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香典を辞退する時・された時のマナーを解説!失礼のない伝え方や対応方法を紹介

香典を辞退する時・された時のマナーを解説!失礼のない伝え方や対応方法を紹介

香典を辞退する時・辞退された時、どうすべきか知っていますか?葬儀では香典を受け取るもしくはお渡しするのが基本ですが、事情があって香典を辞退する場合もあります。本記事では、遺族側として香典を辞退するときと参列者として香典を辞退された際のマナーを解説していきます。香典辞退の伝え方と合わせて参考にしてみてください。

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香典を辞退するのは問題ない?

結論から言うと、香典を辞退することは問題ではありません。事情があって、香典を辞退する方は多くいます。参列者に対して失礼にならないよう、香典を辞退する伝え方や香典を辞退した際の対応を押さえておくことが大切です。

香典を辞退する理由

ここからは、遺族側が香典を辞退する理由について解説していきます。

葬儀の規模が小さいため

香典を辞退する理由として、葬儀の規模が小さいということが挙げられます。近年、「お通夜を行わず葬儀を1日にしたい」「関係者のみで葬儀を行いたい」などの理由により、規模の小さい葬儀を執り行う遺族が増えてきています。故人の知人や友人などを招待しない規模の小さい家族葬では、香典を辞退することが多いです。

ただし、葬儀の規模が小さいからといって「必ず香典を辞退しなくてはならない」という訳ではありません。家族や親族と相談しながら、香典を受け取るのか辞退するのかを検討しましょう。

香典返しの負担を減らしたい

香典返しの負担を減らしたいというのも、香典を辞退する理由の一つです。参列者から香典を受け取った場合、遺族は参列者全員の香典返しを準備する必要があります。香典返しは葬儀が終わってから1ヶ月以内に送るのが基本であるため、葬儀後も香典返しの準備で忙しくなります。

参列者が多くなればなるほど香典返しを準備する負担は大きくなるため、負担を軽減するために葬儀での香典の受け取りを辞退する場合も多いです。

参列者の負担を軽減したい

参列者の金銭的な負担を軽減するために、香典を辞退する場合もあります。故人との関係性や参列者の年代によって香典として包む金額は変動しますが、少なくとも5千円ほどはかかります。また、故人との縁が深い人や年齢が高い人の場合は、香典の金額が3〜5万円ほどになることもあります。

遠方から葬儀に参列してもらう場合は葬儀場への交通費もかかるため、香典に包むお金と合わせ10万円近い出費になることもあるでしょう。このような金銭的な負担に配慮し、香典の受け取りを断る場合があります。

香典を辞退する際のマナー

香典の辞退を検討している場合は、以下で紹介する香典辞退のマナーを確認してみてください。

葬儀前に香典辞退の旨を伝えておく

香典を辞退する場合、葬儀前に香典を遠慮する旨を参列者に伝えるのが望ましいです。前もって香典の受け取りを辞退することを伝えていないと、参列者は香典のために現金を下ろしたり封筒を用意したりなどの手間をかけて葬儀に参列することになります。そのため、葬儀前に電話やメール、案内状などで香典を遠慮することを伝えておくとよいでしょう。

お供え物や供花の受け取りも遠慮したい場合は、香典辞退と同じタイミングで伝えます。

やむを得ない場合は葬儀当日に伝えてもよい

葬儀前に香典辞退の連絡をする時間がなかったり、急遽香典を辞退することが決まったりすることもあるでしょう。この場合、葬儀当日に香典を遠慮する旨を伝えても問題ありません。葬儀場に設置している受付やロビーなど、参列者の目に入りやすい場所に「香典を辞退する」という内容を書いた案内板を立てておきましょう。

また、芳名帳に氏名を記帳してもらう際、受付係に口頭で香典辞退の旨を伝えてもらうのもおすすめです。この際、「誠に勝手ではありますが、故人の遺志によって香典は遠慮させていただきます。お気持ちのみありがたく頂戴いたします」といった言葉が適切です。

香典辞退の旨を葬儀社に伝える

香典を辞退することが決まったら、香典辞退の旨を葬儀社のスタッフにも伝えておきましょう。

お通夜や葬儀に参列できない方から、葬儀場に香典が郵送されてくることもあります。香典辞退の意向を葬儀社に伝えていないと、スタッフが誤って香典を受け取ってしまう可能性があるためです。トラブルを避けるためにもお通夜開始前に香典辞退の旨を伝えておきましょう。

香典を渡された場合は断る

前もって香典は不要だと伝えていても、お通夜や葬儀で香典を持参する人もいます。この場合、基本的には香典を断るのがマナーです。相手の弔意に感謝を伝えた上で、不快な思いをさせないような伝え方で断りましょう。

中には、香典をお断りしても「それでも受け取ってほしい」という場合があります。この場合は相手の想いを尊重し、例外的に香典を受け取るようにしましょう。他の参列者に配慮し、周囲から見えないように受け取るのがマナーです。

香典を辞退された際のマナー

ここからは、ご遺族に香典辞退を告げられたときの参列者のマナーについて解説していきます。

香典は渡さない

香典不要の旨を告げられた場合、無理に香典を渡さないのがマナーです。香典辞退を告げられているにも関わらず香典を渡す行為は、ご遺族に迷惑をかけてしまう可能性があります。ご遺族や故人の考えを尊重し、香典は持参しないようにしましょう。

香典を辞退された場合の弔意の伝え方

香典を辞退された場合でも、他の方法で弔意を伝えることが可能です。ここからは、香典を辞退された場合の弔意の伝え方を紹介します。

供花を送る

香典辞退の旨が告げられている場合、供花を送って弔意を示すことが可能です。供花とは、故人の魂を供養するために祭壇に飾られる花のことです。供花には百合や菊といった種類の花を使うことが多いですが、胡蝶蘭やカーネーション、グラジオラスを使用する場合もあります。そのほか、故人が好きだった花を送ってもよいでしょう。

ただし、トゲのある花や毒のある花は供花には不適切とされているため、避けてください。籠やスタンド、アレンジメントなどさまざまな形があるため、予算に合わせて選びましょう。

お供え物を送る

お供え物を送って弔意を示すことも可能です。お供え物には、消え物や日持ちのする食品、故人が好きだったお菓子、果物などがよく選ばれます。ロウソクや線香など、仏事でよく使用する品物を送るのもおすすめです。

お悔やみの手紙を書く

香典を渡す代わりに弔意を伝える方法として、お悔やみの手紙を書く方法もおすすめです。お悔やみの手紙はお通夜や葬儀中ではなく、葬儀が終わってから1週間前後で届くように手配しましょう。

手紙には「重ねがさね」「たびたび」などの重ね言葉や、「再三」「迷う」といった言葉、数字の「4」と「9」などの忌み言葉は使わないように注意しましょう。また、お悔やみの手紙を書く際は、白の便箋を選ぶのが無難です。

必ずしも弔意を示す必要はない

香典を辞退されたからといって、必ずしも別の方法で弔意を示す必要はありません。「ご遺族や故人のために何かしなくては」と考える人もいますが、ご遺族と故人の気持ちを尊重して遠慮するべきところは遠慮しましょう。

香典を辞退する場合の文言

香典辞退を知らせる際は、言い方や伝え方に配慮する必要があります。ここからは、香典を辞退する際の文言を紹介します。

「ご香典は辞退させていただきます」

香典辞退の旨をどのように伝えるべきか迷ったら、「ご香典は辞退させていただきます」という言い方が適切です。香典は辞退するものの、供花やお供え物は受け取る場合に使える言い回しとなります。

「ご厚意は辞退申し上げます」

香典辞退の伝え方として「ご厚意は辞退申し上げます」という言い方もあります。これは、香典だけでなく供花やお供え物も辞退する時に使える言い回しです。

香典辞退に関するマナーを押さえておきましょう

この記事のまとめ

  • 香典を辞退してもマナー違反にはならない
  • 香典を辞退する理由として、遺族が小規模な式にしたい場合や香典返しの負担を減らしたい場合、参列者の金銭的な負担を減らしたい場合が挙げられる
  • 香典を辞退する場合は前もって香典辞退の旨を伝えておくのが基本だが、やむを得ない場合は葬儀当日に伝えてもよい
  • 参列者はご遺族が香典を辞退している場合は無理に渡さず、別の形で弔意を伝えるとよい
  • 香典以外に弔意を表すには、供花やお供え物を送ったり、お悔やみの手紙を書くとよい

家族葬などの小規模な式を行う場合や、香典返しの手間を省きたいといった理由から、香典を辞退することがあります。香典を辞退する際は前もって香典辞退の旨を伝えておき、葬儀当日も「香典は不要」と案内しましょう。また、香典が辞退されている葬儀に参列する場合は香典は持参せず、他の方法で弔意を示すとよいでしょう。 

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