【動画解説】初彼岸の香典の相場は?金額のマナーや表書きなどの書き方も解説
初彼岸の香典はいくら包むべきか、金額の相場でお悩みではありませんか。弔問や法要に参列する際の香典相場や金額、香典袋の選び方や表書きの書き方、お金の入れ方まで、初彼岸で押さえておきたい香典の知識を解説します。
香典に関する基本的なマナーについて、動画でもわかりやすく解説しています。お金の入れ方や注意点、表書きや中袋の書き方、渡し方など幅広く紹介しています。
初彼岸とは
お彼岸は年に2回訪れるご先祖を供養するための期間であり、春分の日と秋分の日をそれぞれ挟んだ前後3日間のことを指します。しかし、お彼岸は聞いたことがあっても初彼岸は初めて耳にしたという方も多いのではないでしょうか。まずは、初彼岸についてと初彼岸にやるべきことを紹介します。
初彼岸は四十九日の後に初めて迎えるお彼岸のこと
初彼岸とは、四十九日後に初めて迎えるお彼岸のことです。
初彼岸と聞くとお彼岸の中でも特別な存在に思えますが、一般的にはそのほかのお彼岸と大きな違いはありません。ただし、東日本の一部では初彼岸を特別な仏事と捉える地域もあります。
初彼岸にやるべきこと
初彼岸も通常のお彼岸と大きな違いはないため、やるべきことに変わりはありません。ご家族や親戚と集まり、ご先祖を敬う気持ちを持って過ごすことが大切です。
具体的には、お墓参りやお墓の掃除を行い、仏壇や仏具を綺麗に整えます。春にはぼたもち、秋にはおはぎといったお彼岸ならではのお供え物を準備しましょう。また、菩提寺で執り行われる彼岸会への参列や、自宅に僧侶を招いて法要を行うことも供養の一つです。初彼岸を特別な仏事と捉える地域もありますが、基本的には日々の感謝を伝える機会として、無理のない範囲でお参りを行うとよいでしょう。
初彼岸・お彼岸にやるべきこと
- お墓のお参り・お墓の掃除仏壇のお参り
- 仏壇や仏具の掃除
- ぼたもち(春のお彼岸)やおはぎ(秋のお彼岸)などお彼岸ならではのお供え物
- 彼岸会など彼岸法要への参列または自宅での個別法要の開催
彼岸会とは、菩提寺で開催されるお彼岸の法要のことです。お寺にお墓がある人達が集まり、合同法要を行います。
お彼岸・初彼岸の法要としては、菩提寺での合同法要以外に自宅に僧侶を招いて個別で法要を開催することもありますが、初盆と比べて個別法要を行う家は少なく、必ずしもやらなくてはいけないことではありません。
初彼岸に香典は必要?
初彼岸に香典が必要かというと、必ずしもそうではありません。
しかし、初彼岸の法要に参列する場合や、初彼岸に故人の家を弔問する際には、ご遺族が辞退していない限り香典を持参します。故人の家を弔問する際には、香典ではなくお供え物を持参してもよいでしょう。
それ以外の場合には、一般的には香典は必要ありません。
彼岸会(ひがんえ)に参加する場合
彼岸会(ひがんえ)とは、寺院で執り行われる合同の法要のことです。菩提寺にお墓がある檀家などが集まり、僧侶による読経や説法を通じてご先祖を供養します。
彼岸会に参列する際は、香典(御仏前)を持参するのが一般的です。金額相場は3千円~5千円程度とされており、通常のお彼岸と同じ扱いで問題ありません。ただし、初彼岸として特に手厚く供養したい場合や、法要後に食事の席が設けられている場合は、少し多めに包むこともあります。
お寺によっては、香典ではなく「お布施」として受け付けている場合もあるため、事前に表書きを確認しておくと安心です。周囲の方と合わせるなど、お寺の慣習に配慮して準備を進めましょう。
初彼岸の香典相場
ここからは、初彼岸の香典の相場を紹介します。故人の家に弔問する場合や、初彼岸の法要に参列する場合には以下の相場を参考にして香典を用意しましょう。
初彼岸のお供えとしての香典相場
初彼岸を迎える家に弔問する際の香典の相場は、3千円~5千円です。
弔問の場合は香典ではなくお供え物を渡すことも可能ですが、その場合にも同じく3千円~5千円のお供え物を用意するとよいでしょう。地域によっては香典の相場が異なることもあるため、気になる方は近所の人に確認してみてください。
お供え物は日持ちする果物や小分けのお菓子、線香などがおすすめです。故人が好きだった物やご遺族が好きな物、誰にでも喜ばれるような物を意識して選びましょう。
彼岸法要を行う場合の香典相場
個別で開かれる初彼岸の法要に参列する場合の香典の相場は、1万円~3万円です。
ただし、初彼岸法要を行う場合の香典相場も故人との関係や自分の年齢、地域などによって変わることがあるため、より詳しく知りたい方は近所の人などに相談してみてください。
初彼岸の金額に関するマナー
初彼岸にあたって香典を用意する際には、包む金額に注意が必要です。金額によってはご遺族に不快な思いをさせてしまう可能性もあるため、事前に以下の点をしっかりと確認しておきましょう。
相場より多く包みすぎない
初彼岸にあたって香典を用意する際には、相場の金額よりも多く包みすぎないよう注意しましょう。
相場よりも多い金額を包みすぎてしまうとご遺族を恐縮させてしまいます。
また、ご遺族の香典返しの負担も増えるため、相場の範囲に抑えるよう気をつけましょう。
偶数や忌み数は避ける
香典では、金額が偶数や忌み数にならないようにしましょう。
偶数は割り切れることから「縁が切れる」ことを連想させるために避けるべきとされています。また、忌み数は4と9の数字であり、それぞれ「死」と「苦」を連想させることから避けられています。
偶数や忌み数を避けるのは弔事だけでなく慶事でも同じのため、この機会にぜひ覚えておきましょう。
初彼岸の香典袋(不祝儀袋)の選び方
初彼岸に持参する香典袋(不祝儀袋)を選ぶ際にも、気をつけたいポイントがあります。コンビニエンスストアや100円ショップで販売されているものでも問題ありませんが、用途に合わせて適切な種類を選びましょう。
香典袋は包む金額などによって適した種類が異なるため、あらかじめ選ぶ基準を知っておくと安心です。
水引は黒白や双銀の結び切りを選ぶ
香典袋にはさまざまな種類がありますが、初彼岸の場合は黒白または双銀の水引がついたものを選びましょう。
水引の結び方は、一度結んだらほどけない「結び切り」を選びます。これには不幸が二度と繰り返されないようにという願いが込められており、弔事で蝶結びのものを使うのは避ける必要があります。
また、蓮の花が描かれているものは仏教用のため、初彼岸に使用して問題ありません。コンビニエンスストアや100円ショップで購入する場合も、派手なデザインは避け、シンプルで落ち着いたものを選ぶのが一般的です。
包む金額に合わせて袋を選ぶ
香典袋は、中に包む金額に見合ったものを選ぶこともポイントの一つです。初彼岸の弔問で3千円〜5千円程度を包む場合は、水引が印刷されたタイプやシンプルな作りのものが適しています。
一方で、彼岸法要に参列するため1万円以上の金額を包む場合は、印刷ではなく実際に水引がかけられているしっかりとした作りの香典袋を選ぶようにしましょう。
コンビニエンスストアなどで購入する際も、金額の目安がパッケージに記載されていることが多いため、それを参考に適切なサイズを選ぶのが無難です。
初彼岸における香典袋の書き方
初彼岸に香典を用意する際は、不祝儀袋の書き方を正しく理解しておくことが大切です。表書きや金額の記入には特有の決まりがあるため、ご遺族に失礼のないよう事前の確認を推奨します。
外袋の表書きには「御仏前」や「御香典」と記載するのが一般的です。四十九日を過ぎてから迎える初彼岸では、葬儀の際に用いる「御霊前」は使用しないため注意しましょう。
また、文字を書く際は濃墨の毛筆や筆ペンを使用します。お通夜や葬儀とは異なり、悲しみの涙で墨が薄まったことを意味する薄墨を使う必要はありません。中袋には包んだ金額を算用数字ではなく漢数字の旧字体で書き、裏面には住所と氏名を丁寧に記載します。
外袋の書き方
外袋の表面には上部中央に表書きとして「御仏前(御佛前)」「御香典」と記載します。よく知られる表書きとして「御霊前」がありますが、「御霊前」は四十九日よりも前に使われる表書きであり、初彼岸は四十九日以降に迎えるお彼岸であることからふさわしくありません。
表面の下部中央には、氏名を書きます。表書きと氏名の間には水引がかかるため、スペースを確保した上で書き進めましょう。
外袋に使う筆記用具は、濃墨の毛筆または筆ペンです。薄墨の印象があるかもしれませんが、薄墨を使うのはお通夜や葬儀だけのため、初彼岸の香典では使用しません。
中袋の書き方
中袋には、表面中央に香典として包んだ金額を「金壱萬圓也」などと記載します。これは、改ざんを防ぐために用いられる、重要な証書に使われる文字です。以下で確認しながら書いてみましょう。
数字の書き方
- 一…壱
- 二…弐
- 三…参
- 五…伍
- 十…拾
- 千…阡
- 万…萬
中袋の裏面には、左下部分に郵便番号と住所、氏名を書きます。香典返しにも使われるため、部屋番号まで漏れなく記載しましょう。
中袋に使用する筆記用具は、濃墨の毛筆や筆ペンのほか、万年筆やサインペンでも構いません。ご遺族にとって見やすく書くことが重要視されるため、筆書きに慣れていない方は特に万年筆やサインペンを使用するのがおすすめです。
初彼岸における香典の入れ方・包み方
初彼岸で香典を用意する際、お札の入れ方には細かな配慮が求められます。一つひとつの所作に、故人を偲ぶ気持ちを込めることが大切です。
お札の向きを揃える
初彼岸の香典で複数枚のお札を入れる際には、全てのお札の向きを揃えた上で入れます。向きが揃っていないと、雑に香典を用意した印象を受け、ご遺族が不快な思いをしてしまう可能性もあるため十分気をつけましょう。
肖像画を表向きにする
お札は、肖像画が印刷された面が香典袋の表面に対して表向きで、肖像画が下側になるように入れます。ただし、地域によって違いがあるため、気になる方は近所の人やお寺に尋ねるとよいでしょう。
新札を包む
お彼岸の香典は、事前に日時が分かっている場合でも、新札の使用は避けるのが一般的です。新札は「不幸を予期していた」という印象を与え、ご遺族に配慮を欠くとされるためです。そのため、ある程度きれいな古札を使用することが推奨されています。ただし、シワがひどかったり、破れていたりする古札は失礼にあたるため避けましょう。
中袋がない場合は香典袋に直接お札を入れる
中袋がない場合には、香典袋に直接お札を入れて構いません。
香典袋には、外袋と中袋で構成されているものと中袋がないものがあります。どちらも香典袋ということに変わりはなく、中袋がないものを用意しても失礼にあたることはないため安心して使用してください。
中袋がないからと別で封筒を用意し、二重にして包んでしまうと「不幸が重なる」ことを連想させてしまうため、失礼と捉えられることもあります。
初彼岸の香典を渡すタイミング
香典袋の準備ができたら、当日にいつご遺族へ渡せばよいのかを確認しておきましょう。法要に参列する場合と、ご自宅へ弔問のみ伺う場合とで、渡し方のタイミングが少し異なることがあります。
あらかじめ渡し方の流れを知っておくことで、当日に慌てず、ご遺族へ配慮を持った対応が可能です。
到着後すぐにご遺族へ渡すのが一般的
初彼岸の香典は、到着して最初の挨拶を交わすタイミングでご遺族に渡すのが一般的です。その際、無言で渡すのではなく「どうぞお供えください」や「御仏前にお供えください」と一言添えてお渡しすると丁寧な印象になります。
到着してすぐに渡す機会がなかった場合は、お仏壇でお参りをして線香をあげた後に、ご遺族へお渡ししても問題ありません。
また、香典はむき出しのまま直接手渡しするのではなく、ふくさ(袱紗)に包んで持参し、お渡しする直前に取り出すようにしましょう。
初彼岸の法要に参列する場合には相場を参考に香典を包みましょう
この記事のまとめ
- 初彼岸とは、故人の四十九日を終えてから初めて迎えるお彼岸のこと
- 初彼岸も通常のお彼岸も、普段より手厚い供養をする期間と考えられている
- 初彼岸では、通常のお彼岸と同じく墓参りや仏壇参り、お供え物などを行う
- 初彼岸の香典の相場は弔問の場合3千円~5千円、法要参列の場合1万円~3万円
- 初彼岸の香典は、相場より多く包みすぎない・忌み数を避けるなど注意点がある
初彼岸と通常のお彼岸に大きな違いはなく、弔問や法要参列がない場合は一般的に香典は必要ありません。しかし、一部地域では初彼岸を特別な仏事として近所の人が香典やお供え物を持参して弔問にくることもあります。
初彼岸の法要に参列する場合には、本記事で解説した相場を参考に香典を用意しましょう。
2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。