閉じる メニュー
葬儀のあと

七回忌法要のお布施はいくらが相場?金額の目安や書き方・渡し方などの注意点を解説

七回忌法要のお布施はいくらが相場?金額の目安や書き方・渡し方などの注意点を解説

七回忌は、故人の命日から6年目に執り行われる法要です。七回忌には僧侶を招いてお経を読んでもらいますが、この際どの程度のお布施を支払うべきなのでしょうか。失礼のないお札の包み方や封筒の書き方、当日の渡し方なども重要となります。本記事では、七回忌のお布施の相場や、お車代や御膳料などお布施以外の費用も含め、滞りなく法要を執り行うための点を解説します。

七回忌とは

七回忌とは、故人が亡くなってから6回目の命日に執り行う法要のことです。例えば、故人の命日が2021年4月1日だと仮定すると、七回忌は2027年4月1日に行われます。法要は命日当日に行われることが多いですが、当日だと都合がつかない場合は命日の前後で日程を調整します。

一周忌や三回忌などの法要と比べると、七回忌は比較的規模が小さくなる傾向があります。七回忌の法要の流れは、四十九日や一周忌とほとんど変わりません。

七回忌のお布施の金額相場

七回忌を執り行うにあたって、どの程度のお布施を準備するべきか迷うのではないでしょうか。ここからは、七回忌のお布施はいくらなのか、金額相場を解説します。いざというときに慌てないよう、七回忌を迎える前に確認しておきましょう。

1万円〜5万円が相場

七回忌で僧侶に渡すお布施の相場は、1万円〜5万円です。七回忌で弔い上げとする場合は、これよりも高くなる傾向にあります。また、これまでの寺院との関係や、今までの法要で納めた金額によって相場が変わることもあります。

七回忌のお布施の相場については「七回忌のお布施の金額目安」で詳しく紹介しています。

地域によって相場が異なる

七回忌のお布施の金額は、地域によって相場が異なります。相場が分からず不安な場合は、同じ寺院を壇家とする親族や近所の方などに確認しておくと安心でしょう。

宗派によってお布施の相場は変わる?

仏教には浄土宗、浄土真宗(真宗大谷派など)、真言宗、日蓮宗、曹洞宗、天台宗、臨済宗など、さまざまな宗派が存在します。

お布施の金額相場は宗派によって異なる場合があります。例えば、浄土真宗は他の宗派に比べて金額が低めであることがあったり、曹洞宗や臨済宗では複数の僧侶を呼ぶことが多いため高くなる傾向がある、といった具体的な相場が示されています。

お布施はあくまでお寺や僧侶への感謝の気持ちとしてお渡しするものであるため、一般的な相場を参考にしながらも、自身の状況に合わせて検討することが大切です。

お布施以外にかかる費用

七回忌を執り行う場合、お布施以外にもお寺へのお金が必要になることがあります。

お車代

七回忌では、お布施以外にもお車代が必要になる場合があります。お車代の一般的な相場は、5千円〜1万円ほどですがさらに交通費がかかる場合にはそれに応じた金額を包みます。寺院で法要を執り行う場合は、お車代を準備しなくてもよいとされています。

御膳料

御膳料とは、法要後に行われる会食に僧侶が参加されない場合、食事代としてお渡しするお金のことです。費用相場は5千円〜1万円ほどとされており、お布施とは異なる封筒に入れて準備します。

七回忌のお布施の包み方(お札の入れ方)

ここからは、七回忌のお布施の包み方を紹介します。

新札を包む

お布施には、新札を包むのが適切とされています。お布施は「僧侶へのお礼」としての意味合いが強く、法要は寺院にとっては弔事ではありません。事前に日程が決まっているものでもあるため、新札を準備しておくのが一般的です。

お札の向きを揃える

お布施を封筒に入れる際は、お札の向きを揃えるようにしましょう。お札の向きがバラバラだと、寺院の方がお布施を数える際に手間がかかってしまうためです。封筒の表面に、お札の肖像画が描かれている面が来るように入れてください。香典の包み方とは向きが反対のため、間違えないよう注意しましょう。

奉書紙か白い封筒に包む

お布施は、奉書紙もしくは白い封筒に包むのが適切です。奉書紙とは和紙の一種で、お布施を包むのに最もふさわしいものとされています。一般的なスーパーやコンビニエンスストアなどでは販売されていないため、仏具店であらかじめ準備しておきましょう。

奉書紙が準備できなかった場合は、白い封筒にお布施を包んでも問題ありません。郵便番号の記入欄が印刷されていない白無地のものを選びましょう。「御布施」「お布施」のような表書きが印字されている封筒を使っても問題ありません。また、二重の封筒は「不幸が重なる」ことを連想させるため、中袋のないタイプを使いましょう。

七回忌のお布施の書き方と注意点

お布施の包み方だけでなく、奉書紙や封筒の書き方にも気を付けたい点があります。

濃い墨で書く

七回忌のお布施を包む封筒は、必ず濃い墨を使って書きます。葬儀やお通夜などの香典では、「故人を失い、悲しみの涙で墨が薄くなった」ことを表すために薄墨を使うのが一般的です。しかし、お布施は仏様へのお供えや僧侶への感謝という意味合いが強く、故人を亡くした悲しみを表す必要はありません。

表書き

封筒や奉書紙の表面には、金額の目的を表すための表書きを記載します。「御布施」もしくは「お布施」と書くのが一般的ですが、地域によっては「御経料」「御礼」「御回向料」と書くこともあります。地域によって習わしが異なるため、事前に確認しておくと安心でしょう。

表書きの下には、法要を取り仕切る施主の氏名を記載します。「〇〇家」のように仏事を行う家の名前を書いても問題ありません。

中袋

奉書紙を使用する場合は、中袋にお布施を包むのが適切です。中袋にはお布施として包んだ金額、施主の氏名、住所を記載しましょう。包んだ金額は、中袋の表面の中央部分に大きな文字で記載してください。施主の氏名と住所は、裏面の左下に書きましょう。金額と住所、氏名のいずれも縦書きで記すのが一般的です。

裏面

白い封筒を使ってお布施を包む場合には、封筒の裏面に施主の氏名と住所、包んだ金額を記載します。中袋と同様、左側に、住所、氏名、金額を書きましょう。お布施として包んだ金額は壱(一)、弐(二)、参(三)、伍(五)、拾(十)、阡(千)、萬(万)を使って書きます。

金額は大字の新字体で書く

お布施を包んだ封筒や奉書紙に包んだ金額を書く際には、大字の新字体を使うようにしましょう。大字の新字体とは、壱(一)・弐(二)・参(三)・伍(五)・拾(十)・阡(千)・萬(万)などの文字のことで、数字の改ざん防止のために古くから使われてきました。算用数字や漢数字の「一」「三」などは使用しないよう注意してください。

お布施を包んだ封筒に金額を書く際は、金額の前に「金」、末尾には「也」と付記します。例えば1万円を包んだ場合は、「金壱萬圓也」と記載しましょう。一般的に金額は縦書きしますが、封筒に横書きの金額記入欄が印刷されている場合は横書きしても問題ありません。

七回忌のお布施の渡し方

ここからは、七回忌のお布施を渡す際に注意したいことを紹介します。お布施の持ち運び方や渡すタイミングなどが分からない場合は、ぜひこちらに目を通しておきましょう。

袱紗に入れて持参する

僧侶にお渡しするお布施は、袱紗に入れて持参するのが一般的です。袱紗とは、香典やお布施などの金封を包んで持ち運ぶための布です。袱紗を使うことで僧侶への敬意を表すと同時に、お布施の封筒が傷ついたり汚れたりするのを防ぎます。お布施が入った封筒をそのままの状態で持ち運ぶのは不適切となるため、注意してください。

▶詳しい袱紗の選び方についてはこちら

タイミング:法要の前後で渡す

お布施を渡すタイミングは、法要の前後で渡しましょう。法要前に渡す場合は、「本日はよろしくお願いいたします」という挨拶とともにお布施を渡しましょう。法要前の準備等で僧侶が忙しそうにしている場合は、無理に渡さず法要が終わるまで待つのが無難です。

七回忌法要の事前準備

七回忌法要を執り行う際は、事前にさまざまな準備を進める必要があります。

日程を決める

まず、七回忌法要を執り行う日程を決めます。七回忌法要では僧侶に読経をしてもらうため、お寺の都合がつく日を確認して日程を調整しましょう。七回忌法要は命日当日に行われますが、都合が合わない場合は命日より前倒しで行うのが一般的です。

法要場所を決める

七回忌法要を行う日程が決まったら、法要場所を決めます。七回忌法要はお寺で行われることが多いですが、法要会場や自宅で行うこともあります。参列者の人数や、お寺の都合などに合わせて法要場所を決めましょう。

参列者に案内を送る

七回忌法要を執り行う場所が決まったら、参列者に案内を送ります。案内状には法要の日程と場所、法要後の会食の有無などを記載します。親族のみを招待する場合は、案内状ではなく電話やメールなどで案内をしても問題ありません。

引き出物を準備する

参列者の人数が分かったら、引き出物を準備します。引き出物とは、法要での御仏前やお供物に対して送る品のことです。引き出物は参列者に一律で同じものを渡すのが一般的で、相場は500円〜5千円ほどとされています。引き出物には「粗供養」もしくは「志」の表書きを使用し、水引は黄白か青白、または黒白の結び切りを選ぶことがありますが、地域や宗派によって異なります。

食事の準備をする

七回忌法要が終わった後に会食を行う場合は、食事の手配を進めましょう。自宅や法事会場、お寺で食事をとる場合は、弁当や仕出し料理を手配します。法要後に別の場所へ移動して食事をするのであれば、事前に予約を入れておきましょう。

家族のみで七回忌法要を執り行う場合

七回忌は、一周忌や三回忌などの法要と比べて年数が経過しているため、規模を縮小して家族や親族のみで法要を執り行うことが増えてきます。ここでは、家族のみで法要を行う場合の考え方や、お布施に関する注意点について紹介します。

お坊さんを呼ばずに供養することも可能

家族のみで七回忌法要を営む場合、お坊さんを呼ばずに親族だけで集まって供養することも選択肢の一つです。お墓参りをしたり、仏壇に手を合わせたりして、和やかな雰囲気の中で故人を偲ぶことができます。

無宗教の場合や親族側の事情を優先させたい場合に選ばれる形式です。お坊さんをお招きするかどうかを含め、どのような形式で法要を執り行うかは、事前に親族間でよく話し合って決めることが重要です。

家族だけの場合でも封筒の書き方は変わらない

家族のみで法要を執り行い、お坊さんをお招きする場合、お布施の封筒の書き方が変わるのではないかと疑問に思うかもしれません。

しかし、家族だけの場合でも表書きや裏面の書き方、お金の入れ方などは同じです。

参列者が身内だけであっても、お坊さんへの感謝を伝えるお布施は丁寧な作法で包む必要があります。奉書紙や白無地の封筒を用意し、一般的な作法に則って準備を進めてください。

七回忌法要に参列する際の服装

七回忌法要に参列する際の服装は、一周忌や三回忌までとは一般的な作法が異なります。案内状に記載されている指定を確認し、法要の場にふさわしい適切な身だしなみで参列してください。

ここでは、男女別の具体的な服装を紹介します。

略喪服(平服)を着用するのが一般的

三回忌までは正式な喪服や準喪服を着用することが多いですが、七回忌以降の法要では「略喪服(平服)」を着用するのが一般的です。

ただし、案内状にある「平服」という言葉は普段着のカジュアルな服装を意味するわけではありません。

黒や紺、グレーなどのダークカラーを基調とした、落ち着いたフォーマルな服装を選ぶ必要があります。

また、参列者全員で服装の格を合わせるようにしてください。

男性の服装

男性の場合は、黒や紺、グレーなどのダークカラーのスーツを略喪服として着用します。中に着るワイシャツは、色柄のない白無地のレギュラーカラーを選んでください。

ネクタイも黒やダークカラーの落ち着いた色合いのものを締め、靴や靴下は黒で統一します。

派手な時計やアクセサリーは外し、清潔感のある身だしなみに整えることが求められます。子供が参列する場合は、学校の制服を着せるのが一般的です。

女性の服装

女性の場合は、黒や紺、グレーなどのダークカラーのワンピースやスーツ、アンサンブルを略喪服として着用します。

ストッキングは黒の無地で、肌が透けすぎない適度な厚さのものを選んでください。

靴やバッグも、金具などの飾りがついていないシンプルな黒の布製または革製のものを使用します。

メイクは控えめでナチュラルな色合いに留め、アクセサリーをつける場合は一連のパールのものを選ぶのが一般的です。

七回忌のお布施に関するよくある質問(FAQ)

七回忌法要を執り行うにあたって、お布施の金額や準備の進め方など、細かな疑問を抱く方は少なくありません。親族のみで営む場合や、僧侶へのおもてなしなど、状況に応じた柔軟な対応が求められる場面もあります。

ここからは、七回忌のお布施に関してよく寄せられる質問について解説します。一般的な慣習に基づいた対応方法を確認し、当日の不安を解消するために役立ててください。

Q. 七回忌法要でお寺に手土産は持参した方がよいですか?

A. 七回忌法要でお寺へ伺う際、お布施とは別に手土産を持参するかどうかは、地域の慣習や個人の判断によります。必ずしも必要ではありませんが、故人へのお供えとして持参する方も多く、無難とされています。お布施が僧侶への感謝のしるしであるのに対し、手土産は故人を偲ぶ気持ちを表すものとして性質が異なります。

ただし、地域特有の慣習がある場合や、菩提寺と長年親密な付き合いがある場合には、菓子折りなどの供物を持参することもあります。その際は、日持ちのする個包装のお菓子や、季節の果物などを選ぶのが一般的です。

もし判断に迷うようであれば、同じお寺の檀家である親族や、地域の事情に詳しい方に事前に相談しておくとよいでしょう。大切なのは形式よりも、故人を偲び仏様や僧侶へ感謝を伝えるという気持ちです。

七回忌のお布施のマナーを踏まえて準備を進めましょう

この記事のまとめ

  • 七回忌とは、故人の命日から6年目に執り行われる法要
  • 七回忌のお布施の金額は地域によって異なるが、1万円〜5万円が相場
  • お布施以外にも、お車代や御膳料を包む
  • お布施には新札を選び、お札の向きを揃えて奉書紙か白い封筒に包む
  • お布施の表書きは濃い墨で書き、金額は大字の新字体で記載する
  • 七回忌のお布施は袱紗に入れて持参し、法要の前後で渡す

七回忌とは、故人の命日から6年後に行われる法要です。七回忌のお布施は1万円〜5万円が相場ですが、地域によって金額が異なる場合があるため事前に確認しておきましょう。また、金額だけでなくお布施の書き方や渡し方などにも気を付けたい点があるため、こちらも合わせて確認しておくと安心です。

監修者 SUPERVISOR
1級葬祭ディレクター 志岐 崇

2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。

SHARE この記事をSNSでシェアする