【動画解説】初七日法要に香典は必要?金額の相場や渡し方、香典袋の書き方を徹底解説
初七日法要に香典が必要かどうかをご存知ですか?初七日法要は葬儀や他の法要と比べると参列の機会が少なく、香典の有無や金額相場で悩む方は少なくありません。故人との関係や年齢別の金額相場、繰り上げ法要の場合の対応、袱紗を使った渡し方や香典袋の書き方の一連を動画も交えて分かりやすく解説します。
香典に関する気を付けたいポイントについては、東京博善の公式YouTubeチャンネルの動画でもわかりやすく解説しています。お金の入れ方や注意点、表書きや中袋の書き方、渡し方など幅広く紹介しています。
この記事で分かること
- 故人との関係や年齢に応じた香典の金額相場
- 香典袋の選び方や書き方など、準備段階で気を付けたいポイント
- 袱紗(ふくさ)を使った当日の失礼のない渡し方
「ひとたび」は、東京都内で6つの総合斎場を運営する東京博善(創業100年超)がお届けするお役立ちコラムです。現場を知り尽くした専門スタッフが、葬儀・法要・終活の疑問に分かりやすくお答えします。
初七日法要に香典は必要?
初七日法要に参列する際、ご遺族が香典を辞退されていない限り、香典を用意するのが一般的です。葬儀と初七日法要は日程が近いため、香典は一つにまとめればよいと考える方もいますが、香典を個別に準備するかどうかは、地域の慣習やご遺族の意向によって異なります。
ただし、ご遺族が香典返しの負担を考慮して辞退している場合は、無理に渡すことは避け、お悔やみの気持ちを伝えるお供え物などを用意するとよいでしょう。
最近では、葬儀と同日に初七日法要を行う繰り上げ法要も増えています。この場合でも香典を2種類用意するのは丁寧な選択肢の一つですが、地域の慣習や周囲との兼ね合いで調整することも多いため、事前の確認をおすすめします。
初七日法要とは
初七日法要(しょなのかほうよう・しょなぬかほうよう)とは、故人が亡くなった日から数えて7日目に行う法要のことです。
浄土真宗以外の仏教では、亡くなってから49日までは故人の魂が現世にあり、7日ごとに魂が極楽浄土に向かえるかどうかという審判が、仏様によって下されると考えられています。
審判にあたって、故人が極楽浄土に行けるように遺族が中心となって行うのが初七日法要や四十九日法要などの中陰法要です。中でも初七日は、故人が三途の川をどのように渡れるのかが決まる日とされています。
初七日法要では、僧侶による読経や参列者による焼香、精進落としが行われます。参列するのは遺族や親族が一般的ですが、ご遺族から案内があった場合には故人と親しい関係にある友人などが参列することもあります。
初七日法要に参列する場合は香典を用意する
初七日法要に参列する場合は、香典を用意するのが一般的です。葬儀の日と初七日法要を行う日は近いですが、香典はそれぞれ別で用意します。
しかし、ご遺族が初七日法要の香典を辞退している場合は、香典を用意する必要はありません。香典返しの手間を省くために辞退している可能性もあるため、無理に渡さないようにしましょう。
それでもお悔やみの気持ちを伝えたい場合には、お供え物などを用意するのも一つの手です。
繰り上げ法要を行った場合も香典を2種類用意する
初七日法要は通常、故人が亡くなってから7日後に行うものですが、近年は葬儀と火葬のあとに同会場で営む「繰り上げ初七日法要」が一般的です。告別式の後や式中に組み込まれる場合でも、香典は葬儀用と法要用でそれぞれ個別に準備するのが丁寧な対応といえます。
ただし、葬儀と一緒に行う際には、法要の香典を相場の半額程度に調整したり、お供え物で代えたりする慣習も見られます。地域のしきたりや親族間での取り決めによって判断が分かれることも多いため、迷ったときは事前に周囲へ相談しておくと安心です。ご遺族に失礼のないよう、状況にあわせた柔軟な準備を心がけましょう。
初七日法要で渡す香典の金額相場
初七日法要で渡す香典の金額は、故人との関係や自分の年齢によっても変わります。金額はいくら包んだら良いか分からない場合は、以下の相場を参考にしてください。また、初七日法要の香典の相場は地域によって異なることもあるため、あわせて周囲の人にも確認しておくと安心です。
関係別の金額相場
初七日法要における関係別の香典の金額相場は以下の通りです。
関係別の金額相場
- 故人が親の場合…1万円~5万円
- 故人が兄弟・姉妹の場合…1万円~3万円
- 故人が祖父母の場合…1万円~3万円
- 故人がそのほか親族の場合…5千円~3万円
- 故人が友人・知人の場合…3千円~1万円
上記は葬儀と別日に初七日法要を行ったときの相場となっています。葬儀と同日に行う繰り上げ初七日法要の場合には、葬儀の香典として包んだ金額の半額程度を包むとよいでしょう。
また、金額が偶数の場合、割り切れてしまうことから「縁が切れる」ことを連想させてしまうため縁起が悪いと考えられています。1万円や3万円など、相場の範囲内で奇数になるよう包みましょう。
年齢別の金額相場
初七日法要における自分の年齢別の香典の金額相場は以下の通りです。
年齢別の金額相場
- 【故人が親】
- 20代の場合…1万円~3万円
- 30~40代の場合…1万円~5万円
- 50代以降の場合…5万円ほど
- 【故人が兄弟・祖父母】
- 20代の場合…1万円
- 30~40代の場合…1万円~3万円
- 50代以降の場合…3万円ほど
- 【故人が友人・知人】
- 20代の場合…3千円~1万円
- 30~40代の場合…5千円~1万円
- 50代以降の場合…1万円ほど
上記の場合も、偶数は縁起が悪いとされているため奇数の金額を香典として包むことが大切です。
初七日法要における香典の渡し方
初七日法要の香典は、お通夜や葬儀などと同じくご遺族に渡します。ご遺族を不快な思いにさせないよう、香典を渡す際は以下の点に気をつけましょう。
受付でお悔やみの言葉を述べながら渡す
初七日法要の香典を渡すタイミングは、斎場の受付で記帳をする際です。無言で香典を差し出すのではなく、受付係の方に「御霊前にお供えください」や「謹んでお悔やみ申し上げます」などとお悔やみの言葉を述べながら渡しましょう。
繰り上げ初七日法要など、葬儀と同じ日に初七日法要を行う際には、葬儀の受付の際に初七日法要の香典も一緒に渡すのが一般的です。
不安な場合には、葬儀の受付で「繰り上げ初七日法要の香典も持参しているのですが、いつお渡しすればよいでしょうか」と直接尋ねてもよいでしょう。
袱紗に乗せて渡す
香典は、そのままの状態ではなく袱紗(ふくさ)に包んで斎場に持参します。受付でお渡しする際には袱紗から取り出して香典を上に乗せ、受付係の方に表書きが読める向きになるように渡しましょう。
初七日法要の場合、袱紗はグレーや紺、紫など不祝儀用のものを用意します。中でも紫の袱紗は弔事と慶事の両方に使えるため便利です。中には最初から香典を包むポケットが設けられている袱紗もあります。包み方は以下で解説します。
香典を袱紗に包む手順
- 袱紗がひし形になるよう開き、中央やや右に香典を置く
- 袱紗を右、下、上、左の順にたたんで香典を包む
初七日法要における香典のお札の入れ方
初七日法要で香典を用意する場合は、お札の入れ方に注意する必要があります。故人を想う気持ちがご遺族に伝わるよう、以下のことに気をつけて香典を包みましょう。
お札の向きを揃える
初七日法要の香典では、お札が複数枚ある場合はお札の向きを揃えた状態で包むのが正しい入れ方です。急いで香典を用意した場合などにはお札の向きを確認するのを忘れてしまうこともありますが、必ず確認しましょう。
肖像画を裏向きにする
初七日法要は不祝儀にあたるため、お札の肖像画側を裏向きにし、肖像画が下にくるようにして包むのが一般的です。結婚式など慶事のご祝儀とは入れ方が異なるため、注意しましょう。
新札の場合は折り目をつける
初七日法要の香典では、葬儀などの香典と同様に新札ではなく古札を包むのが一般的です。新札しかない場合には、一度折り目をつけてから包むようにしましょう。
古札といっても、汚れや損傷が目立つお札は香典に適していません。故人を偲ぶ気持ちとして渡すのにふさわしい状態のお札を用意することが大切です。
中袋がない場合は香典袋に直接お札を入れる
初七日法要の香典に水引が印刷された香典袋を使う場合などには、中袋がないこともあります。その場合は、香典袋に直接お札を入れて構いません。
自分で中袋を用意してしまうと二重封筒になってしまい、「不幸が重なる」ことを連想させるため失礼にあたります。
初七日法要における香典の書き方
ここからは、初七日法要における香典の書き方を解説します。一般的にお通夜や葬儀の香典袋の書き方と大きな違いはありませんが、不安な方は以下を参考にしてください。
外袋の書き方:「御霊前」が一般的
外袋の表面には上部中央に表書きとして「御霊前」や「御香典」などを書きます。
御霊前は、浄土真宗を除いて四十九日まで使える表書きのため、初七日法要の香典にも使えます。浄土真宗の場合は、御仏前を使うとよいでしょう。また御香典はどの仏教宗派でも使えるため、迷ったときの表書きとしておすすめです。
表面の下部中央には自身の名前をフルネームで書きます。表書きとの間に水引のスペースを空け、縦一列になるよう書きましょう。外袋は薄墨の筆ペンを使って書きましょう。
中袋の書き方
中袋の表面には中央上部に「金参萬圓也」などと包んだ金額を書きます。このとき、旧字の漢数字を使って書くよう注意が必要です。最初に「金」、最後に「也」の文字も忘れずに書きましょう。
裏面には、左下に郵便番号と住所、さらにその左下に名前をフルネームで記載します。郵便番号や住所の番地などは漢数字で書きましょう。このときの漢数字は、金額を記載するときと違い旧漢字では書きません。
中袋はサインペンを使って書いても構いません。ご遺族が読みやすいように丁寧な字で書きましょう。
中袋なしの場合の書き方
中袋がない香典袋を用意した場合は、表面の中央上部に「御霊前」や「御香典」、「御仏前(浄土真宗と曹洞宗の場合)」の表書きを記載し、中央下部に名前をフルネームで記載します。裏面には左下に郵便番号、住所、氏名を書き、その左側に包んだ金額(旧字の漢数字)を縦書きで記載するのが一般的です。
複数人で香典を出す場合の名前の書き方
初七日の香典を連名で用意する場合、名前の書き方にはいくつかポイントがあります。
夫婦で参列する場合は、世帯主の名前を中央に書き、その左側に配偶者の名前のみを添えるか、世帯主の名前だけで出すのが一般的です。
友人や職場の同僚など複数人の連名で出す場合は、3名までであれば右側から目上の方の順に全員の名前を外袋の中央に縦書きで記載します。
4名以上になる場合は「〇〇一同」と記載し、全員の名前や住所、包んだ金額を別紙にまとめて香典袋に同封するようにしましょう。
包む金額にあわせた香典袋の選び方
香典袋は、中に包む金額に合わせて形式を選ぶことが大切です。
水引が印刷されたシンプルなものから、実際の水引が付いたものまでさまざまな種類があります。
ここでは、参列する際の気を付けたいポイントとして知っておきたい香典袋を選ぶ際の基準について解説します。
金額に応じて適切な香典袋を選ぶ
3千円〜5千円程度の金額を包む場合は、水引が印刷されているタイプの香典袋を選ぶのが一般的です。一方で、1万円以上の金額を包む場合には、印刷ではなく実際の水引が付いた香典袋を使用します。
また、水引の色は全国的には黒白のものが広く使われていますが、関西地方など一部の地域では黄白の水引が用いられることもあります。
地域の慣習によって適した香典袋が異なる場合があるため、迷った際は事前に親戚や周囲の方に確認しておくと安心です。
初七日の香典に対する香典返しの準備
初七日法要で香典をいただいたご遺族は、お悔やみの気持ちに対するお礼として、参列者に対して香典返しを用意する必要があります。
ここでは、初七日法要における香典返しの相場や、ふさわしい品物の選び方について解説します。
いただいた金額の半額から3分の1程度をお返しする
初七日法要の香典返しは、いただいた金額の半額から3分の1程度の品物を用意するのが相場です。品物はお茶やお菓子、洗剤などのあとに残らない消えものを選ぶのが一般的です。
ただし、葬儀の際に渡した香典返しとまったく同じ品物を、初七日の香典返しとして渡すのは避けるようにしましょう。
葬儀と同日に初七日法要を行う場合などで準備が間に合わないときは、四十九日法要などの機会にあらためてお渡ししても問題ありません。
初七日法要に香典が不要な場合
初七日法要では、ご遺族から香典を辞退する旨の連絡があった場合には、無理に用意する必要はありません。近年は、ご遺族が参列者の金銭的負担や香典返しの手間を考慮し、あらかじめ辞退を申し出ることが増えています。その場合は、ご遺族の意向を尊重することが大切です。
また、すでに葬儀の際に初七日法要分の香典をあわせて渡している場合も、重ねて用意する必要はありません。地域や親族間の慣習によっては、葬儀の香典に法要分を含めるという取り決めがあることも多いため、事前に周囲へ相談しておくと安心です。香典を辞退されたものの、お悔やみの気持ちを表したいときは、数千円程度の供物や供花を送る方法もあります。
初七日の香典に関するよくある質問(FAQ)
初七日の香典に関するよくある疑問について、お答えします。
Q.家族葬の後、家族だけで初七日法要を行う場合は香典は必要ですか?
家族のみで初七日法要を執り行う場合でも、香典を用意することが一般的とされています。家族葬は身内のみで行う形式ですが、法要もその延長として身内だけで済ませる場合でも、地域によっては香典を用意する慣習があるためです。
そのため、「お供え物だけでも準備したい」という考えがある場合や、地域の慣習で包むことが決まっている場合もあります。
迷ったときは、施主や喪主を務める家族や親族に相談し、足並みを揃えておくのがよいでしょう。基本的には、形にとらわれず故人を偲ぶ気持ちを大切にすることが何よりの供養になります。
Q.葬儀と初七日法要に参列しない場合、いつ香典を送るのが適切ですか?
A.葬儀や初七日法要に事情で参列しない場合は、葬儀から初七日までの間に香典が届くよう手配するのが一般的です。
具体的には、葬儀後から数日以内、遅くとも亡くなってから7日目である初七日の当日までに届くように送ります。あまりに早く送りすぎるとご遺族を驚かせてしまうため、葬儀が終わって落ち着かれたタイミングを見計らうのがよいでしょう。
配送には現金書留を利用し、お悔やみの手紙を添えて郵送します。もし初七日までに間に合わない場合は、四十九日法要までに届くように手配しても失礼にはあたりません。ご遺族の負担にならない時期を選び、哀悼の意を伝えることが大切です。
初七日法要に参列する際には香典を用意するのが一般的
この記事のまとめ
- 初七日法要は、故人が亡くなってから7日目に行われる法要のこと
- 初七日法要に参列する場合、ご遺族が辞退していない限り香典を用意する
- 繰り上げ初七日法要の場合も、葬儀用とは別に初七日法要の香典を用意する
- 初七日法要の香典の金額相場は故人との関係や自分の年齢によって異なる
- 香典は袱紗に包んで持参し、受付でお悔やみの言葉を述べながら渡す
- 香典には古札を用意し、肖像画側が裏向きかつ下向きになるように入れる
- 初七日法要の香典袋の書き方はお通夜や葬儀の香典袋の書き方と同じ
初七日法要に参列する場合は、ご遺族が辞退していない限り香典を用意するのが一般的です。香典の金額が分からないときには、故人との関係や自分の年齢に合わせて包む額を決めましょう。金額だけでなくお札の入れ方や香典袋の書き方、渡し方にも注意することで、故人を想う気持ちがご遺族に伝わります。
2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。