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葬儀のあと

【男女別】33回忌法要の服装マナーは?家族だけの場合や注意点も解説

【男女別】33回忌法要の服装マナーは?家族だけの場合や注意点も解説

33回忌は故人の死後、長い時間が経過してから執り行われるため、一周忌や四十九日法要に比べると服装選びに悩む人は多いでしょう。本記事では、33回忌法要の服装マナーについて、男女・子供に分けて解説します。服装に関する注意点も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

監修者 SUPERVISOR
1級葬祭ディレクター 志岐 崇

2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。

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33回忌法要とは

花を持った33回忌の服装の人

33回忌法要とは、故人の死後33年目(満32年)に行う法要のことですが、具体的にどのような意味があるのでしょうか。まずは、33回忌法要の意味や一般的な流れなどを解説します。

33回忌法要を行う意味

地域や宗派によって違いはあるものの、33回忌法要を以て年忌法要を終了する「弔い上げ」となるのが一般的です。そのため、一周忌や四十九日法要と同様に重要な法要の一つとされています。

年忌法要は、故人が無事に成仏できるように行うものです。33回忌法要を最後とする理由は、仏教において故人は死後33年目に極楽浄土へ行くとされているからです。また、33回忌法要の時点で故人の死後からかなりの時間が経っているため、家族や親族の経済的・身体的負担が大きくなる点も理由の一つといえます。

一般的な33回忌法要の流れ

一般的な33回忌法要の流れは、家族だけで執り行う場合も含めてほかの年忌法要と同じです。僧侶による読経の後、親族やほかの参列者が焼香を行います。ご喪家の意向によっては、法要後に会食がふるまわれる場合もあります。

一般的な33回忌法要の流れ

  1. 僧侶入場・施主による挨拶
  2. 僧侶による読経
  3. 親族・参列者による焼香
  4. 僧侶による法話
  5. お墓参り
  6. 会食

【男性】33回忌法要に参列するときの服装マナー

33回忌の服装を確認する男性

七回忌以降の年忌法要になると、男女問わず「略喪服」という格式の低い服装が一般的となるため、男性・女性ともに着用できる服に幅が出てきます。ここからは、男性が33回忌法要に参列するときの服装マナーを解説します。

暗い色のスーツを着用するのが一般的

33回忌法要における男性の服装は、黒やネイビーをはじめとした暗い色のスーツが一般的です。施主の服装はブラックスーツ、一般参列者の服装はネイビーやグレーなどのダークスーツなどがよいでしょう。

シャツ・ジャケットはデザインや素材に注意する

一周忌や四十九日法要に比べて服装の自由度が高くなっているとはいえ、スーツのシャツやジャケットに使われている素材選びには注意が必要です。あくまで法要の場であるため、目立ちやすい光沢のある素材や華美な印象を与える柄物などは避けるのが一般的です。

スーツの中に着用するシャツについては、白無地が望ましいとされています。また、襟の形は誠実さと清潔感のある印象を与えるレギュラーカラーのものを着用するのが一般的です。ビジネスシーンで着用されることが多いボタンダウンシャツはカジュアルな雰囲気があるため、避けた方がよいとされています。

ネクタイ・靴下は黒の無地が望ましい

服装に合わせるネクタイや靴下などの小物類は、黒の無地が望ましいとされています。黒のネクタイがない場合には、濃紺やダークグレーなどといった黒に近い色合いのものを用意しましょう。また、柄物のネクタイは目立ちやすいため、33回忌法要の服装では避けることをおすすめします。

靴下は靴を脱いだときに目立ってしまうため、派手な柄や色を避けるとともに、くるぶし丈やショート丈などのカジュアル感のあるデザインのものは避けましょう。

靴は紐のあるシンプルなデザインがよい

服装に合わせる靴は、紐のあるシンプルなデザインのものを選びましょう。光沢が出るエナメル加工のものや柄物は避け、スーツに合わせて黒色を選ぶのが一般的です。なお、靴紐がない靴はカジュアルな印象が強くなってしまうため、33回忌法要の場にはふさわしくないとされています。

加えて靴のパーツのうち、紐を通す部分である羽根が甲部分と一体になっている「内羽根式」の靴であればより上品な印象を与えられるため、法要をはじめとしたフォーマルシーンにおすすめです。

結婚指輪以外のアクセサリーは外しておく

男性の喪服では、和装・洋装を問わず結婚指輪以外のアクセサリーは着けないことが一般的です。ビジネスシーンなどの服装で用いられるネクタイピンやカフスボタンなども華美な印象を与えることから、法要の場ではふさわしくないとされています。

なお、結婚指輪であっても大きな宝石が付いているものや華美なデザインで着用するのが不安な場合は、あらかじめ外しておくか、宝石の部分を手のひら側に回して見えないようにするとよいでしょう。

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【女性】33回忌法要に参列するときの服装マナー

33回忌の服装の女性

女性の服装選びでは、男性に比べてコーディネートの幅が豊富な分、注意すべき服装マナーも多くあります。ここからは、女性が33回忌法要に参列するときの服装マナーを紹介します。

スカート・ワンピース系の略喪服が一般的

女性の服装は、スカートやワンピースといった略喪服を選ぶのが一般的です。なお、一般的に略喪服にはパンツスーツも含まれています。施主の手伝いをする場合や体調などの理由があれば、パンツスタイルの略喪服を着用しても問題ありません。

色については男性と同様に、黒や濃紺、ダークグレーなどといった33回忌法要の場にふさわしい暗い色を選ぶことが大切です。柄や生地の光沢にも気を付け、落ち着いた印象の服装になるようにコーディネートしましょう。

スカートは丈の長さに気を付ける

当日の服装にワンピースやスカートタイプのアンサンブルなどを選ぶ場合には、スカート丈にも注意しましょう。スカート丈が短いとだらしない印象を与えてしまい、長すぎると格式が高くなるとされています。椅子に座っても膝が出ない膝下5cmを目安にスカートを選びましょう。

ストッキングは必ず着用する

33回忌法要における女性の服装では、スカート・パンツを問わずストッキングを着用するのが一般的です。素足での参列は清潔感がなく、フォーマルな場ではふさわしくないとされています。色は服装に合わせて黒色を選び、30デニール程度の薄手のものが望ましいです。

なお、寒い冬に執り行われる33回忌法要や体調が不安な場合には、60デニール程度のタイツでも問題ないとされています。

パンプスは高すぎず、安定感のあるデザインが望ましい

33回忌法要の服装に合わせるパンプスはヒールが高すぎず、安定感のあるデザインを選ぶのが望ましいです。ピンヒールやスタックヒールなどのデザイン性が高いものは華美に見えやすい上、歩く際に音が鳴ってしまいます。法要の雰囲気を壊す場合があるため、避けるのが一般的です。

一般的に喪服に合わせるパンプスのヒールの高さは、3cm~5cmがよいとされています。なお、つま先が出るオープントゥデザインのパンプスについては、肌の露出を避けるべきとされる33回忌法要の場ではふさわしくありません。

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結婚指輪以外のアクセサリーを身に付ける場合はシンプルなものを選ぶ

女性の場合、洋装の喪服であればピアスやネックレスといった結婚指輪以外のアクセサリーを身に付けても問題ないとされています。しかし、あくまで法要の場であることを念頭に置き、服装が華美にならないようにアクセサリーもシンプルなデザインを選ぶことが大切です。

例えばネックレスの場合、数珠にも使われているオニキスや、悲しみの気持ちを表す真珠などがあしらわれたアクセサリーを選ぶとよいでしょう。

バッグは黒色でシンプルなハンドバッグを用意する

女性の場合、33回忌法要でハンドバッグを持参する際には黒色のシンプルなデザインが望ましいとされています。大きすぎるデザインはほかの参列者の迷惑になる場合があるため、数珠やハンカチなどといった必要最低限の持ち物が入る程度の大きさのバッグを選びましょう。

【子供】33回忌法要に参列するときの服装マナー

33回忌の服装になった親子

33回忌法要における子供の服装については大人に比べて厳格なマナーはありませんが、場の雰囲気に合わせた服装を心がけることが大切です。ここからは、子供が33回忌法要に参列するときの服装マナーを解説します。

幼稚園・学校の制服がある場合は着用してもよい

子供が通っている幼稚園や学校に制服がある場合には、33回忌法要で着用しても問題ありません。一般的に子供にとっての制服は「礼服」の一つとみなされるため、喪服の代わりの服装としても使えます。

制服がない場合はダークカラーを基調とした服装をする

子供が通っている幼稚園や学校に制服がない場合は、黒や濃紺のダークカラーを基調とした服装を心がけましょう。男の子であればブレザーとジャケットにズボンを合わせ、女の子ならワンピースまたはスカートにブレザーやブラウスなどを合わせた服装が一般的です。

赤ちゃんについては控えめな色のベビー服で問題ない

33回忌法要における赤ちゃんの服装は、黒や白などの控えめな色のベビー服で問題ありません。あくまで法要の場であるため、キャラクターやロゴが入っているデザインの服は避けた方がよいでしょう。

33回忌法要の服装に関する注意点

33回忌法要に相応しい服装

33回忌法要の服装を考える際には、これから述べる注意点も踏まえておくことが大切です。ここからは、33回忌法要の服装に関する注意点を解説します。

夏でも肌の露出は控える

33回忌法要の服装は、たとえ気温が高くなる夏でも肌を露出しないように注意しましょう。露出が多い服装はだらしない印象を与えるため、33回忌法要をはじめとしたフォーマルな場にはふさわしくないとされています。

暑い日に33回忌へ参列する場合は、通気性の高い生地の服を着用したり冷感タオルを持参したりといった方法で対策するようにしましょう。

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家族だけの法要でも平服は避ける

親しい家族だけで執り行う法要であっても、平服での参列は避けましょう。事前に話し合って平服での参列が許されている場合や、案内状に「平服でお越しください」と記載されている場合は平服でも問題ありませんが、喪主・施主からの指示がない場合は準喪服での参列が一般的です。尚、弔い上げではない場合は平服でもよいとされています。

弔い上げとなる33回忌法要には、マナーを踏まえた服装で参列しましょう

33回忌の服装で食事する人々

この記事のまとめ

  • 33回忌法要の服装は「略喪服」を着用することが多い
  • 男性は暗い色のスーツを着用する
  • 女性の服装はワンピースやスカートに加えて、パンツスタイルでも問題ない
  • 子供は制服またはダークカラーを基調とした服装で参列する
  • 赤ちゃんは控えめな色のベビー服を着用すれば問題ない

供養における一つの締めくくりとなる33回忌法要だからこそ、故人に失礼がないようにマナーを踏まえた服装を心がけることが大切です。本記事で紹介したマナーや注意点も参考にしながら、法要の場にふさわしい服装で参列しましょう。

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