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葬儀のあと

祥月命日とは何をする日?月命日との意味の違いや仏壇・お墓のお供え物について紹介

祥月命日とは何をする日?月命日との意味の違いや仏壇・お墓のお供え物について紹介

祥月命日とは、亡くなった方と向き合うための大切な時間です。しかし、祥月命日とはどのようなものか、何をするのか分からない方もいるのではないでしょうか。そこで本記事では、祥月命日でやることや月命日との違いなどを解説していきます。

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祥月命日とは

「祥月命日(しょうつきめいにち)」という言葉を聞いたことはあるものの、具体的な意味や月命日との違いが分からないという方もいるのではないでしょうか。そこでまずは、祥月命日とは何かについて解説していきます。

故人が亡くなった月日

祥月命日とは、故人が亡くなった月日を意味します。4月10日に亡くなった場合はその日が祥月命日となります。一般的に「命日」と言われるのは、この祥月命日です。祥月命日は元々「正忌月(しょうきづき)」と呼ばれていましたが、1月の「正月」と同じ言葉であるため、間違えないように変化したという説があります。

祥月命日の中でも、故人が亡くなってから1年後の祥月命日には一周忌、2年後には三回忌といった年忌法要が執り行われます。

月命日との違い

祥月命日と月命日は意味が異なります。月命日とは故人が亡くなった日のみを意味するもので、1年間に11回あります。例えば故人が亡くなったのが4月10日の場合、月命日は4月1日以外の毎月10日であり、祥月命日は毎年4月10日です。月命日に祥月命日は含まれないため、間違えないよう注意してください。

祥月命日にすること

祥月命日は故人を弔い、供養するための大切な日です。ここからは、祥月命日で行う供養について紹介していきます。具体的にどんな方法で故人を弔うのか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

法要を執り行う

祥月命日に行うこととして、年忌法要が挙げられます。年忌法要は毎年行うのではなく、故人が亡くなって1年後や6年後など節目となる祥月命日に行うのが一般的です。故人が亡くなって初めて迎える祥月命日には一周忌法要を、2年目には三回忌法要を行います。それ以降は「七回忌」や「十三回忌」など、三と七がつく節目に法要を行います。

32年目に迎える三十三回忌法要で弔い上げとする場合が多く、弔い上げ以降は年忌法要は行いません。

一周忌法要や三回忌法要は大切な節目とされているため、親戚や故人の友人などを招いて大きな規模で行うのが一般的です。七回忌以降は法要の規模を小さくし、家族のみで行うことが多いようです。

法要を執り行う場合は、お世話になっている菩提寺や信仰宗派の寺院に読経を依頼します。法要では読経料としてお布施を包む必要があるため、前もって準備しておきましょう。法要会場と寺院が離れている場合や、法事の後に行われる会食に僧侶が参加しない場合は「お車代」や「御膳料」を合わせて渡します。

お墓参りをする

祥月命日に行うこととして、お墓参りが挙げられます。故人が眠っているお墓は、故人とのつながりを確かめられる場所です。お墓参りでは手を合わせ故人を偲ぶだけでなく、お墓周りや仏壇の掃除、お菓子や飲み物のお供えなども行いましょう。

仏壇の掃除を行う際は、まず合掌して掃除を始める旨を仏様と故人に報告します。次に仏具を全て仏壇から取り出し、仏壇の内側を柔らかい布で拭きあげます。取り出した仏具も、仏壇と同じく柔らかい布で拭いてきれいにしましょう。最後に仏具を元通りに戻し、手を合わせて掃除が完了した旨を報告します。

お墓の掃除では、柔らかいスポンジを使って墓石を上から水洗いします。汚れがひどい箇所は歯ブラシや石材用の洗剤を使ってお手入れしましょう。固いタワシや石材用以外の洗剤などを使うと墓石が傷む恐れがあるため、注意が必要です。

卒塔婆供養を行う

卒塔婆供養も、祥月命日に行うことの一つです。卒塔婆とは、お墓の背後や横に立てられる塔の形になった木の板のことです。卒塔婆に書かれている内容は宗派や寺院によって異なりますが、一般的には故人の没年月日や戒名、経文などが記されています。年忌法要の際にこの卒塔婆を立てることは善を積むことになり、故人の冥福につながると考えられているのです。以前に立てた卒塔婆が古くなっていたり傷んでいたりする場合は、お焚き上げをしてもらうこともあります。

仏壇に手を合わせる

祥月命日にやることとして、仏壇に手を合わせることが挙げられます。主に仏教では仏様とご先祖が祀られている仏壇に向かって合掌することで、故人の供養につながると考えられています。手を合わせながら、日頃見守っていただいていることへの感謝や、近況報告などをするとよいでしょう。

祥月命日にふさわしいお供え物

祥月命日では、仏壇やお墓にお供えするのが基本です。しかし中には、「お供え物を準備したいけれど、何を選べばよいか分からない」という方もいるでしょう。そこでここからは、祥月命日に適したお供え物の種類について解説していきます。

お菓子

祥月命日のお供え物として適しているのが、お菓子です。和菓子であれば羊羹やお煎餅、まんじゅうなどが人気です。洋菓子であれば、マドレーヌやフィナンシェ、クッキー、カステラといった焼き菓子やゼリーなどを選ぶとよいでしょう。また、故人が好きだったお菓子をお供えするのもおすすめです。

祥月命日でのお供え物は、仏壇の前にお供えするのが一般的です。そのため、冷蔵保存が必要なケーキやプリンなどの洋菓子はお供え物には適しません。また、偶数は「割り切れる」ことから「故人とのつながりが切れる」と連想されるため、奇数個のお菓子を選びましょう。

季節の果物

祥月命日で何をお供えするべきか迷ったら、季節の果物がおすすめです。特に、丸い果物は縁起がよいと考えられているため、リンゴやメロン、スイカなどを選ぶ方が多いです。果物をカットする際は、「故人との縁が切れる」という意味にならないよう、奇数個に分けるようにしましょう。

祥月命日で送られるお供え物として、花が挙げられます。祥月命日では、普段仏壇やお墓に飾っている花よりも華やかで色味が鮮やかな花を飾ることが多いです。花の種類としては、菊や胡蝶蘭、カーネーションなどがよく選ばれます。その他、故人が生前好きだった花を選んでもよいでしょう。

祥月命日のお供え物で気を付けること

ここからは、祥月命日のお供え物を選ぶ際に気を付けるべきことを紹介していきます。

常温で保存できるものをお供えする

祥月命日に食品をお供えする際は、常温で保存できるものを選ぶのが一般的です。お供え物は仏壇の前に数日間お供えされるため、冷蔵保存が必要なものだとお供えしている間に傷んでしまいます。お供え後に家族が食べることを考え、常温で保存しても傷まないものを選びましょう。

日持ちするものをお供えする

祥月命日にお供えされた食品がすぐに消費されるとは限りません。お供え後の品物をいただく際、食品が傷んでいたり賞味期限切れになっていたりするのを避けるため、なるべく日持ちするものを選びましょう。

肉や魚をお供えするのは避ける

祥月命日に肉や魚をお供えするのは避けましょう。仏教では殺生を禁じているため、殺生を連想させる肉や魚をお供えするのは避けるべきと考えられています。また、ビールや日本酒なども基本的にはお供えしないのが無難です。

トゲや毒のある花はお供えしない

祥月命日にはよく花がお供えされますが、トゲや毒のある花は仏花として不適切とされています。例え故人が生前に好きだったとしても、バラや彼岸花をお供えするのは避けましょう。

祥月命日にやってはいけないこと

ここからは、祥月命日を迎えるにあたってやってはいけないことを紹介します。

香りの強い香水をつける

祥月命日にやってはいけないこととして、香りの強い香水をつけることが挙げられます。祥月命日では故人を偲ぶ日であるため、華やかさを連想させる香水は控えるべきと考えられているためです。

派手な服装をする

祥月命日に派手な服装をするのも避けましょう。祥月命日を始めとする仏事では、控えめな服装が推奨されているためです。露出が多いものや明るい色味の服は避け、落ち着いた服装を選びましょう。

祥月命日は故人を供養するための大切な日

この記事のまとめ

  • 祥月命日とは、故人が亡くなった月日のこと
  • 月命日は故人が亡くなった日を指すもので、祥月命日とは意味が異なる
  • 祥月命日には、法要やお墓参り、卒塔婆供養などを行う
  • 祥月命日には、お菓子や季節の果物、花などをお供えする
  • 祥月命日のお供えする食品は、常温で保存できて日持ちするものをお供えする
  • 祥月命日に肉や魚、トゲや毒のある花をお供えするのは避ける

祥月命日とは、故人を弔い偲ぶための大切な日です。節目となる祥月命日には、家族が集まって年忌法要を執り行います。本記事で紹介した祥月命日の過ごし方を踏まえて、故人を供養しましょう。 

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