お線香を頂いた場合のお礼メール例文集!書き方や返礼品のマナーも解説
弔事のお供え物としてお線香を頂いた際には、お礼状を送るのが一般的ですが、状況によってはメールで感謝を伝えることもあります。本記事では、頂いたお線香に対してメールでお礼を伝える際の書き方や例文を解説します。一般的なマナーも紹介しますので、法事法要や弔問時にお線香を頂いた際の参考にしてください。
お線香を頂いた場合の対応
そもそもお線香を頂いた場合の対応について、どのようにしたらよいか悩む方も多いでしょう。まずは、お線香を頂いた際の一般的な対応について解説します。
お返しは不要だがお礼が必要
一般的に、お線香をはじめとしたお供え物を頂いた際はお返しの品は不要で、お礼状を送るだけに留めても問題ありません。お線香を頂く場面としては、香典辞退で葬儀を行った場合や、相手が葬儀に参列できなかった場合などが考えられます。
相手はせめてもの供養の気持ちとしてお線香をくださることが多いため、丁寧に感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。お線香を頂いた場合は、すみやかにお礼を伝えるのがマナーです。
直接お礼できない場合はメールやお礼状で伝える
お線香を頂いた際は、対面や電話で直接感謝を伝えるのが望ましいです。しかし、郵送でお線香をいただいた場合や相手の電話番号を知らない場合など、直接お礼ができない時にはメールやお礼状、手紙で伝えても問題ありません。このような方法であれば、相手の予定を妨げることなくスムーズにお礼ができる点はメリットともいえます。
年長者や上司など目上の方に送る場合は手紙やはがき、友人や年代の若い親族などに送る場合はメールなど、お礼の方法は相手との関係や年代に合わせるとよいでしょう。
お礼と合わせて返礼品を送ってもよい
お線香を頂いた場合は返礼品を送らないのが一般的ですが、お礼と合わせて返礼品を送ってもマナー違反ではありません。
お礼状だけに留める決まりはないため、状況に合わせて返礼品を送ってください。なお、返礼品を送る場合は、頂いたお線香の半額(半返し)~3分の1程度の価格の品物で返すのが一般的です。地域や家によって考え方は異なるため、家族で相談して決めるとよいでしょう。
お線香を頂いた場合のお礼メールで伝えること
ここからは、お線香を頂いた際に、お礼のメールで伝えるべきポイントを解説します。メールでお礼をすることを考えている方は、ポイントを踏まえて、丁寧な挨拶文を作成しましょう。
①線香を頂いたことへのお礼
メールを送る際は、お線香を頂いたことへのお礼である旨を分かりやすく伝えましょう。件名に「お線香のお礼」と記載し、一目で用件を分かるようにするのが望ましいです。メールを頻繁に開く機会がない方や、内容が不明なメールに不安を覚える方もいるため、件名で判断できるように配慮しましょう。
本文では誰の弔事に際してお線香を頂いたのかを記載し、簡潔に分かりやすくお礼を伝えるとよいでしょう。
②法要を無事に終えた報告
メールの本文では、葬儀や法要を無事に終えたことを相手に報告します。葬儀に参列できなかった方や、喪中はがきで故人の訃報を知ってお線香を送る方もいます。参列が難しかった方にも滞りなく葬儀や法要を終えた旨を報告することで、故人が無事に旅立ったことを共有できるでしょう。
葬儀や法要に参列していただいた方にメールを送る場合は、参列へのお礼も伝えてください。
③今後のお付き合いへのお願い
続いて、今後のお付き合いへのお願いを記載します。故人が亡くなったあとも必要に応じて相手との関係が良好に継続できるよう、メールの文面で伝えてください。
④文面での挨拶となることへのお詫び
メールでお礼を伝える場合は、メールの文面での挨拶となることへのお詫びを記載しましょう。気軽にメールを送れる相手であっても一言お詫びを記しておくと、お線香を頂いたことへの感謝が伝わりやすくなるでしょう。
⑤メールを送信した人の名前
メールの結びには、メールを送信した人の名前を記載します。メールを受信した相手が誰からのメールかを一目で分かるよう、忘れずに記載してください。
お線香のお礼メールを書く際の注意点
お線香のお礼メールを作成する際には、書き方にいくつか注意するべき決まりがあります。メールで送る際も共通する事項のため、マナーを踏まえた文面にしてください。
忌み言葉を避ける
お線香を頂いた際のお礼メールでは、忌み言葉を使わないよう注意しましょう。忌み言葉とは、不幸を連想・連続するイメージから避けるべきとされている言葉です。具体的には、「ますます」や「いろいろ」といった重ね言葉や、「死亡」や「苦しみ」といった死を連想させる単語が挙げられます。
句読点を使用しない
正式なお礼状では、句読点を使用しないのが一般的です。句読点は終わることや切れることを暗示しているため、縁起が悪いとされているためです。
極端に長文になる場合は使用しても問題ありませんが、メールでお線香へのお礼を伝える場合でも句読点の使用を控えるのが望ましいでしょう。
お線香を頂いた場合のお礼メールの例文
ここからは、お線香を頂いた場合のお礼メールの例文を紹介します。相手との関係別に文面を工夫して、お線香を頂いたことへのお礼を伝えましょう。
友達や親族へのお礼メールの例文
友人や親族へお礼メールを送る際は、簡潔に要件を伝えます。メールは親しい個人間のやりとりとなるため、相手の様子を気にかける一文を入れてもよいでしょう。相手との親しさの度合いも考慮しつつ、下記の例文を参考にお線香を頂いたことへのお礼を伝えてください。
友人や親族に送る場合の例文
件名:お線香のお礼
本文:
広済 花子様
この度は 父 東博太郎の葬儀に際しまして お心配りを賜り誠にありがとうございました お陰さまをもちまして 無事に葬儀を終えましたこと ご報告いたします
今後とも変わらぬお付き合いを賜りますよう 宜しくお願い申し上げます
略儀ではございますが メールでのお礼にて失礼いたします
季節の変わり目ですので どうぞご自愛ください
令和6年8月10日
東博 一郎
目上の方へのお礼メールの例文
目上の方へお礼のメールを伝える場合は、しっかりとした文面で感謝を伝えましょう。目上の方には手紙やはがきで伝えるのが一般的です。例外として会社の方から連名でお供え物を頂いた際、一人ひとりにお礼状を書かずにメールで伝える場合があります。
下記の例文を参考に、お礼の文面を作成してください。
目上の方へのお礼メールの例文
件名:お線香のお礼
本文:
営業課 課長 広済 花子様
この度は 父 東博太郎の葬儀に際しまして 過分なお心配りを賜り誠にありがとうございました
謹んでお受けし 父の霊前にあげさせていただきました
お陰さまをもちまして 無事に葬儀を終えましたこと ご報告いたします
みなさまのお心配りに感謝申し上げますとともに 今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう 宜しくお願い申し上げます
本来であればみなさまに直接お礼を申し上げるべきところ
略儀ではございますが メールでのお礼にて失礼いたします
令和6年8月10日
東博 一郎
弔問へ出向いて頂いた方へのお礼メールの例文
弔問でお線香を頂いた場合は直接お礼ができるため、メールでは弔問への感謝と今後の付き合いへのお願いなど簡潔に留めてもよいでしょう。
弔問へ出向いて頂いた方へのお礼メールの例文
件名:お線香のお礼
本文:
広済 花子様
本日は ご多用の中お越しいただき 過分なお心配りを賜り誠にありがとうございました
謹んでお受けし 父の霊前にあげさせていただきました
お心配りに感謝申し上げますとともに 今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう 宜しくお願い申し上げます
令和6年8月10日
東博 一郎
お線香を頂いた場合の返礼品のマナー
ここでは、お線香を頂いた場合の返礼品のマナーを紹介します。前提として、お線香を頂いた場合はお礼状やお礼のメールに留めるのが一般的です。相場よりも高価なお線香を頂いた場合や、どうしてもお返しをしたい場合の参考にしてください。
品物をお返しする場合は消えものを選ぶ
お線香をはじめとしたお供え物を頂いた際のお返しは、消えものを選ぶのが一般的です。消えものとは、食料品や消耗品など手元に残らない品物を指します。弔事では、悲しみが残らないようにとの願いを込めて消えものを選ぶものであると知っておくとよいでしょう。
具体的には、コーヒーやお菓子、入浴用品など、日持ちがして誰が貰っても喜ばれそうな品物を選ぶのがおすすめです。相手の好みが分かるようであれば、好きそうなものを選んでみてください。
持ち運びしやすいものを選ぶ
弔事で直接お線香を頂いた場合は、相手の移動時の負担に配慮して持ち運びやすいものを選ぶのがおすすめです。直接品物をお渡しする際も、消えものを選ぶことは共通しています。具体的には菓子折りやタオルといった、軽くてかさばらない品物がよいでしょう。
返礼品をお渡しする場合は、黒白または黄白で結び切りの水引きを用いた掛け紙をかけ、表書きは「志」と書きます。表書きや水引の種類は地域によって考え方が異なる場合があるため、事前に年長者か葬儀社などに聞いて用意すると安心です。
郵送の場合は1ヶ月以内にお返しを届けるのが望ましい
お線香を頂いた際の返礼品を郵送する場合は、1ヶ月以内にお返しを届けるのが望ましいです。お線香を頂いた際のお礼は、時間を置かずにお渡しするのがマナーとされています。品物の用意に時間を要する場合は、電話やメールでお礼の一報を伝えても問題ありません。
郵送する際は必ずお礼状を添えて、早めに感謝を伝えるようにしましょう。
お線香を頂いたお礼をメールで伝える際は、必要な内容や注意点を踏まえましょう
この記事のまとめ
- お線香を頂いた場合、対面や電話で直接感謝を伝えるのが望ましい
- 友人や親しい親族であれば、メールでお線香のお礼を伝えても問題はない
- メールでは、お線香を頂いたことへのお礼や葬儀を無事に終えたことなどを伝える
- お礼状と同様に、メールでも忌み言葉や句読点を使用しない
弔事でお線香を頂いた場合は、対面や電話で直接お礼を伝えるのが望ましいです。ただしお線香を頂いた相手や状況によっては、メールでお礼を伝えるのが適切なこともあります。
注意点を踏まえてメール文を作成し、お線香を頂いてから日を置かずに気遣いへの感謝を伝えましょう。