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葬儀を知る

死亡通知のはがきとは?送るタイミングや文例、喪中はがきとの違いを解説

死亡通知のはがきとは?送るタイミングや文例、喪中はがきとの違いを解説

家族が亡くなった場合、喪主は死亡通知のはがきを出して周囲に伝える必要があります。しかし中には、死亡通知のはがきを送るタイミングや書き方が分からない方もいるでしょう。本記事では、死亡通知のはがきの書き方や送るタイミング、喪中はがきとの違いなどを紹介します。

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死亡通知のはがきとは

身内が亡くなったとき、死去したことを周囲に伝えるためにはがきを出します。ここでは、死亡通知のはがきとは何かを紹介します。

死去を伝えるはがきは「死亡通知状」

家族や親戚が死去した際に出すはがきは「死亡通知状」と呼ばれます。故人が生前親しくしていた人やお世話になっていた方々に故人の訃報を伝えるのと同時に、生前のご厚誼に対する感謝を伝えるものです。故人が亡くなってから葬儀までに送る場合もあれば、葬儀後に通知する場合もあります。また、死亡通知のはがきの差出人は、基本的に喪主となっています。

死亡通知と喪中はがきの違い

死亡通知のはがきに似ているものとして、喪中はがきが挙げられます。喪中はがきとは、身内に不幸があった際に、年賀状の代わりとして送る挨拶状のことです。

喪中は一般的に慶事を避けるべきとされているため、新年の喜びを伝える年賀状を出すのは避けなければなりません。一方、死亡通知のはがきは故人の訃報を伝えるために送ります。年賀状の代わりという意味はありません。

死亡通知のはがきに書く内容

死亡通知のはがきを初めて出す場合、何を書けばよいのか迷ってしまう方も多いでしょう。ここからは、死亡通知のはがきに書く内容を紹介します。

故人の氏名と喪主の続柄

死亡通知のはがきには、故人の氏名と差出人である喪主との間柄を書きます。例えば母が亡くなり、自身が喪主を務める場合は「母 〇〇」と書きましょう。父親が喪主を務める場合は、自分の名前を書く必要はありません。死亡通知のはがきを出す人と故人の姓が異なる場合や社葬を行う際は、故人の氏名はフルネームで記載してください。家族が喪主を務めるならば、下の名前のみの記入で問題ありません。

また、故人の名前の後には「儀」と記入するのを忘れないようにしましょう。「儀」とは「〇〇に関して」という意味です。

故人が亡くなった年齢と日

死亡通知のはがきには、故人が亡くなった年齢と日にちを書きましょう。死去した日については、年月日だけでなく死亡時刻まで書いても構いません。はっきりと明記したくない場合は、月日のみにしたり「〇日未明」と書いたりするのが望ましいです。また日にちや年齢などの数字は、算用数字ではなく漢数字を使用してください。

故人が亡くなった理由については、無理に言及する必要はありません。「療養中であった」「以前より入院していた」といった書き方をしてもよいでしょう。

葬儀に関すること

お通夜や葬儀に関することも、死亡通知のはがきに書くべき内容の一つです。葬儀の前に死亡通知のはがきを送る場合は、相手が会場にたどり着けるように場所や時間を明記しましょう。斎場の場所を記載する際は、施設の名前だけでなく最寄駅について言及すると親切です。時間については「午前〇時〜〇時」「午後〇時〜〇時」と記載しましょう。

お通夜や葬儀において香典やお供え物を辞退する場合は、死亡通知のはがきにもその旨を書いてください。ただし、はがきを葬儀後に送る場合は記載不要です。

生前お世話になったことへのお礼

死亡通知のはがきでは、生前故人がお世話になったことへの感謝を述べましょう。「〇〇では大変お世話になりました」のように、具体的なエピソードを添えても構いません。

連絡が遅れたことへのお詫び

葬儀後に死亡通知のはがきを送る場合は、訃報が遅れたことをお詫びする内容を書きましょう。

葬儀の案内を送っておらず参列してもらえなかった人には、なぜ訃報をすぐに知らせなかったのか理由を伝えてください。例えば「故人の希望により近親者のみで葬儀を執り行った」「遠方より足を運んでいただくのが忍びなかった」と記載するのが適切です。また、いつ葬儀を執り行ったのかも明記しておきましょう。

添書き

死亡通知のはがきには、添書きを書くこともあります。添書きとは、はがきの余白部分に書く一言のことです。添書きをする場合は、故人との思い出や相手への感謝の気持ちを記載するとよいでしょう。

発信年月

最後に、死亡通知のはがきをいつ出したか記載してください。記載するのは死亡通知のはがきを書いた日ではなく、通知状を出す年月です。間違わないよう注意しましょう。

死亡通知はがきの書き方

ここからは、死亡通知のはがきの書き方を紹介します。死亡通知のはがきの書き方にはさまざまなしきたりがあるため、しっかりと目を通しておいてください。

薄墨を使って書く

死亡通知のはがきは、薄墨を使って書くのが一般的な方法です。薄墨には「涙で墨が薄くなった」という意味があり、主に弔事の挨拶状で使用されます。死亡通知のはがき印刷する場合は、インクの濃さに注意しましょう。

時候の挨拶は不要

死亡通知のはがきには、時候の挨拶は書きません。死亡通知のはがきをはじめ弔事の挨拶状は、すぐに本題に入るのが一般的とされています。時候の挨拶は書かず、すぐに故人が亡くなった事を知らせる本文を記載しましょう。

「逝去」は使用しない

死亡通知のはがきを書く際は「逝去」という言葉を使わないよう、注意が必要です。逝去には尊敬の意味があるため、身内が亡くなったことを知らせる死亡通知のはがきには使用できません。「他界」「死去」「永眠」「旅立ちました」などの表現方法を使用しましょう。

句読点は使わない

死亡通知のはがきでは、句読点を使いません。句読点は文章を切る役割を持っていることから「句読点を使うと故人との縁が切れる」と連想させるためです。「、」や「。」などの句読点は使用せず、文章の区切りにはスペースを入れて対応しましょう。

宗教宗派を記載する

死亡通知のはがきには、葬儀の宗教宗派を記載しましょう。仏式や神式などによって葬儀の形式や香典の表書きは大きく異なります。はがきを受け取った方が事前に参列方法を調べられるよう、宗教や宗派については明確に言及しておきましょう。

死亡通知のはがきを送るタイミング

ここからは、死亡通知のはがきはいつ送ればよいのかを紹介します。死亡通知のはがきを出すタイミングは、大きく2つに分けられます。

故人の死去後すぐに送る

死亡通知のはがきを送るタイミングの一つは、故人の死去直後です。死亡通知のはがきには、故人の訃報だけでなく葬儀参列の依頼をする役割もあります。葬儀の日程が決まったら、速やかに送付しましょう。

葬儀の日程が差し迫り、遠方の人にはがきが届く前に葬儀が執り行われてしまう可能性がある場合は、電話やメール、LINEなど、日ごろ連絡を取っている方法で訃報を知らせるとよいでしょう。

葬儀後に送る

死亡通知のはがきを葬儀後に送る場合もあります。近年、故人や家族の希望により葬儀を近親者のみで執り行うことが増えています。この場合、葬儀が終わった後に死亡通知のはがきを出すのが一般的です。

葬儀後に死去を伝えるならば、初七日を目安に死亡通知のはがきを手配するとよいでしょう。訃報を伝えるのが遅くなりすぎると相手に失礼となります。速やかに手配するのが適切な方法です。

死亡通知のはがきの文例

死亡通知のはがきの文面は、はがきをいつ出すかによって異なります。ここからは、死亡通知のはがきの具体的な文面を紹介します。

葬儀前に送る場合の文例

葬儀前に死亡通知のはがきを送る場合は、お通夜や葬儀の案内を書きます。式が始まる時刻や場所、宗教についてきちんと記載しましょう。その他、故人がお世話になったことへの感謝も伝えます。

葬儀前に送る場合の文面

父〇〇儀 〇月〇日 癌のため〇歳にて永眠いたしました
ここに生前のご厚情に深く感謝を申し上げ 謹んでご通知いたします
なお 葬儀ならびに告別式は 仏式により〇〇会場において左記の通り執り行います

一.葬儀 〇月〇日 午前〇時〜〇時
一.告別式 〇月〇日 午後〇時〜〇時
一.場所 〇県〇市 〇-〇(会場名)

令和〇年〇月〇日
喪主 〇〇
外 親戚一同

香典辞退の場合の文面

父 ○○ 儀 かねてより病気療養中のところ
去る〇月〇日 〇〇歳にて永眠いたしました
ここに生前のご厚誼に感謝し ご通知申し上げます
なお 通夜・葬儀は 仏式にて次のとおり執り行います
故 ○○○○ 儀 通夜・葬儀告別式
通夜式   ○月○日 午後○時より
葬儀告別式 ○月○日 午前○時より
場所    〇〇〇斎場
東京都新宿区〇〇
電話番号 〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
なお 誠に勝手ながら お香典ご供花ご供物の儀等は故人の遺志により謹んでご辞退申し上げます
令和〇年〇月〇日
〒 東京都新宿区〇〇
喪主   〇〇〇〇〇
電話番号 〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇

葬儀後に送る場合の文例

葬儀後に死亡通知のはがきを送る場合、葬儀を終えたことの報告と葬儀の日付、連絡が遅れたことへのお詫びを記載します。

葬儀後に送る場合の文面

母〇〇儀 〇月〇日 かねてより闘病しておりましたが 薬石効なく〇歳にて急逝いたしました
故人の遺志に伴い 葬儀は〇月〇日に近親者のみで執り行いました
早速ご連絡させていただくべき処でございましたが ご通知が遅れたことをお詫び申し上げます
ここに生前のご厚誼に深く感謝し 遅ればせながら謹んでご通知申し上げます
令和〇年〇月〇日
喪主 〇〇
外 親戚一同

死亡通知のはがきは、内容や書き方に注意して速やかに手配しましょう

この記事のまとめ

  • 死亡通知のはがきは「死亡通知状」と呼ばれ、故人の訃報を知らせるために送る
  • 死亡通知のはがきには、故人の氏名と喪主の続柄、故人が亡くなった年齢と日、生前お世話になったことへのお礼、連絡が遅れたことへのお詫びなどを書く
  • 死亡通知のはがきの書き方には、薄墨を使う、時候の挨拶はしない、句読点は使わないなどのしきたりがある
  • 「逝去」は尊敬語のため、身内の訃報を知らせる際は使わない
  • 死亡通知のはがきは、故人の死去直後か葬儀後に送る
  • 死亡通知のはがきの文面は、送付するタイミングによって異なる

身内が亡くなった際は、訃報を知らせるために死亡通知のはがきを出します。書く内容や書き方にはいくつか守るべき点があるため、事前に確認しておくのが安心です。本記事で紹介した方法やしきたりを参考にして、速やかに死亡通知を手配しましょう。 

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