百箇日法要とは?準備と流れ、お布施の金額相場や渡し方、服装などマナーを解説
百箇日法要を執り行う施主や参列者の方は、お布施の相場や当日の振る舞いについて悩むこともあるでしょう。この記事では、施主・参列者それぞれの立場に応じた準備や持ち物、服装、香典の目安まで幅広く紹介します。故人を偲び、滞りなく法要を執り行うために知っておきたいポイントを詳しく解説します。
この記事で分かること
- 故人が亡くなって百日目に行う百箇日法要の意味と目的
- 施主が行うべき日程調整からお布施・返礼品までの準備
- 参列者が用意する香典やお供え物の相場と注意点
- 法要にふさわしい服装や持ち物など当日の作法
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百箇日法要とは
百箇日法要とは、故人が亡くなってから百日目に行う法要のことです。四十九日の忌明けを経て初めて迎える大きな節目であり、ご遺族が悲しみに区切りをつけ、日常生活へと戻るための大切な儀式とされています。
百箇日法要の主な意味や特徴は以下の通りです。
百箇日法要の主な意味と特徴
- 別名「卒哭忌(そっこくき)」と呼ばれ、声をあげて泣き叫ぶ時期を終えるという意味がある
- 仏教では、四十九日の審判で極楽に行けなかった場合でも、百日目の再審判で救済されると考えられている
- 親族を中心に集まり、僧侶による読経や会食を通じて故人を偲ぶ
近年は省略されることも増えていますが、故人の成仏を願い、ご遺族の心を癒やす上で非常に重要な役割を持っています。
故人が亡くなって百日目に行われる法事
百箇日法要とは、故人が亡くなって百日目に行われる法事のことです。忌明けしてから初めて行われる法事であり、基本的には親族のみで執り行われます。
百箇日法要は別名「卒哭忌(そっこくき)」とも呼ばれ、悲しみに区切りをつけて故人の死を嘆く状態から抜け出すという意味があります。遺族が今まで通りの日常に戻れるようなきっかけを作る法事であり、遺族にとって意味のある儀式です。
また、仏教においては四十九日に故人の魂が地獄へ行くか、極楽へ行くかの審判がなされると考えられています。四十九日で極楽に行けなかった場合でも百日目に再び審判が行われ、ご遺族の供養によって極楽行きも可能になるとされています。このように、百箇日法要はご遺族や故人にとって意味のある法事なのです。
百箇日法要では、僧侶に読経をお願いしたり偲ぶ会を行ったりして故人を供養します。百箇日法要ではすでに忌明けしているため、四十九日まではお供えできなかったお菓子や花などもお供え可能です。
百箇日までの週末に行う
百箇日法要は、故人が亡くなって百日目を目安に行うのが一般的です。当日に行えない場合は、百日目を迎える前の週末などに法要を行うようにしましょう。
百箇日法要までの準備と流れ
百箇日法要を滞りなく進めるためには、事前の準備を計画的に行うことが大切です。施主を務める際は、以下の準備を優先的に進めましょう。
百箇日法要までの準備
- 僧侶の都合を確認し、百日目より前の日程で調整する
- 親族を中心とした参列者へ案内を送り、出欠を確認する
- 法要後の会食であるお斎や、代わりとなる返礼品の手配をする
- 僧侶へお渡しするお布施や、必要に応じてお車代を準備する
百箇日法要は「卒哭忌」とも呼ばれ、悲しみに区切りをつけて日常生活へと戻るための節目となります。ご遺族が心を整え、故人を穏やかに偲ぶためにも、早めに準備を整えておくのが一般的です。
日程を決める
まず、百箇日法要を執り行う日程を決めます。先述した通り、故人の命日から百日が経つと百箇日法要は執り行えなくなるため、百日目を迎えるよりも前に日程を調整しましょう。参列者の仕事の都合なども考え、平日ではなく休日に執り行うことをおすすめします。
お斎を準備する
百箇日法要の施主は、お斎の準備も行う必要があります。お斎とは、法事の後に参列者を招いて行われる会食のことです。法要会場や自宅などでお斎を行う際、人数分のお弁当を注文するのが一般的です。
ホテルや料亭など別の会場で会食を行う場合は、前もって店舗の予約をすませておきましょう。直前では予約が取れない可能性もあるため、余裕をもって注文をすませることをおすすめします。また、参列者で集まっての会食は行わず、グルメギフトや持ち帰り用の弁当などを用意することもあります。
参列者に案内を送る
日程や会場が決まったら、参列者に案内を送ります。百箇日法要は基本的に家族や親族のみで行われるため、身内以外の人を呼ぶことは少ないです。しかし、地域や家庭によっては、故人の友人など多くの人を招いて百箇日法要を執り行う場合もあります。誰に案内を送るべきか迷ったら、他の親族や家族に相談をしてみるとよいでしょう。
百箇日法要のお布施
百箇日法要では、故人の供養のために僧侶を招いて読経をしてもらうことが多いです。この場合、施主は僧侶にお布施を渡すこととなりますが、相場や渡し方などが分からず困ってしまう方もいるでしょう。ここからは、百箇日法要で渡すお布施の注意点について紹介します。
金額相場
百箇日法要で渡すお布施の相場は、3万円〜5万円ほどとされています。相場は菩提寺の有無や地域、お寺によって異なるため、いくら包むか迷ったら、前もって葬儀社のスタッフやお寺などに確認を取っておくと安心です。お布施を包む封筒の表書きには「御布施」と記入し、中央下に施主の名前を書きます。
お布施の包み方
僧侶へ渡すお布施は、奉書紙や白い封筒などに包みます。奉書紙を使用する場合、お札を半紙で包んでから奉書紙で包みます。封筒を使用する際は、郵便番号を記入する欄などが印刷されていない真っ白なものを選ぶようにしましょう。
地域によっては、白黒もしくは双銀の水引がついた封筒を使用することもあります。二重の封筒は「不幸が重なる」ことを連想させるため、必ず一重の封筒を選んでください。
お布施は僧侶へのお礼であるため、封筒や奉書紙に記入する表書きには濃い墨を使うのが一般的です。封筒の裏面には施主の住所と氏名、包んだ金額を記入します。お布施の金額を書く際は旧字体の漢数字を使い、金額の頭に「金」をつけましょう。例えば、5万円を包んだ場合は「金伍萬圓」と書きます。
封筒・袋の書き方
百箇日の法要などでお寺にお渡しするお布施の封筒や袋には、正しい書き方があります。表書きは、濃墨の筆や筆ペンを使用するのが一般的です。
水引の上部中央に「御布施」と書き、下部中央には施主のフルネーム、または「〇〇家」と記入します。
香典などの不祝儀袋の書き方とは異なり、薄墨は使用しないため注意してください。
裏面には、左下に施主の住所と氏名、包んだ金額を記載します。金額を書く際は、改ざんを防ぐために旧字体の漢数字を用いるのが一般的です。
例えば3万円を包む場合は、「金参萬圓」のように頭に「金」をつけて記入しましょう。中袋が付属している封筒の場合は、中袋の表面に金額を書き、裏面に住所と氏名を書くようにしてください。
お布施の渡し方
お布施は、法要が始まる前や終了後などのタイミングで渡します。お布施を包んだ奉書紙や封筒を直接手渡しするのは避け、袱紗や冠婚葬祭用の切手盆に乗せて渡しましょう。切手盆が用意できないときは、自宅にある小さめのお盆などで代用しても問題ありません。
渡す際は、封筒の表書きが僧侶から読める向きに整えます。また、「本日はよろしくお願いいたします」「ありがとうございました」など、渡すタイミングに応じた短い挨拶を添えると丁寧です。
【施主】百箇日法要の持ち物
百箇日法要の施主となった場合、法要当日には何を持参すればよいのでしょうか。ここからは、百箇日法要での施主の持ち物について紹介します。
お布施
百箇日法要の施主は、僧侶へのお布施を忘れないようにしましょう。お布施を包んでいる奉書紙や封筒が汚れないよう、必ず袱紗に包んで持参するのが一般的です。
また、御膳料やお車代といったお布施以外のお金が必要になる場合もあります。御膳料はお斎に僧侶が参列しない場合に渡す費用で、5千円〜1万円ほどが相場です。お車代は僧侶に法要会場や自宅へ出向いてもらった場合に必要となり、相場は3千円〜1万円ほどとなります。
返礼品
返礼品とは、参列者からいただく香典やお供え物へのお礼として渡す品物です。四十九日や一周忌で準備する返礼品と同様、お菓子や調味料、お茶などの食品や、タオル、洗剤といった日用品がよく返礼品として用意されます。
【参列者】百箇日法要の持ち物
百箇日法要に参列する際は、ご遺族に配慮し、必要な持ち物を事前に整えておくことが大切です。当日持参が推奨される主な持ち物は以下の通りです。
当日に必要な持ち物
- 香典(1万円〜1万5千円程度が目安とされる場合が多いですが、故人との関係によって考慮が必要です)
- お供え物(日持ちする菓子や果物、花など)
- 数珠(焼香や読経の際に使用する方もいます)
- 袱紗(香典を包むために使用)
香典は、故人との関係に見合った金額を不祝儀袋に包みます。お札の向きは一般的に肖像画を裏側にして入れることが多いとされ、新札ではなく折り目のついたお札を使用することが一般的です。お供え物には、後に残らない「消えもの」が選ばれることがありますが、殺生を連想させる肉や魚などの生鮮食品は避けるのが適切とされています。数珠は個人の持ち物として用意することが一般的です。
お供え物
百箇日法要に参列する場合、故人にお供えする品物を持参するのが一般的です。お供え物としては、日持ちする食べ物や飲み物、消耗品、花などが適しています。
四十九日までは白い花をお供えするのが適切ですが、百箇日法要はすでに忌明けしているため白以外の花を持参しても差し支えありません。ただし、匂いが強いものやトゲがある花などは避けましょう。
香典
百箇日法要に家族のみで参列する場合、香典を持参するかどうかは、事前に相談して決めるのが良いでしょう。故人との関係によって香典の相場は異なりますが、一般的に5千円〜3万円ほどが目安とされています。香典を包む不祝儀袋は、包む金額に合わせたものを選びましょう。不祝儀袋のデザインと中に入れる金額が見合っていないと、ご遺族に配慮が足りないと受け取られる可能性があるため注意が必要です。
香典を中袋に包む際は、お札の肖像画が裏側になるように入れます。この包み方には、故人を亡くした悲しみを表すという意味合いがあります。結婚式などの慶事とは入れ方が異なるため注意しましょう。香典に包むお札は、折り目のついたお札を使用するのが一般的です。
百箇日法要の香典相場や書き方については「百箇日法要の香典相場と書き方」で詳しく紹介しています。
数珠
百箇日法要に参列する場合、数珠を持参するのが一般的です。数珠は、僧侶による読経の最中や焼香の際に使用します。他人との貸し借りはできないため、忘れないよう注意しましょう。
百箇日法要のマナー
ここからは、百箇日法要にふさわしい服装や、お供え物を用意する際の注意点について詳しく解説します。施主・参列者それぞれの立場に応じた準備の参考にしてください。
百箇日法要の服装
百箇日法要の服装は、一般的に準喪服を着用するのが適切です。四十九日の忌明けを過ぎた法要ではありますが、故人を偲ぶ大切な節目であるため、施主・参列者ともに礼節を重んじた装いを心がけます。
服装選びの主なポイントは以下の通りです。
百箇日法要の服装選びのポイント
- 男性はブラックスーツに白いワイシャツ、黒いネクタイを着用する
- 女性は黒のワンピースやアンサンブルなど、肌の露出を控えた準喪服を選ぶ
- 子供は学校の制服、または白シャツに黒や紺などの落ち着いた色の服を合わせる
- 靴や靴下、ストッキングはすべて黒で統一し、光沢のある素材や派手な金具付きのものは避ける
身内のみで営む場合でも、僧侶をお招きする際は失礼のないよう正装を整えるのが一般的です。平服を指定された場合でも、地味な色合いのスーツやワンピースを選び、法要の場にふさわしい清潔感のある身だしなみを意識しましょう。
男性
百箇日法要では、平服ではなく喪服を着用することが多いです。喪服には、紋付羽織袴やモーニングといった正喪服と、ブラックスーツなどの準喪服の2種類があります。近年、正喪服はほとんど着用されず、施主として法事に参列する場合でも準喪服を着ることが多いです。下に着るワイシャツには白のものを選び、靴やネクタイは黒のものを選びましょう。
百箇日法要の服装については「百箇日法要の服装マナー」で詳しく紹介しています。
女性
女性の場合も、百箇日法要では黒のアンサンブルやワンピースといった準喪服を着用します。法事では肌の露出は控えるべきとされているため、袖やスカートの丈が長めのものを選びましょう。足元は素足ではなく黒のストッキングを履き、光沢感のない黒のパンプスを着用してください。
子供
子供と百箇日法要に参列する場合、落ち着いた色味の服を着用させましょう。カラフルな服やキャラクターデザインの靴、サンダルなどは避けてください。制服のある学校に通っている場合は制服を着用させます。
生鮮食品をお供えするのは避ける
参列者としてお供え物を持参する場合、生鮮食品は選ばないようにしましょう。肉や魚といった食品は殺生をイメージさせるため、仏教においては禁忌とされています。宗派によってはタバコやお酒、ビールなどが不適切とされることもあるため、前もって確認しておきましょう。
マナーや持ち物を踏まえ、百箇日法要で故人を弔いましょう
この記事のまとめ
- 百箇日法要とは、故人が亡くなって百日目に行われる忌明け後初めての法事のこと
- 百箇日法要の施主となった場合、日程決めや会場の準備、参列者への案内などを行う
- 百箇日法要で僧侶に読経を依頼する場合、お布施を準備する
- 施主はお布施・返礼品を用意し、参列者はお供え物・香典・数珠を忘れないようにする
- 百箇日法要は喪服を着用する
- お供え物として、肉や魚といった生鮮食品を持参するのは不適切となる
百箇日法要とは、故人の命日から百日目に執り行われる儀式であり、故人にとってもご遺族にとっても大切な法要です。施主として百箇日法要を執り行う際は、僧侶に渡すお布施や返礼品の準備などを忘れないようにしましょう。参列者として百箇日法要に参加する場合も、持ち物や注意点をきちんと確認することが大切です。
2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。