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葬儀のあと

塔婆代はいくら包むのがよい?書き方から包み方まで詳しく解説

塔婆代はいくら包むのがよい?書き方から包み方まで詳しく解説

一周忌や三回忌で塔婆を立てるご家庭は多いですが、塔婆代をどのくらい包めばよいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?本記事では、塔婆代の相場や封筒の書き方・包み方、お坊さんへの塔婆代の渡し方について解説します。これから回忌法要を控えている方は参考にしてください。

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塔婆とは?

塔婆(とうば)とはお墓の脇や後ろに供える木の板で、卒塔婆(そとうば・そとば)と呼ばれることもあります。塔婆には追善供養の意味があり、法要やお墓参りの際に立てることで故人の冥福を祈る役割があります。

ここからは、塔婆の必要性や塔婆に書かれていることなどを詳しく解説します。

塔婆は必要なのか?

塔婆は必ず準備しなければならないものではありません。必要性を感じなければ、省略することも可能です。

ただし、一周忌や三回忌のタイミングで塔婆を立てるご家庭が多いのも事実です。塔婆の必要性に関しては、あらかじめ親族で話し合いをしておきましょう。

塔婆に書かれていること

塔婆にはさまざまな文字が記されていますが、具体的にどんな内容が書かれているのか分からない方も多いでしょう。一般的に塔婆には、下記の内容が記されています。

塔婆に書かれていること

  • 戒名…仏弟子になったしるしとして授けられた名前
  • 命日…故人が亡くなった日付
  • 経文…仏教の教えを表すお経
  • 梵字…空、風、火、水、地に関連する1文字
  • 施主名…塔婆を依頼した人の名前
  • 法要の実施日…法要を行った日付

宗派によって内容が一部変わることもありますが、基本的には上記の内容が記されています。

塔婆を立てるタイミング

塔婆は回忌法要などの節目となるタイミングで立てることが多く、最初に塔婆を立てるタイミングは納骨式が一般的です。遺骨をお墓に納めるタイミングで、新しい塔婆を立てて故人の冥福を祈ります。

そのほかには、四十九日や一周忌、三回忌のタイミングで立てることも多いです。また、お盆やお彼岸といった季節の行事で用意するご家庭も少なくありません。塔婆を立てるタイミングについては、親族で話し合っておくとスムーズに準備できるでしょう。

塔婆作成を希望する場合は事前に寺院へ連絡する

塔婆の作成を希望する場合は、菩提寺に相談をしましょう。法要の約二週間前までに相談をすれば、法要当日までに塔婆を作成してもらえます。依頼のタイミングに関しては寺院によって差があるため、菩提寺のルールを確認してください。

申し込みは電話で受け付けてくれる場合もあれば、塔婆用の申込書が用意されている場合もあります。申し込み時に戒名や命日が確認できるものを用意しておくと、スムーズに依頼できるでしょう。

塔婆代はいくら包めばよいのか?

塔婆代(卒塔婆料)は香典やお布施よりも馴染みが薄いため、いくら包めばよいのか分からない方も多いのではないでしょうか?これから塔婆を依頼する方は、あらかじめチェックしておきましょう。

塔婆代の相場

塔婆代の相場は、一本あたり2千円~1万円です。地域や宗派によっても違いがありますが、3~5千円の範囲で包むご家庭が多いようです。

また、塔婆を複数依頼した場合は、依頼した本数分の金額を支払う必要があります。

塔婆代はお寺に尋ねても構わない

塔婆代が分からないときは、お寺に直接金額を尋ねても問題はありません。お寺に問い合わせることで具体的な金額を教えてくれる場合があります。お寺に尋ねる際には、「⚪︎月に法要を予定しておりますが、塔婆代に決まりごとはありますか?」と伝えるとスムーズに対応してもらえるでしょう。

具体的な塔婆代が分かっていれば、悩まずに塔婆代を用意できます。今後塔婆を準備する際の参考にもなるため、初めて塔婆を依頼する場合は直接尋ねてみてもよいでしょう。

塔婆代の書き方や包み方

ここからは、塔婆代を包む封筒の書き方やお金の入れ方などを解説します。

塔婆代は何に包むのか?

塔婆代は、水引の付いていない白無地の封筒に包むのが一般的です。茶封筒や郵便番号の枠が印字されている封筒は、避けるようにしましょう。また、あらかじめ「御塔婆料」と印字された封筒も市販されているため、そうした商品を活用しても便利です。

その他には、奉書紙にお金を包む方法もあります。奉書紙を使った包み方で注意したいのは、あらかじめお金を半紙や封筒で包んでから奉書紙で包むことです。また、弔事の際には奉書紙の上に中包みを置き、左→右→下→上の順番で包むのがマナーです。

塔婆代の書き方

塔婆代を包む封筒には、表書き・中袋・裏書に名前や金額などを記載する必要があります。ここからは具体的な書き方について解説します。

表書き

塔婆代の表書きには、「御塔婆料」「卒塔婆料」「卒塔婆代」のいずれかを記載します。書き方は、封筒の表の上部に濃墨の筆で記載するのがマナーです。

「御塔婆料」と記載した下には、依頼者の名前を書きます。書き方はフルネームが一般的ですが、複数人で塔婆を立てる場合は⚪︎⚪︎家とまとめて記載しても問題ありません。

中袋

お金を直接入れる中袋には、塔婆代の金額を記載します。金額を書く位置は、中袋の表の上部です。書き方は「金⚪︎⚪︎圓」と記載するのが一般的で、金額は「壱」「弐」「参」といった旧字体の漢数字を使用しましょう。

たとえば、3千円を包んだ場合は「金参阡圓」、1万円を包んだ場合は「金壱萬圓」となります。また、忌み言葉を避けるために、4と9の付く金額は避けましょう。

裏書

塔婆代の裏書には、依頼者の名前と住所を記載します。個人で依頼した場合は、フルネームと自宅の住所を記載しましょう。

複数人で依頼する場合は、「⚪︎⚪︎家塔婆建立者」と記載するのが一般的です。そして封筒の中には、依頼者の名前を記したメモを入れておきましょう。メモを入れておくことで、お寺側も迷うことなく建立者名を書けます。

塔婆代の封筒への入れ方

塔婆代の入れ方で注意したいのは、お札の向きです。封筒や奉書紙に入れる際は、紙幣の表側を前にして、肖像画が上部に来るように入れましょう。香典の入れ方とは逆になるため注意してください。

また、塔婆代は新札でも旧札でも問題ありません。ただし、シワだらけのお札では見栄えが悪いため、できるだけ状態のよいお札を選びましょう。中袋にお金を入れたら、封筒の口に「〆」と記載して閉じてください。

塔婆代の渡し方

ここからは、塔婆代の渡し方を紹介します。菩提寺に失礼がないようにするためにも、あらかじめマナーを確認しておきましょう。

塔婆代を渡すタイミング

塔婆代は、法要の当日に渡すのが一般的です。法要前にお坊さんに挨拶をするタイミングで、お布施と一緒にお渡しするとスムーズです。

また、法要はせずにお盆やお彼岸などのお墓参りで塔婆を立てる場合は、お寺に塔婆を取りに行くタイミングで塔婆代を渡しましょう。

塔婆代を渡すときの基本的なマナー

塔婆代をお坊さんに手渡しするのはマナー違反です。切手盆と呼ばれる小さいお盆を用意して、お盆に乗せた状態で渡すようにしましょう。

切手盆を用意できない場合は、袱紗の上に塔婆代を乗せて渡す方法でも構いません。いずれの渡し方でも、塔婆を作成していただいたことへの感謝の気持ちを伝えながらお渡ししましょう。

塔婆に関するQ&A

ここからは、塔婆に関するQ&Aをいくつか紹介します。塔婆代の渡し方や、法要後の扱いなどで疑問がある方は確認しておきましょう。

お布施と塔婆代は分けるべき?

法要の際には塔婆代のほかに、読経していただいたことへの感謝を示すお布施をお渡しします。どちらもお寺に支払うお金のため、まとめてもよいのではと思うかもしれませんが、お布施と塔婆代は別々に包むのが望ましいです。

お布施と合わせた包み方をすることで、お寺側に塔婆代を受け取っていないと勘違いさせてしまう恐れがあります。封筒を2種類用意して、別々に包むようにしましょう。やむを得ず一緒に包む場合は、お渡しする際に「卒塔婆料とお布施です」と伝えると安心です。

塔婆を必要としない宗派はあるの?

多くの宗派では塔婆を立てるのが一般的ですが、塔婆を立てる必要がないと考えている宗派も存在します。その一つが浄土真宗です。浄土真宗では、亡くなった後はすぐに極楽浄土に導かれると考えられています。そのため、わざわざ塔婆を立てて追善供養する必要はありません。

塔婆の必要性について悩んだ際には、菩提寺に伺ってみるとよいでしょう。

施主以外でも塔婆を立てられるのか?

塔婆は、施主以外でも立てることが可能です。塔婆は一つのお墓にいくつあっても問題ないとされているため、親族や友人が準備しても構いません。施主のほかに、兄弟一同や友人一同で立てる場合もあります。

ただし、準備や片付けの手間などもあるため、塔婆を立てる際はあらかじめ施主に伝えておくと安心です。

塔婆を処分したいときはどうすればよい?

塔婆は法要当日のみ使用する場合が多く、法要が終わった後は処分します。塔婆の処分方法はお寺によっても異なりますが、霊園に塔婆の集積所が設けられている場合や持ち帰るように定められている場合があります。

持ち帰った場合は家庭ごみとして出すのではなく、別途お寺でのお焚き上げを依頼しましょう。もしくは専門の廃棄物処理業者へ依頼する方法もあります。

塔婆代の相場や書き方・包み方のマナーを把握しましょう

この記事のまとめ

  • 塔婆は一周忌や三回忌といった節目のタイミングで立てる
  • 塔婆代(卒塔婆料)の相場は2千~1万円
  • 塔婆の包み方は水引の付いていない無地の封筒に入れるのが一般的
  • 塔婆代の表書きには「御塔婆料」「卒塔婆料」「卒塔婆代」のいずれかを記載する
  • 塔婆代は法要当日に、切手盆や袱紗に乗せた状態で渡す
  • 塔婆代とお布施は別々に包むのが望ましい

塔婆代の相場は2千~1万円と幅がありますが、いくら包むべきか迷ったときはお寺に直接確認しても構いません。塔婆代の書き方や包み方で迷ったときは、本記事で紹介した方法を参考にしてみてください。塔婆代のマナーを踏まえて、万全の状態で法要に臨みましょう。 

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