大切です。

仏壇のお供え物の選び方

まずは、仏壇にお供えする品物の選び方について解説します。

消え物を選ぶ

仏壇へのお供え物には、消え物を選ぶとよいとされています。消え物とは、使用したり消費することで無くなる品物のことです。食べ物や線香、ロウソク、花などが挙げられます。

仏壇へのお供え物に消え物を選ぶのには、「悲しみや不祝儀がこの先残らないように」という意味が込められています。また、手元に残り続けるものだとご遺族が保管場所に困る可能性があるというのも、消え物が選ばれる理由です。

日持ちするものを選ぶ

仏壇へのお供え物に食べ物を選ぶ場合、なるべく日持ちするものを選びましょう。法要でお供え物を渡す場合、ご遺族がすぐに品物を食べるとは限りません。また、家族が少ない場合、食べ物を消費しきるのに日にちがかかる場合もあります。すぐに傷んでしまう食べ物を送るのは相手に迷惑になるため、最低でも2週間ほど日持ちする商品を選んでください。

お菓子を選ぶ場合は、フィナンシェやクッキーといった焼き菓子を送るようにしましょう。ケーキやシュークリームなどの生菓子はすぐに傷むため避けます。果物であればメロンやりんごなどの実が堅いものを選び、桃やバナナといった熟れやすい種類は避けることをおすすめします。

常温で保存できるものを選ぶ

仏壇へのお供え物には、常温で保存できる品物を選ぶようにしましょう。冷蔵や冷凍保管が必要な食べ物は、仏壇でお供えしている間に傷んでしまう恐れがあります。仏壇に長時間お供えしても問題のないよう、常温での保管が可能な食品を選んでください。

個包装の商品を選ぶ

個包装の商品も、仏壇へのお供え物に適した品物です。宗派や地域によっては、仏壇にお供えされた品物を「お下がり」として家族や参列者で分ける慣習があります。個包装されているものであれば、品物を分ける際に手間がかからないためおすすめです。

3千円〜5千円ほどの値段で選ぶ

仏壇へのお供え物の費用は、3千円〜5千円ほどが相場とされています。相場よりも高すぎたり安すぎたりしないよう、品物を用意しましょう。ただし、一周忌や三回忌などの重要な節目となる法要では、相場よりも高い値段のお供え物を用意することがあります。法要の種類にあわせて、お供え物にかける費用を調整しましょう。

仏壇のお供え物におすすめな品物の種類

ここからは、仏壇のお供え物に適した品物を紹介します。「法要に参列することになったけれど、どんな品物を選ぶべきか悩む」「何をお供えしたらいいか分からない」という方は、こちらで紹介する品物を参考にしてみてください。

線香

仏壇へのお供え物には、線香が多く選ばれます。線香の香りは仏様が召し上がるものだと考えられており、故人の供養に欠かせない品物です。使用頻度が高い消え物であるため、ご遺族にも喜ばれるでしょう。

ロウソク

ロウソクも、故人の供養に欠かせない品物の一つです。ロウソクは線香の次に格式が高いお供え物であり、毎日の供養で使用する仏具でもあります。お供え物に何を送れば良いか迷ったら、日々使用されるロウソクを選んではいかがでしょうか。

食べ物

仏壇へのお供え物として、食べ物も挙げられます。故人が好きだった食品や旬の果物、焼き菓子などの日持ちするお菓子などがよく選ばれます。

花も、仏壇へのお供え物に適した品物の一つです。亡くなった方は花の香りを楽しむと考えられているため、基本的には生花がお供えされます。

しかし近年は、手入れのしやすさや処分の手間を考えて造花でできたフラワーギフトを選ぶ方も増えています。生花と造花、どちらを選んでも問題なく、大切なのは故人を供養する気持ちです。

仏壇のお供え物の置き方

ここからは、仏壇へのお供え物の置き方について解説していきます。お供え物を置く際の向きや細かい決まりごとなどをまとめましたので、参考にしてください。

仏壇の大きさによって置く場所が異なる

お供え物の置き方は、仏壇の大きさによって異なります。3段に分かれている仏壇の場合は、真ん中の段にお供え物を置きます。段数が少なくお供え物を置く場所がない際は、仏壇の前に供物台を準備してその上に置きましょう。

箱から出してお供えする

箱に入っているお供え物は、中身を出して仏壇にお供えするのが一般的です。数個入りのお菓子などは、箱から品物を奇数個取り出して仏壇の前に高く積み上げましょう。ただし、お供えするまでに中身を出す時間がない場合は、箱のままお供えしても問題ありません。

仏具の上に置く

お菓子や食べ物を箱から出してお供えする場合、仏具の上に置くのがマナーです。このときに使用されるのは、懐紙や段盛り、高坏などの仏具です。仏壇の棚に直接お菓子や食べ物を置くのは失礼に当たるため、注意してください。

正面が見えるように置く

お供え物は、お参りする人から見て正面に向くように置きます。仏壇からではなく、自分から表書きの文字が読める向きにしてお供えしましょう。

仏壇のお供え物に適さない品物

ここまで仏壇へのお供え物に適したものを紹介してきましたが、お供えに向かない品物はあるのでしょうか。ここからは、仏壇のお供えに適さない品物を紹介します。

日持ちしないもの

仏壇のお供え物に適さない品物として、日持ちしない食べ物が挙げられます。仏壇にお供えした後すぐに品物をいただくことはほとんどなく、何日間かは仏前にお供えされるためです。仏飯としてお供えする炊き立ての白米を除き、日持ちがしないお菓子や食べ物は、お供えしている最中に傷んでしまう恐れがあるため注意してください。

アルコール類

「故人が好きだったから」と供養のためにアルコール類を持参する方もいますが、仏壇へのお供え物に酒類は不適切です。仏教における五戒の中には、「お酒を飲んではならない」という教えがあります。そのため、日本酒や焼酎、ビールといったお酒を仏壇にお供えするのは避けましょう。

肉や魚など

仏教では殺生が禁じられているため、肉や魚などを仏壇にお供えするのは避けるべきとされています。ハムやソーセージなど、肉や魚を使った加工品も持参しない方がよいでしょう。

毒を持つ花や香りが強い花

仏壇へのお供え物には、毒を持つ花や香りが強い花は適しません。仏教では、ご先祖や故人は線香の香りを食べ物として召し上がると考えられています。匂いが強すぎる花をお供えすると、線香の香りがかき消されてしまう恐れがあるため、避けた方がよいでしょう。また、毒がある花をお供えするのは、ご先祖だけでなくご遺族にも失礼に当たります。

五葷の野菜

「五葷(ごくん)」に当てはまる野菜も、仏壇へのお供え物には不向きです。五葷とは刺激や匂いが強い野菜のことであり、らっきょう、ニンニク、ニラ、ねぎ、浅葱の5つが当てはまります。五葷の野菜は仏教において避けるべきとされているため、お供え物としては選ばないようにしましょう。

仏壇へのお供え物を持参する際の注意点

ここからは、仏壇へのお供え物を持参する際の注意点を解説します。

掛け紙をかける

仏壇へのお供え物には、掛け紙をかけるのが正式な渡し方とされています。品物の包装の上から「供物」「御供物」などの表書きが印刷されている掛け紙を付けましょう。右上にのし鮑という飾りがついている「のし紙」は慶事用であり、法要や葬儀などの弔事では使えないため注意してください。

また、表書きの下には、お供え物を準備した人の名前をフルネームで記載します。

仏壇に直接お供えしない

葬儀後の弔問や法要などで故人の自宅に赴いた際、仏壇に直接お供え物をお供えするのはマナー違反です。お供え物は、必ず家族に手渡しましょう。

紙袋から出して渡す

仏壇へのお供え物を渡す際は、必ず紙袋から出して家族に渡しましょう。この際、相手から見て掛け紙の表書きが読める向きにし、「御仏前にお供えください」と挨拶しながら渡すのがマナーです。紙袋に品物を入れたまま手渡すのは失礼に当たるため、注意しましょう。

仏壇のお供え物は日持ちや保存方法に注意して選びましょう

この記事のまとめ

  • 仏壇へのお供え物は、消え物、常温で保存できるものなどが適しており、線香、ロウソク、食べ物、花などがおすすめ
  • 仏壇の大きさによって、お供え物の置き方や場所が異なる
  • お供え物は箱から出し、仏具の上に置いてお供えする
  • お供え物を持参する際は掛け紙をかける
  • お供え物を渡す際は紙袋から出し、ご遺族に手渡しする

仏壇へのお供え物には、不祝儀を残さないという意味から消え物を選ぶのが一般的です。お供えした品物を「お下がり」として家族や参列者で分けることを考え、常温で保存できるものや個包装のものを選ぶのもおすすめです。具体的には、線香やロウソク、花、食べ物などが選ばれます。また、仏壇へのお供え物の置き方や渡し方にはさまざまな注意点があるため、こちらもあわせて確認しておきましょう。

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