閉じる メニュー
葬儀を知る

葬儀日程の決め方と流れまとめ|お通夜・告別式のスケジュールはどうすればよい?

葬儀日程の決め方と流れまとめ|お通夜・告別式のスケジュールはどうすればよい?

葬儀を初めて行う際は、日程やスケジュールなどをどのように決めるか分からず、不安に感じている方もいるのではないでしょうか。大切な人がご逝去されたら、喪主として葬儀に対応する必要が出てくるかもしれません。今回は、仏式での葬儀日程の決め方や流れをまとめて解説するので、参考にしてみてください。

東京博善のお葬式 0120-506-044 24時間365日・通話無料 お気軽にお問い合わせください 事前相談・お急ぎの方もこちらから!

葬儀の種類

式場

葬儀の形式は複数の種類があり、必要な日数や式の流れが異なります。どの形式を選択するかは、故人の意向や家族の考え方、予算などを踏まえて検討することが大切です。ここでは、主な葬儀の形式を挙げているので、検討の参考にしてください。

一般葬

一般葬は、ご逝去された翌日にお通夜、その次の日に葬儀式、告別式火葬というように2日間かけて行います。

ご遺族と親族以外に、仕事の関係者やご近所の方、友人などの故人と関わりがあった人を広く招く形式です。故人が社会的な人間関係を重視したり、賑やかな場を好んだりしていた場合に適した葬儀といえるでしょう。

家族葬

家族葬は、一般葬と同じように2日間かけて行うのが一般的です。一般葬とは異なり、友人や知人は招かずに、ご遺族や親族などの限られた参列者のみで行います。首都圏で多いスタイルですが、近年は全国各地でも行われるようになりました。近親者のみのため、故人をゆっくり見送れるのが特徴です。

一日葬・直葬

一日葬は、お通夜をせずに葬儀式と告別式、火葬を1日で執り行う形式の葬儀です。家族葬とは異なり、参列者に制限を設けず、会社関係者や友人、知人なども参列できます。お通夜の準備がないため、ご遺族の負担を軽減できるのが特徴です。また、家族葬と同様に、葬儀式や告別式の前日を「故人との最後の時間」としてゆっくりと過ごしたい方にも選ばれています。

直葬は、お通夜と葬儀式、告別式をすべて行わず、火葬のみの葬儀形式です。一般的に、直葬も葬儀社に依頼して葬儀を行います。しかし、準備や費用が少なくすむため、葬儀社に依頼せず、ご遺族のみで行う場合もあります。

一日葬と直葬、どちらの場合も葬儀は1日で終わります。ただし、火葬はご逝去されてから24時間以上経ってからと法律で決まっているため、執り行うのは翌日以降になります。

葬儀の日程の流れ

和服

ここからは、それぞれの葬儀の形式に分けて、日程の流れを説明します。遺族がどのような行動をとればよいかを詳しく解説しているので、覚えておくといざというときにスムーズな対応ができるでしょう。

1日目|葬儀の準備

一般葬

ご逝去された時間によって異なりますが、通常亡くなった当日に葬儀の準備を行います。遺族は慌ただしい状況下で、さまざまな手続きや葬儀の段取りを決めなければなりません。

葬儀社が決まっている場合は速やかに連絡し、その後に行うことを確認しましょう。不慮の事故で葬儀社を決めていない場合でも、なるべく早めに葬儀社を探して連絡してください。
近年では、病院で臨終を迎えることが多いです。そのため、どこにすればよいか分からない場合は、病院から葬儀社を紹介してもらえることもあります。

喪主の方がひとりだけで準備するのはあまりに大変であるため、遺族や親族で手分けすることが大切です。慣れない中での準備のため、疑問があれば些細なことでも葬儀社の担当者に尋ねるようにしましょう。

葬儀の準備リスト

  • 葬儀社に連絡
  • 葬儀の形式を決める
  • 葬儀場・火葬場予約
  • 僧侶に依頼
  • 遺影を決める
  • 祭壇・仏具・棺を決める
  • 会葬御礼状・御礼品の準備
  • お通夜と葬儀式・告別式の日時を確定し知らせる
  • 通夜振る舞いの準備

2日目|納棺・お通夜・通夜振る舞い

一般的に、ご逝去された翌日に納棺、お通夜、通夜振る舞いを執り行います。遺族はお通夜の法要や参列者への挨拶などの他にも、さまざまな対応が必要です。

納棺とは、お通夜の前に行う儀式で、故人に死装束を着せて棺に納めることをいいます。故人とお別れするための大切な時間で、基本的にご遺族や親族のみで行い、それ以外の人は参加しません。近年の葬儀では、葬儀社や納棺師を中心に進められることが多いです。故人の髪型を整えたり死化粧をしたりと、旅支度を整えてから納棺します。

納棺の流れ

  1. 末期(まつご)の水:故人の唇を湿らせる
  2. 湯灌(ゆかん)で清める:清拭のみが多い
  3. 死化粧を施す
  4. 死装束を着せる
  5. 棺に納める

お通夜とは、本来は葬儀式・告別式の前日に、ご遺族や親族が夜通し故人に付き添い、灯りを絶やさないよう見守る儀式でした。近年では、大半が夕方から夜にかけて執り行われる「半通夜」といわれる形式です。お通夜では、僧侶による読経や法話、ご遺族や親族、一般参列者によって焼香が行われます。

通夜振る舞いとは、お通夜の後に行う会食です。かつては夜通し故人を見守っていたため、時間の区切りがありませんでした。しかし、近年では葬儀場で行われることが多く、参列者の都合なども考えて1~2時間で散会になります。大勢の人が簡単につまめるようなお寿司やサンドイッチ、オードブルなどの大皿料理がほとんどです。ただし、地域や宗派によって通夜振る舞いの内容は異なります。

3日目|葬儀式・告別式・火葬・精進落とし

お通夜の翌日には、葬儀式、告別式、火葬、精進落としを執り行うのが一般的です。故人との最後のお別れをするための儀式で、故人が安らかに眠れるように祈ります。

葬儀式とは、基本的に遺族や親族、近しい友人などが参列し、故人の冥福を祈る宗教的な儀式です。一般的な仏式の葬儀式の内容は、僧侶の読経が中心になります。

告別式とは、近親者のみの葬儀式とは異なり、故人と生前に関わりが合った人も参列する社会的な儀式です。仕事の関係者や友人、知人などが集まり、故人への焼香や弔電の読み上げ、喪主の挨拶などがあります。
通常、告別式は葬儀式の後に執り行う儀式です。しかし、近年では葬儀式と告別式を区別せず、一緒にする場合も少なくありません。そのため、読経中に一般参列者の焼香が行われることもあります。

火葬とは、火葬場でご遺体を焼却し、残ったご遺骨を葬る葬法の一つです。遺族や親族、故人と親交の深かった人が参列します。
火葬場で行われるのは、「納めの式」で僧侶の読経、参列者の焼香、その後に火葬、お骨上げです。葬儀式や告別式後に出棺する「後火葬」が一般的ですが、地域によっては先に出棺して火葬する「前火葬」もあります。

精進落としとは、葬儀式や告別式後、または火葬後に行う会食です。本来は、四十九日忌明けに食べる食事のことを精進落としと呼んでいました。近年では、遠方から集まる親族の負担の軽減を考え、火葬場から戻った後に初七日法要を終えることが多くなっています。そのため、法要後に僧侶や参列者を労う目的で行われ、1~2時間で散会となるのが一般的です。

日程

進行内容

1日目

葬儀の準備

2日目

納棺

お通夜

通夜振る舞い

3日目

葬儀式

告別式

火葬

法要

精進落とし

家族葬

家族葬は、一般葬の日程の流れとほとんど変わりません。ご遺族や親族など限られた人数のため、葬儀場の規模が小さく、御礼品や食事などの準備するものが少なくなります。

また、通夜振る舞いはご遺族の負担を考慮し、長居しないのが基本です。しかし、家族葬は近親者のみのため、時間を区切らず長時間になる場合もあります。

近年の家族葬では、火葬のあとに葬儀場に戻り、初七日法要まで執り行う葬儀が多いです。休みが取りにくいことや遠方から集まっているなどの事情もあり、当日に執り行うのが主流になっています。そのため、精進落としも同じ日に続けて行われるのが一般的です。

日程

進行内容

1日目

葬儀の準備
(一般葬より準備工数は少ない)

2日目

納棺

お通夜

通夜振る舞い

3日目

葬儀式

告別式

火葬

法要

精進落とし

一日葬

一日葬は、お通夜と通夜振る舞いがないため準備は減りますが、葬儀の流れは基本的に同じです。お通夜がないため、納棺はご遺族や親族が集まる葬儀式の前に行われます。火葬の後は精進落としをせずに、そのまま散会になるのが一般的です。

日程

進行内容

1日目

葬儀の準備

(お通夜・通夜振る舞いを除く)

2日目

納棺

葬儀式

告別式

火葬

直葬

直葬は、葬儀社に依頼するかしないかによって、流れが異なります。また、葬儀社によってもさまざまなプランがあるので、事前に確認が必要です。一般的には、葬儀社に依頼し、火葬の前にご遺族や親族で故人とのお別れの時間を過ごします。

日程

進行内容

1日目

葬儀社に依頼

火葬場に予約

遺影を決める

棺を決める

2日目

納棺

お別れの時間

火葬

葬儀のタイムスケジュール例

時計

葬儀の大まかな流れを理解したところで、ここからはどのくらいの時間がかかるか、散会は何時頃なのか、といった一般葬におけるタイムスケジュール例を解説します。

お通夜

お通夜は、近年では概ね午後6時頃から始まり、1時間前後行うのが一般的です。お通夜の終了後には、通夜振る舞いの席が設けられ、1~2時間程度行います。地域の風習や参列者の人数によって異なりますが、散会は午後8時~9時頃です。

時刻

内容

備考

~PM5:00

納棺

30分~2時間程度

PM5:00

受付開始

親族はこの時間までに集合

PM5:45

遺族・親族入場

式場にて着席

PM5:55

僧侶入場

PM6:00

お通夜開式

読経・焼香・法話

PM6:50

僧侶退場

PM7:00

お通夜閉式

PM7:15

通夜振る舞い

形式はさまざま

~PM9:00

散会

おおよそ1~2時間程度

葬儀式・告別式

葬儀式と告別式の開始時刻は、午前中または午後の早い時間帯です。本来は、葬儀式をご遺族と親族のみで行った後に、告別式を開始していました。しかし、近年では一緒に行うことが多いため、下記のスケジュールでは標準的な例を挙げています。

時刻

内容

備考

AM8:45

遺族・親族集合

AM9:00

受付開始

喪主は僧侶に挨拶

AM9:45

遺族・親族入場

式場にて着席

AM9:55

僧侶入場

AM10:00

葬儀式開式

読経・焼香(遺族・親族)

AM10:40

僧侶退場

AM10:45

告別式開式

焼香・弔電・喪主挨拶

AM11:15

お別れの儀

花入れ・釘打ち

AM11:30

出棺

葬儀日程の決め方のポイントや注意点

夫婦

ご逝去の後、葬儀社を選んだら最初に決めるのが葬儀の日程です。突然亡くなることもあり、時間の余裕がない状況で決めることも多いでしょう。ここでは、葬儀の日程を決めるときのポイントや注意点を紹介します。

葬儀場や火葬場の空きを確認する

一般的に火葬場の空きを確認する際は、ご逝去された翌々日に葬儀を執り行うと仮定し、希望時間を決めて連絡します。時期によっては混み合っていることもあり、空きがない場合は時間の調整が必要です。

加えて、葬儀場や火葬場の休業日を確認する必要もあります。以前は、友引日を「故人が友を引く」として葬儀を行わない習わしがあり、多くの火葬場で休館日にしていました。しかし、近年では友引日も営業している火葬場も増えてきています。

「友引日に葬儀を行ってはいけない」という決まりはありません。しかし、参列者の中には習わしを気にする方や不快に感じる方がいるかもしれないという認識は必要です。

僧侶の空き時間を確認する

葬儀では僧侶に読経してもらうため、空いている時間を確認する必要があります。お世話になっているお寺や地域の風習などから選んだり、葬儀社の提案によって決めたりするのが一般的です。

僧侶の予定が合わない場合は、葬儀の日程をずらすこともあるので早めに連絡しましょう。

親族の参列者のスケジュールを確認する

葬儀場・火葬場と僧侶の予約が終わったら、親族のスケジュールを確認します。遠方からの参列者は、交通機関の兼ね合いがあるので、日程調整が必要になることもあるでしょう。どうしても参列してほしい親族には、日程が確定する前に確認が必要です。

地域の風習を踏まえる

葬儀のやり方は、地域の風習によって異なります。そのため、宗派だけでなく、地域性にも注意を払うことが大切です。

例えば、ご逝去された翌日にお通夜、その次の日に葬儀式と告別式が一般的ですが、地域によってはすべて同じ日に行う場合もあります。また、「前火葬」と「後火葬」も地域性によるものが大きいので、風習を踏まえて執り行いましょう。

安置費用が必要になる場合もある

ご逝去された日から葬儀まで日にちが空く場合は、当日まで故人のご遺体を安置しておく費用が必要になります。例えば、火葬場が混雑している場合や、参列者の都合により週末に葬儀を行う場合などです。

葬儀場に安置する場合には、施設利用料やドライアイス代などが発生することを覚えておきましょう。

葬儀案内は日程確定後に送る

職場関係者や友人、知人などには葬儀の日程が確定してから案内を送ります。親族のような近しい間柄の参列者には取り急ぎ訃報を知らせますが、それ以外の人には訃報の連絡と葬儀案内を併せて、一回で済ませるのが一般的です。

葬儀後の法要について

花

葬儀の後には、故人の冥福を祈り供養する宗教的な儀式を行う法要があります。以下に、主な法要の種類と意味を紹介しているので参考にしてください。

初七日

仏式においては、故人が亡くなった日を1日目として、7日ごとに法要を行います。そのため、最初の法要はご逝去から7日目の「初七日」です。葬式が終わってすぐになるため、葬儀式・告別式の当日に行われることが多くなっています。この場合は、当日の儀式が終わってから精進落としをします。

7日目に行う場合には、遺族や近しい親族が集まり、僧侶が読経を行います。その後に、お斎(おとぎ)と呼ばれる会食をするのが一般的です。しかし、近年ではお斎をせずに、お弁当や御礼品を渡すことも多くなっています。

四十九日

初七日の次は、「四十九日」が一般的です。
仏式では、初七日以降も7日ごとに追善供養の法要を行うとされており、その中でも四十九日法要は最も重要なものとして位置づけられています。しかし、実際のところ、四十九日までの法要はご遺族や故人と血縁の近い親族のみで行い、僧侶を呼んで法要を執り行うことはほとんどありません。

そのため、初七日の次は四十九日となり、出席してほしい人に案内状を送り人数を把握したうえで式場選びや会食の準備をします。ご逝去されて正確に49日後とは限らず、通常は遺族や親族が出席しやすいように、49日より前の土日や祝日などに行うのが一般的です。49日よりも後に行うのは望ましくないとされているため、日程を決める際には注意しましょう。

四十九日で行うのは、主に僧侶による読経と焼香です。場合によって、この日に納骨を行うこともあります。四十九日法要後の食事が、本来の「精進落とし」です。

一周忌

一周忌」は、故人が亡くなってから1年を迎えるときに行います。一周忌の法要をもって、遺族は忌明けとなるので、親しい友人や知人を招いて、盛大に行われることが多いです。式場の準備や案内状、御礼品などの手配が必要になるため、2か月前から準備をはじめるとよいでしょう。

三回忌

三回忌」は、命日から2年経つときに行う法要です。命日を最初の忌日とし、1周目という意味で一回忌と呼びます。三回忌は、命日が忌日の1回目として、2年後が3回目という意味です。一周忌同様、僧侶による読経後に会食を行います。三回忌までの法要は、大きな規模で行うことが多いです。

注意点を押さえて、葬儀日程を決めましょう

おばあさん

この記事のまとめ

  • 葬儀の種類は、一般葬・家族葬・一日葬・直葬などがある
  • 一般葬は、幅広く参列者を招く葬儀形式
  • 家族葬は、基本的にご遺族・親族の近親者で行う
  • 一日葬は、お通夜をせず、葬儀式・告別式・火葬を1日で執り行う
  • 直葬は、儀式を行わず火葬のみの葬儀形式
  • 一般的な葬儀の日程の流れは、1日目に準備、2日目に納棺・お通夜・通夜振る舞い、3日目に葬儀式・告別式・火葬・精進落とし
  • 葬儀のやり方は、宗派だけでなく地域性にも注意を払う

家族が亡くなった際は、喪主として葬儀の準備を行うこともあるでしょう。一般的な流れや注意点を押さえておけば、慌てず対処できるはずです。きちんと故人を見送れるように、事前に話し合いや準備をしておきましょう。

SHARE この記事をSNSでシェアする