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お金・お家のこと

老後資金はいつから貯める?早く準備するメリットや貯め方なども解説

老後資金はいつから貯める?早く準備するメリットや貯め方なども解説

長生き自体は喜ばしいことですが、老後資金が不足するリスクにも目を向けなくてはいけません。十分に老後資金を準備した上で老後を迎えるためにも、早くから準備しておきましょう。本記事では、老後資金はいつから貯めるべきかというタイミングと、具体的な貯め方について詳しく解説します。

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老後資金はいつから貯めるべき?

老後資金を貯めるのは、早い時期から開始するに越したことはありません。まずは、老後資金をいつから貯めるべきか解説します。

老後資金は早くから準備する

老後資金を貯め始めるのが早いほど負担が少なく、効率的に貯められます。

たとえば、老後資金として65歳までに2,000万円を準備する場合、25歳からなら毎月4万円ずつ貯め、年齢とともに少しずつ増やしていけば問題ありません。しかし、45歳からなら最低でも毎月8万円以上は貯める必要があるため、貯め方も限られるうえに、負担もかかります。

早くから貯めるに越したことはありませんが、持ち家がある場合の住宅ローンの返済や、子供の教育費などの出費もあるため、まずは無理のない範囲で少しずつ取り組むことを意識しましょう。

50代からでも貯めることはできる

老後資金は早いうちから貯めるに越したことはありませんが、50代からでも貯めることは可能です。ただし、その場合は効率的に増やすためにも、個人年金保険やNISA、iDeCoなどの資産運用を活用しましょう。

また、退職金の一部でも資産運用すれば、定年後でも少しずつお金を増やしていくことができます。極論すれば、いつからでもやり方次第で老後資金は貯められるため、自分に合った方法を考えて実践しましょう。

そもそも老後資金はいくらあればよいのか

老後資金を貯めるといっても目安がわからなければ、いつから貯めるべきか、どれだけ貯めるべきかが不明瞭なままです。そこで、そもそも老後資金はいくらあればよいのかについて考えてみましょう。

夫婦で85歳まで生きるとするなら3600万円必要

夫婦で85歳まで生きると仮定した場合、老後資金は二人で3,600万円ほど必要になります。公益財団法人生命保険文化センターの統計によれば、ゆとりある老後生活を送るための費用の平均は月額37万9,000円でした。

引用元 リスクに備えるための生活設計 老後の生活費はいくらくらい必要と考える?(公益財団法人生命保険文化センター)

一方、2024年度の夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額は月額23万483円です。

引用元 令和6年4月分からの年金額等について(日本年金機構)

計算しやすくするために、必要な支出を38万円、収入(年金額)を23万円とした場合、1年間で180万円が不足する計算になります。

仮に、65歳で定年を迎え、85歳まで生きた場合、夫婦で3,600万円貯める必要がありそうです。独身世帯でも、半額の1,800万円を貯めるのが望ましいでしょう。

もちろん、退職金や家族からの相続財産を受け取れる見込みがあるなら、自分たちで貯めるべき老後資金はより少なくできるかもしれません。

また、ここで示した数値はあくまで一例です。この先インフレが起きる可能性もあるため、夫婦で5,000万円を老後資金として貯めるほうが安心とする考え方もあります。

▶夫婦二人で5000万円必要な理由はこちら

介護費用がかかることを踏まえた場合

老後資金を貯めるうえでは、介護費用についてもあわせて考える必要があります。夫婦のどちらか、もしくは両方に介護が必要になった場合、介護費用を出さなくてはいけません。ある程度まとまった額を介護費用として出せるよう、老後資金を貯める計画を立てましょう。

なお、生命保険文化センターの統計によれば、介護の初期費用は平均74万円、毎月の費用は平均8万3,000円とのことでした。

引用元 リスクに備えるための生活設計 介護にはどれくらいの費用・期間がかかる?(公益財団法人生命保険文化センター)

平均介護期間が5年1ヶ月であることから、仮に5年間(60ヶ月)介護した場合、572万円(=74万円+8.3万円×60ヶ月)かかる計算になります。余裕を持って600万円を貯めることを目標にしましょう。

ただし、正確な金額は実際に介護が始まらないとわからない部分もあります。ある程度の資金を貯めることは重要ですが、難しい場合は公的な制度も活用できるよう、早い段階から情報を集めておきましょう。

▶介護施設でかかる費用はこちら

老後資金を貯めるための五つのポイント

老後資金においては、どうやって貯めるかも重要です。ここでは、老後資金を貯めるために意識してほしいポイントとして、以下の五つを解説します。

「老後資金を貯める」と決意してからでも取り入れられるため、老後資金を貯める方法がわからない方はぜひ参考にしてください。

①先取り貯金をする

老後資金を貯めることに限らず、お金の効率的な貯め方として取り入れてほしいのが「先取り貯金」です。

生活費をやりくりし、余った部分を貯金するのは難しいため、お金の貯め方として効率的とはいえません。収入が入ってきたら、その中から一定額を老後資金を含めた貯金として振り分け、余った部分を生活費としてやりくりしましょう。

②無駄な出費は削減する

日々の生活の中で、無駄な出費が生じていないかを家計簿をつけて調べ、上手に削減しましょう。削減した金額を貯めることができれば、老後資金も着実に増やせます。

ただし、生活の質が著しく落ちるほど節約するのは、自分や家族がストレスを溜める原因になるため注意が必要です。あくまで無理のない範囲で節約して浮いた金額を貯める前提で、じっくりと取り組みましょう。

③副業で収入を得る

副業で収入を得るのも、老後資金の貯め方として取り入れたいコツです。副業としてある程度の収入が得られるほどのスキルがあれば、定年後に本業として取り組む足がかりにもなります。

退職後も収入が得られれば、その分退職金からの支出を抑えることが可能です。今のうちから、自分が興味の持てることや得意なことを洗い出してみましょう。ただし、勤務先によって副業が許可されているか、事前の手続きは必要かなど扱いが異なるため、確認してから取り組んでください。

④健康に気を付ける

健康に気を付けるのも、老後資金を貯める観点からは重要です。健康を害すると、医療費がかかる上に、働けなくなることもあり得ます。収入が減る一方で出費が増えてしまいます。

定期的に健康診断を受け、指摘された場合は通院・治療を受けるなど、長く元気で過ごせるよう健康管理にも配慮しましょう。

⑤定年後も働く前提で計画を立てる

定年後も働く前提で、老後の計画を立ててみましょう。定年後も働き続ければ、その分貯金を切り崩す必要がなくなるため、老後資金をできるだけ長持ちさせられるというメリットにつながります。

また、仕事を通じた人とのコミュニケーションによって、社会とのつながりを維持することが可能です。体力の低下を防ぎ、認知症の発症を予防できるのもメリットといえるでしょう。

▶老後資金の詳しい貯め方はこちら

老後資金を貯めるために使いたい資産運用3選

老後資金を効率的に貯めるには、資産運用や保険も上手に使いましょう。ここでは、老後資金を貯めるために使える具体的な手段として、次の三つを紹介します。

①個人年金保険

個人年金保険とは、老後資金を貯めることを目的として保険会社が販売する商品です。毎月保険料を払うと、契約時に定めた年齢になったときに一時金もしくは年金の形で老後資金が受け取れます。

さらに、個人年金保険は年金の受取期間により以下の三つに細かく分類することが可能です。

個人年金保険の種類
終身年金 被保険者が生きている限り、一生年金を受け取れる。被保険者が亡くなった場合、年金の支払いは終了する
有期年金 被保険者が生きている場合、契約で決めた一定期間は年金を受け取れる。被保険者が亡くなった場合、年金の支払いは終了する
確定年金 被保険者の生死に関係なく、契約で決めた一定期間は年金を受け取れる。被保険者が亡くなった場合、遺族が代わりに年金を受け取る

毎月決まった額の保険料を払えば老後資金が貯められ、将来的に年金の形で受け取れるシンプルな仕組みであることがメリットです。ただし、早くに亡くなったり途中で解約したりした場合は、元本割れを起こすこともあるため注意しなくてはいけません。

②iDeCo

iDeCoとは、個人型確定拠出年金のことです。毎月一定額の掛金を拠出して運用すると、原則60歳以降に一時金もしくは年金(併用も可)で掛金と運用益の合計額を受け取る形で老後資金を貯めることができます。

iDeCoは、老後資金を貯めることに特化した制度として認知度が非常に高い制度です。毎月拠出すべき掛金の額を決め、拠出と運用を続けていけば老後資金を貯められるのがメリットといえます。

ただし、一度拠出した掛金を途中で引き出すことは原則としてできない上に、掛金の金額を変更することも難しい点に注意が必要です。老後資金を貯めるために日々の家計に影響があってはいけないため、長期間払い続けられるかを前提に、掛金の額を決めましょう。

③NISA

NISAとは、少額投資非課税制度のことです。制度自体は2014年から開始していますが、2024年に大幅な改正が行われたため、改正前の制度を「旧NISA」、改正後の制度を「新NISA」ということもあります。

一定の条件を満たす形であれば、専用口座を通じて投資を行うことで、運用益・売却益に対する税金がかからなくなるのが大きなメリットです。税金の分も再投資すれば、効率的な運用ができるため、資産形成にも効果的といわれています。

老後資金を貯める方法としても優れていますが、投資である以上、損失が出るリスクはゼロではありません。投資の方法次第では老後資金を貯めることができず、資産が目減りする恐れもあります。リスクを軽減するためにも、長期積立・分散投資を意識しましょう。

安心して老後を送るために老後資金は早くから貯め始めましょう

この記事のまとめ

  • 老後資金を貯め始める時期は早いほどよいが、生活に無理のない範囲で貯めるのがおすすめ
  • 50代からでも老後資金は貯められるが、効率的な貯め方が必要になる
  • 老後資金は夫婦で85歳まで生きるとするなら二人で3,600万円が必要になる
  • 老後資金を貯める際は、介護費用のこともあわせて考える
  • 老後資金を貯めるためには、収入増・費用減と資産運用の活用が重要になる

安心して老後を送るためには、老後資金は多いに越したことはありません。可能な限り早い年齢から老後資金を貯め始めましょう。

もちろん、40代や50代など比較的年齢が高くなってからでも、老後資金を貯めていくことには意義があります。ただし、短期間で用意する必要があるため、資産運用を取り入れて、効率的に増やすことを考えましょう。

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