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終活における「お墓」の準備方法|お墓の選び方から事前に確認すべき注意点まで解説

終活における「お墓」の準備方法|お墓の選び方から事前に確認すべき注意点まで解説

終活において、自分の墓地をどのように準備するべきか、どのようなお墓を選ぶべきか悩んでいませんか?そんな方のために、本記事では終活におけるお墓や墓地の準備方法を解説します。お墓や墓地を準備するメリットや注意点なども紹介するので、参考にしてみてください。

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終活でお墓や墓地を準備するメリット

そもそも、終活お墓や墓地を選んでおく必要性があるのか疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。まずは、終活でお墓や墓地を事前準備するメリットについて解説していきます。

希望に近いお墓を建てられる

終活としてお墓を事前準備しておくメリットには、自分の希望に近いお墓を建てられる点が挙げられます。一口にお墓といっても、デザインや使用されている石材などはさまざまです。

例えば、デザインには大きく分けて和型や洋型、デザイン型の3種類があります。石材には安山岩や花崗岩、閃緑岩などの種類があり、それぞれ値段や手触り、色味などが異なります。

また、終活でお墓の準備をしておくことで、お墓を建てる墓地の場所も前もって決められます。落ち着いた場所や自然豊かな霊園、家族が供養に訪れやすい場所など、希望に沿った墓地を選べるでしょう。お墓に対する希望がある場合は、事前の準備をおすすめします。

相続税の対象にならない

終活で事前に準備しておいたお墓は、相続税の対象にならないというメリットもあります。相続税とは、故人から生きている人に「預金や土地、有価証券など金銭としてみなせる経済価値のあるもの」を相続した際にかかる税金のことです。

生前に準備していたお墓は、相続税の対象になる「金銭に見積もられる経済的価値のある資産」として考えられがちですが、実は非課税の財産に当てはまるものです。民法897条で定められている「祭祀財産」に該当し、生前に建てたお墓は相続税の対象にはなりません。

さらに、お墓は「土地を購入する」のではなく「墓地の使用権を購入するもの」とみなされるため、不動産所得税の対象からも外れます。故人が亡くなった後にお墓建立のために相続した費用は、相続税の課税対象となってしまいます。このように、節税の観点からも、終活でお墓を建てておくことは非常に有意義なのです。

遺族への負担を軽減できる

終活でお墓や墓地の準備をしておけば、遺族の負担を軽減できるでしょう。生前に前もってお墓を用意することで、遺族がお墓を選んだり準備したりする手間を省けます。また、お墓や墓地に関する意見を事前に伝えておけば、遺族は故人の意思を尊重できることに安心感を得られます。

もし、お墓や墓地に関する準備をまったくしていなかった場合、遺族は故人を失った悲しみの中でさまざまな手続きをすることになります。墓選びがスムーズに進まず、家族や親族間で揉めてしまう恐れもあるでしょう。家族への負担をかけないためにも、終活の中でお墓や墓地の準備をしておくことをおすすめします。

終活でお墓や墓地を選ぶ前に知っておくべきこと

お墓選びをスムーズに進めるために、また、後悔することのないように、ここからご紹介する「知っておくべきこと」に目を通しておくとよいでしょう。

お墓を建てる場所には種類がある

終活でお墓を準備する際は、お墓を建てる場所に種類があることを覚えておきましょう。お墓を建てられる場所は、大きく「民営霊園」「公営霊園」「寺院墓地」の3種類に分けられます。それぞれに特徴、メリット・デメリットがあるので、お墓を決める前に確認しておきましょう。

民営霊園

民営霊園は、宗教法人や財産法人、企業などによって管理・運営されています。墓地の種類や区画が多岐に渡るため、予算や希望に合った墓地を選択しやすいというメリットがあります。また、宗教や宗派の制約がほとんどなく、駐車場や法要施設などの設備や近代的なサービスが充実しています。ただし、管理が行き届いている分、費用は高額になるため、予算に余裕がある方におすすめです。

また、ほとんどの民営霊園では墓石を購入・設置する石材店と提携しており、指定されたお店でしか墓石を買えないことが多いです。さらに民間の会社や法人によって運営されているため、お墓を作ったのちも永続的に運営されていくのかを見極める必要もあるでしょう。

公営霊園

公営霊園とは、市町村や都道府県といった自治体によって運営されている霊園です。管理費や永代使用料などが民間霊園と比べて安く、宗教も不問です。さらに、寺院の檀家になる必要もないため希望者が多く、自治体によっては抽選になることもあります。

特に人気の高い都市部では抽選倍率が非常に高く、応募しても抽選に当たらないことも珍しくありません。公営霊園を利用しようと考えているときは、抽選からはずれる場合もあることを念頭に置いておきましょう。

寺院墓地

寺院墓地とは、お寺によって管理・運営されている墓地です。お寺の住職がお墓を管理してくれるほか、葬儀や法要などの相談に乗ってもらえるというメリットもあります。

しかし、一般的に寺院墓地の場合は宗教や宗派が決まっているのが特徴です。 誰でもお墓を建てられるわけでなく、寺院の宗教や宗派と一致していることが条件になることが多く見受けられます。

また、寺院墓地はそのお寺の檀家にならないと使用できず、寺院の活動に参加しなければいけない、または寄付やお布施をする必要があるなど、制約が多くあります。さらに、民営霊園や公営霊園よりも費用が高くなりがちです。

納骨方法を決めておくとよい

お墓や墓地を決める際は、納骨方法についても検討しておくとよいでしょう。最も多いのは霊園や墓地にお墓を建てる「一般墓」で、個別に納骨が行えます。ただしお墓を家族代々で管理する必要があるため、跡継ぎがいない場合は「管理者がいなくなる」という問題が発生します。

跡継ぎがおらず、亡くなった後のお墓の管理が不安なら、永代供養納骨堂、集合墓への納骨が行えます。これらの方法は個別のお墓は持てませんが、納骨後は全て霊園や寺院が管理を行います。理想の供養方法や跡継ぎの有無などを加味しながら、納骨方法を選びましょう。

終活におけるお墓や墓地の選び方

終活においてお墓を選ぶ際、どういったポイントに注目してお墓を探せばいいのか迷う方が多いです。ここからは、終活におけるお墓や墓地の選び方を解説していきます。

デザインで選ぶ

お墓の選び方として、デザインに注目するのも一つです。お墓のデザインには、大きく分けて「和型墓石」「洋型墓石」「デザイン墓石」の3種類があります。和型墓石とは、家名を彫る竿石が真ん中に据えられており、どっしりと安定感のあるデザインが特徴です。日本で最も普及しているデザインでもあり、「お墓」と聞いて真っ先に思い浮かべるのがこの「和型墓石」でしょう。

洋型墓石とは、高さが低い代わりに横に長い形状のお墓です。アメリカやヨーロッパを中心に広く採用されており、ガーデニング霊園や西洋風霊園などでよく見られるデザインです。和型墓石よりも使用する石材の量が少ないため、費用を抑えられるというメリットもあります。また、横に長くて重心が低いため、地震が起こっても倒れたり破損したりする心配がないのも魅力です。

デザイン墓石とは、個人で自由に形状を考えられる墓石のことです。自由にデザインを考えられるほか、彫刻に色をつけたり絵を彫ったりすることもできます。自分の人柄や好きなものを表現したい、自分らしい墓石にしたいという方に選ばれる傾向にあります。

費用で選ぶ

お墓や墓地を事前準備する際は、費用面にも注目しましょう。お墓の値段は墓地の立地や広さ、墓石の大きさ、石材量や種類、デザインなどによって大きく異なります。なるべく複数の業者から見積もりを取り、比較検討の上、予算をオーバーしないよう注意しましょう。

家族がアクセスしやすい場所を選ぶ

お墓や墓地を選択する際は、アクセスがよい場所を選ぶのがおすすめです。家族や親族が住んでいるところから離れていたり、交通機関が充実していなかったりする場所にお墓を建てると、残された家族の負担になる恐れがあります。管理やお墓参りの際に訪れやすい場所を選びましょう。

家族形態で選ぶ

お墓を選ぶ場合、ご自身の家族形態についても考えておきましょう。例えば、一般墓はお墓の跡継ぎが必要であり、跡継ぎとなった人にお墓の管理をしてもらう必要があります。子どもや孫、親戚など、管理を任せられる人がいる場合は一般墓を選んでも問題ないでしょう。

一方、親戚や子どもがいなかったりとお墓を管理する人がいない場合は、跡継ぎが必要なお墓は選べません。この場合は、寺院や霊園が管理してくれる「永代供養墓」や、他の人の遺骨と一緒に埋葬する「集合墓」などを選ぶのがおすすめです。

サービス・施設内容で選ぶ

墓地のサービスや施設の内容がしっかりしているかも、お墓を選ぶ際に気を付けたいポイントの一つです。休憩所やトイレなどの設備は整っているか、送迎バスの運行はあるかなど、家族が訪れる際を見据え、サービスをしっかりと確認しておきましょう。

終活でお墓を準備する際の注意点

お墓に関する準備が不足していると、あなたが亡くなった後に残された家族に負担がかかる恐れがあります。最後に、終活でお墓や墓地を準備する際の注意点を解説していきます。

お墓の継承者を決める必要がある

跡継ぎが必要なお墓を建てる場合は、お墓の継承者を早めに決めておきましょう。勝手に「この人に継承してもらう」と決めるとトラブルになる恐れがあるため、家族や身近な人へはあらかじめきちんと相談しておくことが大切です。継承者が決まったら、継承者となる人が住んでいる場所の近くにお墓を建てることをおすすめします。

墓地管理料を支払わなくてはいけない

事前にお墓を準備する場合、墓地の管理料を支払う必要があります。墓地管理料はお墓に入ったタイミングではなく、墓地を入手した時点から支払わなくてはいけません。費用がかさんでしまうため、墓地を入手するタイミングには注意しましょう。

希望の場所にお墓を建てられないこともある

終活でお墓を準備する際は、希望する場所にお墓を建てられないこともあると覚えておきましょう。例えば、宗教や宗派によってお墓や納骨方法が制限されることがあります。また、公営霊園は抽選に通らないと利用できないため、希望していても霊園が使用できないことがあります。

選び方や注意点を踏まえて、終活でお墓を準備しましょう

この記事のまとめ

  • 終活でお墓を用意すると、希望に近いお墓が建てられたり、節税になったりといったメリットがある
  • 納骨方法を決めておくことも大切
  • お墓や墓地を選ぶ際は、デザイン、費用、アクセスの良さなどが判断のポイント
  • 跡継ぎが必要なお墓は、継承者を早めに決めておく
  • 墓地を入手した時点から墓地管理料を払う必要がある
  • 希望の場所にお墓が建てられないことがある

終活でお墓や墓地を準備しておけば、家族の負担を減らしたり相続税を節税できたりと、さまざまなメリットがあります。お墓を探す際はただ闇雲に決めるのではなく、デザインや費用、立地などさまざまなポイントを意識することが大切です。

今回紹介したお墓の選び方や注意点などを参考にして、終活を着実に進めていきましょう。 

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