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葬儀のあと

喪中の初詣はダメなの?神社とお寺での違いや期間などについて紹介

喪中の初詣はダメなの?神社とお寺での違いや期間などについて紹介

喪中の期間中にお正月を迎える際、初詣に行ってよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。本記事では、喪中の初詣はダメなのか、神社とお寺で違いはあるのかなどを解説します。また、喪中の初詣の際に注意すべきことも紹介しているため参考にしてください。

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喪中とは

仏壇

ここでは喪中の意味や期間、忌中との違いについて解説します。

喪中の意味

喪中とは、身内が亡くなった際に遺族や親族が、故人を偲んで喪に服す期間のことです。一定期間旅行などに出かけず祝い事を避けたりしながら、故人の冥福を祈ります。

喪中と忌中との違い

忌中とは、故人が亡くなってから四十九日を迎えるまでの期間のことです。神道では五十日祭を迎えるまでの50日間とされています。

仏教では、人は亡くなった後に冥土(めいど)と呼ばれる世界を旅して、四十九日目に来世への判決が下されるとされており、判決が下されるまでの間、遺族や親族は外出を控えるべきとされています。四十九日を終えるのを「忌明け(きあけ)」と言い、法要を行うことが多いです。

神道では亡くなった人は家を守る守護神になると言われており、五十日祭を終えると守護神として自宅の神棚に迎え入れ忌明けとなります。忌中はもともと神道の考え方でしたが、時代とともに神道と仏教の概念が一つになり、神仏習合の名残として受け継がれています。

喪中の期間はいつまで?

喪中は故人の近親者が喪に服す期間のことを指しますが、故人との関係によって一般的な期間が異なります。両親・配偶者の場合は12か月〜13か月、祖父母や兄弟姉妹の場合は3か月〜6か月というように、故人との関係によって異なります。

喪中の期間

  • 両親・配偶者:12か月~13か月
  • 祖父母・兄弟姉妹:3か月~6か月
  • 祖祖父母・叔父叔母・伯父伯母:なし

明治7年に制定された太政官布告では、喪中と忌中の期間が細かく定められていました。忌中は自宅に謹慎する期間のことで、喪中は喪服を着用する期間のことです。現在では法令が撤廃されていますが、上記のように太政官布告の喪中の期間が一般的な目安とされています。

喪中の初詣はダメなの?

女性

ここでは、お正月が喪中の期間にあたる場合の初詣について解説します。

初詣とは

そもそも初詣とは、年の初めに神社仏閣に参拝し、旧年の感謝を捧げるとともに、一年の無病息災や平安無事を祈ることです。

初詣の起源は、平安時代から伝わった「年籠り(としごもり)」という慣習だとされています。年籠りとは、家長(かちょう)と呼ばれる家の代表者が、大晦日の夕方から元旦にかけて氏神様がいる神社に籠って、新年の安全や豊作を夜通し祈るものでした。

この年籠りが大晦日の「除夜詣」と元旦の「元旦詣」に分かれ、現代の初詣になったとされています。

神社の場合

神道では、お正月の初詣の期間が忌中と重なる場合は、神社に初詣に行くのは避けるべきだとされています。神道では人が亡くなってから忌中の期間を穢れとしているためです。

神道における忌中は五十日祭までとされており、この50日間は、血のつながりの濃さに関係なく外出やお祝い事を控えなければならないため、初詣は控えましょう。

忌中の期間は故人との関係によって異なるため注意が必要です。配偶者・父母・子供は50日、祖父母・義父母・兄弟姉妹・孫は30日、租祖父母・租孫・叔父叔母・伯父伯母・甥姪・子供の配偶者は10日とされています。

ただし、喪中であっても忌中を過ぎている場合は、神社へ初詣に参拝して構いません。

お寺の場合

仏教でも神道の考えである忌中という期間がありますが、亡くなった人を穢れたものとする考えはありません。そのため、忌中か喪中かに関わらずお寺に初詣に行くことは問題ないとされています。

仏教では、初詣をすることによって、故人やご先祖に対し、新年の挨拶をする機会と捉えているのです。

喪中・忌中の初詣で注意すべき行動

おみくじ

ここからは、喪中・忌中の初詣の際に注意すべき行動を紹介します。神社に行くのか、お寺にお参りに行くのかによって、喪中・忌中の初詣の注意点が異なるため、確認しておいてください。

おみくじ

喪中・忌中の初詣の際におみくじを引いてよいかどうかは、参拝先が神社かお寺かによって異なります。

神社の場合、忌中の期間は遺族も穢れているとされており、神様に触れるのを禁じられているため、神社に入れずおみくじも引けません。

ただし、忌中を過ぎた喪中の期間では、神社に初詣に行けるようになるため、おみくじを引くことは可能です。

お寺の場合は喪中か忌中かに関わらず、初詣にいってもよいとされているため、おみくじを引いても問題ないとされています。

厄払い

喪中または忌中であっても、お寺であれば初詣に行けるため、その際に厄払いをしてもらえます。

神社の場合は、おみくじと同様に忌中の期間は境内に入れず初詣も行けないため、厄払いはできません。忌中を過ぎていれば、喪中期間であっても初詣に行くことができるため、厄払いが可能になります。

お焚き上げ

お焚き上げは、忌中期間の場合は避けた方がよいとされています。喪中であっても忌中を過ぎていれば、神社もお寺もどちらも初詣に行けるようになるため、お焚き上げをしてもらうことは可能です。

そのため、忌中期間にどうしてもお焚き上げをする必要がある場合は、忌中にあたらない親族にお願いし、お焚き上げを行ってもらうようにしてください。

また、近年ではお焚き上げを郵送で対応している神社もあるため、必要であれば近隣の神社が対応しているかどうか確認しておくとよいでしょう。

新しいお札

新しいお札は、お寺であれば喪中でも忌中でも初詣に行けるため、その際にお札をいただいても問題ないとされています。

神社の場合は忌中期間に初詣に行けないため、新しいお札もいただけません。ただし、忌中期間を過ぎれば、喪中の間でも神社に初詣に行けるため、新しいお札をもらうことができます。

喪中に気をつけたい初詣以外の年末年始の行動

おせち

喪中に気をつけておきたい年末年始の行動があります。以下に気をつけたいことの例を挙げていますので、喪中にあたる方は注意してください。

新年の挨拶

喪中の際は新年の挨拶を自ら行うのは避けてください。新年の挨拶とは「あけましておめでとうございます」といったお祝いの言葉を指します。

ただし、他の人から挨拶を受けることは問題ありません。その場合は、こちらからおめでとうという言葉を使わずに「今年もよろしくお願いします」といった言葉を伝えるのがよいでしょう。

正月飾り

鏡餅や門松などの正月飾りも、喪中の際に飾るのは避けることとされています。正月飾りも祝い事に分類されるためです。喪中期間を終えるまでは派手な行動を取らず、なるべく控えめに過ごすようにしましょう。

年賀状を送る

年賀状も新年を祝う挨拶をする行為であるため、喪中の際は送らないのが一般的です。

ただし、正月が喪中期間にあたる場合は、正月を迎える前の年末に、喪中はがきを出すようにしてください。お世話になっている方々に何も連絡がなく年賀状が届かないと、失礼にあたってしまうため、事前に喪中はがきを送り、年賀状の送付を控えることを伝えておきましょう。

また、喪中はがきが間に合わず年賀状が送られてくる場合もありますが、受け取る分には問題ありません。喪中に年賀状をいただいた場合は、寒中見舞いを送るとよいでしょう。

おせち料理を食べる

喪中の期間はお祝いの料理であるおせち料理を控えるという考えもあります。

ただし、おせち料理は家庭内で食べるものであるため、それぞれの家庭で考え方が異なります。そのため、地域や家庭の慣習によっては、おせち料理を食べても構わないとされている場合もあります。

喪中・忌中の初詣は宗教や慣習に倣って行いましょう

お参り

この記事のまとめ

  • 喪中とは、身内が亡くなった際に遺族や親族が、故人を偲んで喪に服す期間
  • 喪中でも忌中でもお寺に初詣に行くことは可能
  • 神社は忌中を過ぎていれば、喪中でも初詣に行くことが可能
  • お寺の場合、おみくじ・厄払いも、喪中の初詣で行うことは可能
  • 喪中期間は、新年の挨拶・正月飾り・年賀状を控える
  • おせち料理は基本的に控えた方がよいが、家庭によって考え方は異なる

喪中の初詣は、お寺か神社のどちらにお参りに行くのか、または忌中期間か否かによっても注意すべきことが異なります。お寺の場合は喪中期間であっても通常通り初詣でお参りすることは可能です。神社の場合は、忌中期間は初詣に行けないため、おみくじやお焚き上げは忌中を過ぎてから行うようにしましょう。

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