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葬儀を知る

香典を郵送する場合の手紙はどう書く?マナーや注意点、弔意が伝わる短い文章とは

香典を郵送する場合の手紙はどう書く?マナーや注意点、弔意が伝わる短い文章とは

香典を郵送する場合に添える手紙はどう書くべき?そんな悩みを持つ方のために、本記事では手紙にそのまま使える文例を紹介します。香典に添える手紙の基本的な書き方やマナー、注意点、香典の金額相場などを徹底解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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香典は郵送してもよい?

結論を言うと、香典は郵送してもよいとされています。香典は葬儀や法要に参列した際に受付で手渡しするのが基本ですが、日時の都合がつかなかったり葬儀に間に合わなかったりすることもあるでしょう。また、葬儀が終わった後に故人の訃報を知ったものの、弔問に伺えないこともあります。このような事情がある場合、香典を郵送しても問題ありません。

香典の書き方のマナー

香典を郵送する場合、表書きや中袋、裏面などの書き方に注意する必要があります。ここからは香典の書き方に関するマナーを紹介しますので、目を通してみてください。

表書き

香典を郵送するタイミングによって、表書きの文面は異なります。

お通夜や葬儀当日に香典が届くように郵送する場合、「御香典」もしくは「御霊前」の表書きを使います。浄土真宗の場合は「御仏前」も使えます。この場合、「悲しみで涙を流している」ことを伝えるために薄墨を使用します。

故人の死後49日以降に香典を郵送する場合、「御香典」または「御仏前」の表書きを使用しましょう。法要はあらかじめ日程が決まっており、故人を失った悲しみも癒えてくる頃なため濃い墨を使って書くのがマナーです。

49日以前と以降で表書きの文言が異なるのには、仏教の考え方が関係しています。仏教においては、亡くなった人の霊は49日間この世に留まった後、成仏すると考えられています。そのため、お通夜や葬儀では「御霊前」を、四十九日以降の法要では「御仏前」を使うのです。浄土真宗の場合は、亡くなってすぐ仏になると考えるため49日に関係なく「御仏前」を使います。

「御香典」はどのタイミングでも使える表書きですので、書き方に迷ったら「御香典」を使うとよいでしょう。

中袋

金額は旧字体で書く

中袋の表面に金額を記載する際は、旧字体の漢数字を使うのがマナーです。「1、2」などの算用数字は、改ざんされやすいため避けましょう。また、金額の頭には「金」、後ろには「圓也」と記します。例えば5万円を包んだ場合、「金伍萬圓也」と書き入れてください。

ボールペンを使っても問題ない

不祝儀袋は筆ペンもしくは毛筆で書くのが基本ですが、中袋はボールペンを使って書いても問題ありません。

特に、中袋の裏面に書く住所は文量が多く、必然的に字が小さくなります。慣れていない毛筆で無理に小さい文字を書こうとすると、字が潰れて読みにくくなるでしょう。中袋の住所は読みやすさを重視するべきですので、無理せずボールペンや万年筆を使って書くのがおすすめです。

裏面

不祝儀袋の裏面には基本的に何も記載しません。ただし、中袋がないタイプの不祝儀袋を使う場合は、裏面左側に包んだ金額と住所、郵便番号を書きます。封筒裏面の右側には「金◯萬圓也」のように包んだ金額を書きます。

包む金額に合わせて不祝儀袋を選ぶ

香典を郵送する場合、包む金額に合わせた不祝儀袋を選ぶことが大切です。金額に釣り合わない不祝儀袋を使うのは、ご遺族や故人に対して失礼にあたるため避けましょう。

香典を郵送する場合に添える手紙の文例

やむを得ない事情で香典を郵送する場合、手紙を添えるのがマナーです。ここからは、香典を郵送する際に添える手紙の文例を紹介します。

葬儀に参列できない場合

葬儀に参列できない場合、まずお悔やみを申し上げます。簡単に理由を伝えた上で、お通夜と葬儀に参列できないことを述べて謝罪しましょう。最後に、香典を同封したことと故人にお供えしてほしいという旨を伝えて結びとします。

葬儀に参列できない場合の手紙の文例

〇〇様ご逝去の訃報を受け、心よりお悔やみ申し上げます。
〇〇様と中学校時代に部活動をともにしておりました〇〇と申します。
突然のことで、ご遺族の皆様のご心痛はいかばかりかと胸が潰れる思いがいたします。
本来であればすぐに駆けつけたいのですが、都合がつきませんこと申し訳ございません。
心ばかりのものではありますが同封させていただきましたので、御霊前にお供えください。

葬儀後に訃報を知った場合

葬儀が執り行われた後に訃報を知った場合、まずは訃報を受けた悲しみを伝えます。次に自分の名前と故人との関係を名乗り、弔問に伺えないことへのお詫びを述べましょう。最後に故人の冥福を祈る言葉を述べ、結びとします。

葬儀後に訃報を知った場合の手紙の文例

〇〇様の訃報を受け、深い悲しみを感じております。
私は大学時代、同じ研究室に所属しておりました〇〇と申します。
〇〇様の思いやりに溢れたお人柄に助けられておりました。
ご遺族の皆様はお力落としのことと存じますが、どうかご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
本来ならばご弔問に伺うべきところですが、叶わず申し訳ありません。
心ばかりのものを同封いたしましたので、御仏前にお供えください。

香典を郵送する際に添える手紙のマナー

ここからは、香典郵送の際に添える手紙のマナーを解説していきます。

頭語や結語などは書かない

香典に添える手紙では、頭語や結語は使用しないのがマナーです。頭語や結語とは、文章の最初と最後に書く「拝啓」「敬具」などの言葉を指します。香典に添える手紙にはこれらは書かず、簡潔な文章を心がけましょう。また、「寒気ことのほか厳しく」や「早春の候」などの時候のあいさつも省くのが基本です。

薄墨か黒いインクで書く

香典に添える手紙は、基本的に薄墨で書くのがマナーとされています。薄墨には、「故人を思って流した涙によって墨が薄くなった」「突然の訃報で墨をする時間がなかった」という意味があるためです。毛筆を使い慣れていない場合は、筆ペンを使っても問題ありません。

ただし、筆の扱いに慣れていない方や、亡くなった日から49日以上が経った法要で香典を郵送する場合などは濃いインクを使っても問題ありません。ボールペンや万年筆など、使い慣れている文具で手紙を書きましょう。ただし、鉛筆や水に濡れると消えてしまうペンを使うのは避けてください。

無地のシンプルな封筒を選ぶ

香典を郵送する際に添える手紙は、無地のシンプルな封筒に入れましょう。基本的には白が選ばれますが、ラベンダー色や薄いグレー、薄いピンクの封筒を使ってもよいとされています。

便箋1枚におさめる

香典に添える手紙は、便箋1枚におさめるのがマナーです。2枚以上の手紙を書くと「不幸が重なって起こる」ことを連想させ、失礼にあたります。

故人との関係を明記する

手紙には、故人と自分との関係を明記するのがマナーです。故人とは親しくてもご遺族とは面識がない場合もあるでしょう。きちんと故人との関係性を明確にすると、ご遺族が香典返しや手紙の返事をするときに困りません。

忌み言葉に注意する

手紙で弔意を伝える際は、忌み言葉に注意してください。忌み言葉は、「ますます」「たびたび」などの重ね言葉や、「さらに」「再び」「死ぬ」といった言葉が挙げられます。

このような忌み言葉は、不幸が何度も繰り返されるという意味にもなるため避けてください。忌み言葉の中には普段の会話で使うような言葉も多いため、うっかり手紙に書いてしまうことのないよう細心の注意を払いましょう。

香典の金額相場

香典の相場は、故人との関係性によって異なります。どの程度の金額を包むべきか迷ったら、目安ではありますが以下の表を参考にしてみてください。

香典の金額相場
両親 5〜10万円程度
祖父母 1〜5万円
兄弟姉妹 3〜5万円
親戚 1〜3万円
同僚 5千〜1万円
友人 5千〜1万円

香典を郵送する際のマナー

香典を郵送する場合、送り方や郵送時期などのマナーを守る必要があります。ここから紹介する香典の送り方に関するマナーを押さえて、郵送の手配を進めましょう。

現金書留で郵送する

香典は現金のため、不祝儀袋に包んで郵便局の現金書留で郵送しなければなりません。専用の現金書留封へ入れて、郵便局の窓口から郵送しましょう。普通郵便はもちろん、レターパックやゆうパックでも郵送できないため注意が必要です。

早めに郵送する

香典は葬儀や法要に間に合うよう、早めに手配するのがマナーです。香典が届くまでに時間が空いてしまうと、香典返しの準備で喪主やご遺族に負担をかけてしまう可能性があります。

葬儀の日程まで余裕がある場合は、葬儀の当日に日付指定をして、会場に直接郵送しましょう。急な訃報で葬儀の日程まで時間がない場合は、喪主の自宅に郵送しても問題ありません。その際、できれば葬儀後一週間以内に送るのがマナーです。

喪主の自宅か葬儀会場に送る

先述した通り、香典を郵送する場合、葬儀までに間に合わない場合や法要の際は、喪主(法要時は施主)の自宅に届くよう手配しましょう。葬儀までに香典が間に合う場合は、葬儀会場に郵送してください。

ただし、郵送された香典の受け取りを行っていない葬儀会場もあります。香典がきちんと受け取ってもらえるか不安な場合は、前もって葬儀会場やご遺族に確認しておきましょう。

香典を郵送する場合は手紙を合わせて送りましょう

この記事のまとめ

  • 葬儀に参列できない、葬儀後に訃報を知ったという場合は、香典を郵送しても問題ない
  • 香典に添える手紙にはいくつかマナーがあるため、書く際は注意する
  • 香典は葬儀に間に合うよう早めに手配し、現金書留で送る
  • 香典の送り先は喪主(施主)の自宅もしくは葬儀会場に送る
  • 香典を郵送する際は、表書きや中袋、裏面の書き方に注意する

香典はお通夜や葬儀、法要に参列した際に渡すのが一般的ですが、事情がある場合は郵送しても問題ありません。香典を送る場合は手紙を添えるのがマナーです。本記事で紹介した手紙の文例やマナーなどを押さえた上で、香典に手紙を添えて送りましょう。 

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