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弔辞の封筒はどう選べばよい?弔辞の正式な書き方や封筒への入れ方も紹介

弔辞の封筒はどう選べばよい?弔辞の正式な書き方や封筒への入れ方も紹介

葬儀で読まれる弔辞は、封筒に入れて持参するのが一般的です。弔辞を読んだことがない場合、どのような封筒を選べばよいのかわからず迷うこともあるでしょう。本記事では、弔辞の封筒の選び方や入れ方、弔辞の書き方について解説します。

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弔辞とは

弔辞とは、葬儀や告別式で読まれるお別れの言葉です。故人を送るため、祭壇の前で故人に対して読まれます。弔辞では、故人を失った悲しみや故人とのエピソード、思い出などが語られるのが一般的です。そのため、弔辞は親しかった友人や親族など故人と親交が深かった人が読み上げます。

弔辞は故人への最後の言葉であり、参列者を代表して読むものです。そのため、内容の構成や封筒の選び方などさまざまなことに注意を払わなくてはいけません。

弔辞の封筒の選び方

弔辞が書かれた奉書紙や便箋を裸のまま持ち歩くと、紙が汚れたり破れたりする恐れがあります。そのため、弔辞は封筒に入れて持参します。まずは、弔辞を入れる封筒の選び方について解説します。

一重の封筒を選ぶ

弔辞を入れる場合、一重の封筒を選びましょう。二重の封筒は不幸が重なることを連想させるため、一重の封筒に入れます。

白無地の和封筒を選ぶ

白無地の封筒を選ぶというのも、注意すべき弔辞の封筒の選び方です。茶封筒は葬儀の場には不適切とされているため、必ず白のものを選びます。また、郵便番号が印刷されているものや柄入りの封筒も避けましょう。

また、弔辞を奉書紙もしくは巻紙に書いた場合は和封筒を選ぶのが基本です。便箋に弔辞を書いたのであれば、和封筒でも洋封筒でもどちらを使用しても構いません。

どうしても奉書紙が手に入らなかった場合は、巻紙を使いましょう。

弔辞の封筒への入れ方

弔辞を読むことになった際は、封筒の選び方だけでなく入れ方にも注意を払う必要があります。弔辞は読み上げられた後、ご遺族にお渡しすることになります。ご遺族に対して失礼にならないよう、封筒への入れ方の注意点を押さえておきましょう。

紙を折る

弔辞を封筒に入れる際は、紙を折って収める必要があります。ここからは、紙の折り方や入れ方について詳しく解説していきます。

奉書紙の折り方

奉書紙を使用する場合、三つ折りにするのが基本です。まず、弔辞の書き始めが右上にくるように奉書紙を置きます。次に、奉書紙の上部と下部を合わせるように折ります。最後に封筒を裏向きにして、弔辞の文頭が右上になるように奉書紙を入れたら完成です。

巻紙の折り方

巻紙は奉書紙や便箋に比べて横に長い形状です。少しずつ開きながら読めるよう、文章の終わりから文頭に向けて折りたたんでいきましょう。

便箋の折り方

便箋の折り方は、奉書紙と同じく三つ折りが基本です。ただし、使用する封筒の種類や便箋の大きさによっては、四つ折りにしなくてはいけないこともあります。四つ折りの場合はまず右上に文頭がくるように便箋をおき、下から上に向かって半分に折ります。次に、上からもう半分に折れば完成です。便箋がシワになったり破れたりしないよう、慎重に封筒に入れましょう。

弔辞の正式な書き方

弔辞は普段読む機会が少なく、初めて弔辞を依頼されるという方も少なくないでしょう。どのように書けばよいのか、どんな構成にすればよいのか迷うのではないでしょうか。そこでここからは、弔辞の正式な書き方について解説していきます。

弔辞用の紙を使う

弔辞は、奉書紙や巻紙、便箋といった弔辞用の紙に書きます。これら以外の紙を使うのは、ご遺族に対して失礼にあたるため注意してください。

奉書紙

弔辞を書く際は、奉書紙を使用するのが正式なマナーとされています。奉書紙とは、古来より公文書として使用されてきた和紙の一種です。高級感がある質感で、お布施や香典を包む際に使うことも多いです。

巻紙

巻紙とは、半切り紙を横長につないで巻いた紙のことです。楮という植物が原料ですが、近年はパルプ製の巻紙も増えてきています。楮製とパルプ製どちらを使っても問題ありません。

便箋

奉書紙や巻紙が準備できない場合は、便箋に弔辞を書いても問題ありません。便箋を使用する場合は、白無地で落ち着いたデザインのものを選びましょう。

薄墨を使って書く

弔辞を書く際は、薄墨の筆ペンもしくは毛筆を使用するのが基本です。香典や弔辞で薄墨を使うのには、「故人を失った悲しみを表現する」という意味合いがあります。特に筆ペンを使用する際は、墨の濃さに注意しましょう。

ただし、形式を重んじない葬儀や、便箋に弔辞を書く場合は黒の万年筆を使っても構わないとされています。パソコンで作成した弔辞を印刷することもあります。状況や使用する紙の種類に合わせて、どのように弔辞を書くか考えるとよいでしょう。

弔辞は縦書きで書きます。弔辞ではどのようなことを書いてもよいとされていますが、基本的には挨拶とお悔やみ、訃報を受けた時の気持ち、故人との思い出、別れの言葉という構成で書かれます。参列者を代表して弔辞を読むことを念頭に置き、故人に対する思いを伝えましょう。

3分〜5分ほどの長さにまとめる

弔辞を書く場合は、3分〜5分ほどの長さにまとめるようにしましょう。文字数で表すと、約1000〜1200文字ほどになります。自分だけが弔辞を読むとは限らず、複数人が弔辞を依頼されている可能性があります。弔辞が長すぎると、葬儀の進行の妨げになる恐れがあるため注意してください。また、短すぎると参列者やご遺族に「故人に対する思いが伝わらない」可能性があります。長すぎず、短すぎないような文章を考えましょう。

ある程度文章を考えたら、一度読み上げて時間を計るのがおすすめです。故人に語りかけるようにゆっくりと、早口にならないよう心がけながら読みましょう。

故人とのエピソードを書く

弔辞には、故人とのエピソードを盛り込むようにしましょう。具体的な思い出や出来事を述べることで、参列者やご遺族の心に残る弔辞になります。ただし、故人の印象を悪くするようなエピソードは避けてください。最後のお別れの場であることを念頭に置き、故人の人柄が伝わるような心温まる思い出を述べましょう。

▶弔辞の例文を知りたい方はこちら

忌み言葉や重ね言葉、句読点に注意

弔辞を書く際は、忌み言葉を使用しないよう注意が必要です。忌み言葉とは、死を直接的に表す言葉や不幸を連想させる表現のことです。また、「再三」「重ね重ね」「くれぐれも」「さまざま」のように、同じ言葉を繰り返す重ね言葉も使わないよう気をつけてください。

さらに、弔辞には句読点を使わないのが一般的です。句読点には「区切り」という意味があり、「あの世にいる故人との縁が切れる」ことを連想させるためです。弔辞は読まれた後、ご遺族に手渡すものです。きちんと書き方の注意点を守った上で弔辞を作成しましょう。

日付と名前で締める

弔辞の最後は、日付と自分の名前を記載します。弔辞の本文から十分な余白を取って日付を書き、その左の行に名前を記入してください。日付には弔辞を書いた日にちではなく、弔辞を読む葬儀や告別式の日付を書きます。また、名前の前に「〇〇社 部長」や「友人代表」のような肩書きを入れることもあります。巻紙であれば、記名した後に十分に余白を開けた後で切り取ります。

弔辞に関するよくある質問

ここからは、弔辞に関するよくある質問について解説していきます。弔辞の書き方・入れ方以外の疑問にお答えしているので、ぜひ目を通してみてください。

Q.弔辞を読む手順は?

弔辞は、以下のような手順で読み始めます。手順自体は難しくありませんが、緊張で作法を忘れてしまうこともあるでしょう。前もって流れを確認しておくと安心です。

弔辞を読む手順

  • 司会者に指名されたら立ち上がり、ご遺族に一礼する
  • 前に進み、祭壇に一礼する
  • 封筒から弔辞を出し、右手で開く
  • 弔辞を読み上げる

Q.弔辞はどのように読めばよい?

弔辞は、故人に話しかけるように落ち着いて読みましょう。弔辞を読む際は緊張しがちですが、早口にならないよう心がけてください。また、声のトーンが高くなりすぎないよう、意図的に低い声を出すのもポイントです。

弔辞の封筒を正しく選んで、故人やご遺族に失礼なく気持ちを伝えましょう

この記事のまとめ

  • 弔辞とは、故人を送るために読まれる最後のお別れの言葉であり、故人との関係が深い人が読む
  • 弔辞を入れる封筒には、一重で白無地の封筒を選ぶ
  • 便箋に弔辞を書いても問題ないが、形式を重んじる葬儀では奉書紙を使用する
  • 弔辞の封筒への入れ方は、使用した紙の種類によって異なる
  • 弔辞には故人とのエピソードや思い出などを書き、3分〜5分ほどの長さにまとめる
  • 忌み言葉や重ね言葉、句読点などを使わないよう注意が必要

弔辞を書くことになった場合、本文だけでなく封筒にも注意を払う必要があります。読み終わった弔辞は封筒に入れてご遺族に渡すため、失礼のないようにしっかりとマナーを押さえておきましょう。本記事で紹介した封筒の表書きの書き方や紙の入れ方などを押さえておき、お悔やみの気持ちを伝えてください。

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