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葬儀のあと

お菓子以外でおすすめのお供え物8選!選び方やマナーもあわせて解説

お菓子以外でおすすめのお供え物8選!選び方やマナーもあわせて解説

法事や仏壇参りの際に、お菓子をお供え物として持参する方は少なくないでしょう。しかし、時にはお菓子のお供え物が喜ばれないこともあり、お菓子以外のお供え物を選ぶ必要がある場合もあります。本記事では、お菓子以外でおすすめのお供え物を紹介するとともに、お供え物の選び方やマナーについて解説します。

お菓子以外のお供え物が喜ばれる場合

お供え物

四十九日の法要や仏壇参りなど、お供え物を持参する機会は多々あるでしょう。一見、お菓子のお供え物が無難にも思えますが、必ずしもお菓子のお供え物が喜ばれるとは限りません。お菓子以外のお供え物が喜ばれる場合には、以下があります。

お菓子以外のお供え物が喜ばれる場合

  • ご遺族が甘いものを控えている場合
  • ご遺族や故人が甘いものを苦手としていた場合
  • ご遺族が少なく、甘いものをはじめとする食品を食べ切れない場合

上記の場合には、お供え物にお菓子を持参しても喜ばれないと考え、お菓子以外のお供え物を検討するほうがよいでしょう。故人やご遺族を想う気持ちをお供え物を通して伝えるためにも、お供え物=お菓子と端的に結びつけることは避け、贈る相手のことを考えてお菓子以外の品物も候補に入れて選ぶことが大切です。

お菓子以外でおすすめのお供え物

お供え物 フルーツ

お菓子以外のお供え物が喜ばれると考えた場合、具体的に何をお供え物として選ぶべきか分からない方もいるでしょう。ここでは、お菓子以外でおすすめのお供え物を8つ紹介します。お菓子以外のお供え物を持参する際には、ぜひ以下の品物をお供え物の候補に入れてみてください。

線香

線香は、お供え物に人気の品物です。仏壇やお墓で必ず使用するためご遺族が使い道に困ることもなく、使用期限もないことから、安心してお供え物として持参できます。故人やご遺族の好みのものが分からない場合や、確実に使ってもらえるものをお供え物にしたい場合にはぴったりです。

普段使いの線香でも構いませんが、贈答用の高品質な線香をお供え物として渡すとさらに喜ばれるでしょう。さまざまな香りがあるため、故人やご遺族に喜ばれそうなものを選んでみてください。

線香はインターネットでも買えますが、実際に店舗で香りを確かめながら選ぶのも一つの方法です。

ロウソク

ロウソクも、線香と同じく使い道に困らず使用期限もないため、お供え物として定番の品物です。

仏壇でよく見かける白のシンプルなロウソクをお供え物にしてももちろんよいですが、贈答品であることを意識してデザインが素敵なロウソクを選んでも喜ばれるでしょう。

故人やご遺族がおしゃれなものが好きだった場合や、ご遺族にロウソクのデザインで癒されてほしいと思った場合には、ぜひ特別なロウソクも選択肢に入れてみてください。デザイン性の高いロウソクを選んだ際には、そのロウソクを選んだ気持ちも言葉にして伝えるとより喜ばれます。

一点注意したいのが、ご遺族がLEDロウソクを使っている場合です。LEDロウソクを使用している場合には、ご遺族が普通のロウソクの使い道に困ってしまう可能性もあるため、ロウソク以外のお供え物を優先的に選ぶほうがよいでしょう。

仏壇を華やかに飾ってくれる花は、お供え物としてよく贈られることの多い品物です。

お供え物としてよく選ばれるのは菊やトルコキキョウ、カーネーションなどです。また、四十九日法要までは白を基調とした花を選ぶのが一般的とされています。

ただし、ご遺族が気にしないのであれば、故人が好きだった花の種類や色を選んでも喜ばれるでしょう。派手な色の花でお供え物として贈りにくい場合には、白を基調とした花の中に混ぜて贈るのも一つの方法です。

花の形態には、花束やフラワーアレンジメント、スタンドフラワーなどがあります。花束やフラワーアレンジメントは仏壇参りに、スタンドフラワーは祭壇や斎場に並べることが多いです。仏壇参りのお供え物の場合は、フラワーアレンジメントにするとご遺族が花瓶を用意する手間を省けます。

▶仏花にふさわしい種類や選び方はこちら

果物

果物はお菓子以外のお供え物としてよく選ばれる品物の一つです。果物屋やスーパーマーケットで気軽に手に入れられ、お供え物用に包装してもらえることも多いため、急遽お供え物を近くで調達しなくてはならないときにもぴったりです。

果物をお供え物にする際には、リンゴやミカンなど常温で保存できるものを選びます。そのほか、故人やご遺族が好きな果物を選ぶと喜ばれるでしょう。

飲み物

ジュースやコーヒーなどの飲み物は、日持ちしやすく、お供え物としてよく選ばれる品物です。さまざまな種類のものや、小さめの缶に小分けされているものを選ぶと、ご遺族それぞれが好みのものを口にしたり、来訪者にお裾分けしたりできるため、いっそう喜ばれるでしょう。

ご遺族が甘いものが苦手だからという理由でお菓子以外のお供え物を探している場合には、甘いジュースを贈るのは避けたほうが無難です。コーヒーや野菜ジュースなどの飲み物を候補として検討してみてください。

乾物

そうめんやかつお節をはじめとする乾物も、日持ちしやすく使い道にも困らないことから、お供え物として重宝されています。ご遺族がよく料理をする家庭であれば、積極的に選ぶとよいでしょう。そうめんや冷や麦は、特に夏のお供え物にぴったりです。

現金

法事に際して、お菓子以外のお供え物に何を贈るべきか迷った場合には、現金を包むのも選択肢の一つです。包む額の相場は、法事の種類や故人との関係、自分の年齢によって変わります。余りにも高すぎる金額はご遺族を恐縮させてしまうため注意しましょう。

また、法事ではなく何気ない仏壇参りとしてお供え物を贈る際には、現金以外のお供え物が一般的です。

お供え物の選び方

お供え物 鼻

ここでは、お菓子以外のお供え物を何を基準に選べばいいのか分からない方に向けて、お供え物の選び方を解説します。

消えものを選ぶ

お供え物には、悲しみや不祝儀が後に残らないようにという意味から、消えものと呼ばれる消耗品を贈るのが一般的です。具体的には食べ物や飲み物、線香、洗剤などといった食料品や日用品です。これらの中から、どの家庭でも消費しやすいものを選ぶと確実でしょう。

日持ちのするものを選ぶ

お菓子以外の飲食物を贈る場合には、日持ちをするものを候補にするのも大切な選び方の一つです。

お供え物はしばらく祭壇や仏壇に飾られることもあるため、賞味期限や消費期限が数日以内のものは避けます。味が美味しいから喜ばれると思って選んでも、ご遺族を困らせてしまう事態になりかねないため、長期保存できるものから選びましょう。

故人が好きだったものを選ぶ

お供え物は故人に贈る物のため、故人が好きだったものを選ぶのもおすすめの選び方です。生前にどんなものを好んでいたか、故人に想いを馳せながらお供え物を選ぶ時間も故人を偲ぶ大切なひとときになります。

ご遺族に渡す際には「〇〇(故人の名)さんが生前よく口にしていたから」などと選んだ理由を伝えると、きっと喜んでもらえるでしょう。

ご遺族に喜ばれるものを選ぶ

故人だけでなく、ご遺族に喜ばれるお供え物を選ぶことも大切です。ご遺族が果物が苦手であれば果物以外からお供え物を選んだり、ご遺族が花が好きであればフラワーアレンジメントを手配したりと、お供え物を実際に消費するご遺族のことも配慮して選ぶ必要があります。

ご遺族の家族構成を考えて選ぶ

意外と忘れられがちですが、ご遺族の家族構成を考えて選ぶのも大切な選び方です。家族構成を考えたおすすめのお供え物の選び方は、以下を参考にしてください。

家族構成を考えたお供え物の選び方

  • ひとり暮らしのご遺族の場合:消費しきれる量の食べ物・誰かにお裾分けしたり、少しずつ消費できたりする小分けのもの・線香やロウソクなど食べ物以外の消耗品
  • 家族が多いご遺族の場合:皆で分けられる小分けのもの・好みに合わせて手に取れるさまざまな種類の食べ物・大容量の洗剤など

お供え物を贈る際のマナー

お供え物 線香

お供え物を贈る際には、いくつか覚えておきたいマナーがあります。お供え物を選ぶ前にまず確認しておきましょう。

お供え物は5千円程度のものを贈る

お供え物はお菓子や線香などの種類に関わらず、5千円程度のものを贈るのが一般的です。ただし、故人との関係によっても相場が変わります。

お供え物の相場(法事に参列する場合)

  • 自分の両親が故人の場合に贈るお供え物:1万円~3万円
  • 一般の参列者として贈るお供え物:3千円~5千円、高くても8千円ほど
  • 故人とあまり縁が深くない参列者として贈るお供え物:2千円

ただし、法事に参列する際にお金を包む御供物料の相場は上記のとおりではないため注意が必要です。御供物料の相場は、法事の種類や故人との関係、自分の年齢などによって異なります。

弔事用の包装で贈る

お供え物は弔事用の包装で贈るのがマナーです。お供え物を購入した店舗で弔事用の包装を依頼すると包んでくれるでしょう。インターネットで購入した場合も、弔事用の包装をしてくれるサービスがある場合も多いため確認してみてください。

▶お供え物ののし紙の選び方と注意点はこちら

手渡す際には一言添えて渡す

お供え物をご遺族に手渡す際には「御仏前にお供えください」などと一言添えて渡すのも大切なマナーです。

仏壇参りなどでお供え物を手渡しながらご遺族とお話しできる時間が長くある場合には、「〇〇(故人の名)さんはピンクが好きだったのでピンクのお花を選んでみたのですが」などと、なぜそのお供え物を選んだかも伝えると喜ばれるでしょう。

せっかく故人やご遺族を想ってお供え物を選んでも、無言で差し出してしまうと弔意が伝わりにくいため注意してください。

お菓子以外のお供え物を贈る際に避けたほうがよいもの

お供物 花

最後に、お菓子以外のお供え物を贈る際に避けたほうがよいものを紹介します。お菓子以外に何を贈っていいか分からないという方は、以下のもの以外から候補を探してみてください。

日持ちしないもの

主に食べ物や飲み物に関してですが、賞味期限や消費期限が短いものや、常温で腐りやすいものなどはお供え物には適しているとはいえません。

故人やご遺族を想って選んでも、すぐに消費しないといけないとなるとかえって迷惑になることもあるため注意しましょう。特に、ご遺族がひとり暮らしの場合や夏の暑い時期には日持ちしないものは避けましょう。

魚・肉

食べ物をお供え物にする際には、魚・肉以外から選ぶようにしましょう。魚や肉は殺生を禁止している仏教ではタブーの存在であるためお供え物には適していません。たとえ故人やご遺族が好きだったとしても、魚や肉以外の好きな食べ物を贈ることを強くおすすめします。

香りが強すぎる花・トゲのある花

先述の通り、お供え物として贈る花に厳密な決まりはありませんが、特に理由がない場合は香りが強すぎる花やトゲのある花は避けるのがマナーです。ただし、故人が好きな花が香りやトゲのある花で、ご遺族が気にしない場合であれば必ずしも避ける必要はありません。トゲのある花は、トゲを取り除いてから贈るのも一つの方法です。

お菓子以外のお供え物は線香や花、果物、乾物などがある

お供物 お菓子以外

この記事のまとめ

  • ご遺族が甘いものを控えている場合などはお菓子以外のお供え物が喜ばれる
  • お菓子以外でおすすめのお供え物には線香や花、果物、乾物などがある
  • お菓子以外のお供え物に困った場合は故人の好きだったものなどから選ぶ
  • 5千円程度のものを贈るなどお供え物を贈る際にはいくつかのマナーがある
  • お菓子以外のお供え物として避けたほうがよいものには肉や魚などがある

お供え物の定番といえばお菓子ですが、お菓子以外にもお供え物として喜ばれる品物は多数あります。お菓子以外のお供え物を贈る際には、故人やご遺族が喜ぶようなものを基準に選ぶのがおすすめです。

監修者 SUPERVISOR
1級葬祭ディレクター 志岐 崇

2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。

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