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葬儀のあと

初彼岸の香典の相場は?金額のマナーや表書きなどの書き方も解説

初彼岸の香典の相場は?金額のマナーや表書きなどの書き方も解説

故人が亡くなって初めて迎える初彼岸では、参列者が香典を持参することがあります。しかし、葬儀やそのほかの法要と比べると初彼岸に香典を持参する状況は少ないため、いくら包めばよいか分からないこともあるでしょう。本記事では、初彼岸の香典の相場や金額に関するマナー、表書きなどについて分かりやすく解説します。

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初彼岸とは

彼岸は年に2回訪れるご先祖を供養するための期間であり、春分の日と秋分の日をそれぞれ挟んだ前後3日間のことを指します。しかし、お彼岸は聞いたことがあっても初彼岸は初めて耳にしたという方も多いのではないでしょうか。まずは、初彼岸についてと初彼岸にやるべきことを紹介します。

初彼岸は四十九日の後に初めて迎えるお彼岸のこと

初彼岸とは、四十九日後に初めて迎えるお彼岸のことです。

初彼岸と聞くとお彼岸の中でも特別な存在に思えますが、一般的にはそのほかのお彼岸と大きな違いはありません。ただし、東日本の一部では初彼岸を特別な仏事と捉える地域もあります。

初彼岸にやるべきこと

上述の通り、初彼岸も通常のお彼岸と大きな違いはないため、やるべきことに変わりはありません。家族や親戚と集まって、以下のことを意識して行うとよいでしょう。

初彼岸・お彼岸にやるべきこと

  • お墓のお参り・お墓の掃除
  • 仏壇のお参り・仏壇や仏具の掃除
  • ぼたもち(春のお彼岸)やおはぎ(秋のお彼岸)などお彼岸ならではのお供え物
  • 彼岸会など彼岸法要への参列または自宅での個別法要の開催

彼岸会とは、菩提寺で開催されるお彼岸の法要のことです。お寺にお墓がある人達が集まり、合同法要を行います。

彼岸・初彼岸の法要としては、菩提寺での合同法要以外に自宅に僧侶を招いて個別で法要を開催することもありますが、初盆と比べて個別法要を行う家は少なく、必ずしもやらなくてはいけないことではありません。

▶お墓掃除の仕方はこちら

初彼岸に香典は必要?

初彼岸に香典が必要かというと、必ずしもそうではありません。

しかし、初彼岸の法要に参列する場合や、初彼岸に故人の家を弔問する際には、ご遺族が辞退していない限り香典を持参します。故人の家を弔問する際には、香典ではなくお供え物を持参してもよいでしょう。

それ以外の場合には、一般的には香典は必要ありません。

初彼岸の香典相場

ここからは、初彼岸の香典の相場を紹介します。故人の家に弔問する場合や、初彼岸の法要に参列する場合には以下の相場を参考にして香典を用意しましょう。

初彼岸のお供えとしての香典相場

初彼岸を迎える家に弔問する際の香典の相場は、3千円~5千円です。

弔問の場合は香典ではなくお供え物を渡すことも可能ですが、その場合にも同じく3千円~5千円のお供え物を用意するとよいでしょう。地域によっては香典の相場が異なることもあるため、気になる方は近所の人に確認してみてください。

お供え物は日持ちする果物や小分けのお菓子、線香などがおすすめです。故人が好きだった物やご遺族が好きな物、誰にでも喜ばれるような物を意識して選びましょう。

▶お彼岸におすすめのお供え物や掛け紙のマナーはこちら

彼岸法要を行う場合の香典相場

個別で開かれる初彼岸の法要に参列する場合の香典の相場は、1万円~3万円です。

ただし、初彼岸法要を行う場合の香典相場も故人との関係や自分の年齢、地域などによって変わることがあるため、より詳しく知りたい方は近所の人などに相談してみてください。

初彼岸の金額に関するマナー

初彼岸にあたって香典を用意する際には、包む金額に注意が必要です。金額によってはご遺族に不快な思いをさせてしまう可能性もあるため、事前に以下の点をしっかりと確認しておきましょう。

相場より多く包みすぎない

初彼岸にあたって香典を用意する際には、相場の金額よりも多く包みすぎないよう注意しましょう。

相場よりも多い金額を包みすぎてしまうとご遺族を恐縮させてしまいます。

また、ご遺族の香典返しの負担も増えるため、相場の範囲に抑えるよう気をつけましょう。

偶数や忌み数は避ける

香典では、金額が偶数や忌み数にならないようにしましょう。

偶数は割り切れることから「縁が切れる」ことを連想させるために避けるべきとされています。また、忌み数は4と9の数字であり、それぞれ「死」と「苦」を連想させることから避けられています。

偶数や忌み数を避けるのは弔事だけでなく慶事でも同じのため、この機会にぜひ覚えておきましょう。

初彼岸における香典袋の書き方

初彼岸に香典を用意する際には、香典袋の書き方にも注意が必要です。特に表書きや金額の書き方などに決まりがあるため、あらかじめ確認しておきましょう。

外袋の書き方

外袋の表面には上部中央に表書きとして「御仏前(御佛前)」「御香典」と記載します。よく知られる表書きとして「御霊前」がありますが、「御霊前」は四十九日よりも前に使われる表書きであり、初彼岸は四十九日以降に迎えるお彼岸であることからふさわしくありません。

表面の下部中央には、氏名を書きます。表書きと氏名の間には水引がかかるため、スペースを確保した上で書き進めましょう。

外袋に使う筆記用具は、濃墨の毛筆または筆ペンです。薄墨の印象があるかもしれませんが、薄墨を使うのはお通夜や葬儀だけのため、初彼岸の香典では使用しません。

中袋の書き方

中袋には、表面中央に香典として包んだ金額を「金壱萬圓也」などと記載します。これは、改ざんを防ぐために用いられる、重要な証書に使われる文字です。以下で確認しながら書いてみましょう。

数字の書き方

  • 一…壱
  • 二…弐
  • 三…参
  • 五…伍
  • 十…拾
  • 千…阡
  • 万…萬

中袋の裏面には、左下部分に郵便番号と住所、氏名を書きます。香典返しにも使われるため、部屋番号まで漏れなく記載しましょう。

中袋に使用する筆記用具は、濃墨の毛筆や筆ペンのほか、万年筆やサインペンでも構いません。ご遺族にとって見やすく書くことが重要視されるため、筆書きに慣れていない方は特に万年筆やサインペンを使用するのがおすすめです。

初彼岸における香典の入れ方

最後に、初彼岸における香典のお札の入れ方について解説します。

お札の向きを揃える

初彼岸の香典で複数枚のお札を入れる際には、全てのお札の向きを揃えた上で入れます。向きが揃っていないと、雑に香典を用意した印象を受け、ご遺族が不快な思いをしてしまう可能性もあるため十分気をつけましょう。

肖像画を表向きにする

お札は、肖像画が印刷された面が香典袋の表面に対して表向きで、肖像画が下側になるように入れます。ただし、地域によって違いがあるため、気になる方は近所の人やお寺に尋ねるとよいでしょう。

新札を包む

初彼岸やお彼岸の香典の場合には事前に日時がわかっているため、新札を包みます。シワが多く入っていたり、破れていたりする古札は、香典には適していないため避けてください。新札は銀行や郵便局で両替できます。

中袋がない場合は香典袋に直接お札を入れる

中袋がない場合には、香典袋に直接お札を入れて構いません。

香典袋には、外袋と中袋で構成されているものと中袋がないものがあります。どちらも香典袋ということに変わりはなく、中袋がないものを用意しても失礼にあたることはないため安心して使用してください。

中袋がないからと別で封筒を用意し、二重にして包んでしまうと「不幸が重なる」ことを連想させてしまうため、失礼と捉えられることもあります。

初彼岸の法要に参列する場合には相場を参考に香典を包みましょう

この記事のまとめ

  • 初彼岸とは、故人の四十九日を終えてから初めて迎えるお彼岸のこと
  • 初彼岸も通常のお彼岸も、普段より手厚い供養をする期間と考えられている
  • 初彼岸では、通常のお彼岸と同じく墓参りや仏壇参り、お供え物などを行う
  • 初彼岸の香典の相場は弔問の場合3千円~5千円、法要参列の場合1万円~3万円
  • 初彼岸の香典は、相場より多く包みすぎない・忌み数を避けるなど注意点がある

初彼岸と通常のお彼岸に大きな違いはなく、弔問や法要参列がない場合は一般的に香典は必要ありません。しかし、一部地域では初彼岸を特別な仏事として近所の人が香典やお供え物を持参して弔問にくることもあります。

初彼岸の法要に参列する場合には、本記事で解説した相場を参考に香典を用意しましょう。

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