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葬儀のあと

盂蘭盆会はお盆と同じ?この時期の過ごし方や供養方法、一般的なお布施の相場を紹介

盂蘭盆会はお盆と同じ?この時期の過ごし方や供養方法、一般的なお布施の相場を紹介

「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という言葉はさほど浸透していないため、「聞いたことがない」「何をするものなのか知らない」という方もいるのではないでしょうか?本記事では、盂蘭盆会の意味や過ごし方、供養方法などを紹介していきます。

盂蘭盆会とは

盂蘭盆会は、私たちの生活に馴染みのある行事の一つです。まずは、盂蘭盆会とは何かを紹介します。

お盆の正式名称

「盂蘭盆会」と聞くと馴染みのない言葉に思えますが、「お盆」の正式名称が盂蘭盆です。盂蘭盆会は、故人の魂があの世からこの世に帰ってくる時期とされており、先祖の魂を供養するために行われる仏事を指します。

7世紀頃から行われている

盂蘭盆会の歴史は長く、7世紀頃に中国から日本に伝わった仏事とされています。

このとき、日本に根付いている祖霊信仰(亡くなったご先祖に感謝すること)と、仏教本来の思想が組み合わさり、現在の盂蘭盆会の形式になったとされています。日本で最初の盂蘭盆会は飛鳥時代の宮中で行われ、その後は貴族や武家社会に広がり、最終的には仏教行事として人々の中に定着しました。

「ウランバーナ」が語源

「盂蘭盆会」という言葉は、サンスクリット語の「ウランバーナ」が語源とされています。ウランバーナとは、「逆さまに吊り下げられている苦しみ」を意味するとされていますが、語源には諸説あります。食べ物を乗せるためのお盆や、イラン語の「ウルヴァン」が由来だとする考えもあります。

盂蘭盆会の時期

盂蘭盆会は、旧暦7月15日を中心に行われる仏事です。現在は、旧暦より1ヶ月ほど遅い8月15日前後に行われることが多いです。

最も一般的な盂蘭盆会の期間は、8月13日〜16日とされていますが、地域によって日程は異なります。一部の地域では、旧暦に従い7月13日〜16日に盂蘭盆会を行うところもあります。毎年盂蘭盆会を行う日にちが変わる地域もあるため、住んでいる地域の盂蘭盆会の期間を確認しておきましょう。

盂蘭盆会の過ごし方

ここからは、盂蘭盆会での具体的な過ごし方を解説します。

精霊棚を飾る

盂蘭盆会での過ごし方として、精霊棚(しょうりょうだな)を飾ることが挙げられます。精霊棚とは、仏壇の隣や手前に設置するお盆飾り専用の祭壇のことです。精霊棚を飾り付けてお供え物をすることで、故人の魂を供養します。

精霊棚には、食べ物や精霊馬(しょうりょううま)、盆提灯(ぼんちょうちん)を飾るのが一般的です。

食べ物

精霊棚には、故人にお供えするための食べ物を飾ります。仏教では卵や肉、魚などを使わない食べ物をお供えするべきとされているため、天ぷらやおはぎ、そうめん、団子、精進料理などがお供えされることが多いです。

その他、故人が好きだった食べ物をお供えしてもよいでしょう。ただし、殺生をイメージさせる動物性の食品や、香りや辛味が強い食べ物、生ものなどを避けるのがマナーです。

精霊馬

精霊棚に飾るものとして、精霊馬が挙げられます。精霊馬とは、ナスときゅうりに割り箸で作った足を取りつけ、馬と牛に見立てる飾りのことです。

精霊馬には「あの世からこの世に来るときは、馬に乗って早く来られるように」「あの世へ帰るときは、牛に乗ってゆっくり帰れるように」との意味が込められています。

盆提灯

精霊棚の周りには、盆提灯を飾るのが一般的です。盆提灯には、「故人があの世から自宅に帰ってくる際に迷わないための目印」という役割があります。故人が亡くなって初めて迎える新盆では、通常の盆提灯とは異なる「白紋天(しろもんてん)」という提灯を飾ります。

お墓を掃除する

盂蘭盆会にはお墓掃除を行いましょう。お墓掃除には、ご先祖の魂が気持ちよく帰って来られるようにとの意味があります。

盂蘭盆会が始まる前日までに、墓石の水洗いや草むしりなどを終わらせておきしょう。墓石を洗った後はカビや苔が生える可能性があるため、そのまま放置せずに乾拭きをして水気を拭き取ってください。

仏壇を掃除する

盂蘭盆会では、仏壇の掃除も行いましょう。掃除の手順は下記の通りです。

仏壇の掃除手順

  1. 仏壇に手を合わせ、これから掃除を始める旨を伝える
  2. 仏具を全て取り出し、仏壇の内側のホコリを柔らかい布やハタキで取り除く
  3. 仏具を乾拭きし、元の位置に戻す

盂蘭盆会期間中であれば、基本的にいつ掃除をしてもよいとされています。ただし、仏壇や仏具は湿気に弱いため、雨の日に掃除をすることは避けた方がよいでしょう。

迎え火を焚く

盂蘭盆会では、玄関前や自宅の門口などで迎え火を焚きます。おがらを燃やして火を上げ、ご先祖が迷わず自宅に帰って来られるようにするのが目的です。迎え火は、盂蘭盆会の初日である8月13日の夕方に行われます。盂蘭盆会の初日を7月13日としている地域もあるため、事前に確認しておきましょう。

盆法要を行う

盂蘭盆会の過ごし方として、盆法要を行うことが挙げられます。盂蘭盆会の時期は僧侶が多忙になるため、自宅で法要を開催する場合は余裕をもって日程を相談しておきましょう。

法要の後に会食を行う場合、そちらの予約も同時に取っておきます。盂蘭盆会の会食では縁起物が出てこないよう配慮が必要です。予約の際に、盂蘭盆会の会食で利用する旨を会場に伝えておくと安心でしょう。

送り火を焚く

盂蘭盆会の最終日である8月16日には、送り火を焚きます。送り火にはあの世へ帰る道を作るという意味があり、迎え火と同じ場所で焚くのが基本です。

地域によって盂蘭盆会の最終日や送り火のやり方が異なる場合もあるため、一度やり方を確認しておくとよいでしょう。

盂蘭盆での供養方法

盂蘭盆会は、ご先祖の魂を供養するために行われるものです。ここからは、盂蘭盆会での供養方法について解説していきます。

お墓参りに行く

盂蘭盆会でご先祖を供養する方法として、お墓参りが挙げられます。家族全員でお墓参りに行って手を合わせることで、故人の供養になります。お墓参りをした際は、供花や食べ物などをお供えしましょう。

仏壇に手を合わせる

仏壇に手を合わせることも、盂蘭盆会の供養方法の一つです。ロウソクを灯し線香をあげ、故人のことを思いながら手を合わせましょう。食べ物や飲み物などをお供えするのもおすすめです。

故人の思い出話をする

故人の思い出話をすることも供養になります。故人を亡くした直後だと思い出を振り返るのは難しいものですが、時間が経つにつれ笑顔で故人を思い出せるようになっていきます。故人と過ごした楽しい日々を思い出しながら、家族や親戚と話しましょう。

盂蘭盆会で渡すお布施のマナー

盂蘭盆会の法要を行う場合、僧侶にお布施を渡す必要があります。お布施には守るべきマナーがいくつかあるため、前もって確認しておきましょう。

新盆か通常のお盆かで相場が異なる

盂蘭盆会法要のお布施は、新盆か通常のお盆かによって金額が異なります。故人が亡くなって初めて迎える新盆の場合は通常よりも大規模な法要が行われるため、お布施の相場は3〜5万円となります。

一方、通常のお盆では5千〜1万円ほどが相場です。ただし、お布施の相場は宗派や菩提寺、住んでいる地域などによって異なるため、お布施をいくら包むべきか迷ったら僧侶に確認してみるとよいでしょう。

お車代や御膳料が必要になることもある

お布施以外にも、お車代や御膳料が必要になることもあります。お車代とは、自宅まで僧侶に出向いてもらう場合の交通費として渡すものです。移動距離によって相場は異なりますが、5千〜1万円ほどを目安に包むのが一般的です。お車代を包む代わりに、タクシーや車を手配して自分で料金を支払うことも可能です。

御膳料とは、法要後に開催される会食に僧侶が参加しない場合に渡すお金です。盂蘭盆会の期間中は僧侶が多忙なため、会食を辞退されることも多いです。この場合、食事代として5千〜1万円ほどの御膳料を包むのがマナーです。会食を開催しない場合は、御膳料を準備する必要はありません。

濃い墨を使って書く

お布施を包む封筒に書く氏名や表書きは、濃い墨を使って記載するのがマナーです。お布施は僧侶や寺院への感謝を伝えるためのものであるため、お悔やみを伝える香典で使用する薄墨は不適切となります。表書きには「お布施」または「御布施」と書き、下部に自分の名前をフルネームで記載しましょう。

金額は旧字体で書く

お札を包む中袋には、包んだ金額を旧字体で記載するのがマナーとされています。改ざんを防ぐため、算用数字は原則使用しません。ただし、封筒に金額を記入する横書きの欄が設けられている場合は、無理に旧字体を使う必要はないでしょう。

袱紗の上に乗せて渡す

お布施を僧侶に直接手渡しするのはマナー違反になるため、袱紗の上もしくは切手盆などに乗せて渡してください。僧侶に渡す直前に袱紗からお布施を取り出し、僧侶から見て表書きの文字が読めるように向きを変えてから渡しましょう。

法要の前後で渡す

盂蘭盆会のお布施は、法要の前後に渡しましょう。法要前に渡す際は「よろしくお願いいたします」という旨を伝え、法要後に渡す場合は「本日はありがとうございました」と伝えましょう。

盂蘭盆会の過ごし方を押さえて故人を供養しましょう

この記事のまとめ

  • 盂蘭盆会とはお盆の正式名称で、8月13日〜16日の間で行われるのが一般的
  • 盂蘭盆会では、精霊棚を飾ったりお墓や仏壇を掃除したりして過ごす
  • 盂蘭盆会初日の13日には迎え火を焚き、盆法要をし、最終日である16日には送り火を焚く
  • 盂蘭盆会での供養方法として、お墓参り、仏壇へのお参り、故人の思い出話をするなどがある
  • 盂蘭盆会で渡すお布施の相場は、新盆か通常のお盆かで異なる
  • お布施の表書きは濃い墨を使用して書き、金額は旧字体で書く

盂蘭盆会とはお盆の正式名称であり、8月13日〜16日の時期に行われる仏教行事です。盂蘭盆会は故人やご先祖を供養する大切な時期ですので、過ごし方や供養の方法を押さえておきましょう。 

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