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【ひとたび編集部が選ぶエンディング映画10選 05】最高の人生の見つけ方〜人生は思い切り楽しむもの〜

【ひとたび編集部が選ぶエンディング映画10選 05】最高の人生の見つけ方〜人生は思い切り楽しむもの〜

あなたは人生の最期をどのように過ごしたいですか?やりたいことをやって、過ごしたい人と過ごす。こんな終わり方が理想ではありませんか?ひとたびの「編集部が選ぶエンディング映画10選」では、エンディングを題材とした映画を紹介しています。今回紹介する映画が、人生の最期をどう迎えたいかをじっくり考えるきっかけになればと思います。

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第4回では「おくりびと」をご紹介しました。こちらもぜひ合わせてご一読ください。

第5回は2008年公開の「最高の人生の見つけ方」を紹介します。

アメリカでは初登場1位を記録し、日本でも吉永小百合、天海祐希のW主演でリメイク作が作られるほど人気のある作品です。日本では公開当時はさほどヒットすることもなく注目されなかった作品でしたが、15年たった今では人気作として愛され続けています。

主演は名優ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの二人。ジャック・ニコルソンは「シャイニング」「ディパーテッド」などに出演しており、アカデミー賞を3度受賞している俳優です。もう一人の主演であるモーガン・フリーマンは「セブン」「ダークナイト」などに出演している日本でも有名な名優です。

監督は「スタンド・バイ・ミー」「恋人たちの予感」など1990年前後に名作を多く排出してきたロブ・ライナーです。

 若手人気スターはおらず、キャストもスタッフもベテランの多い映画ですが、ベテランが作った映画ならではの安定感ある面白さは絶品です。それでは、早速紹介していきましょう。

あらすじ

※本記事にはネタバレ内容を含みます。あらかじめご了承の上、お読みください。

自動車修理工のカーター(モーガン・フリーマン)はある日突然末期がんであることを告げられました。病院に入院すると同室になったのは大富豪のエドワード(ジャック・ニコルソン)。彼は傲慢で嫌味な人間で、入院した病院の経営者でもありました。最初は馬が合わなかった二人ですが、お互いのことを話すうちに二人の友情は深まっていきます。

そして、エドワードが「棺桶リスト」と呼ぶ死ぬまでにやりたいことを書き記し、カーターを半ば強引に連れ出してリストを実行する旅に出掛けることとなります。

スカイダイビングや、憧れのマスタングの運転、ライオン狩り、インドのタージ・マハルや万里の長城への観光など、やりたいことを次々と実行していくエドワード。しかし、カーターは旅をする中で、愛する家族と一緒にいたいという気持ちが強くなり、帰国することにします。

帰国してまもなくカーターは倒れ、カーターの葬儀で深い感謝を述べたエドワードもすぐ後を追ってしまいます。そして物語の最後にエドワードの秘書であるトーマスが2人の遺灰をエベレストに埋葬し、2人の棺桶リストで最後に残っていた「荘厳な景色を見る」ことを達成して物語は幕を閉じます。

みどころ

人生とは「何をしたか」ではなく「誰といるか」

本作では末期がんの老人二人が主役であり、残りわずかの余生をどう生きるかという普遍的で重くなりがちなテーマを、笑いを散りばめながらコミカルに描いています。見終わったあとの「前向きに生きていこう」と思える後味の良さは、他の映画では味わえないものでしょう。

本作の主役二人は残り一年の命で、今まで我慢して出来なかったことを書き綴り、それを叶えていこうというのが今作の本筋です。ただ結果として何をしたかが大事ではなく、そのときに誰といたかが大事というメッセージが強く伝わってきます。

色々な経験を経た上で、カーターは愛する妻と一緒にいることを選択します。またエドワードも孤独な余生でしたが、カーターからアドバイスを受けて疎遠だった唯一の愛娘と和解しました。

カーターはやりたいことを諦め、家族のために大学を中退し40年以上仕事一筋で頑張ってきた人間です。その彼が色々とやりたかった事を叶えた結果、家族のそばにいたいという選択をしたのはとても印象的でした。何をするにしてもどこにいても愛する家族がいてこその人生、そういったカーターの死生観は多くの人の共感を得たでしょう。

エドワードも結婚が長続きせずに傲慢で孤独な大富豪でしたが、カーターから学び、今まで空白だった時間を償おうとする姿勢からもそのメッセージは伝わってきます。それまでの生き方も大事ですが、死を間近に迎えた時に自分を見つめ直し、最後に納得の行くように行動することも大事なのかもしれません。

やりたい事は残さない

映画のように世界を股にかける旅というのは、現実味がないという人がほとんどだとは思いますが、それでもできる限りやりたいことはやるべきだと考えさせられます。映画でも余命一年で周りから世界旅行は無茶だと心配されていましたが、それでも二人はリストの項目を実現していくことに生きがいを感じ、終りを迎える辛さよりも生きる楽しみを実感していました。

人生に終わりが近づいてきたからやりたいことリストを作ろうということではなく、今すぐにやりたいことリストを作成してみるのもよいかもしれません。やりたいことをしようとする事が生きがいに繋がり、それが人生をより豊かにするのではないでしょうか。

また「人生はたった一度きり」、したいことを思い切り出来るように今後の人生を考え直してもいいかもしれません。終わりを迎えたときに後悔のないように生きていこうという映画のメッセージを感じる事ができたのならば、あなたのやりたいことも少しずつ見えてくるでしょう。

何事にも年齢は関係ない

カーターの年齢は作品で語られていませんが、恐らく80歳前後の設定だと思います。エドワードも入院したのは80歳だと思います。やる気になればいつだって人はやれるということをこの映画からは学ぶことができます。それがたとえ80歳だとしてもまだまだ人生は楽しめるということが、二人の笑顔から伝わってきました。

一歩踏み出したい、けど踏み出せないという方も多くいることでしょう。今はまだ踏み出す勇気がないかもしれません。しかしそれは何歳だとしても構わないと映画で教えてくれます。何を始めるにしても年齢は関係なく、やる気が出た時はそのタイミングを逃さないようにするだけです。それがきっと人生をまた一つ豊かにしてくれる選択になるのだと思います。

まとめ

本作を鑑賞することで、自身の死生感を見つめ直すことができるとともに、誰が見ても爽やかな気持ちになれるいい映画です。嫌味のない展開に心に響く名言の数々、何より名優二人の楽しそうな表情が心地よいのも特徴的です。その余韻に浸りながら自分の人生を見つめ直し、どういう風に物事を始めようか踏み出すタイミングを考えてもいいかもしれません。

作品情報

公開年

2008年

監督

ロブ・ライナー

キャスト

ジャック・ニコルソン

モーガン・フリーマン

ショーン・ヘイズ

ビヴァリー・トッド

最高の人生の見つけ方 [DVD]
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