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葬儀のあと

夏に行う身内だけの四十九日の服装は?男性・女性・子供に分けて紹介

夏に行う身内だけの四十九日の服装は?男性・女性・子供に分けて紹介

夏の暑い時期に執り行う身内だけの四十九日法要では、どのような服装で参列したらよいのでしょうか。本記事では、夏に行う身内だけの四十九日法要での服装マナーを詳しく解説します。夏の四十九日法要での暑さ対策についても紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

四十九日とは

「四十九日」とは、故人が極楽浄土へ行けるかどうかの最終判決があるといわれている重要な節目です。四十九日は命日を1日目として数え、48日目に当たります。四十九日の法要を行う日程に決まりはありませんが、命日から48日目までに行うのが一般的です。

かつて四十九日法要は身内だけでなく親族や友人などを招き執り行うのが一般的でした。しかし近年では、遠方の親族への配慮や感染症への気遣いなどから、身内だけで四十九日を行う方が多くなっています。

四十九日に参列したいと考えている親族や友人の方は、事前に喪主に連絡して参列してもよいか確認しておきましょう。

夏に行う身内だけの四十九日法要の服装

夏に行う身内だけの四十九日法要の服装は、男性女性ともに「喪服」で参列するのが一般的です。ただし服装について喪主の意向がある場合は、それに従うのがマナーです。ここでは、身内だけで夏の四十九日法要を行う場合、一般的にどのような服装を選べばよいかを解説します。

▶身内だけで行う四十九日法要の服装について詳しくはこちら

【男性】夏に行う身内だけの四十九日法要の服装

夏に行う身内だけの四十九日法要での男性の服装は、「ブラックスーツ(喪服)」が一般的です。光沢のあるものや柄物を避け、漆黒の無地のデザインを選びます。ワイシャツは白を選びましょう。カラーワイシャツは、カジュアルな印象になってしまうため避けます。

身内だけの場合、夏の暑さ対策として半袖のワイシャツを選んでも問題ありません。ただし、法要の最中は上着を羽織るのが一般的なため注意が必要です。

靴や靴下、ベルトなどの小物類は、黒でシンプルなデザインのものがふさわしいです。基本的に男性はバッグを持ちません。また、アクセサリーは結婚指輪と腕時計以外のものは身に付けない方がよいでしょう。カフスやネクタイピンといった装飾品も避けてください。

男性の髪型は、清潔感のある短髪が好ましいとされています。髪が肩につくくらい長い場合は、ヘアゴムで一つにまとめておきましょう。高い位置で結ぶ髪型はカジュアルな印象になるため、耳より下で結ぶようにします。

【女性】夏に行う身内だけの四十九日法要の服装

夏に行う身内だけの四十九日法要での女性の服装は、「ワンピース・アンサンブル・スカートスーツ(喪服)」が一般的です。服装が半袖の場合は、必ずジャケットやボレロなどの上着を用意しましょう。身内だけの場合の服装はパンツスーツでもよいとされていますが、ワンピースやスカートよりも格下になることを覚えておきましょう。

バッグや靴、ストッキングといった小物類は、黒いものを選びます。バッグは、シンプルなデザインの黒のハンドバッグがよいでしょう。靴はシンプルな黒のパンプス、ストッキングは薄手(30デニール程度)の黒を選びます。

夏の四十九日法要では、女性も男性の服装同様、結婚指輪は着用しても問題ありません。またパールアクセサリーはフォーマル度が高く、悲しみや涙の象徴とされているため、四十九日の法要にふさわしいとされています。

髪型は、髪が肩にかかる場合まとめるのがマナーです。しかし、ポニーテールのような高い位置で結ぶ髪型はカジュアルな印象を与えてしまうため、耳より下で結ぶようにしましょう。前髪がある髪型の場合は、顔にかからないようにヘアピンなどで留めます。身内だけの四十九日であっても、清潔感を大切にしましょう。

【子供】夏に行う身内だけの四十九日法要の服装

夏に行う身内だけの四十九日法要での子供の服装は、「制服」が一般的です。幼稚園や学校の制服がある場合は、四十九日には制服で参列しましょう。

大人の服装は喪服で小物類もシンプルな黒で統一するのが一般的ですが、制服の場合は赤いネクタイやチェックのスカートでも問題ありません。また夏の四十九日の場合、制服は半袖でも問題ないとされています。

制服がない場合の子供の服装は、黒やグレー、濃紺、を基調としたシンプルなものが一般的です。男の子の服装は白いシャツに、黒やグレー、濃紺のズボンを合わせます。女の子の服装でおすすめなのは、ワンピースやジャンパースカートです。子供の場合、服装は半袖でも問題ありません。

子供の髪型は、短髪の男の子の場合いつも通りでよいでしょう。女の子の場合は、キャラクター物など派手なヘアアクセサリーを避け、きちんとまとめるようにします。身内だけの四十九日であっても、だらしない印象にならないようにヘアワックスなどで整えましょう。

四十九日の法要で守るべき服装のマナー

夏に行う四十九日法要では、たとえ身内だけであっても守るべき服装マナーがあります。故人を悼むため、夏の四十九日ではどのようなことに気を付ければよいのか把握しておきましょう。

華美なアクセサリーは避ける

夏に行う身内だけの四十九日法要は、華美なアクセサリーを避けるようにしましょう。先述しましたが、男性の服装の場合は、結婚指輪と腕時計以外のアクセサリーは身に着けないようにします。腕時計もシンプルなデザインを選びましょう。カジュアルな腕時計や華美な腕時計は身内だけであっても外しておくと安心です。

女性の服装は結婚指輪とパールアクセサリーが、夏の四十九日にふさわしいとされています。パールの色は白黒どちらでも構いません。ただし不幸が連なることを連想させる、二連以上のネックレスは避けましょう。

イヤリングは揺れるタイプを避け、一粒タイプのシンプルなデザインのものを選びます。また、シンプルなデザインであっても多く身に着けると派手な印象になるため、二つ以上付けないようにしましょう。パールのアクセサリーであっても、華美な印象になるものは夏の四十九日にふさわしくありません。

半袖の場合はジャケットを羽織る

夏の四十九日法要の服装が半袖の場合、法要の最中は必ずジャケットや上着を羽織るのが一般的です。夏の四十九日には半袖を着用したくなりますが、袖が長いほど格式の高い服装となるため、半袖は露出度が高くカジュアルな印象になってしまいます。

会場までの移動中や待機時間などであれば半袖でも問題ありませんが、法要の最中は必ずジャケットや上着を着用してください。夏の暑さに負けて身内だけであればと考えてしまいがちですが、上着の着用を心がけましょう。

バッグや靴は光沢のないものを選ぶ

夏に行う身内だけの四十九日法要に参列する際、バッグや靴は光沢のないものを選ぶのがマナーです。エナメルなどの光沢のある素材や金属のついたバッグは派手な印象を与えるため、夏の四十九日にはふさわしくありません。また身内だけであっても、トートバッグのようなカジュアルなものはふさわしくありません。

露出度の高い服装を避ける

夏に行う身内だけの四十九日法要であっても、露出度の高い服装を避けるようにしましょう。身内だけの四十九日だとしても、肌の露出度が高い服装はマナー違反になります。女性の服装は、膝下のスカートがふさわしいです。また、胸元の広く開いたデザインの服装にも注意しましょう。

殺生をイメージさせる服装を避ける

夏に行う身内だけの四十九日法要では、殺生をイメージさせる服装を避けるのがマナーです。蛇革などの見た目で革製品だと分かるバッグやベルト、靴は、四十九日にふさわしくありません。夏の四十九日ではあまりないかもしれませんが、毛皮製品も殺生をイメージさせるため避けましょう。

夏の四十九日法要での暑さ・エアコンの寒さ対策

夏に行う身内だけの四十九日法要では、マナーを踏まえた服装で参列します。身内だけであってもマナーは守るべきですが、夏の暑さや、エアコンの寒さに堪えられないこともあるでしょう。ここでは、夏に行う身内だけの四十九日の暑さや、エアコンの寒さ対策について解説します。

▶夏の葬儀の暑さ対策とマナーについて詳しくはこちら

七分袖・五分袖の喪服を着用する

夏の暑さに弱い女性におすすめの服装は、七分袖・五分袖の喪服です。長袖であるほど格式が高くなりますが、七分袖・五分袖は許容範囲とされています。四十九日法要の最中でも、ジャケットや上着を羽織る必要はありません。風通しのよいデザインや、ゆとりのあるサイズを選ぶのも暑さ対策におすすめです。

水分を用意する

夏に行う身内だけの四十九日法要に参列する際には、熱中症対策のためにも水分を持参しましょう。特にお墓参りのときなどは直射日光を浴びるため、水分があると安心です。汗をかくと塩分も不足するため、塩飴や塩タブレットなども持参するとよいでしょう。

冷却スプレーを用意する

夏に行う四十九日法要に着用する喪服に、冷却スプレーをかけておくのもおすすめの暑さ対策です。たとえ身内だけであっても、ハンディファンや冷感タオルを法要の最中に使用すると目立ってしまいます。顔が熱くなってしまうという方は、小さな保冷剤をハンカチに包んで持っておくと安心です。

薄手の上着や羽織を用意する

夏に行う四十九日法要では、暑さだけでなくエアコンによる寒さ対策も必要です。エアコンの寒さに弱いという方は、薄手のカーディガンや羽織などを用意しておきましょう。ただし、黒くて華美ではないデザインを選びます。膝にかけるだけでも寒さをしのげるため、持っておくと安心です。

夏に行う身内だけの四十九日法要は服装マナーに注意して参列しましょう

この記事のまとめ

  • 夏に身内だけで行う四十九日法要では、男性女性ともに喪服を着用する
  • 夏に身内だけで行う四十九日の子供の服装は、「制服」が正式になる
  • 夏に身内だけで行う四十九日の服装について、喪主の意向がある場合はそれに従う
  • 夏の四十九日では、暑さやエアコンの寒さ対策をする

暑い夏に執り行う身内だけの四十九日法要の服装は、マナーと暑さ対策などの工夫が必要です。たとえ身内だけの四十九日であっても、喪服の着用が一般的になります。身内だけでも故人を思う気持ちを大切にして、カジュアルすぎる服装になってしまわないよう注意してください。

監修者 SUPERVISOR
1級葬祭ディレクター 志岐 崇

2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。

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