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葬儀を知る

葬儀に必要な準備事項を解説。慌てないために事前に決めるべきこと、行うべきこと。

葬儀に必要な準備事項を解説。慌てないために事前に決めるべきこと、行うべきこと。

葬儀を行うにあたって、どんなことから準備すればよいのか分からず、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、葬儀に必要な準備事項を段階別に解説していきます。いざという時に慌てないためにも、ぜひ目を通してみてください。

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葬儀の事前準備の必要性

段階別に準備をする必要がある

葬儀は大きく分けて、生前準備・お通夜・葬儀式/告別式の3段階に分けられます。それぞれの段階で行うべき内容は異なるため、段階的に準備を進めていく必要があります。

葬儀の準備をしておくメリット

葬儀の準備をしておくのには、具体的にどのような利点があるのでしょうか?ここからは、葬儀の準備をするメリットについてご紹介します。

希望やしきたりに合った葬儀が選べる

葬儀の準備をするメリットとして、故人の希望や地域のしきたりに合った葬儀を選べる点が挙げられます。葬儀は故人とご遺族の最後のお別れの場です。成り行きに任せて慌ただしく葬儀の内容を決めると、後悔が残ってしまうこともあります。それぞれの思いや希望を反映させた葬儀をすれば、悔いが残らず満足感を得られるでしょう。

また、地域によっては独自のしきたりや風習などが残っている場合もあります。葬儀の準備を事前に進めておけば、当日に慌てることなく、しきたりに沿った葬儀が執り行えるでしょう。

葬儀にかかる費用の目安が分かる

葬儀にかかる費用の目安が分かるというのも、葬儀の準備を行うメリットの一つです。「葬儀にはお金がかかる」ということは知っていても、具体的にどのくらいの額になるのか、何をすると費用が上がるのかを知らない方も多いでしょう。

家族や親族を急に亡くしてしまった場合、冷静さを失ったまま葬儀内容を決めてしまい、葬儀後に振り返ると、「こんなにお金が必要だとは思わなかった」と後悔する人もいます。前もって葬儀の準備をしておけば費用の相場が分かり、安心感につながります。

生前に準備しておきたいこと

先ほど、葬儀の準備は段階的に行うとよいということを解説しました。そこでまずは、第一段階の生前準備について説明していきます。

喪主を考えておく

生前に葬儀の準備をするなら、喪主を考えておくとよいでしょう。喪主とは、遺族の代表者として葬儀を主催する人物のことです。故人と最も縁の深い人物が喪主を務めることになっており、一般的には、故人の配偶者になります。配偶者が病気や高齢などで喪主を務めるのが難しい場合は、配偶者以外で血縁関係の深い人が喪主を務めることになります。親族を血縁関係が深い順番に並べると、以下のようになるので参考にしてみてください。

血縁関係が深い順番

  1. 長男
  2. 次男以降の直系の男子
  3. 長女
  4. 長女以降の直系の女子
  5. 故人の両親
  6. 故人の兄弟姉妹

故人に配偶者や血縁関係の深い人がいない場合は、友人や知人が「友人代表」として喪主を務めるケースがあります。介護施設に入所していた場合は、その施設の代表者が「世話人代表」として喪主を務めることもあります。
いずれの場合でも、喪主を決めたら、その相手に対して事前に依頼・相談しておくと安心です。

宗教や菩提寺を確認する

宗教や菩提寺の確認も必要です。葬儀は宗教や宗派などによって内容が異なります。自分の宗派と異なる葬儀を準備してしまうと、混乱を招く原因になりかねません。必ず葬儀の準備をする前に、宗派を確認しておいてください。

また、菩提寺がある場合はその確認も必要です。菩提寺とは先祖代々の墓が置かれており、法要や葬儀を依頼しているお寺のことです。葬儀を仏式で行う場合、この菩提寺の存在を無視して葬儀を進めることはできません。菩提寺があるのに他の寺院に葬儀を依頼してしまった、ということがないよう注意しましょう。

葬儀の形式を検討しておく

どのような形式の葬儀を行うか検討しておくのもおすすめです。葬儀には大きく分けて「一般葬」「家族葬」「一日葬」「直葬」の4種類があります。
通夜式から葬儀・告別式、火葬の流れで故人を見送るのが一般葬です。一般葬の参列者数は多く、規模が大きめです。

家族葬とは、ご遺族や故人と親しかった人を中心に行う葬儀のことです。葬儀の流れは一般葬と同じですが、参列者数は15〜30名ほどと規模が小さめです。

一日葬とは、お通夜は行わずに告別式と火葬のみを1日で行う形式の葬儀です。「規模は小さくてよいけれど、儀式が全くないのは寂しい」と考えている方に選ばれています。

直葬とは、告別式やお通夜などを行わず火葬のみをする形式です。参列者はご遺族や親しい人のみで、10名ほどの小規模で行われることが多いです。

このように、葬儀にはさまざまな形式があるので、前もってどのような葬儀を行うか考えておくとよいでしょう。

葬儀社・式場・火葬場を検討する

生前の葬儀準備として、葬儀社、式場、火葬場も検討するとよいです。

葬儀社によって見積もりや式場などは異なるので、慎重に検討する必要があります。初めから一つの葬儀社に決めてしまうのではなく、複数の会社に概略を聞いてから比較・検討するのがおすすめです。

式場を決める際は、設備の充実度や立地、規模などを確認しましょう。設備や式場の様子などは実際に足を運ばないと分からないことが多いので、内見に行くことをおすすめします。遠方からの参列者が多い場合は、公共交通機関のアクセスや駐車場の有無をチェックしてください。

火葬場は民営火葬場と、地方自治体が運営する公営火葬場に分けられます。利用料金や設備などが異なるので、どちらの火葬場を使うかあらかじめ決めておくとよいでしょう。

葬儀の予算や規模を決めておく

葬儀社が決まったら、葬儀の予算や規模などを検討しましょう。葬儀にかかる費用はや祭壇、参列者への返礼品、僧侶へのお布施などさまざまなものがあります。葬儀の内容や要望によって費用は大きく変わるので、慎重に検討しましょう。

葬儀の規模は、葬儀への参列者の人数次第となります。故人の交際範囲を検討しながら、おおよその参列者数を割り出して規模を決めましょう。

遺影の準備をしておく

生前に自分で遺影の準備をしておくのもよいでしょう。遺影を決めておけば、希望に近い写真を選べて、ご遺族の手間も省けます。
遺影に使用する場合、亡くなる5年以内に撮影された写真が一般的なので、なるべく今の年齢に近い写真を選定し、定期的に見直しましょう。誕生日や年末年始といったイベントで撮影した写真を1年に1回のペースで再選定する方法もおすすめです。もし遺影に適した写真がない場合は、スタジオでの撮影も検討してみてください。

訃報連絡リストを作成する

訃報を誰に伝えるべきか考え、訃報連絡リストを作っておくのもおすすめです。故人が親しくしていた人の連絡先が分からず、葬儀に呼べなかったというケースも珍しくありません。葬儀で最期のお別れをしたい人の名前や連絡先をまとめておけば安心です。

また、リストを「訃報の連絡だけする人」と「葬儀に参列してほしい人」に分けておいてもよいでしょう。「訃報の連絡だけする人」は、以前お世話になった人や葬儀への参列が厳しい人などです。親族や仲がよい友人などは、「葬儀に参列してほしい人」のリストに入れておくとよいでしょう。

逝去〜葬儀までの準備

生前準備の次に第二段階として、逝去〜葬儀までの準備があります。故人が亡くなってから葬儀までには、さまざまな手続きが必要になるため、いざという時に慌てないためにも、どのような準備をすべきなのか事前に把握しておきましょう。

死亡診断書を受け取る

故人が亡くなったら、死亡診断書を受け取る必要があります。自宅で亡くなった場合はかかりつけ医が、病院で亡くなった場合は担当医師が、「死亡診断書」を発行します。死亡が確認された日から7日以内に、亡くなった場所を管轄している役所か故人の本籍地に提出してください。

火葬許可証を受領する

死亡診断書が役所で受理されると、火葬許可証を受領できます。火葬許可証は遺体を火葬する際や、納骨の時に必要になる書類です。火葬当日は火葬場に提出しなくてはいけないので、忘れずに持参してください。

葬儀社・式場・火葬場を決める

生前に決まっていなければ、次に、葬儀社や式場、火葬場を決めていきます。葬儀の形式や予算などをある程度決めておけば、葬儀社や式場が決めやすくなるでしょう。

葬儀社を選ぶ際は複数の会社を比較して、希望に近いところを探すのがおすすめです。もし故人が生前に葬儀社や式場を決めていたのなら、その会社に連絡を入れてください。

火葬場を決める際は、日程や時間帯を照らし合わせながら空いているところを探しましょう。もし希望する火葬場があるのなら、早めに連絡を入れることをおすすめします。

ご遺体を搬送する

自宅以外の場所で亡くなった場合、ご遺体を安置先に搬送する必要があります。特に病院の霊安室は滞在時間が決められているため、素早く搬送の手続きを進めなくてはいけません。葬儀を依頼する葬儀社に連絡して、ご遺体の搬送を頼みましょう。

かつては、ご遺体の搬送先に自宅を選ぶ方が多かったのですが、近年では自宅以外にご遺体を安置するケースも増えています。自宅以外であれば、火葬場や葬儀社、式場などにある霊安室や遺体安置室、保冷室などが挙げられます。

喪主を決める

葬儀を執り行うためには、喪主を決める必要があります。喪主はご遺族の代表として、葬儀全体の監督や寺院への連絡、参列者への挨拶などを行わなくてはいけません。基本的に、故人の配偶者が喪主を務めることが多いです。配偶者がいない場合は故人の子ども、両親、兄弟姉妹が務めることになっています。また、葬儀の規模が大きい場合は、複数の喪主を立てることもあります。

葬儀の日取りを決める

次に、葬儀の日取りを決めていきます。友引日や火葬場の空き状況、僧侶のスケジュールなどを考慮して日取りを決定しましょう。規模の大きな葬儀の場合、お通夜や告別式までに日数が開くこともあります。

葬儀形式を決める

葬儀の費用や宗教儀式、参列者の人数などを考慮しながら、葬儀の形式も決めていきます。上述したように、葬儀には一般葬、家族葬、一日葬、直葬といった形式があり、それぞれで費用や内容が異なります。故人やご遺族の希望を参考にしながら、どの形式の葬儀を行うか決定しましょう。

僧侶と打ち合わせを行う

葬儀を行う際は、葬儀社だけではなく僧侶との打ち合わせも必要になります。葬儀を執り行う日程やお通夜、告別式の内容をきちんと打ち合わせしておきましょう。故人に戒名をつけてもらう場合は、この打ち合わせの際に依頼するのがおすすめです。戒名の位が上がるにつれて僧侶へのお布施の額が上がっていくので、予算には注意してください。

遺影を選ぶ

もし故人が事前に選定している写真がなければ、遺影を選ぶ必要があります。遺影には、故人の顔が大きくはっきりと写っているものを選んでください。遺影の撮影時期に厳密な決まりはありませんが、可能ならば亡くなった年齢に近い時の写真を選定しましょう。故人の生前の人柄や姿が分かりやすいものだと尚よいです。

親族や知人に葬儀の連絡をする

葬儀の日程や場所などの詳細が決まったら、葬儀に参列してもらいたい親族や知人に連絡します。訃報の連絡はなるべく迅速に行う必要があるため、電話で行うのがおすすめです。電話では故人の名前や葬儀の詳細、連絡先などを簡潔に伝えましょう。もし家族葬や直葬など限られた人数のみで葬儀を行う場合は、その旨も併せて伝えるようにしてください。

副葬品を準備する

さまざまな手続きが終わって落ち着いてきたら、副葬品を準備しましょう。故人が愛用していたものや思い出のもの、本人の希望していた品を入れる場合が多いですが、最低限にとどめましょう。不燃物や現金など、棺に入れてはいけないものもあるため、事前に葬儀社に確認しておくことをおすすめします。

お通夜・告別式/葬儀式の準備

葬儀の日程や形式といった段取りが決まったら、お通夜と告別式の準備に取り掛かります。遺族として何をすればよいのかまとめているので、ぜひ目を通してみてください。

通夜振る舞いを準備する

お通夜に参列する人数が決まったら、通夜振る舞いの準備を忘れずに行いましょう。通夜振る舞いとは、お通夜が終わった後に、弔問客や僧侶に対して料理やお酒を振る舞うことです。注文する料理の数量の目安は、親族・一般参列者の半数程度とされています。お通夜料理の注文は葬儀社を通して行うのが一般的なので、不明なことや疑問点などは葬儀社の担当者に相談しましょう。

世話役を依頼する

世話役とは、ご遺族や喪主などに代わってお通夜の実務を行う役割のことです。喪主や遺族は弔問客に応対しなくてはいけないため、葬儀の指揮ができません。そのため、親しい友人や近所の方、親族などに世話役を依頼する必要があります。世話役の人数は葬儀の規模によって異なり、以下のような役割が必要になる場合があります。

世話役の役割

  • 受付
  • 案内係
  • 接待係
  • 駐車場・道案内係
  • 返礼品係
  • 進行係
  • 会計係

世話役をしてくれた人には、お通夜や葬儀が終わった後に御礼を渡すこともあるので、必要に応じて準備しておきましょう。

供花を注文する

供花とは、お通夜や告別式などで故人に供える花のことです。供花を準備する際は、親族・ご遺族の分をまとめて注文するようにしてください。注文の締め切りを事前に確認しておくと安心です。

礼状や返礼品を確認する

お通夜・告別式の準備として、会葬礼状返礼品の確認も必要です。礼状や返礼品は葬儀社が用意をしてくれるので、個数に間違いがないか、喪主側がチェックします。余った返礼品は返品可能なケースがほとんどなので、足りなくならないように多めに頼んでおくのがおすすめです。

葬儀の準備を行うときの注意点

ここまで葬儀の事前準備について説明してきましたが、ここからは注意点について紹介していきます。葬儀が終わった後に後悔することがないよう、しっかりとポイントを押さえておきましょう。

分からないことをそのままにしない

葬儀の準備をする際は、分からないことをそのままにしないようにしましょう。初めて喪主側としてお通夜や告別式を行う場合、分からないことが多いのは当たり前です。「もっとこうすればよかった」と後悔しないためにも、何か疑問点があれば葬儀社のスタッフに遠慮なく質問してください。

家族としっかり相談する

家族としっかり相談するというのも、葬儀の準備を進める上で大切なポイントです。家族と相談せずに進めてしまうと、式場の規模や依頼する葬儀社のことで揉めてしまったり、あなたの意見が通らなかったりする可能性があります。納得する形で葬儀を行えるよう、しっかり家族と話し合いをしておきましょう。

葬儀内容を吟味して決める

葬儀の内容を決める際は、しっかりと吟味してから決断するよう注意してください。よく確認せず葬儀の内容を決めてしまい、満足のいく葬儀にならなかった…というケースもあります。どのような葬儀にしたいか検討し、希望に合う葬儀を選びましょう。

慌てないためにも、葬儀の事前準備を行いましょう

この記事のまとめ

  • 葬儀は段階的に準備をしておく必要がある
  • 葬儀の準備は生前準備、逝去〜葬儀までの準備、お通夜・告別式の準備に分けられる
  • 葬儀の準備をすれば、希望やしきたりに合う葬儀が選べ、費用の目安が分かる
  • 分からないことを放置せず、家族と相談しながら準備を進めるとよい

初めての葬儀で何から取り組んだらよいか分からず、冷静な判断を下せない、対応が後手に回るという方も多いです。どのような準備が必要なのか事前に把握しておけば、満足のいく葬儀が行えるでしょう。今回紹介した段階別の準備を参考にしながら、抜け漏れなく事前準備を行いましょう。

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