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葬儀のあと

17回忌に適した服装は?男女・子供・家族のみの法要に分けて紹介

17回忌に適した服装は?男女・子供・家族のみの法要に分けて紹介

故人を供養する年忌法要の一つである17回忌ですが、故人の死後からかなりの年月が経っていることから、当日の服装選びに迷う人は多いでしょう。本記事では、17回忌の正しい服装マナーについて、男女・子供に分けて紹介します。家族のみで法要を行う場合の服装も解説しているため、悩んだときの参考にしてください。

監修者 SUPERVISOR
1級葬祭ディレクター 志岐 崇

2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。

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17回忌法要とは

17回忌の服装で法要を行う女性

17回忌法要とは、故人の死後から数えて17年目(満16年)の命日に行われる年忌法要です。年忌法要は故人の死後決まった時期の命日に行う法要のことで、故人が無事に極楽浄土へ行けるよう祈りを捧げるとともに、法要を通して故人やご先祖を偲ぶといった意味でも大切な儀式といえます。

17年目というタイミングで法要を行う理由は、仏教において「7」という数字が、人の迷いの姿である六道の世界を連想させる数字「6」を超える重要な数字とされているためです。「人が迷いを超えて悟りに至れる」という考え方から、17回忌などの「7」が付くタイミングで法要を行うようになったという説があります。

一般的な17回忌法要の流れ

地域や宗派によって多少の違いはありますが、一般的な17回忌法要の流れはほかの年忌法要と大きな違いはありません。僧侶による読経の最中に、参列者が焼香を行います。法要のスケジュールによっては、僧侶による法話や会食(お斎)を行う場合もあります。

一般的な17回忌法要の流れ

  1. 施主によるお礼の挨拶
  2. 僧侶による読経
  3. 参列者の焼香
  4. 施主の挨拶
  5. お墓参り
  6. 会食

17回忌法要は家族のみで行われることも多い

年忌法要は大勢の参列者を呼んで盛大に執り行うこともありますが、17回忌法要は家族のみで行われることも多いです。一般的に年忌法要は時間が経つほど規模が小さくなる傾向にあります。

年忌法要は複数回行われますが、その都度大規模な法要の場を設けたり、大勢の参列者を呼んだりすると、施主側と参列者側のどちらにも経済的な負担がかかります。

故人の死後16年が経過している17回忌にもなると遺族は通常の生活に戻っていますので、施主や参列者への負担を考えて故人の身内や家族のみで小規模な法要を行うことが多くなります。

【男性】17回忌法要に参列する際の服装

17回忌の服装を整える男性

故人の死後かなりの時間が経ってから行われる法要であるため、17回忌法要では一周忌や四十九日法要とは違った服装マナーを踏まえることが大切です。ここからは、17回忌法要における一般的な男性の服装を紹介します。

スーツ・ジャケットはダークカラーから選ぶ

17回忌法要の服装選びにおいて、男性は「略喪服」や「平服」と呼ばれるダークカラーのスーツとジャケットを着用するのが一般的です。主に黒やグレー、濃紺などの無地デザインが望ましく、華美な印象を与える柄物と光沢のある生地のスーツは避けるべきとされています。

また、スーツのジャケットは表地だけでなく、裏地のデザインにも注意が必要です。男性が服装を考える際には、スーツの裏地も無地のダークカラーになっているか確認しておきましょう。

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ワイシャツはシンプルな白色が望ましい

17回忌法要は故人を供養する大切な儀式の場であるため、スーツに合わせるワイシャツは清潔感や誠実さを演出できる白無地が望ましいとされています。色や柄が入ったシャツはカジュアル感や華やかさが出てしまうことから、法要の場にはふさわしくないとされています。

また、男性はシャツの襟にも注意しましょう。一般的に17回忌法要の服装としては、シンプルなレギュラーカラーまたはワイドカラーがふさわしいとされています。襟元にボタンが付いているボタンダウンシャツはカジュアルな雰囲気のため、法要の場では避けた方がよいでしょう。

ネクタイはスーツに合わせた暗い色を選ぶ

ネクタイは、着用するスーツに合わせた暗い色のものを選びましょう。黒やチャコールグレー、濃紺などの落ち着いた色を選ぶとともに、華やかな印象を与える柄物のネクタイは避けるのが望ましいとされています。また、当日の服装でネクタイを締める際は、中央のくぼみ(ディンプル)を作らないのが一般的です。

アクセサリー類は結婚指輪・シンプルな腕時計以外はしない

17回忌法要における男性の服装では、結婚指輪と腕時計以外のアクセサリーは身に付けないのが一般的です。結婚指輪はフォーマルシーンでも着用可能な指輪であるため、弔事の場で身に付けても問題ありません。しかし、結婚指輪であっても宝石の輝きが強いものや華美なデザインのものであれば、着用を避けた方がよいでしょう。

腕時計も服装から浮いて見えないよう、シンプルなデザインのものを選ぶことをおすすめします。

【女性】17回忌法要に参列する際の服装

17回忌の服装で手を合わせる女性

17回忌法要では服装の幅が広がることから、服装選びに悩む人は多いでしょう。ここからは、17回忌法要における一般的な女性の服装を紹介します。

落ち着いた色のワンピースやスーツが望ましい

17回忌法要における女性の服装は、一般的に落ち着いた色のワンピースやスカートタイプのスーツなどが望ましいとされています。黒や濃紺、暗いグレーといった控えめな色を選ぶとともに、光沢のある生地や華美な装飾、柄などがないものがよいでしょう。

一般参列者であれば、略喪服(平服)にあたる黒や濃紺のパンツスーツの服装も可能です。施主や遺族は参列者の服装よりも格式が下になってしまうという理由から、ワンピースやスカートの服装でなければいけないという考え方もあるため、パンツスーツの着用は避けた方がよいでしょう。

ワンピース・スカートは丈にも注意する

ワンピースやスカートで参列する場合には、スカートの丈を確認することも大切です。スカートの丈が短すぎるとだらしない印象を与えてしまい、長すぎると服装の格式が場の雰囲気に合わなくなってしまいます。

17回忌法要の場では、椅子に座ったときに膝が出ない膝下5cm程度のスカート丈が望ましいとされています。

スカート・パンツスタイルのどちらでもストッキングを着用する

17回忌法要における女性の服装では、スカート・パンツのどちらのスタイルであってもストッキングを着用することが一般的です。服装に合わせて、ストッキングは黒色を選びましょう。

なお、デニール数は肌が少しだけ透けて見える30デニール程度がおすすめです。デニール数が高いと生地が分厚くなり、服装のカジュアル感を強めてしまうことから、一般的な法要の場にはふさわしくありません。寒い時期の17回忌法要であれば、60デニール程度のストッキングやタイツでも着用してよいとされています。

靴は安定感のある黒系のパンプスが望ましい

17回忌法要で着用する女性の靴は、歩いたときに安定感のある黒系のパンプスが一般的です。ヒールが高すぎると足元が不安定になる上、華やかな雰囲気になってしまうことから、17回忌法要の場にはふさわしくないとされています。

デザインについては、シンプルでつま先が出ないプレーントゥやスクエアトゥなどの形がよいでしょう。黒色のパンプスでも、殺生を連想させるクロコダイルやパイソンなどの素材が使われているもの・光沢のあるエナメル素材のものは一般的に避けるべきとされています。

【子供】17回忌法要に参列する際の服装

17回忌の服装を考える学生

17回忌法要において、子供の服装は大人に比べると細かいマナーはありませんが、法要の場にふさわしい服装を心がけることが大切です。ここからは、17回忌法要における一般的な子供の服装マナーを紹介します。

学生の場合は学校の制服を着用

子供が通っている幼稚園や学校に制服がある場合は、17回忌法要でも着用して問題ありません。子供にとって制服はユニフォームであるとともにフォーマルウェアでもあるため、白黒以外の色や校章などの柄があっても問題なく着用できます。

制服に合わせる靴下は黒色が望ましいですが、白やグレーでも問題ありません。しかし、くるぶし丈の靴下やニーハイソックスなどは服装から浮いて見えてしまうため、フォーマル感を重視すべき17回忌法要の場では避けた方がよいでしょう。

制服がない場合は暗い色のブレザー・白シャツ

就学前の子供や幼稚園・学校に制服がない場合には、暗い色のブレザーと白シャツをベースとした落ち着きのある服装で参列するのが一般的です。男の子であれば、ブレザーと同じ色のズボンに黒色の靴を合わせるだけで、法要の場にふさわしい服装にまとめられます。

女の子の場合は、ブレザーに襟付きブラウスとスカートを組み合わせるか、暗い色のワンピースを着用するのが一般的です。キャラクターなどがデザインされている服装は避け、シンプルな無地の服でコーディネートを考えましょう。

赤ちゃんは黒・白の服装

17回忌法要における赤ちゃんの服装マナーについては、厳しく指摘されることは滅多にありませんが、法要の場にふさわしい黒や白を基調としたベビー服を着用するとよいでしょう。黒や白の服が用意できない場合は、薄いベージュやパステルカラーなどでも問題ありません。

【家族のみの場合】17回忌法要に参列する際の服装

17回忌の服装で食事をする人々

家族のみで行うことも多い17回忌法要ですが、参列者が身内だけだからといって服装にこだわらなくてよいわけではありません。ここからは、17回忌法要を家族のみで行う場合の服装を解説します。

施主の意向に合わせた服装にする

身内や家族のみで行う17回忌法要の場合、参列時の服装は施主の意向に合わせるのが一般的です。施主の意向によっては、固い雰囲気にならないようにという配慮から平服や普段着での参列が指定されている場合があります。案内状や施主からの電話連絡などをもらった際には、当日の服装に指定がないかを確認しておきましょう。

私服でよい場合は地味な服装を心がける

17回忌法要にて私服での参列を指定されている場合でも、あくまで故人を供養する場であることを踏まえて、地味な服装を心がけましょう。派手な色やデザインの服は避け、黒や白、グレーなどの落ち着いた色を基調としたシンプルな服装で出席することをおすすめします。

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17回忌法要に参列する際の服装に関する注意点

17回忌の服装の注意点を紹介する女性

17回忌法要に参列する際の服装選びでは、うっかり忘れやすい注意点もあるため気を付けなければいけません。ここからは、17回忌法要の服装における注意点を紹介します。

ビジネス用スーツの流用は避ける

スーツで参列する人が多い17回忌法要ですが、ビジネス用スーツをそのまま流用することは避けた方がよいでしょう。ビジネス用スーツには光沢のある生地が使われていることが多いためです。

バッグは布製でシンプルなものを用意する

17回忌法要にバッグを持参する場合、布製のシンプルなものを用意しましょう。靴と同様に、クロコダイルや毛皮などの素材が使われているものは殺生を連想させることから、法要の場にはふさわしくありません。

また、バッグの大きさは、数珠や香典などの最低限の持ち物が入る程度のコンパクトな大きさにしましょう。

夏でも露出は控える

暑い日は薄着になる人が多いですが、法要の場では夏でも露出を控えることが大切です。スーツで参列する場合も、ジャケットとネクタイは必須になります。暑さが気になる場合には冷感素材の服を着用したり、冷感グッズを使ったりといった方法で対処しましょう。

冬の法要はコートの素材にも注意する

冬の17回忌法要では、防寒用のコートに使われている素材やデザインにも注意しましょう。殺生を連想させる毛皮やファー素材はもちろん、カジュアルな印象になりやすいフード付きのものなども避けるべきとされています。表地だけでなく、裏地の素材についても注意しましょう。

17回忌法要は施主の意向に沿った服装で参列しましょう

17回忌の服装で花を持つ男性

この記事のまとめ

  • 17回忌法要における男性の服装はダークカラーのスーツが一般的
  • 女性は落ち着いた色のワンピースやスカートスーツが望ましい
  • 一般参列者であれば、女性は黒や濃紺のパンツスーツでの参列も可能
  • 17回忌法要における子供の服装は、制服または暗い色の服装がよい
  • 家族のみの17回忌法要の服装は、施主の意向に合わせる
  • 私服で参列できる場合でも、地味な服装を心がける

故人の死後からかなりの時間が経っているとはいえ、故人を丁寧に供養するためにも、17回忌法要ではマナーを踏まえた服装で参列することが大切です。本記事で解説した服装や注意点も踏まえて、当日の服装を考えてみましょう。

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