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【動画解説】お通夜の香典、書き方と渡し方:葬儀後郵送や直接渡すなどタイミング別マナー紹介

【動画解説】お通夜の香典、書き方と渡し方:葬儀後郵送や直接渡すなどタイミング別マナー紹介

やむを得ず葬儀を欠席し、後日香典を渡す際のマナーにお悩みですか?本記事では、関係別の金額相場や時期・宗派で異なる香典袋の書き方、直接弔問する場合と郵送する場合の渡し方の違いを動画も交えて分かりやすく解説します。葬儀当日とは異なる後日ならではの注意点や、遺族に失礼にならないための振る舞い方も網羅しました。突然の事態でも慌てず、誠意が伝わる正しい対応ができるようになる完全ガイドです。

香典に関する基本マナーを動画でわかりやすく解説しています。葬儀後に香典を用意する場合の書き方や渡し方についても紹介しています。

香典の金額相場・香典袋の選び方・書き方を1分で解説

お通夜での香典とは

基本的に、葬儀後に香典を渡しても問題ありません。お通夜や葬儀に参列できなかった場合は、故人への弔意やご遺族への労いの気持ちを込めて、後日香典を渡しましょう。

ただし、ご遺族が葬儀で香典を辞退していた場合、香典を渡すのは避けた方が無難です。香典を準備する前に、香典を渡しても差し支えないか確認することをおすすめします。

お通夜と告別式、両方に参列する場合

お通夜と告別式の両方に参列する場合、香典を渡すタイミングは基本的にお通夜の際が一般的です。お通夜で香典を渡していれば、翌日の告別式で改めて用意する必要はありません。

告別式の受付では、記帳のみを行い「お香典はお通夜で差し上げました」と一言添えるのが丁寧な対応です。もしお通夜で渡しそびれた場合は、告別式の受付で渡しても失礼にはあたりません。

大切なのは、二重に渡さないことです。二回渡すことは「不幸が重なる」ことを連想させるため、弔事では避けなければいけません。ご遺族の負担を考え、どちらか一方で一度だけお渡しするようにしましょう。

【関係別】香典の金額相場

香典にいくら包むべきかは、故人との関係や自身の年齢によって異なります。おおよその相場を把握し、ご遺族の負担にならない適切な金額を包むことが大切です。特に、親族、仕事関係、友人など、関係ごとに金額の目安が存在するため、事前に確認しておきましょう。

香典の相場については「香典の相場はいくら?」で詳しく紹介しています。

親や兄弟、祖父母・叔父叔母など親族の場合

自身の親が亡くなった場合、3万円〜10万円程度が相場となります。兄弟姉妹の場合は3万円〜5万円程度、祖父母や叔父叔母などの親戚であれば1万円〜5万円程度が目安です。血縁関係が近いほど金額が高くなる傾向にありますが、自身の年齢が20代や30代か、40代以上かによっても包む金額は変動します。

ご遺族の負担にならないよう、ご自身の年代に合わせて無理のない範囲で包むようにしましょう。他の親族と事前に相談して金額の足並みをそろえるのもよい方法です。

上司や同僚など職場関係者の場合

会社の上司や同僚、取引先など仕事関係の方へ香典を渡す場合は、5千円〜1万円程度が相場です。職場で連名にして「一同」としてまとめる場合も多く、その場合は各自で数千円ずつ出し合います。

会社関係で香典を用意する際は、社内の慣習や慶弔規定で金額が定められていることもあるため、事前に周囲の同僚や上司へ確認しておくと安心です。関係が特に深かった場合は多めに包むこともありますが、一般的な相場を大きく超えないよう注意してください。

取引先に渡す香典の相場については「取引先に渡す香典の相場は?」で詳しく紹介しています。

友人や知人、ご近所の場合

友人や知人の場合は、3千円〜1万円程度が相場となります。親しい友人の親が亡くなった際も、同様に5千円程度が目安です。ご近所や町内会の方であれば、3千円〜5千円程度を包むことが一般的です。

あまりに高額な香典を渡すと、かえってご遺族に香典返しの負担をかけてしまうため、相場の範囲内に収めるよう配慮しましょう。金額に迷った際は、共通の友人や知人と相談して合わせると失礼にあたりません。

友人の親が亡くなった際の香典については「友人の親が亡くなったら香典はどのくらい?」で詳しく紹介しています。

香典を入れる袋の選び方

香典袋は、包む金額や宗教に合わせて適切なものを選ぶのが一般的です。金額に見合わない豪華すぎる袋や、逆に高額を包むのに簡素すぎる袋を選ぶことは避けるのが賢明です。

目安として、5千円~1万円程度を包む場合は、水引が印刷された簡易的な香典袋を使用します。3万円~5万円程度であれば、実際に黒白や双銀の水引がかかったものを選び、10万円を超える高額な場合は、厚手の和紙に大振りの水引がついた高級感のある袋を用意しましょう。

また、袋の形状だけでなく、後に詳しく解説する水引の種類や表書きについても、ご遺族の宗教・宗派に合わせた配慮が求められます。

水引の種類と色の選び方

香典袋にかける水引は、不幸が二度と繰り返されないことを願う「結び切り」のものを選びます。色は黒白が一般的ですが、包む金額が3万円を超えるような場合は、より格の高い双銀の水引が適しています。

一方、キリスト教では水引を使用しないのが一般的ですが、蓮の花の刺繍がない無地の封筒や、十字架が描かれたものを用意しましょう。神道の場合は、白一色か黒白、または双白の結び切りを選んでください。

地域の慣習や宗教により、黄色と白の水引を用いる場合もあります。迷った際は、お住まいの地域の文房具店や葬儀社へ事前に相談しておくと、失礼のない適切な準備ができます。

葬儀後の香典の書き方

葬儀後に香典を渡す際は、香典袋の書き方をきちんと把握しておきましょう。お通夜や葬儀で香典を渡す場合の書き方とは異なることもあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

宗教別:表書きの書き方

香典袋の表書きは、故人やご遺族の宗教・宗派によって書き方が異なります。仏式の場合は、いつ香典を渡すかによって表書きが変わるため注意しましょう。仏教においては、「人は亡くなった後、49日目までは霊の状態で現世に残る」とされています。

そのため、故人が亡くなってから49日目までに香典を渡す場合は表書きに「御霊前」と書きます。ただし、浄土真宗は「亡くなった人はすぐに仏になる」と考えられているため、「御霊前」は使わず「御仏前」と書くのが一般的です。表書きに迷った際は、「御香典」「御香料」などの表書きを用いるとよいでしょう。

キリスト教の場合は、プロテスタントかカトリックかによって表書きが変わります。プロテスタントの場合は「献花料」「忌慰料」「御花料」、カトリックでは「御ミサ料」「御霊前」「御花料」を使用します。故人の教派が不明な場合は、どちらでも使える「御花料」を用いるのが無難です。

故人やご遺族が神道の場合は、「御玉串料」「御榊料」「神饌料」などの表書きを使用します。神道においては、「御仏前」は不適切です。

故人やご遺族が神道の場合は、「御玉串料」「御榊料」「神饌料」などの表書きを使用します。神道においては、「御仏前」は不適切です。表書きを書いた外袋の下段には名前を記入します。個人の場合は、下段の中央に自身の名前をフルネームで記入しましょう。会社の同僚であった場合は、名前の右上に会社名を記入しておくとよいでしょう。

夫婦で香典を渡す場合は、夫の名前を中央右側に記入した上でその左に苗字を省略した妻の名前を記入しましょう。

夫婦で香典を出す場合の金額相場については「夫婦で香典を出す場合の金額相場とは」で詳しく紹介しています。

三人以上で渡す場合には中心から左側にかけて並べていき、四人以上で渡す場合は代表者を中心に記入した上で左側に「外◯名」、「外一同」と記入します。

仏式は「ご霊前」「御霊前」

仏式の葬儀では、表書きに「御霊前」や「ご霊前」と書くのが一般的です。これは、仏教において故人が亡くなってから四十九日法要を迎えるまでは、霊として現世に留まっているという考えに基づいています。

そのため、お通夜や葬儀・告別式、あるいは後日四十九日までの間に香典を渡す際は、御霊前という言葉を選びましょう。ただし、同じ仏教でも浄土真宗のように教えが異なる宗派や、四十九日を過ぎた後の法要で香典を供える場合には、別の表書きが必要になります。

相手の宗派や時期に合わせた配慮をすることが、故人を偲ぶ上でとても大切です。迷った場合には、どの時期でも使いやすい「御香典」と記載するのも一つの方法です。

浄土真宗は「ご仏前」「御仏前」

浄土真宗では、亡くなった人は阿弥陀如来の導きによってすぐに仏になるという「即得往生」の教えがあります。そのため、他の仏教宗派で一般的に使われる「御霊前」は使用せず、お通夜の段階から「御仏前」または「ご仏前」と書くのが正しい作法です。

これは、故人が霊として現世に留まる期間がないと考えるためです。香典袋の表書きに迷った際は、浄土真宗であれば「御仏前」を用意すれば失礼にあたりません。また、特定の宗派を問わずに使える「御香典」を用いるのも一つの方法です。ご遺族の信仰を尊重し、教えに沿った言葉選びを心がけることが、故人への何よりの供養となります。

神式は「御神前」「御玉串料」

神道(神式)の葬儀に参列する場合、香典袋の表書きには「御神前」や「御玉串料」と書くのが一般的です。「御玉串料」は、儀式の際に捧げる玉串の代わりという意味を持ちます。そのほかにも「御榊料」や「神饌料」といった表現が使われることもあります。

仏教で用いられる「御霊前」は神道でも使用できますが、蓮の花の絵が描かれた香典袋は仏式専用のため避けなければなりません。神道では白一色、または黒白か双白の結び切りの水引がついた無地の袋を用意しましょう。また、神道において「御仏前」という言葉は不適切にあたるため、書き間違えないよう十分な注意が必要です。

キリスト教は「御花料」

キリスト教の葬儀に参列する場合、香典袋の表書きは「御花料」と記載するのが一般的です。これは、キリスト教ではお香を焚く習慣がなく、代わりに生花を捧げる慣習に由来しています。

プロテスタントとカトリックのどちらの教派でも使用できるため、事前に教派が分からない場合でも「御花料」と書けば失礼にあたりません。そのほか、プロテスタントでは「献花料」や「忌慰料」、カトリックでは「御ミサ料」という表現も使われますが、仏式で用いられる「御霊前」については、カトリックでは容認される一方でプロテスタントでは避けるのが無難です。

袋は、水引のない無地のものや、十字架、ユリの花が描かれたキリスト教専用の封筒を用意しましょう。

中袋への名前や金額(数字)の書き方

香典袋の中袋には、包んだ金額や氏名、住所などを記載します。香典として包んだ金額は、中袋の表面の中央に書きましょう。このとき、数字の書き方は、数字の改ざんを防ぐために数字は、壱(一)、弐(二)、参(三)、伍(五)、拾(十)、阡(千)、萬(万)を使います。また、数字の頭には「金」をつけてください。

例えば5千円を包んだ場合は「金伍仟圓也」、3万円を包んだ場合は「金参萬圓也」と記載します。氏名と住所は、中袋の裏面の左下に記載しましょう。

裏面の書き方

中袋がある香典袋を使用する場合、裏面には通常何も書きません。中袋がない香典袋を使用した際は、裏面に包んだ金額と住所を記載しましょう。氏名は香典袋の表面に記載します。

筆ペンや毛筆を使って書く

香典袋に書く表書きや名前などは、筆ペンや毛筆を使って書くのが一般的です。基本的に鉛筆やボールペンは使えませんが、中袋だけは例外です。中袋に住所を書く際、筆ペンや毛筆に慣れていないと字が潰れてしまうことがあります。そのため、読みやすさを重視してボールペンを使ってもよいとされています。

薄墨で書く

葬儀後の香典(四十九日や一周忌などの法事)には、濃い墨で書くのが一般的とされています。薄墨を使う理由には、「故人を悲しむ気持ちから涙で墨が薄くなった」という説や、「急いで駆けつけたために墨をする時間がなかった」という説があるとされていますが、一部地域では薄墨を使用しない習わしがあることや、通常の墨で香典の表書きを書いても不適切とまではいえないとする情報もあります。

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香典を渡すタイミングと渡し方

香典を渡すタイミングは、お通夜や葬儀・告別式の受付が一般的です。受付に着いたらまずお悔やみの言葉を述べ、芳名帳に記帳してから香典を取り出します。渡す際は、袱紗から香典袋を取り出し、相手から見て表書きの文字が正しく読める向きに整えてから、両手で丁寧に差し出しましょう。

長年葬儀に携わってきた経験から申し上げますと、あらかじめ袱紗で包んで持参することは、故人への敬意を示す大切な所作となります。

もしお通夜と告別式の両方に参列される場合は、最初のお通夜で渡すのが一般的です。二度渡すと不幸が重なることを連想させるため、どちらか一方で一度だけお渡しするように配慮しましょう。

受付で香典を預ける:受付での渡し方

受付に到着したら、まずは受付の方へ「この度は誠にご愁傷様でございます」と丁寧にお悔やみを述べます。一礼した後に芳名帳へ氏名や住所を記帳し、その後に香典を取り出すのが正しい手順です。

香典はあらかじめ袱紗に包んで持参し、渡す直前に取り出します。袱紗から出した香典袋は、相手から見て表書きの文字が正しく読める向きに整え、「御霊前にお供えください」と一言添えて両手で手渡しましょう。

お通夜と告別式の両方に参列される場合は、最初のお通夜で渡すのが一般的です。二度渡すと不幸が重なることを連想させるため、一度のお渡しに留めるよう配慮してください。

葬儀後の香典の渡し方

葬儀後の香典の渡し方としては、主に以下の方法があります。

弔問して直接渡す

葬儀後の香典の渡し方として一般的なのは、弔問して直接渡す方法です。弔問とは、ご遺族にお悔やみを伝えるために故人の自宅を訪問することです。直接故人に手を合わせたい、直接香典をご遺族に渡したいと考えている場合は、弔問して香典を渡すのがおすすめです。

自宅で香典を渡すタイミングについては「自宅で香典を渡すタイミングとは?」で詳しく紹介しています。

郵送する

遠方に住んでおり弔問に行けない、諸事情で直接香典を渡せない場合は、郵送で香典を送る方法がおすすめです。「直接渡さずに郵送するのは不適切ではないか」と思われる方もいるかもしれませんが、郵送でも故人を偲ぶ気持ちは伝えられます。弔問する時間が取れないのなら、郵送を選択しましょう。

▶香典を郵送する際の手書きでの書き方はこちら

葬儀後に香典を渡す際の基本的なマナー

ここからは、香典をあとから渡す際の注意点について解説します。

包み方:香典袋に包む

葬儀後に香典を渡す場合も、お通夜や葬儀に参列する場合と同様に香典袋に包むのが一般的です。香典袋には、「不幸が繰り返されないように」との意味が込められた結び切りの水引のものを選びましょう。蝶結びの水引は弔事では使われないため注意してください。

▶香典袋の選び方を詳しく知りたい方はこちら

新札は包まない

葬儀後に渡す香典には、新札を包まないのが一般的です。新札を包むと、「故人の死を予想して準備していた」という意味になってしまうためです。「訃報を受けて急いでお金を準備した」ことが伝わるよう、古札を包むようにしましょう。ただし古札といえども、破れていたりシワが多すぎたりするお札は不適切です。

香典の入れ方については「香典の入れ方|お札の向き・中袋の書き方」で詳しく紹介しています。

「4」や「9」、偶数は避ける

葬儀後に香典を包む場合、「4」や「9」、偶数などは避けましょう。4は「死」を、9は「苦」をイメージさせるため、葬儀を含む弔事では避けるべきとされています。また、偶数は割り切れることから「現世に残ったご遺族と故人の縁が切れる」ことを連想させるため避けるべきと考えられています。

▶香典の包み方などのマナーはこちら

お金の入れ方:お札の向き

香典袋にお札を入れる際は、お札の向きに注意が必要です。一般的には、香典袋の表面に対してお札が裏側を向き、かつ肖像画が下に来るように入れるのが正しいお金の入れ方とされています。

お札を裏返し、さらに肖像画を伏せるように入れることには、故人への深い弔意を表すとともに「悲しみで顔を伏せる」という意味が込められています。中袋がある場合は、中袋の表面に対してお札が裏向きになるように揃えて入れましょう。

複数枚のお札を包む場合は、すべてのお札の向きを揃えて入れることが大切です。お札の入れ方にもちょっとした配慮がありますが、お札の向きを整えることはご遺族への礼儀を示すことにつながります。

家族葬の場合は注意

基本的に、葬儀後に香典を渡しても問題ありませんが、家族葬の場合は注意が必要です。家族葬の場合、香典返しの負担を軽減するため、ご遺族が香典の受け取りを辞退している場合が多いです。無理に香典を渡すのはご遺族の負担になってしまうため、事前に「香典を持参してもよいか」を確認しておきましょう。

もしご遺族が香典の受け取りを辞退していた場合は、香典は持参しないのが一般的です。どうしても「故人への弔意を表したい」という場合は、お線香や供花、お菓子などの供物を持参するとよいでしょう。

閉じ方:香典袋は糊付けや封をしない

香典袋にお札を入れた後は、糊付けや封をしないのが一般的です。これは、ご遺族が香典を開封して金額を確認したり、整理したりする際の手間を省くための配慮です。

市販の香典袋にシールが付属している場合でも、基本的には貼らずに折り込むだけに留めましょう。また、和紙で包むタイプの場合は、悲しみを留めないという意味合いから、裏側の折り返しは上から下へ被せるように閉じるのが正しい作法とされています。

袱紗は左開きになるように包む

香典袋を持参する際は、むき出しにせず袱紗に包んで持ち歩きましょう。弔事では、慶事とは逆の「左開き」になるように香典を包みます。風呂敷タイプの袱紗を用いる場合、中央からやや右寄りに香典袋を置き、右、下、上、左の順に折りたたんで包みましょう。受付やご遺族に香典を渡す時も、袱紗を開いてから両手で丁寧に取り出し、相手に表書きの文字が正しく読める向きにして差し出します。

葬儀後に香典を直接渡す場合のマナー

ここからは、葬儀後に直接香典を渡す場合について解説します。弔問する前に、注意するべきポイントを押さえておきましょう。

事前にご遺族の予定を確認しておく

直接香典を渡そうと考えている場合は、事前にご遺族の予定を確認しておきましょう。ご遺族の都合や時期によっては、弔問が相手の負担になる恐れがあるためです。まだ心の傷が癒えておらず、弔問は控えてほしいと考えている可能性もあります。必ず事前に確認をとり、相手と相談しながら弔問する時期を決めましょう。

袱紗(ふくさ)に包んで持参する

故人の自宅を弔問して香典を渡す場合、香典袋は必ず袱紗に包みましょう。香典袋を何にも包まずにそのまま持参すると、袋が汚れたりシワになったりする恐れがあるためです。また、袱紗に香典袋を包んでいないと、「故人に対する敬意がない」ととらえられる可能性があるため注意してください。

弔問時に持参する袱紗には、鶯色や青、緑などの寒色系のものを選ぶのがよいとされています。慶事でも弔事でも使える紫色の袱紗に包んでもよいでしょう。

服装や持ち物:平服で弔問する

葬儀後に故人の自宅へ弔問する際は、喪服を着用する必要はありません。グレーや紺色、黒など、落ち着いた色味の平服で弔問するとよいでしょう。また、服装だけでなく鞄や靴、靴下なども落ち着いた色合いのものでまとめます。ピアスやネックレスなどのアクセサリーはつけず、メイクは最低限にするのが一般的です。

仏式の場合は数珠も合わせて持参しますが、キリスト教や神道では数珠は必要ありません。なお、葬儀後に弔問するタイミングは葬儀が終わった3日後から四十九日法要までが目安となっています。

お線香をあげてから渡す

弔問する場合、一般的にはお線香をあげてから香典を渡しましょう。ご遺族から促されたら自宅にあがってお線香をあげ、その後袱紗から香典を取り出して渡します。故人の仏壇に香典をお供えする場合は、自分から見て香典袋の表書きが読める向きで置きましょう。

このとき、自分から「故人に手を合わせたい」「線香をあげたい」と言わないよう注意してください。もしご遺族から自宅へあがるよう促されない場合は、玄関先でお悔やみを伝えてから香典を渡しましょう。

長居はしない

香典を渡し終えたあとは、なるべく長居せずに早めに切り上げるのがよいとされています。長々と居座り続けるのはご遺族の負担になる可能性が高いため、相手のことを考えてすぐ立ち去るよう心がけましょう。ただし、ご遺族から故人の思い出話をされたり、ご遺族との関係が深かったりする場合は、この限りではありません。

返礼品は辞退する

葬儀後に香典を渡すために弔問する場合、返礼品は辞退するのが一般的です。基本的にご遺族は、お通夜や葬儀で受け取った香典に対して返礼品を準備しています。しかし、葬儀後日数が経っている場合、返礼品の準備がない可能性が高いです。もう一度返礼品を準備してもらうのは相手の迷惑になるため、弔問に伺うことを伝える際に返礼品は辞退する旨を述べておきましょう。

挨拶に重ね言葉を使わないよう注意する

お悔やみの言葉を述べる際は、重ね言葉を使わないよう注意してください。重ね言葉とは「またまた」「度々」「再び」などの言葉で、「不幸が繰り返される」ことをイメージさせてしまいます。普段の生活で使っている言葉も多いため、言葉選びには十分注意してください。また、故人の死因を聞いたり、「故人が生きていた頃」「死んだあと」などの表現を使ったりするのも避けましょう。

簡潔にお悔やみの言葉を添える

直接弔問してご遺族に香典を手渡す際は、簡潔にお悔やみの言葉を一言添えましょう。仏式であれば「この度はご冥福をお祈りいたします」、キリスト教であれば「安らかにお眠りになられることをお祈りします」、神道の場合は「御霊のご平安をお祈り申し上げます」と伝えるのが適切です。宗派が不明な場合は「謹んでお悔やみ申し上げます」で問題ありません。ご遺族は心身ともに疲労しているため、長々と話し込むのは避け、手短に済ませるようにしましょう。

葬儀後に香典を郵送する場合のマナー

直接故人の自宅へ弔問できない場合は、香典を郵送することになります。ここからは、香典を郵送する場合について詳しく解説します。ぜひ、目を通してください。

郵送前に香典を送ってよいか確認する

葬儀後に香典を郵送しようと考えている場合、事前に香典を送ってよいかを確認しておく必要があります。ご遺族によっては、香典を辞退している場合があります。何も確認せずに香典を郵送するのは、ご遺族の迷惑になるため注意してください。

添え状を同封する

香典を郵送する場合は、添え状を同封するのが一般的です。添え状には、葬儀やお通夜に参列できなかったことに対する謝罪やお悔やみの言葉、ご遺族への労いなどを記載します。

現金書留で送る

香典を郵送する場合、必ず現金書留を利用してください。普通郵便で香典を送るのは郵便法違反となるため注意しましょう。現金は香典袋に入れ、現金書留用の封筒に入れて郵送します。

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なるべく早めに送る

「葬儀後の香典はいつまでに送るべき」といったタイミングに関係する決まりはありませんが、なるべく早めに送るのが望ましいでしょう。葬儀の連絡があったにも関わらず参列できなかった場合は、葬儀が終わって3日後を目安に送るのがおすすめです。後日訃報を知った場合は、すぐに香典の用意に取り掛かりましょう。

お通夜の香典に関するよくある質問(FAQ)

お通夜の香典について、参列者が抱きやすい疑問を解消するためのよくある質問を紹介します。

Q. お通夜で香典だけ渡して帰るのは大丈夫?

A. 急な弔問で時間が取れない場合、受付で香典のみをお渡しして退出することは、失礼にはあたりません。その際は、「本日は長く滞在できず申し訳ございません」といった、簡潔に事情を伝える言葉を添えるのが一般的です。

Q. 会社名義や連名での香典の場合、名前の書き方は?

A. 会社名義であれば中央に代表者名を書き、右側に会社名を添えます。3名までの連名は目上の方から順に並べ、4名以上の場合は代表者名の横に「外一同」と書き、別紙に全員の氏名を記しましょう。

Q. お通夜なしの場合の香典は?

A. 近年増えている一日葬などでお通夜が行われない場合は、翌日の葬儀・告別式の受付で渡します。もし葬儀自体に参列できないのであれば、後日改めてご自宅へ弔問するか、現金書留による郵送で弔意を伝えてください。

失礼のないよう葬儀後に香典を渡しましょう

この記事のまとめ

  • 葬儀後に香典を渡しても問題なく、直接弔問して渡す方法と郵送する方法がある
  • 葬儀後の香典は香典袋に包み、新札の使用やは避ける
  • 葬儀後に直接香典を渡す場合は、前もってご遺族の予定を確認し、平服で弔問する
  • 香典は袱紗に包んで持参
  • 香典を郵送する場合は添え状を同封し、現金書留で送る
  • 弔問する場合も郵送する場合も、香典はなるべく早めに送る

やむを得ない事情で葬儀に参列できなかったり、後から訃報を知ったりした場合は、葬儀後に香典を送ることになります。香典の渡し方には直接訪問する方法と郵送する方法の二つがあります。それぞれの方法で細かく決まっているため、本記事を参考にしながら注意点やポイントを踏まえて弔意を伝えましょう。

監修者 SUPERVISOR
1級葬祭ディレクター 志岐 崇

2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。

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