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葬儀のあと

お盆のお墓参りはいつすればよい?手順・お供え物・持ち物についても解説

お盆のお墓参りはいつすればよい?手順・お供え物・持ち物についても解説

故人が帰ってくるとされるお盆には、お墓参りを行うことが多くあります。では、お盆のお墓参りはいつ行えばよいのでしょうか?本記事ではお盆のお墓参りに行くタイミングやお参りの手順などを紹介します。お供え物や持ち物などもまとめているため、参考にしてください。

監修者 SUPERVISOR
1級葬祭ディレクター 志岐 崇

2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。

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お盆のお墓参りはいつ行うべきか

お盆の墓参りをいつ行うか考える女性

お盆のお墓参りは、お盆初日である8月13日や最終日の16日に行われることがほとんどです。お盆初日は迎え盆といわれ、故人がこの世へ帰ってくる日とされています。また、お盆最終日は送り盆と呼ばれ、故人があの世へと再び旅立つ日です。どちらも大切な日であるため、両日でお墓参りを行う方もいます。地域によっては、お盆の前の12日や、中日である14・15日にお墓参りを行うこともあります。

お盆のお墓参りの手順

お盆の墓参りを行う様子

ここからは、お盆や新盆のお墓参りの手順について解説します。

本堂へお参りする

寺院墓地の場合、まず本堂へお参りする必要があります。お墓に向かう前に本堂へ行き、挨拶をすませましょう。

お墓を掃除する

本堂へのお参りが終わったら、お墓の掃除を行います。お墓の周りに生えている雑草を抜いたり、周囲に敷かれている砂利を洗ったりしてきれいにしましょう。次に手桶に水を入れ、柄杓で水を墓石にかけながら砂や汚れ、ホコリを落とします。汚れが落ちたら、柔らかい布で拭きあげましょう。文字が彫られている部分は、小さなブラシを使うと汚れを落としやすくなります。

▶お墓掃除についてはこちら

水鉢に水を入れる

お墓の掃除が終わったら、水鉢という窪みに水を入れます。水鉢が汚れている場合は、水を注ぐ前に軽く掃除をしましょう。栓を抜いて雨水を捨ててから、スポンジやブラシなどで汚れを落とします。特に水鉢の角には汚れが溜まりやすいため、念入りに掃除をしましょう。水鉢の掃除を終えたら、綺麗な水をお供えします。

お供え物を供える

次に、持参したお供え物を供えます。食べ物をお供えする際はお墓の空いているスペースに半紙を敷き、その上に置きましょう。

線香をあげる

お供え物をした後は線香をあげます。まず、マッチやライターを使ってロウソクに火をつけます。次に線香に巻かれている紙を取り外してから、ロウソクから線香に火をつけます。

故人と関係が深い人からお参りする

次に、故人との関係が深い家族からお参りします。家族、親族、故人の知り合いの順番でお墓の前に立って手を合わせ、故人やご先祖の冥福を祈ったり、毎日の感謝を伝えたりしましょう。墓前で手を合わせる際は、左手に数珠をかけます。

後片付けをする

お墓参りが終了したら、後片付けを行います。お供え物はそのままにせず、きちんと持ち帰ります。霊園や寺院にゴミ箱がない場合は、掃除で出たゴミも持って帰りましょう。

お盆のお墓参りに必要な持ち物

お盆の墓参りを行う道具

お盆のお墓参りに行く際は、何を持参すればよいのでしょうか。ここからは、お盆のお墓参りの持ち物を紹介します。

手桶・柄杓

お盆のお墓参りに行く際の持ち物として、手桶と柄杓が挙げられます。手桶は汲んできた水を入れるために、柄杓は桶から水をすくうために使用します。お墓の掃除をしたり、墓石に水をかけたりする際に使用するため、忘れずに持っていきましょう。

墓地や霊園によっては貸し出されている場合もありますが、自分で準備した方が安心です。仏具店やホームセンター、インターネット通販などで購入できるため、事前に用意しておくことをおすすめします。

掃除道具

お盆のお墓参りには、掃除道具を持参しましょう。柔らかい素材のスポンジやタオル、ブラシ、墓石用の洗剤、ゴミ袋、ポリ手袋などを用意して掃除を行っていきます。

霊園や寺院によっては掃除道具の貸し出しを行っていますが、貸し出しがない場合は自分で持参します。掃除の際に出たゴミは、墓地に備え付けられているゴミ箱に捨てるか、持ち帰ります。

数珠

数珠も、お盆のお墓参りに必要な持ち物の一つです。お墓参りで手を合わせる際は、左手に数珠をかけるのが作法とされています。自分の宗派の数珠を用意し、忘れず持参しましょう。

数珠を持っていない場合は、数珠なしでも問題ありません。ただし、数珠の貸し借りはよくないこととされているため、他人から貸してもらうのは避けてください。

マッチ・ライター

お盆のお墓参りに必要な持ち物として、マッチもしくはライターも用意しましょう。マッチやライターは、ロウソクに火を灯すために使用します。お墓は屋外にあるため、風雨が当たっている環境でも火がつきやすいものを選びましょう。風除けがあるライターや、火力が強く消えにくいものを選ぶのがおすすめです。

お供え物

お供え物も、お盆のお墓参りに欠かせない持ち物の一つです。故人に縁のある品物や好きだった食べ物、季節の果物などを、墓前にお供えして供養します。

お菓子や乾物といった食べ物をお供えする場合は、封を切って中身を取り出すのが作法です。これは、故人や仏様は食べ物の香りを召し上がると考えられているためです。墓石に直接食べ物を置くことは、汚れやシミの原因になるため避けてください。

▶お墓のお供え物についてはこちら

半紙

お盆のお墓参りには、お供え物を置くための半紙を忘れずに持っていきましょう。食べ物をそのまま墓石に置いてしまうと、墓石にシミがついたり汚れの原因になったりする恐れがあるためです。墓石の汚れを防ぐため、必ず半紙を敷いてから食べ物をお供えします。半紙がない場合は、お盆やハンカチで代用しても構いません。

お盆のお墓参りに適したお供え物

お盆の墓参りを行う女性

お盆にお墓参りに行く際、何をお供えすればよいか迷う方もいるでしょう。こちらでは、お盆のお墓参りに適したお供え物を紹介します。

五供

五供とは、仏教のお供え物の基本とされる品物です。五供とは「灯燭」「香」「花」「浄水」「飲食」のことです。何をお供えするべきか迷ったら、五供を選ぶとよいでしょう。

灯燭

灯燭とは、ロウソクの灯りのことです。線香に火をつけたり、故人に家族の来訪を知らせたりする際に使用します。

五供の香とは、線香のことです。仏様や故人は香りを召し上がると考えられており、重要なお供え物の一つとされています。

お盆のお墓参りでのお供え物には、花がおすすめです。仏教においては、仏様や故人は花の香りを楽しむと考えられているからです。また、花をお供えすることで場が華やかになり、お参りに来ている人の心が浄化されるとも考えられています。

ただし、花びらが散りやすいものや花粉がついている花は、周りのお墓を汚してしまう可能性があるため注意が必要です。故人が生前好んでいた花だったとしても、これらの花はお盆のお墓参りに持参しないようにしましょう。

浄水

浄水とは、綺麗な水のことを指します。浄水には、故人や仏様の喉を潤すという意味があります。

飲食

飲食とは、食べ物や飲み物などの飲食物のことです。この世で暮らす私たちが口にするものをお供えすることで、あの世とつながれると考えられています。

故人が好きだったもの

生前、故人が好きだったものをお供えするのもおすすめです。生前故人が好んでいた花や果物、お菓子、飲み物などをお供えし、故人を偲びましょう。

お盆のお墓参りに関するマナー

お盆の墓参りをいつ行うかやマナーについてのイメージ画像

お盆や新盆にお墓参りをする際は、いくつか守るべきマナーがあります。お墓参りへ行く前に、こちらで紹介する基本的なマナーを押さえておきましょう。

墓石にジュースやお酒をかけない

お盆にお墓参りを行う上でのマナーとして、墓石にジュースやお酒をかけないことが挙げられます。水以外の飲み物をかけると、シミやサビ、変色の原因になる恐れがあるためです。お酒やジュースといった飲み物を故人にお供えしたい場合は、コップに注いでからお墓の前に置くようにしましょう。

火を消してから帰宅する

ロウソクや線香につけた火は、そのままにせず消してから帰宅します。火をつけっぱなしにしていると、火事になる恐れがあります。墓地や周囲のお墓の迷惑になるため、きちんと消火してからお墓参りを終えましょう。

お供え物は持ち帰る

お墓参りが終わったら、飲食物をはじめとするお供え物は放置せずに持ち帰りましょう。お供え物をそのままお墓の前に置いていくと、動物に食い荒らされる恐れがあるためです。

「ついで参り」はしない

お盆にお墓参りをする際は、「ついで参り」にならないように注意が必要です。ついで参りとは、何かの用事のついでにお墓参りをすることです。

お墓参りは何よりも優先されるべきと考えられており、ついで参りは故人に対して失礼にあたるからです。そのほかの用事がある場合は、その予定よりも先にお墓参りを行うようにしましょう。

暗い時間帯のお参りは避ける

お盆のお墓参りは、暗い時間帯を避けるようにしましょう。霊園や寺院によっては、墓地の閉園時間が決まっている場合があるためです。

また、暗い時間帯は足元が見えづらく、転んで怪我をする恐れもあります。なるべく午前中もしくは午後の早い時間にお参りするのがおすすめです。お盆初日や最終日に送り火や迎え火を行う場合は、日が落ちきる前に焚くことをおすすめします。

お盆のお墓参りのタイミングや手順を押さえておきましょう

お盆の墓参りに向かう女性

この記事のまとめ

  • お盆のお墓参りは、お盆初日(8月13日)やお盆最終日(8月16日)に行われることが多い
  • お盆の期間中、何度お墓参りをしても問題ない
  • お盆のお墓参りの手順は、本堂へのお参り、お墓の掃除、水の補充、お供え物、線香、お参り、後片付けの順で行われる
  • お盆のお墓参りに必要な持ち物として、手桶・柄杓、掃除道具、数珠、マッチ・ライター、お供え物、半紙が挙げられる
  • お盆のお墓参りでは、灯燭や香、花、浄水、飲食といった五供や故人が好きだったものをお供えする
  • 墓石にジュースやお酒をかけず、お供え物は持ち帰る
  • 「ついで参り」は故人に対して失礼になる。また、明るい時間帯にお墓参りをすませる

お盆のお墓参りは、8月13日や最終日の16日に行われるのが一般的です。通常のお盆でも新盆であっても、この日程でお墓参りを行うことがほとんどです。また、お盆のお墓参りには手順があります。本記事で紹介した基本的なお墓参りの手順やマナーなどを参考にして、お盆のお墓参りの準備を進めましょう。

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