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葬儀のあと

法要の日程はどう決める?実施時期の計算方法と準備しておくべきことを解説

法要の日程はどう決める?実施時期の計算方法と準備しておくべきことを解説

四十九日や一周忌などの法要では、大勢の親族、故人の友人が集まります。多くの人に参列してもらうためには、日程の決め方が重要です。本記事では、法要の日程の決め方や実施時期の計算方法、準備するべきことなどを解説します。

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法要の日程の決め方

まずは、法要の日程の基本的な決め方をご紹介します。参列できない人が多くなったりしないよう、以下のポイントを参考にしてみてください。

平日は避ける

四十九日や一周忌などの法要を執り行う場合、平日は避けるようにしましょう。法要の内容にもよりますが、基本的に開始から終了まで2時間ほどかかります。法要後に会食を行う場合は3時間ほど、納骨を同時に行う場合は4時間ほどかかるでしょう。

もし法要を平日に行う場合、参列者は法要参列のために学校や仕事を休まなければなりません。遠方に住んでいる人の場合、スケジュール調整が難しく参列できないこともあるでしょう。法要に参列する人の負担を軽減するためにも、なるべく土日祝日で日程を調整することをおすすめします。

命日より前に行う

一周忌や三回忌などの年忌法要では、命日よりも前に執り行うのがマナーです。例えば一周忌の場合、故人が亡くなって1年が経過するより前に日程を調整します。これは、「命日より後に法要を行うと故人を待たせてしまうから」というのが理由です。

年忌法要は余裕を持って準備する

年忌法要を執り行う際は、余裕を持って準備に取り掛かることをおすすめします。法事・法要を行うには、僧侶や参列者の日程調から法要会場の手配、返礼品の準備など、さまざまな下準備が必要です。

そのため、故人の命日の3ヶ月ほど前から準備を進めるのが適切だとされています。初七日や四十九日などの忌日法要も、なるべく早めに準備に取り掛かりましょう。

六曜を確認する

法要の日程を決める際は、「仏滅」や「友引」などの六曜も確認しておくとよいでしょう。六曜とは中国で時間の吉凶を表すために発案されたものであり、法要とは直接関係はありません。そのため、本来なら法要の日程決めで六曜を確認する必要はないとされています。

しかし、遺族や親族の中には六曜を気にする方がいる場合があります。周囲とのトラブルを避けるためにも、「大安」や「友引」などは避けて日程を決めるとよいでしょう。

法要の時期の計算方法

法要の日程決めを行うためには、実施時期の計算方法を押さえておく必要があります。忌日法要と年忌法要それぞれの日程の算出方法をまとめているため、ぜひ参考にしてください。

忌日法要

忌日法要とは、故人の命日を「忌日」として7日ごとに行われる法事を指します。7日目に行われる初七日法要から始まり、49日目の四十九日法要まで計7回の法要が行われます。

近年は全ての忌日法要を行うことは少なくなり、初七日法要と四十九日法要のみを執り行う場合が増えています。忌日法要が行われている期間は「忌中」と呼ばれ、四十九日法要をもって忌明けとなります。

以下の表で忌日法要の計算方法を解説しているため、参考にしてみてください。なお、計算が分かりやすいように故人の命日は2020年1月1日とします。

忌日法要の計算方法
初七日 2020年1月7日
二七日 2020年1月14日
三七日 2020年1月21日
四七日 2020年1月28日
五七日 2020年2月4日
六七日 2020年2月11日
七七日(四十九日) 2020年2月18日

年忌法要

年忌法要とは、決められた年の故人の命日に行われる追善供養を指します。故人が亡くなって1年目までに行われる法要を「一周忌」、2年目に行われるものを「三回忌」と呼び、その後は七回忌、十三回忌と続きます。三十三回忌は「年忌明け」と呼ばれ、これをもって弔い上げになることが一般的です。

年忌法要の計算方法
一周忌 2021年1月1日まで
三回忌 2022年1月1日まで
七回忌 2026年1月1日まで
十三回忌 2032年1月1日まで
十七回忌 2036年1月1日まで
三十三回忌 2052年1月1日まで

法要の日程が決まったら準備すること

日程が決まったら、法要を執り行うためにさまざまな準備を進めなくてはいけません。やることや段取りが多いため、法要間近になって慌てることのないよう、前もって準備に着手しておきましょう。

僧侶に依頼をする

四十九日や一周忌などの法要では、僧侶に読経をしていただく必要があります。法要を執り行う日程が決まったら、僧侶に読経の依頼を行いましょう。先祖代々お世話になっている菩提寺がある場合は、そちらにお願いするのが一般的です。

菩提寺がない場合は、近くの寺院の僧侶や知人などに相談するとよいでしょう。僧侶の心当たりがない場合は、葬儀を依頼した葬儀社のスタッフに問い合わせるのがおすすめです。

招待する人を決める

法要に参列してもらう人数や範囲なども決めなくてはいけません。四十九日法要や一周忌などの節目となる法要は、親族だけでなく故人の友人や知人などを招き、大規模で行われることが多いです。一方、三回忌以降の法要は、限られた遺族や親族などで執り行う場合が大半です。無用なトラブルを防ぐためにも、前もって招待する人数や範囲を決めた上で連絡を入れましょう。

法要会場を手配する

次に、法要を執り行う会場の手配を行います。法要の規模が小さく参列者が少ない場合は、菩提寺や自宅で法事を執り行うのが一般的です。一方、法要規模が大きい場合は参列者をもてなせるよう、斎場やセレモニーホール、ホテルの会場などを予約するのがおすすめです。参列者の人数に合わせて、会場の手配を進めるようにしましょう。

案内状を準備する

参列者と会場が決まったら、案内状の準備に取り掛かります。参列者がスケジュールを調整しやすいよう、なるべく早めに案内状を送るのがマナーです。年忌法要の場合は、1ヶ月前を目処に案内状を送付しましょう。

法要後に会食を行う場合は、出欠確認ができるよう案内状に返信用のハガキを同封してください。なお、法要を限られた家族や親族のみで執り行う予定の場合、案内状ではなく口頭やLINE、メールなどで日程を伝えても問題ありません。

会食の手配をする

法要後に参列者を招いての会食を行う場合、食事の手配が必要です。法要会場とは別の場所で会食を行う場合、ホテルやレストランなどを予約しておきましょう。法事では懐石料理や精進料理を食べるのが一般的なため、これらの料理を出してもらえる会場を選んでください。自宅で法要を執り行う場合は、仕出し弁当を頼むのがおすすめです。

なお、法要は弔事にあたる行事のため、鯛や昆布、伊勢海老といった慶事に関係する食材は避けなくてはいけません。弁当を依頼する店舗や会食会場のスタッフに、法要後の会食で使用することを伝えるとよいでしょう。

返礼品の準備をする

最後に、参列者へ渡す返礼品の準備を行います。遠方から来る方のことを考え、重たいものやかさばる品物は避けるのが無難です。また、返礼品には食品や日常生活で使う日用品など、使うことで消えるものを選びましょう。どの品物を選ぶべきか迷ったら、不祝儀専用のカタログギフトを活用するのもおすすめです。

法事の基本的な流れ

初めて法要に参加する場合、どういったスケジュールで法要が執り行われるのか分からず、戸惑ってしまうこともあるでしょう。そこでここからは、法事の一般的な流れをご紹介します。

僧侶の入場

遺族は、法要が始まる前に僧侶が座る場所を準備します。参列者が受付をすませ、全員が着席した後、僧侶が入場します。

開始の挨拶

僧侶が入場したら、法要の施主が開始の挨拶を行います。法要に参列していただいたことのお礼を簡単に述べ、僧侶に読経のお願いをしましょう。長々と話さず、1〜2分程度で簡潔にまとめるのが一般的です。

以下に挨拶の例文をまとめました。どのように挨拶をすればよいか分からない場合は、ぜひ参考にしてみてください。

法要開始の挨拶 例文

本日はご多用の中、ご列席くださいまして誠にありがとうございます。それではこれより、〇〇(故人の名前)の一周忌法要を執り行いたいと思います。ご住職、よろしくお願いいたします。

僧侶による読経・焼香

開始の挨拶の後、僧侶による読経が行われます。読経中に僧侶が合図をしてくれるため、施主から順番に焼香をしていきます。焼香の順番は施主、遺族、親族、故人の友人と、故人との関係が深い人から行われます。

法話

読経・焼香が終了したら、僧侶による法話が行われます。法話中は数珠を持ち、静かに僧侶の話に耳を傾けましょう。

お墓参り

続いて、お墓参りを行います。法要と同時に納骨を行う場合は、このタイミングで遺骨を埋葬する流れになります。故人の墓前に花や供物をお供えし、静かに故人の冥福を祈りましょう。ただし、法要会場から墓地が離れている場合は、お墓参りを省略することもあります。

終了の挨拶

お墓参りが終わったら、施主が法要終了の挨拶を行います。法要に参列していただいたことへのお礼を再度述べ、無事に法要を終えられたことへの感謝を伝えましょう。法要後に会食を行う場合は、その案内も行います。

法要終了の挨拶 例文

本日はご多用のところ、〇〇(故人の名前)の一周忌法要にご列席いただき誠にありがとうございました。法要を無事終えることができ、〇〇も安心していることと思います。皆様方には、今後とも家族一同に変わらぬ支援を賜りますようお願い申し上げます。
心ばかりではありますが、別室にて会食の席をご用意させていただきました。お時間の許す限り、くつろいでいただければと思います。
本日は誠にありがとうございました。

実施時期の計算方法や日程の決め方を参考に、法要の日取りを考えましょう

この記事のまとめ

  • 法要は平日ではなく土日祝日で調整するのが一般的
  • 年忌法要は故人の命日よりも前に行う
  • 法要の日程が決まったら僧侶へ法要の依頼を行い、招待する人を決めて案内状を送る
  • 参列人数が決まったら、返礼品を準備する
  • 法要は僧侶入場、開始の挨拶、僧侶による読経・焼香、法話、お墓参りの流れで行われる

法要を執り行う際は、まずどの法要がどの時期に行われるのか確認する必要があります。また、平日に法要を行うのは避ける、六曜を確認するといった配慮も必要です。今回紹介した日程の決め方や実施時期の計算方法を参考にし、余裕をもって法要の準備を進めましょう。

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