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葬儀のあと

一周忌の香典袋について。袋の選び方や表書き・中袋の書き方などのマナーを解説

一周忌の香典袋について。袋の選び方や表書き・中袋の書き方などのマナーを解説

一周忌に初めて参列する場合、香典袋に関するマナーが分からず迷ってしまうこともあるでしょう。そこで本記事では、一周忌の香典袋に関する作法やマナーを詳しく解説します。また、香典袋の選び方や表書きの書き方なども紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

一周忌とは?

一周忌とは、故人が亡くなった命日からちょうど1年後の節目を指します。一周忌は、三回忌や七回忌などの年忌法要の中でも、最も規模が大きく重要です。一周忌には「一周忌法要」と呼ばれる法事が行われ、家族や親族、友人などが参列します。一周忌法要では僧侶による読経や焼香が行われたのち、参列者で御斎と呼ばれる食事会をします。

一周忌が平日になっており、親族や友人が参列するのが難しい場合は、日にちをずらして行われることもあります。この場合、命日の後に日付を動かすのではなく、法要を前倒しで行うのが一般的です。

一周忌の香典袋の選び方

一周忌は、ご遺族にとっても故人にとっても大切な法要であるため、出席する際は失礼のないように注意する必要があります。まず、注意すべき点は、香典を包む香典袋の選び方です。ここからは、一周忌の香典袋の選び方を解説していきます。

結び切りの水引を選ぶ

一周忌の香典袋には、結び切りの水引がついているものを選んでください。水引とは、香典袋にかけられている飾り紐のことで、結び方によって意味が異なります。結び切りは一度結ぶと解けないことから、「2度と繰り返さない」「これっきり」という意味を持ち、弔事で使用される結び方です。他の結び方のものだと意味が変わってしまい、ご遺族に対して失礼にあたるため、必ず結び切りのものを選びましょう。

金額に合わせて香典袋を選ぶ

香典袋の種類や水引の色は、包む金額に合わせて選びましょう。金額に合っていない香典袋を選ぶのはマナー違反になるため、注意が必要です。

香典袋の選び方
包む金額 香典袋の種類
3〜5千円ほど 水引が印刷された略式の香典袋
1〜3万円ほど 黒白の水引が掛かっている香典袋
3〜5万円ほど 双銀の水引が掛かっている香典袋
5万円以上 双銀の水引が掛かっており、大判サイズの香典袋


香典袋の選び方については、こちらの記事でも解説しています。

宗教に合わせて選ぶ

香典袋は、宗教ごとに使用できる絵柄やデザインが決まっています。宗教によっては使えない絵柄もあるため、間違えないように注意が必要です。

仏式

仏式の一周忌では、無地の香典袋か蓮の花が描かれたものを使います。無地の香典袋は、仏式だけでなく他の宗教でも使えるため、迷ったときは無地のものを選ぶと安心です。香典袋によっては蓮の花が大きく描かれており、表書きに被ってしまうものもありますが、特に問題はありません。

神式

神式の一周忌では、白無地の香典袋を使うのがマナーです。蓮の花など、絵柄が入っている香典袋は使用できません。

キリスト式

キリスト式の一周忌に当たる法要では、十字架やユリの花が描かれているものや白無地の香典袋を選びましょう。プロテスタント・カトリックのどちらの宗派でも、使用する香典袋の違いはありません。ただし、蓮の花がデザインされている香典袋は使えないため、注意してください。

一周忌の香典袋の外袋の書き方

一周忌の香典の書き方にも、それぞれマナーや作法が決まっています。お通夜葬儀のときとはマナーが異なる部分もあるため、間違えないようにしましょう。

表書き

表書きとは、外袋の表面に書く文字のことです。表書きは宗派によって書き方が異なりますので注意しましょう。

宗教によって異なる

香典袋のデザインだけでなく、表書きに宗教によって異なります。共通して使える表書きもありますが、その宗派でしか使えない特定の表書きもあります。故人の宗教に合っていない表書きを書くことは、ご遺族に対して失礼になってしまうため、気を付けましょう。

仏式の一周忌では、すでに故人の魂が仏様になっていると考えられているため、基本的に「御仏前」が使われることが多いです。「御仏前」の他にも、「御沸前」「御香料」「御香典」などの表書きも使用できます。

神式には、「人が亡くなって50日が経つと、故人は子孫を守るために神様になる」という教えがあります。この考え方に基づき、神道の一周忌に当たる儀式の香典では「玉串料」「御榊料」「御神前」といった表書きが使用されます。神道には「仏様」という考え方はないため、「御仏前」は使用できません。

キリスト教には、プロテスタントとカトリックの2種類の宗派があり、それぞれで使用できる表書きが異なります。プロテスタントでは「献花料」「忌慰料」、カトリックでは「御ミサ料」が使用されます。また、「御花料」という表書きはプロテスタントでもカトリックでも両方使用可能です。

「御霊前」は使えない

お通夜や葬儀の香典では、どの宗派でも「御霊前」を使用できます。しかし、一周忌では故人の魂はすでにこの世になく仏様や神様になると考えられています。そのため、「御霊前」という表書きは使用できません。ただし、キリスト教のカトリック派では「御霊前」を使用することもあります。

濃い墨の毛筆か筆ペンで書く

一周忌の香典で間違いやすいのが、使用する毛筆や筆ペンの濃さです。お通夜や葬儀では悲しみを表現するため、薄墨で香典を書くのがマナーとなっています。しかし、一周忌の香典は「故人へのお供え物」という意味合いが強いため、墨の濃さで悲しみを表現する必要はありません。そのため、濃い墨の筆ペンや毛筆を使うのがマナーです。

名前

表書きの下部分にある結び目下の余白部分には、香典を包んだ人の名前を記入します。こちらには、表書きと同様に濃い墨の筆ペンや毛筆を使用し、氏名を縦書きで記載してください。氏名を書くときは、表書きよりも少し小さめの文字で書くよう意識しましょう。また、香典を送る人数によって書き方のマナーが少し異なるため、注意が必要です。

個人で送る場合

個人で香典を送る場合は、あなたの氏名を表書きの下に書きます。ご遺族が誰からの香典か確認しやすいよう、読みやすい字で丁寧に書きましょう。名字のみを記載すると、ご遺族が誰からの香典か分からない恐れがあるため、必ずフルネームで書いてください。

夫婦で送る場合

夫婦で香典を送る場合は、ふたりの名前を記入します。まず、表書きの下に夫のフルネームを書きます。次に、夫の氏名の左隣に名字を除いた妻の名前を記入してください。

連名で送る場合

一周忌の香典を連名で送る場合、人数によって書き方が異なります。3名以下で香典を包む場合は、表書きの下に香典を出した全員の氏名を書きます。立場が上の人が右側にくるよう、順番を意識しながら名前を記入しましょう。立場の上下がない場合は、右から五十音順になるように書くのが基本です。

4人以上の連名で香典を包む場合、全員の氏名は記入せずに代表者の名前のみを書くようにしましょう。表書きの下部分の中央に代表者のフルネームを書き、その左下に小さく「他◯名」「外一同」「外◯名」と記載します。この場合は、別の紙に香典を出した人の名前をフルネームでまとめ、お金と一緒に同封するのがマナーです。


香典を連名で出す際のマナーについては、こちらも参考にしてみてください。

中袋がない場合、裏面に住所や金額を書く

香典袋には基本的に中袋がついていますが、中袋がないものも販売されています。これは、外袋の中に中袋が重なっている香典袋を「不幸が重なる」と考える地域もあり、中袋がない香典袋を使用するケースがあるためです。中袋がない香典袋を使用する場合、外袋の裏側に住所と金額を記入する必要があります。

まず、外袋の裏側の右側に包んだ金額を旧漢字で記入します。基本的には縦書きで金額を書きますが、横書きの記入欄がある場合はそちらに従います。次に、金額の左隣に住所を記入しましょう。詳しい金額の書き方は下記をご参照ください。

一周忌の香典袋の中袋の書き方

上述した通り、中袋がない香典袋もありますが、ほとんどの香典袋には中袋がついています。外袋と同様、中袋にもマナーが決まっているため、ここでは中袋の書き方について紹介します。

中袋はペンや万年筆で書いてよい

香典袋は濃い墨の筆ペンか毛筆で書くのがマナーですが、中袋は書く情報が多く余白も少ないため、読みやすさを重視してボールペンや万年筆を使用して書いても問題ないとされています。

表面に包んだ金額を書く

中袋の封筒の表面には、香典に包んだ金額を太字で記載します。外袋に金額を記入するときと同様に、「1・2」などの算用数字ではなく「壱・弐」といった旧漢字を使用し、縦書きで記入しましょう。旧漢字を使用するのは、金額の改ざんを防ぐためとされています。

また、金額の前に「金」、数字の後に「圓」と書くのがマナーです。例えば、1万円を包んだ場合は「金壱萬圓」、3千円を包んだ場合は「金参阡圓」と書きます。ただし、中袋に金額を記入する横書きの欄がある場合は、算用文字で「3000円」「10000円」と書きましょう。

裏面に氏名と住所を書く

中袋の裏面には、香典を包んだ人の氏名と住所を書きます。封筒の左側に住所を書き、その左隣に名前を記入してください。住所や名前が書いていないと、ご遺族が香典を集計する際に誰から送られたものか分からないため、必ず記載しましょう。

マナーを守って一周忌の香典を送りましょう

この記事のまとめ

  • 一周忌とは、故人が亡くなってから1年後に行われる法要
  • 香典袋は、結び切りの水引が使われているものを選ぶ
  • 包む金額や故人の宗教に合わせて香典袋を選ぶ
  • 香典の表書きは宗教によって書き方が異なり、基本的に「御霊前」は使えない
  • 名前の書き方は、香典を送る人の人数によって異なる
  • 中袋がない香典袋を使う場合、外袋に住所と氏名を記入する
  • 中袋の表面に金額を、裏面に氏名と住所を書く

一周忌とは、故人の命日から1年後に行われる重要な法要です。一周忌の香典を包む際は、香典袋に関するマナーを守ることが大切です。今回紹介した香典袋の選び方や書き方などを参考にして、ご遺族に失礼にならないよう一周忌の香典を渡しましょう。


一周忌の香典についてさらに詳しく知りたい方は、こちらもご一読ください。

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