閉じる メニュー
葬儀のあと

初七日法要の服装はどうする?小物やアクセサリーのマナーも紹介

初七日法要の服装はどうする?小物やアクセサリーのマナーも紹介

「初七日法要」とは、故人が亡くなって7日目に執り行う法要のことです。葬儀が終わった後、最初の法要となる初七日では、どのような服装で参列したらよいのでしょうか。本記事では、初七日法要にふさわしい服装を男性、女性、子供に分けて解説します。初七日法要の服装で気を付けることや、マナーについても解説しています。

東京博善のお葬式 0120-506-044 24時間365日・通話無料 お気軽にお問い合わせください 事前相談・お急ぎの方もこちらから!

初七日法要とは

「初七日法要」とは、故人が亡くなってから7日目に執り行う仏教の法要のことをいいます。ここでは初七日法要の意味や一般的な服装について解説します。

初七日法要を行う意味

「初七日(しょなのか)」は、亡くなってから四十九日の間に故人が極楽浄土へ行けるかどうかの判決を受ける、最初の日だとされています。合計7回の判決を受けますが、その間故人の魂は成仏せずに彷徨っていると考えられています。

「初七日法要」は、故人がよい判決を受けて極楽浄土へ行けるようにと願うための法要です。

同じ仏教であっても浄土真宗の場合、故人は亡くなってすぐに極楽浄土に行けると考えられています。浄土真宗で初七日法要を行うのは、極楽浄土へ導いてくれた阿弥陀如来に感謝するための法要だとされています。

初七日法要を葬儀当日に行うことも多い

初七日法要は、本来故人が亡くなってから7日目に執り行いますが、最近では葬儀当日に「繰り上げ法要」することも多くなってきました。葬儀直後でもある7日目に法要を執り行うのも難しいうえ、遠方に住んでいる遺族や親族の負担が大きいためです。また葬儀とは別日に執り行う場合、自宅で身内だけで供養する遺族も多くみられます。

初七日法要の服装は準喪服が一般的

葬儀当日に初七日法要を執り行う場合は、葬儀でも着用する「準喪服」が一般的です。葬儀とは別に7日目に初七日法要を執り行う場合の服装も、「準喪服もしくは略喪服」で問題ありません。別日に執り行う場合は、故人が亡くなってから数えて7日目に集まり、僧侶に読経してもらい会食などをします。

▶喪服の種類はこちら

【男性】初七日法要に参列する場合の服装

初七日法要にふさわしい服装は「準喪服」です。ここからは、初七日法要に参列する際の男性の服装や、身に着ける小物類についても解説します。

黒や濃紺など地味な色のスーツ

葬儀当日に初七日法要を執り行う場合、男性は準喪服の「ブラックスーツ」を着用します。スーツのジャケットのタイプは、シングル・ダブルどちらでも構いませんが、パンツは裾がシングルのものを着用します。

初七日法要を別日に執り行う場合、参列者は略喪服でよいので、黒だけでなく濃紺などの地味な色のスーツで問題ありません。ストライプなど柄の入ったものを避け、無地のスーツを選びましょう。

白のワイシャツ

男性がスーツに合わせるワイシャツは、「無地の白ワイシャツ」が一般的です。白以外のワイシャツや柄の入ったものは、略喪服であっても初七日法要にはふさわしくないため注意しましょう。

襟のタイプに決まりはありませんが、ボタンダウンはカジュアルな印象を与えるので、避けた方がよいでしょう。できるだけシンプルな白ワイシャツを選ぶよう、心掛けてください。

靴・靴下・ベルトなどは黒で統一する

男性が初七日法要の服装に合わせる小物類は、黒無地で統一するのが一般的です。靴下やネクタイは、柄が入ったものもありますので選ぶ際には注意しましょう。ハンカチは白でも問題ありませんが、柄の入ったものは避けるようにしてください。

【女性】初七日法要参列する場合の服装

女性が初七日法要に参列する際の服装は、「準喪服」が一般的です。男性と女性では、身に着ける小物類の注意点が異なります。ここからは、初七日法要に参列する際の女性の服装について解説します。

黒や濃紺など地味な色のワンピース・アンサンブル

女性が初七日法要に参列する際の服装は、「黒のワンピース・アンサンブル・スーツ」が一般的です。別日に執り行う場合は略喪服でもよいので、濃紺など地味な色のものを選んでも問題ありません。

スカートの丈は膝下のものを、胸元などの露出が少ないものを選びましょう。

白のブラウス

スーツを着用して初七日法要に参列する際に、スーツの下に着るトップスは「白のブラウス」を選びます。柄や色のあるものやフリルの大きなブラウスなどは、華美な印象を与えてしまうため避けた方がよいでしょう。

パールのネックレス・イヤリング

女性が初七日法要に参列する際のアクセサリーは、「パールのネックレスやイヤリング」であれば問題ありません。パールは「涙」を表すジュエリーなので、初七日法要にふさわしいアクセサリーとされています。

しかしパールアクセサリーは絶対身に着けなければならないものではないため、無理に用意する必要はありません。またパールや結婚指輪以外のアクセサリーは、華美な印象になるため外すようにしましょう。

▶葬儀でのアクセサリーの基本マナーと注意するポイントはこちら

パンプス・ストッキング・バッグなどは黒で統一

初七日法要の際に女性が身に着ける小物類は、黒無地で統一しましょう。小物類も、華美にならないように気を付けるのがマナーです。パンプスは光沢のないもの、バッグは金属やブランドロゴのついていないものを選びます。

またストッキングは、肌がうっすらと透けて見える30デニール以下の薄手がよいとされています。厚手のタイツはカジュアルな印象になるので、避けたほうがよいでしょう。小物類は黒無地が基本ですが、ハンカチは白やグレー、薄紫などでもマナー違反にはなりません。

清潔感のある髪型に整える

女性が初七日法要に参列する際は、髪型にも気を付けましょう。肩よりも長い髪は、ひとつにまとめてください。高い位置でまとめるとカジュアルな印象になるので、耳よりも下の位置で結ぶことをおすすめします。

また、おくれ毛が出たり顔に髪の毛がかかったりしているときは、ピンなどでしっかりまとめます。派手なヘアアクセサリーや、三つ編みや編み込みといった凝ったヘアスタイルも避けましょう。

【子供】初七日法要を行う場合の服装

子供が初七日法要に参列する際は、「略喪服」で問題ありません。ここでは、初七日法要にふさわしい子供の服装について解説します。

光沢のない地味な色合いの服装

子供が初七日法要に参列する際の服装は、喪服を用意する必要はありません。黒や濃紺といった地味な色で、光沢や派手なボタンなどがついていない服装を選びましょう。髪の毛が長い場合は、大人同様きちんとまとめます。子供であっても、派手なヘアアクセサリーは避けましょう。

学校の制服

子供が初七日法要に参列する際、幼稚園や保育園、学校に制服がある場合は、制服が正式な服装となります。赤いネクタイやスニーカーなども、学校指定の服装であればマナー違反にはなりません。しかし汚れの目立つものは初七日法要にふさわしくないので、とくに靴には注意を払いましょう。

初七日法要の服装のマナー

初七日法要の服装には、いくつかのマナーがあります。ここでは、初七日法要の服装で気を付けるべきことについて解説します。

殺生をイメージさせる素材は避ける

初七日法要の際に身に着ける小物類は、殺生を連想させる素材を避けるようにしましょう。クロコダイルやオーストリッチのバッグやベルト、ファー素材のものなどが例に挙げられます。フェイクファーであっても誤解を招きますので、避けたほうがよいでしょう。

ネイルは落としておく

初七日法要に参列する際には、服装だけでなく手元にも気を遣いましょう。ネイルをしている場合は落としておくのがマナーです。また初七日法要では薄手の黒ストッキングを身に着けるので、透けて見える可能性があるペディキュアも落としておきましょう。

ジェルやアートなどすぐに落とすのが難しいネイルの場合は、ネイルコンシーラーや黒の手袋などで対処することをおすすめします。

身内だけの場合も派手な服装やカジュアルなデザインは避ける

身内だけの初七日法要であっても、派手な服装やカジュアルなデザインは避けましょう。身内がよいのであればマナー違反にはならないのではという意見もありますが、身内以外の参列者が失礼だと感じてしまう可能性もあります。故人を偲ぶ気持ちで、配慮した服装や身だしなみを心掛けてください。

夏の初七日法要でも法要中は上着を着用する

夏場の初七日法要であっても、法要中は上着を着用するのが服装のマナーです。初七日法要では季節に関わらず、長袖の着用が望ましいとされています。会場が高温になってしまう場合には、上着を脱ぐことを勧めるアナウンスが入ることもあります。その場合は、上着を脱いでも問題ないでしょう。

冬の初七日法要ではコートのデザインに注意する

冬場の初七日法要に参列する際には、コートのデザインにも注意しましょう。一般的には、シンプルな黒無地のフォーマルなデザインを選びます。カジュアルなダウンコートや、殺生を思わせるファー素材のコートはマナー違反です。

また室内では、コートを脱ぐのがマナーとなります。クロークがあれば、コートを預けておくとよいでしょう。

故人が無事に極楽浄土へ到着できるよう身だしなみを整えて参列しましょう

この記事のまとめ

  • 「初七日法要」とは、故人が亡くなってから7日目に執り行う法要のこと
  • 初七日法要を葬儀当日に行うことも多い
  • 初七日法要が葬儀当日の場合は、葬儀で着用する「準喪服」が一般的
  • 初七日法要が葬儀とは別日だった場合の服装は、「略喪服」でも問題ない
  • 男性の服装は、地味な色のスーツ、白のワイシャツ、小物類は黒無地で統一する
  • 女性の服装は、地味な色のワンピースやアンサンブル、白ブラウス、パールアクセサリー、小物類は黒無地で統一する
  • 子供は制服が正式な服装。制服がない場合は、光沢のない地味な色合いの服装を選ぶ

本来であれば故人が亡くなってから7日目に行う初七日法要ですが、葬儀から日にちが近いこともあり、葬儀当日に執り行われることの多い法要です。故人が無事に極楽浄土へたどり着けるよう、服装やマナーに気を付けて参列しましょう。

SHARE この記事をSNSでシェアする