十三回忌の服装マナーを男女別に解説!家族のみの場合や注意点も紹介
十三回忌とは、故人が亡くなってから12年目の法要のことを指します。七回忌の法要から時間が経っていることもあり、どのような服装で参列すればよいか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。本記事では、十三回忌の服装や身に着ける小物、十三回忌における注意点について解説します。
十三回忌とは
十三回忌とは、故人が亡くなって12年目の法要のことを指します。ここでは、十三回忌を執り行う意味や一般的な服装について解説します。
十三回忌の法要を行う意味
十三回忌は、故人が亡くなって12年後の祥月命日に執り行います。故人の命日を一回忌と数えるため、12年後が十三回忌となります。
十三回忌の服装は略喪服が一般的
十三回忌に参列する際の服装は、「略喪服」が一般的です。略喪服とは黒や濃紺といった地味な色合いの平服のことを指します。
十三回忌法要における服装マナー|男性
平服といってもどのような服装が正しいのか、考えてしまう方も多いのではないでしょうか。ここでは、十三回忌に参列する際の男性の服装について解説します。
黒や濃紺など地味な色のスーツ
十三回忌に男性が平服で参列する場合、黒や濃紺など、地味な色合いの無地スーツがおすすめです。グレーや茶も地味な色合いなので問題ありませんが、黒や濃紺のスーツの中では少し目立つでしょう。また、淡い黒のビジネススーツでも問題ありません。
ただし、ストライプなど柄入りのスーツは、カジュアルな印象になってしまうので避けましょう。柄や光沢感のない、地味な色合いの服装を選ぶとよいです。
白のワイシャツ
平服のワイシャツとして白の無地ワイシャツを着用するとよいでしょう。平服なのでグレーや淡いブルーのワイシャツでもよいのではという意見もありますが、儀式の場においてワイシャツは白の無地がふさわしいとされています。
襟は、シンプルなレギュラーカラーがよいでしょう。ボタンダウンはカジュアルな印象になるので、なるべく避けましょう。
ネクタイ・靴・靴下などは黒で統一する
男性が身に着けるネクタイや靴、靴下といった小物類は、黒で統一します。靴下やネクタイは柄入りではなく、無地で光沢のないものを選びましょう。ハンカチは黒か白の無地のハンカチを用意してください。
また、ネクタイピンやカフスといったアクセサリー類は、華美な印象になるのでつけないようにしましょう。ただし結婚指輪は、身に着けていても問題ありません。
十三回忌法要における服装マナー|女性
十三回忌の法要に参列する際、女性においても略喪服(平服)が正式な服装となります。女性は服装だけでなく小物類で悩むことも多いのではないでしょうか。ここからは、十三回忌にふさわしい女性の服装を解説します。
黒や濃紺など地味な色のワンピース・スーツ・アンサンブル
十三回忌に女性が平服で参列する場合、黒や濃紺のワンピース、スーツ、アンサンブルを着用することをおすすめします。準喪服においてスーツはあまりふさわしくありませんが、十三回忌の服装は略喪服なので、ビジネス用のスーツでも問題ありません。
また夏場のスカート丈など、あまり露出をしないように注意する必要があります。ワンピースやスーツのスカート丈は膝下のものを選び、肩や胸元が大きく開いた服装も、法要にふさわしくないので避けましょう。
地味な色のパンツスーツ
お通夜や葬儀ではスーツはおすすめできませんが、十三回忌においては黒や濃紺のパンツスーツも問題ありません。しかし、パンツスーツはワンピースやスカートのスーツよりも格下とされています。格を気にする方がいる際は、配慮した方がよいでしょう。また、体調やけがの関係でパンツスーツを着用する際は、事前に施主に確認をとることをおすすめします。
白のブラウス
十三回忌で着用するシャツとしてシンプルな白のブラウスがふさわしいでしょう。大きなフリルのついたブラウスは華美な印象に、カラーブラウスはカジュアルな印象になってしまうので避けた方がよいです。
パールのネックレス・イヤリング
十三回忌で女性が身に着けるアクセサリーは「涙」を意味する、パールのネックレスやイヤリング、ピアスがふさわしいでしょう。しかし2連3連のネックレスは華美な印象になるうえ、不幸が重なるという意味を持ってしまうので避けましょう。
イヤリングやピアスは揺れるタイプを避け、1粒のシンプルなデザインを選びます。しかし、必ずしもアクセサリーを着用する必要はないため、持っていない場合は無理に用意しなくてもよいです。また派手なアクセサリーはふさわしくないため避けるべきですが、結婚指輪は身に着けたままでも問題ありません。
パンプス・ストッキング・バッグなどは黒で統一
十三回忌の女性の服装に合わせる小物は、黒で統一します。パンプスやバッグは、金属やブランドロゴのついていない、光沢のないものを選びましょう。ストッキングは、うっすらと肌の透ける黒ストッキングがふさわしいとされています。厚手のタイツなどは、カジュアルな印象になってしまうのでおすすめできません。
また十三回忌では小物類は黒無地のものを選ぶのがよいですが、ハンカチは白やレース素材でもマナー違反にはなりません。
十三回忌法要における服装マナー|子供
十三回忌に参列する際、一番悩むのが子供の服装ではないでしょうか。ここでは十三回忌にふさわしい、子供の服装について解説します。
光沢のない地味な色合いの服装
子供が十三回忌に参列する際の服装は、光沢のない黒や濃紺の地味な色合いのものを選びます。大人の略喪服に準じた服装を意識して用意すれば問題ありませんが、靴などの小物類は持っていないことも多いでしょう。
小さな子供の場合は、普段はいている靴で問題ありません。しかしあまり派手なキャラクター物や、汚れの目立つものは避けてください。また髪の毛が長い場合は、大人同様きちんとまとめます。子供であっても、キラキラしたヘアアクセサリーなどは十三回忌にふさわしくないため注意しましょう。
学校の制服
十三回忌に参列する子供が学生の場合は、学校の服装が正式な服装となります。靴は黒のローファーなどがおすすめですが、普段スニーカーで通学している場合はあまり派手な靴でなければ学校と同じ服装で問題ありません。また制服の場合は赤いネクタイなどもマナー違反にはならないので、いつも通りの服装で十三回忌に参列しましょう。
十三回忌の服装や身だしなみにおける注意点
ここでは、さらに詳しく十三回忌の服装のマナーや注意点について解説します。
殺生をイメージさせる素材は避ける
十三回忌の服装に合わせるベルトやカバンは、蛇柄やクロコダイル、オーストリッチなどの、殺生を連想させる革製品や素材を避けてください。またファー製品も殺生を連想させるので、十三回忌にはふさわしくありません。フェイクファーであっても誤解を招くため、避けたほうがよいでしょう。
ネイルは落としておく
ネイルをしている場合は、華美な印象になってしまうので落としておくのがマナーです。また薄手のストッキングから透けて見えることもあるので、マニキュアも落としておきましょう。ジェルやアートなど自身で落とすのが難しいネイルの場合は、ネイルコンシーラーや黒の手袋で対処します。
家族のみの場合も派手な服装やカジュアルな格好は避ける
家族のみで十三回忌を執り行う場合も、派手な服装やカジュアルな格好は避けるのがマナーです。たとえ参列者が身内だけであっても、僧侶に来ていただいて読経を行う以上、服装には気を付けましょう。
しかし、施主から事前に服装についての案内があった場合は、それに従うようにしましょう。
夏の十三回忌法要でも法要中は上着を着用する
夏場の十三回忌で暑いときでも、法要中は上着を着用しましょう。法要では季節に関係なく、長袖で参列するのがマナーです。会場によっては、上着の着脱で調整してくださいと案内が入ることもあります。案内があった場合は、上着を脱いでも問題ないでしょう。
女性の場合ジャケットやカーディガンを羽織っていれば、下は半袖やノースリーブでも問題ありません。
冬の十三回忌法要ではコートのデザインに注意する
冬場の十三回忌の服装では、コートのデザインにも注意しましょう。カシミヤやウールなど、フォーマルなデザインのコートを選んでください。ダッフルコートやダウンコートは、カジュアルな印象を与えてしまうので避けましょう。また革や毛皮のコートは殺生をイメージさせるので十三回忌にはふさわしくありません。
冬の十三回忌でコートの着用は問題ありませんが、儀式の最中は脱ぐのがマナーです。手に持っておくか、会場にクロークがあれば預けるようにしましょう。
十三回忌法要には身だしなみを整え参列しましょう
この記事のまとめ
- 十三回忌の服装は、略喪服(平服)が一般的
- 男性の十三回忌の服装は、黒や濃紺など地味な色のスーツ
- 女性の十三回忌の服装は、黒や濃紺など地味な色のワンピース・スーツ・アンサンブル
- 女性でアクセサリーを着用する場合は華美にならないパールアクセサリーを選ぶ
- 子供の十三回忌の服装は、制服が正式な服装
- 殺生をイメージさせる素材の服装は避ける
十三回忌法要の服装は、一般的に略喪服を着用します。しかし明確なルールがあるわけではないため、施主から案内があった場合はそれに従います。本記事で紹介した内容を参考に、十三回忌は身だしなみを整えて参列しましょう。