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葬儀を知る

お供えにプリザーブドフラワーは失礼?メリットや贈る際のマナーを紹介

お供えにプリザーブドフラワーは失礼?メリットや贈る際のマナーを紹介

「プリザーブドフラワー」は生花より手間が少なく長持ちするフラワーギフトですが、仏壇などにお供えしても失礼にならないか不安な人も多いでしょう。本記事では、プリザーブドフラワーをお供えしてもよいかについて、メリットや贈る際のマナーもあわせて解説します。お供え物選びにお悩みの方はぜひ参考にしてください。

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お供えにプリザーブドフラワーは失礼にあたるか

お供えにプリザーブドフラワーは失礼か 箱に入ったブリザートフラワー

プリザーブドフラワーとは、脱水・脱色加工した生花を染料と保存液に浸して乾燥させた花飾りです。生花で作られているとはいえ人工的なものであるため、仏壇などにプリザーブドフラワーをお供えしても失礼ではないか悩む人は多いでしょう。まずは、プリザーブドフラワーをお供えすることは失礼にあたるのかを解説します。

お供えの花に厳格なルールはない

仏壇などにお供えする花といえば「生花」が一般的ですが、お供えの花に関する厳格なルールはありません。供花に生花を選ぶのは、きれいな生花もいつか枯れてしまう姿から、仏教における「諸行無常」の教えを表せることが理由とされています。

しかし、近年は供花をこまめに手入れする手間などを考えて、プリザーブドフラワーや造花といった生花ではない花飾りをお供えしても失礼にあたらないという考え方もあります。中には、仏花用のプリザーブドフラワーを用意している店舗も少なくありません。

▶お供えに適した花の選び方とマナーはこちら

宗派によってはプリザーブドフラワーを避けた方がよい場合もある

一般的にはプリザーブドフラワーをお供えしても失礼にあたりませんが、故人の宗派によってはプリザーブドフラワーを避けた方がよい場合もあります。例えば浄土真宗の場合、プリザーブドフラワーや造花は失礼にあたり、お供えすることは認められていません。

浄土真宗では、仏様やご先祖に香りをお供えするとともに、花を通して命の尊さ・諸行無常を表現するという考え方から、供花には新鮮な生花を用意すべきとされています。生花以外が失礼にあたるかは宗派によって異なるため、マナーに不安がある場合は菩提寺に相談してみましょう。

プリザーブドフラワーをお供えするのにふさわしい場面

お供えにプリザーブドフラワーは失礼か ピンクの薔薇

宗派によって違いはありますが、一般的にプリザーブドフラワーはどのような場面でのお供えにふさわしいのでしょうか。ここからは、一般的にプリザーブドフラワーをお供えしても失礼にあたらない場面について紹介します。

葬儀後の後飾り

葬儀が終わってから四十九日法要までの期間、遺骨を安置するための祭壇である「後飾り」のお供えとしてプリザーブドフラワーを飾ることも可能です。祭壇を置く期間が四十九日までと限られている上、お供えを置くスペースも通常の仏壇と比べて狭い傾向にあります。

そのためほかの弔問客からのお供えと一緒に仏花をを置くとなると、祭壇に置けない場合もあります。特にコンパクトなボックスタイプのプリザーブドフラワーは置くスペースを取らないというメリットがあるため、失礼なく気軽にお供えしやすいでしょう。

仏壇用

普段から仏壇にお参りするときなど、仏壇用としてプリザーブドフラワーをお供えすることもできます。普段のお参りでは、仏壇用のものに限らず、故人が生前に好きだった花を飾ることもあるため、プリザーブドフラワーを通して故人に好きな花を長く楽しんでもらえるようにお供えする人も多いでしょう。

お盆

お盆のお供えとしてもプリザーブドフラワーが選ばれる場合もあります。お盆は故人の魂が家へ戻ってくる日と考えられているため、故人を厚くもてなすために好きな花やお菓子などをお供えする傾向があります。そのため、故人に喜んでもらえるように、生前に好きだった花のプリザーブドフラワーをお供えする人もいます。

お供えにプリザーブドフラワーを選ぶメリット

お供えにプリザーブドフラワーは失礼か 黄色と緑の花

あらゆる場面でのお供えとして高い人気があるプリザーブドフラワーですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここからは、お供えにプリザーブドフラワーを選ぶメリットについて解説します。

お手入れの必要がない

プリザーブドフラワーが持つ最大のメリットが、お手入れの手間が少ない点です。生花をお供えする場合、枯れないように毎日水やりや水の交換が必要になります。プリザーブドフラワーは加工を施しているため、水やりの必要がありません。花粉も出ないため、生花のように花粉で仏壇や部屋が汚れる心配もないでしょう。

デザインによっては表面のホコリを落とす程度のお手入れが必要になる場合がありますが、蓋を付けたまま飾ることでホコリから花を守れます。生花に比べて飾る際の手間がかからず、気軽にお供えしやすいでしょう。

長期間きれいに飾れる

プリザーブドフラワーのメリットは、長期間きれいに飾れる点にもあります。生花の場合、毎日水やりや手入れをしていてもいつかは枯れてしまうため、定期的に新鮮な生花に取り替えなくてはいけません。一般的なプリザーブドフラワーの場合、加工により3年~5年ほど状態を維持できるため、長期間きれいに飾れます。

生花の場合一つひとつは安価であっても、何度も買い替えることで供花にかかる費用が高くなる傾向にあります。その点一度購入して長く楽しめるプリザーブドフラワーは、長期的に見ると経済的負担が少ないといえるでしょう。

季節問わず多彩な花を楽しめる

季節を問わず多彩な花を楽しめる点も、プリザーブドフラワーの大きなメリットです。生花の場合、葬儀や法要の時期によっては故人が好きだった花が用意できない可能性もあります。プリザーブドフラワーの場合、専用の保存液で加工されているため、季節外れの花であっても長く楽しめます。

また、生花とは異なり着色によって多彩な色合いを出せることから、故人の好きな色のプリザーブドフラワーをお供えするのもよいでしょう。

お供えにプリザーブドフラワーを選ぶ際のマナーと注意点

お供えにプリザーブドフラワーは失礼か 箱に詰められたブリザードフラワー

お供えの一つとして人気の高いプリザーブドフラワーですが、実際にお供えする際には、故人やご遺族に失礼がないようにあらかじめ選び方のマナーや注意点をふまえておくことが大切です。ここからは、お供えにプリザーブドフラワーを選ぶ際のマナーや注意点を紹介します。

あらかじめプリザーブドフラワーをお供えしてよいか聞いておく

実際にお供えする前に、あらかじめプリザーブドフラワーをお供えしてもよいかをご遺族に聞いておきましょう。一般的には失礼にあたらないプリザーブドフラワーですが、各宗派におけるお供えのマナーや地域・ご遺族の考え方によってはプリザーブドフラワーのお供えを断られる可能性もあります。

また、プリザーブドフラワーだと知らずに受け取ったご遺族が、誤って水やりをしてしまうかもしれません。プリザーブドフラワーをお供えして失礼にならないように、必ず事前にご遺族に確認をとっておきましょう。プリザーブドフラワーをお供えしてよいか分からない場合は、生花のお供えするのが望ましいです。

花の本数は奇数にするのが一般的

プリザーブドフラワーであっても、花の本数は奇数にするのが一般的です。家族や親族の関係が割り切られることなく末永く続くようにという願いが込められているため、花の本数を奇数にするとされています。

なお、仏壇にお供えする場合は左右に花立がある点には注意が必要です。故人に対して失礼にならないためにも、どちらの花瓶にも同じ本数の花が飾れるようにプリザーブドフラワーを用意しましょう。

適切なタイミングで送る

お供えとしてプリザーブドフラワーを送る場合、渡すタイミングにも注意が必要です。例えば葬儀の際にプリザーブドフラワーをお供えする場合、葬儀の前か後のどちらで送るかによってタイミングが変わります。葬儀前に送る場合はお通夜の前日(一日葬の場合は葬儀の二日前が目安)までに手配しておくことが大切です。

葬儀後であれば四十九日までの弔問時や法要に参列する際に持参するとよいでしょう。どちらの場合でも、ご遺族や会場スタッフの迷惑や失礼にならないように、あらかじめプリザーブドフラワーを渡してもよいか、いつなら送ってもよいかを聞いておくことをおすすめします。

生花より価格が高い傾向にある

生花を取り替える負担がないため、ご遺族にとっては生花より経済的負担が少ないプリザーブドフラワーですが、長期保存のための加工を施してあることから、送る側からすると生花より価格が高い傾向にある点にも注意しましょう。

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失礼にならないためのお供え用プリザーブドフラワーの選び方

お供えにプリザーブドフラワーは失礼か 装飾されたブリザードフラワー

手軽にお供えしやすいプリザーブドフラワーですが、故人やご遺族に失礼がないように、場の雰囲気にふさわしい花を選ぶことも大切です。ここからは、失礼にならないためのお供え用プリザーブドフラワーの選び方を解説します。

お供えに適した種類の花を選ぶ

一般的にお供えする花には厳格なきまりはありませんが、失礼がないようにできるだけお供えに適した種類の花を選ぶことが大切です。例えばトゲのある花は触れた際に手を傷付けてしまう恐れがありますし、毒のある花は仏様に毒をお供えすることになるため、お供えとしては失礼にあたるとされています。

大きさは仏壇のサイズに合わせる

仏壇へのお供えを想定している場合は、ほかのお供えや仏具を飾ることも考えて、仏壇のサイズに合った大きさのプリザーブドフラワーを選びましょう。

近年は茎が付いたプリザーブドフラワーも増えていますが、サイズが大きい場合が多いため、ご遺族に迷惑となる可能性があります。そのため花首のみのものを選ぶと、より省スペースで飾りやすいでしょう。

お供えの時期・シーンに合わせた色を選ぶ

プリザーブドフラワーは生花に比べて多彩な色のものがありますが、お供えする時期やシーンにふさわしい色を選ぶことも大切です。例えば、葬儀からあまり日が経っていない初盆や三回忌までの時期は「白」を基調としたものが望ましいでしょう。

三回忌以降であれば、薄いピンクや紫などの優しい色のプリザーブドフラワーを選んでも問題ないとされています。

お供えする場所にふさわしいタイプを選ぶ

後飾り祭壇や仏壇など、供花を飾る場所はさまざまであるため、お供えする場所にふさわしいタイプのプリザーブドフラワーを選びましょう。例えば、後飾り祭壇であれば花瓶に飾れる花束タイプがおすすめです。仏壇の場合は、写真立てやガラスケースに入っているものがお手入れの手間が少ないです。

一般的には箱に花を敷き詰めたボックスタイプや、数本の花をドームに入れたガラスドームタイプだと場所を問わず飾りやすいでしょう。

宗派や考え方を踏まえ、失礼のないようにプリザーブドフラワーをお供えしましょう

お供えにプリザーブドフラワーは失礼か 白い花

この記事のまとめ

  • 供花に厳格なルールはなく、一般的にはプリザーブドフラワーも失礼にあたらない
  • 浄土真宗の場合はプリザーブドフラワーのお供えを避けた方がよい
  • プリザーブドフラワーをお供えする際には、事前にご遺族へ確認しておく
  • お供え用プリザーブドフラワーは本数・サイズ・花の種類に注意して選ぶ

プリザーブドフラワーは生花よりも長持ちするため、実際に渡す際には宗派ごとのマナーやご遺族の意向なども踏まえて考えることが大切です。本記事で紹介したメリットやマナーなどを参考にしながら、故人やご遺族に失礼のないようにプリザーブドフラワーをお供えをしましょう。

監修者 SUPERVISOR
1級葬祭ディレクター 志岐 崇

2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。

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