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火葬の流れガイド|事前に確認したい手順や火葬場でのマナー、注意点を解説

火葬の流れガイド|事前に確認したい手順や火葬場でのマナー、注意点を解説

火葬は葬儀と比べて立ち会う機会が少ないため、どのような流れで行われるのか詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、火葬の流れや火葬場でのマナーを解説します。これらを事前に把握しておき、故人との最後のお別れを落ち着いて迎えられるようにしましょう。

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火葬とは?

火葬とは、故人のご遺体を焼却し、残った遺骨や遺灰を弔う葬法のことをいいます。現代の日本においては9割以上のご遺体が火葬されますが、火葬が一般的になったのは明治時代に「伝染病予防法」が発令され、土葬が禁止されてからのことです。他の国では現在も土葬が主流であったり、水葬などの葬法が行われる場合もあります。

火葬が行われる流れ

火葬には限られた身内のみが参列するため、火葬の流れを知らない方もいるでしょう。そこでここからは、火葬がどのような流れで行われるのか解説していきます。しっかりと流れを把握しておき、故人との最後の時間を落ち着いて過ごしましょう。

火葬の流れ①出棺

葬儀が終わると、故人のご遺体を斎場から火葬場まで搬送します。まず、家族や友人、葬儀社のスタッフなど6〜8人ほどが故人のを担いで運び、寝台車や霊柩車に乗せます。

基本的に棺は頭側から入れますが、「故人が家に帰ってこないように」と、足の方から霊柩車に入れる地域もあります。出棺する際は喪主が故人の位牌を、喪主の次に故人と関係性が深い家族が遺影を持ちます。

火葬の流れ②火葬場へ向かう

故人の棺を乗せた車が出棺した後、火葬に参加する人も火葬場へ移動します。このとき、喪主や故人と関係性が深い家族は霊柩車に乗って移動するのが一般的です。その他の親族や故人と親しかった友人、僧侶などは、ハイヤーやマイクロバスなどの車両で火葬場へ向かいます。

火葬場までの車両の手配は基本的に葬儀社のスタッフに依頼しますが、家族葬など小規模の葬儀の場合は自家用車で移動することもあります。また、葬儀場と火葬場が併設されている斎場であれば、移動する手間がかからず便利です。

火葬の流れ③申請書類と火葬許可証を提出する

火葬場に到着した後は、火葬許可証を火葬場のスタッフに提出します。火葬許可証の取得や提出は葬儀社に依頼できるため、葬儀社のスタッフに頼んでおくと安心でしょう。

この火葬許可証は死亡届を提出した際に発行されるもので、火葬を執り行うのに欠かせない重要な書類です。火葬当日に火葬許可証を忘れてしまうと、火葬ができない恐れがあるため忘れずに持参しましょう。

忘れるのが心配な方は、葬儀前日までに火葬許可証を葬儀社のスタッフに預けておくことをおすすめします。

火葬の流れ④納めの式

続いての流れは、納めの式です。納めの式とは、火葬場の炉前にて行われる法要のことです。納めの式は最後のお別れの機会であるため、悔いのないよう故人とお別れをしましょう。

納めの式では僧侶の読経や参列者による焼香のほか、棺の小窓を開けて故人と対面することもあります。以下で納めの式の一般的な流れを確認しましょう。

一般的な納めの式の流れ・手順

  1. 棺が炉の前に安置され、焼香台が準備されます。
  2. 僧侶による読経が行われます。
  3. 読経の後、喪主、遺族、親族、故人の友人の順番に焼香を行います。
  4. 棺の小窓を開けて、故人と最後のお別れをします。
  5. 参列者全員で、火葬炉に棺を納めるところを見届けます。

仏式の火葬では上記で説明した通り焼香が行われますが、神道やキリスト教では手順が少し異なります。例えば神道の場合は、玉串案という台の上に玉串を置き、音を立てないよう偲び手で二礼二拍一礼をします。そして、キリスト教の場合は、讃美歌を歌ったり、献花台の上にお花を置いて故人を送り出すのが一般的です。

火葬の流れ⑤火葬を行う

納めの式が終わるとご遺体の火葬が行われます。火葬にかかる時間は故人の体型や年齢、火葬炉の性能などによって異なりますが、短くて40分、長い場合は1時間半ほどかかります。一般的に火葬場が利用できるのは10時から16時の間であるため、この時間内に火葬を終えられるようにタイムスケジュールが組まれることが多いです。

火葬の待ち時間中は、休憩室などで待機します。待機中に参列者で食事を行ったり、喪主が参列者や僧侶にお茶やお菓子などを振る舞うこともあります。

火葬の流れ⑥骨上げ

火葬場のスタッフより収骨の準備が整ったという案内があったら、休憩室を後にして収骨室へ向かいましょう。

収骨室に遺族や親族、故人の友人など参列者が揃ったら、スタッフよりお骨の説明があります。説明後は骨上げとなり、故人のご遺骨を骨壷へ収める作業になります。骨上げは2人1組でそれぞれが竹製の箸を持ち、一緒に一つのお骨を箸で挟んで骨壷に納めていきます。

骨上げは喪主から始まり、遺族、親族、故人の友人の順番で箸を渡しながら行います。箸を渡すという行為には「故人が三途の川の向こうに渡れますように」という意味があるため、願いを込めて次の人へ箸を渡すようにしましょう。

また、お骨を骨壷に納める際は足から上半身にかけて拾っていきます。最後に故人と最も縁が深い喪主が喉仏を収骨したら、骨上げは終了です。

火葬の流れ⑦埋葬許可証を受け取る

骨上げが終了すると、骨壷と一緒に火葬執行済の印が押された「火葬許可証」がスタッフより渡されます。これが「埋葬許可証」となり、遺骨をお墓や納骨堂に納める際に必要な書類となります。

火葬場でのマナー

火葬場でのマナーについて紹介します。火葬場は故人との最後のお別れを行う場所であるため、マナーを守って過ごしましょう。

静かに過ごす

火葬場では、なるべく静かに過ごすのがマナーです。休憩室で故人との思い出話に花を咲かせたり、家族との別れに感情的になったりすることもあるでしょう。しかし、火葬場は公共施設であるため、他のご喪家が集まることもあります。お別れの場でもあるため、うるさくならないよう注意しましょう。

撮影は控える

火葬場は基本撮影は禁止となっています。火葬炉や故人の棺の写真はもちろん、参列者同士の撮影も控えましょう。

火葬に関する注意点

火葬に関する決まりや注意点を把握しておかないと、周囲の迷惑になったり思わぬトラブルに発展したりする恐れがあります。ここからは火葬に関する注意点を解説します。

亡くなってから24時間以内は火葬ができない

日本では、故人が亡くなってから24時間以内は火葬をしてはいけないと法律で定められています。医学がまだ発達していなかった時代は、死亡診断後に生き返るということもありました。そのため、死後24時間が経って確実に亡くなったと判断できるまで、火葬を行えない法律が生まれたのです。

特に、お通夜や葬儀を行わない直葬を検討している方は、火葬までの時間に注意しましょう。

火葬場に車で向かう際は、どの車両に乗るか決めておく

斎場から火葬場へ向かう際は、あらかじめどの車両に乗るか決めておきましょう。葬儀から出棺まではかなり慌ただしくなるため、乗る車両を決めていないと混乱する恐れがあります。葬儀社のスタッフに確認を取りながら、乗る車両を決めるようにしてください。

また、火葬場へ向かう車に乗る際は、順番を守るようにしましょう。寝台車や霊柩車に乗らない親族や故人の友人は、マイクロバスやハイヤー、タクシーなどに分かれて乗り、火葬場へ向かいます。

車に乗る順番は故人との関係性によって異なり、ハイヤーやタクシーの第1号車には遺族や家族が乗ります。2号車からは故人と関係性が深い親族から順番に乗り、知人や友人は最後の車に乗るのがマナーです。

火葬場へ向かう前は喪主が挨拶をする

火葬は限られた親族のみで執り行うため、多くの参列者は葬儀後に解散となります。斎場から出棺して火葬場へ向かう前には、喪主から参列者への挨拶をするのが一般的です。遺族を代表して、葬儀に参列いただいたお礼を述べましょう。

棺に入れるものには注意する

故人の棺には故人が生前愛していたものや好きだったものを入れますが、基本的に棺には燃えるものしか入れられません。プラスチックや金属などは燃え残る可能性がありますし、機械類は爆発の原因になります。また、水分量が多い果物なども、燃焼の妨げとなるため入れられません。

参列の案内が届いていないときは参列を避ける

火葬への参列者には、喪主やご遺族から前日までに連絡が届きます。もし火葬に招かれていない場合は、参列は控えましょう。

火葬に参列する際は、流れやマナーを押さえておきましょう

この記事のまとめ

  • 火葬とは、故人の遺体を焼却して遺骨や遺灰を弔う葬法
  • お通夜や葬儀が終わるとご遺体が出棺され、家族や親族が火葬場へと向かう
  • 火葬場では申火葬許可証を提出し、納めの式後に火葬が行われる
  • 火葬が終わると骨上げをし、遺骨を骨壷に納める
  • 火葬場は故人との最後のお別れを行う場所であるため、マナーに気を付ける

火葬とは、故人の遺体を焼却して遺骨を弔う葬法のことをいいます。その火葬にはさまざまなルールや流れがあるため、事前に手順を把握しておくことが大切です。火葬に参列する際は、今回紹介した火葬の流れやマナーを押さえておきましょう。

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