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お墓のお供え物の置き方とは?代表的なお供え物の種類やお墓参りでの作法を紹介

お墓のお供え物の置き方とは?代表的なお供え物の種類やお墓参りでの作法を紹介

お墓参りの際は、お供え物を持っていくのが一般的です。このお供え物の置き方にも、マナーがあるのをご存知ですか?本記事では、お墓へのお供え物の種類や置き方、お墓参りの作法などを詳しく解説します。

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お墓へのお供え物の意味

お墓へのお供え物には、先祖や故人を偲び供養するという意味合いがあります。故人が眠っているお墓にお供え物を置くことで、先祖の冥福を祈り、あの世で安らかに眠れるようにと願います。

また、お供え物には先祖や故人に「自分が現世で元気に過ごしている」と伝え、感謝を述べるという目的もあります。

代表的なお供え物の種類

お墓参りの際に持参するお供え物は、基本的に種類が決まっています。どのようなお供え物を持っていくべきか分からない人は、以下で紹介する種類を参考にしてみてください。

浄水

お墓参りのお供え物として、浄水が挙げられます。浄水とは、お墓の水鉢にお供えする新鮮な水のことです。きれいな水をお墓に供えることで、お墓参りに来た人の気持ちを清めるという意味合いがあります。事前に新鮮な水を準備をしておき、お墓の水鉢に水をお供えしましょう。

食品・飲み物

食品・飲み物は、故人が好んでいた飲食物をお墓にお供えし、あの世での冥福を祈るという意味合いがあります。ただし、生物や殺生をイメージさせる飲食物は、故人の好物だったとしてもお供え物としては不適切なので注意してください。

故人が好きだったもの以外に、その季節に合った食べ物をお供えすることも多いです。例えば、スイカやメロン、桃といった果物が代表的です。特に、丸い形の果物は「あの世とこの世の縁をつなぐ」と考えられているため、お墓参りに適しています。春はいちご、夏はスイカや桃、秋は梨やぶどうなどをお供えするとよいでしょう。

灯燭

お墓へのお供え物の種類として、灯燭(とうしょく)が挙げられます。灯燭とはロウソクを意味し、お墓参りに来た人の煩悩や悩みなどを取り払う目的でお供えされます。また、ロウソクに火をつけることで、祖先や故人に「家族がお墓参りに来た」と気づいてもらうという目的もあります。火事の原因になるため、お墓参りが終わった後は忘れずにロウソクの火を消しましょう。

供花

お墓へのお供え物として、花を手向けることも多いです。故人が好きだった花をお供えして、お墓参りに来たことを伝えると共に、故人を供養する目的があります。なるべくきれいな状態の新鮮な花を準備してお供えしましょう。

ただし、花粉がついている花や花びらが散りやすいもの、毒や棘がある花などは、周囲の迷惑になるためお供え物には不適切です。故人が生前好きだったとしても、これらの花は持参しないようにしましょう。

お線香

お墓へのお供え物の種類として、お線香も挙げられます。お線香はお墓参りに来た人の心を浄化し、場を清めるとされています。また、仏教においては「仏様は香りを食べる」と考えられているため、お線香は故人の食べ物という意味合いも含まれています。故人が好きだった香りのお線香を準備して、お墓にお供えしましょう。

お墓へのお供え物の置き方

お墓参りをする際は、お供え物の置き方に注意する必要があります。お供え物の種類によって置き場所や置き方が決まっているため、事前に確認しておきましょう。

お線香は香炉にお供えする

お線香は、香炉へお供えするのがマナーです。ロウソクやマッチなどで線香に火をつけたら、手であおぎ火を消します。その後、故人への感謝や冥福を祈りながらお墓の香炉にお供えしましょう。横向きの香炉の場合は、線香の火がついている方が左側になるよう、寝かせた状態でお供えします。縦向きの香炉の場合は、そのまま香炉へ立てるようにしてお供えしましょう。

線香は数本ずつ火をつけてあげる場合と、束の状態のままお供えする場合があります。また、宗派によって線香をあげる本数や作法などが異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

食品・飲み物は台やお盆の上に置く

果物や故人が好きだった食べ物などをお供えする場合は、お供え物を台やお盆の上に置くのが作法です。お墓に直接飲食物を置くと、墓石が汚れたり傷んだりする恐れがあるためです。必ずお盆や台を準備し、その上に飲食物を置いてお供えしましょう。

台やお盆ではなく、ハンカチやタオルなどの布や敷き紙の上にお供え物を置くことも可能です。敷き紙を使用する際は、懐紙や半紙を準備しておきましょう。

灯燭はロウソク立てにお供えする

灯燭は、お墓に備え付けられているロウソク立てにお供えします。墓石に直接、蝋を垂らしてロウソクを立てると、石が傷ついたりシミができたりするため注意してください。ロウソク立てがない場合は、灰皿やお墓用のロウソク立てなどに灯燭を立ててお供えしましょう。また、お墓参りが終わった後は忘れずに灯燭の火を消してください。

お墓のお供え物に不向きな品物

お墓参りのお供え物には不適切な品物があります。ここからは、お墓に持参するお供え物として不適切なものを紹介するので、事前に目を通しておきましょう。

殺生をイメージさせるもの

殺生をイメージさせるものは、お墓へのお供え物としては不適切です。例えば、魚や肉、ソーセージやハムといった加工品などが挙げられます。仏教においては「無益な殺生は避けるべき」という考え方があるため、殺生に関するものはお供えには向きません。たとえ故人が生前に肉や魚が好物であったとしても、殺生に関する品物はお供えしないよう注意しましょう。

五辛に分類される食べ物

「五辛」に分類される食べ物も、お墓へのお供え物としては不適切です。これは、仏教において「五辛は煩悩を刺激するため食べるべきではない」と考えられているためです。

五辛とは香味のある野菜のことで、らっきょう・ニラ・ニンニク・アサツキ・ねぎが当てはまります。また、香りが強い野菜は周囲の迷惑になるため、お供え物として持参するのは避けましょう。

お墓参りに関する基本的な作法

お墓参りにはいくつか守るべき作法があります。ここからはお墓参りに関する基本的な作法を紹介していきます。

墓地や霊園の決まりを確認しておく

墓地や霊園によっては、「芝生の墓所ではお線香をあげない」「ペットは入れない」といったルールを定めているところもあります。お墓参りの前に、墓地や霊園の決まりを確認しておきましょう。

お墓の掃除から始める

お墓参りは、まずお墓の掃除から始めます。墓前に手を合わせてから周囲のゴミを拾い、墓石を洗います。墓石を硬いもので擦ると傷がついてしまうため、スポンジや柔らかい布などで洗いましょう。掃除が終了したら墓石に水をかけて清め、お供え物を置きます。

ロウソクや線香は吹き消さない

ロウソクや線香の火を吹き消すのは、マナー違反となるため注意してください。必ず手であおぐか、火消しを使って火を消すようにしましょう。

墓石にお酒やジュースをかけない

お墓にお酒やジュースをかけると、墓石がサビたり変色やシミの原因になったりする恐れがあります。お酒やジュースをお供えする場合は、器に注ぐようにしましょう。

食品・飲み物は持ち帰る

お墓参りが終わったら、食品や飲み物は持ち帰るか、墓前でいただきましょう。食品をそのまま置いていくと、カラスや動物がお供え物を食い荒らし、お墓周辺の環境が悪化する恐れがあるためです。

持ち帰った食品や飲み物は、そのまま食べることもできますが、仏壇にお供えしてもよいでしょう。

お供え物の置き方や種類、マナーを押さえ、お墓参りを行いましょう

この記事のまとめ

  • お墓へのお供え物には、「先祖や故人を供養する」「現世で元気に過ごしていると伝える」などの意味がある
  • 代表的なお供え物には、浄水、食品・飲み物、灯燭、供花、お線香がある
  • お供え物の種類によって、置き場所や置き方が異なる
  • 殺生をイメージさせるものや五辛に分類される食材はお供え物には不適切
  • お供えした食品はそのままにせずに持ち帰るのがマナー
  • お墓参りの際は墓地や霊園の決まりを確認しておく

お墓のお供え物には、故人や先祖を供養して自分が元気で過ごしていることを伝えるという意味があります。お供え物の種類によって置き方のマナーが異なるため、間違いのないよう注意してください。本記事で紹介したお供え物の置き方や、お墓参りの作法などを参考にして故人を供養しましょう。

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