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「終活年賀状」とは?メリットや送る上で気をつけたいポイントをご紹介

「終活年賀状」とは?メリットや送る上で気をつけたいポイントをご紹介

近年、終活の一環として「終活年賀状」を送ることを検討する人が増加しています。通常の年賀状との違いやメリットが気になる人も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、終活年賀状の概要や送る上での注意点などを紹介します。

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終活年賀状とは?

終活年賀状は「年賀状じまい」ともいわれており、年賀状を送るのをやめることを指します。年始の挨拶と一緒に「翌年以降は年賀状を送るのを辞退する」という内容を記載し、最後の年賀状として送るものが終活年賀状です。

終活年賀状を送るきっかけは人によってさまざまですが、毎年年賀状を書くのが大変になったり生活環境が変わったりという理由が多いです。また、長期間会えておらず、年賀状のやり取りだけを行っているような関係を整理したいという理由で終活年賀状を送る人もいます。

全ての関係者に終活年賀状を送る人もいれば、親しい人との年賀状だけ送り続ける人もいます。年賀状じまいを検討している人は、終活年賀状を誰に送るのかも合わせて考えましょう。

終活年賀状を送るメリット

終活を進めている人の中には「終活年賀状を送るか迷っている」「終活年賀状を送るメリットを知りたい」という人もいらっしゃるでしょう。ここからは、終活年賀状のメリットを詳しく紹介します。以下のメリットを参考にしつつ、終活年賀状を送るか検討してみてください。

年賀状を作る手間や費用を省ける

終活年賀状を送れば、今後年賀状を作る手間や費用を省けます。やることが多い年末に大量の年賀状を書くのは、非常に手間のかかる作業です。特に交友関係が広く、多くの知り合いに年賀状を送っている人は、年賀状作りにかなりの時間を取られてしまうでしょう。

また、自分で年賀状を作るには年賀用のはがきに加え、プリント用のインクやシール、年賀状作成ツールの購入費などがかかります。印刷業者に年賀状の作成を依頼している場合も印刷代が発生します。送り先が多ければ多いほど、費用面でも負担が大きくなるでしょう。

終活年賀状を送って「今年で年賀状を送るのはやめる」と伝えることで、翌年からは手間や費用を節約できます。

人間関係を整理できる

人間関係を整理するきっかけができるのも、終活年賀状を送るメリットといえます。送り先の中には、ほとんど会っていない親戚や連絡を取らなくなった友人など、義理や習慣で年賀状を送り合っている人も多いのではないでしょうか?

終活年賀状を送れば、そういった人間関係を整理できるだけでなく、今後も付き合い続けたい友人を見直すきっかけにもなります。人間関係の見直しは終活における重要な活動の一つですので、迷っている人は終活年賀状を送ってみることをおすすめします。

友人とのコミュニケーションがスムーズになる

終活年賀状を送ることで、友人とのコミュニケーションがスムーズになるというメリットもあります。毎年年賀状を送っている友人の中には、お互いに住所以外の情報を知らず、なかなか思うように連絡が取れていない人もいるでしょう。

この場合、終活年賀状を送ってメールアドレスなどを伝えれば、これまで以上に連絡が取りやすくなります。終活年賀状をきっかけに、疎遠になっていた友人との関係が復活することも多いです。

また、お互いに住所しか知らない場合、相手や自分に万が一のことがあった際に素早く連絡ができません。終活年賀状を送った際にメールアドレスを交換しておけば、いざというときにもスムーズに連絡が取れます。

終活年賀状の書き方

終活年賀状は、通常の年賀状とは書き方のマナーが異なります。こちらで終活年賀状の書き方を詳しく解説するので、参考にしながら年賀じまいの準備を進めましょう。

近況報告は丁寧に伝える

終活年賀状では、近況報告や新年の挨拶を丁寧に書くようにしましょう。文章の始めで年賀状をやめることを切り出すと、相手に悪い印象を与える恐れがあります。まずはお祝いの挨拶や状況報告などを行い、その後で年賀状を辞退する旨を伝えるようにしましょう。

終活年賀状を送った理由を伝える

なぜ年賀状じまいをするに至ったのか、その理由を伝えることも大切です。理由を述べずに「今後は年賀状のやり取りを控える」ことだけを伝えると、誤解を招く恐れもあるでしょう。相手と今後も良好な関係を続けるためにも、終活年賀状を送った理由は記載してください。

いつから年賀状を止めるか伝える

「来年から年賀状のやり取りを遠慮する」というように、いつから年賀状を止めるか明示することも大切です。時期をきちんと伝えることで、相手もあなたに年賀状を書く手間を省けます。

お詫びや感謝を伝える

終活年賀状を送る際は、お詫びや感謝も伝えましょう。終活年賀状は、年賀状のやり取りをやめることを一方的に連絡するものです。お詫びの気持ちを伝えるため、「申し訳ありません」「勝手ながら」といった文章を添えましょう。同時に、これまで年賀状のやり取りをしてもらった感謝も述べると、よい印象を持ってもらえます。

終活年賀状を送る上での注意点

終活年賀状の送り方や文章によっては、相手とトラブルになる恐れがあるため注意が必要です。大切な人と関係を続けていくためにも、終活年賀状を書くときはさまざまなポイントに注意しましょう。ここからは終活年賀状を送る上での注意点を説明するので、目を通してみてください。

理由を書かずに年賀状じまいを伝えるのは避ける

理由を書かずに年賀状じまいを伝えると、絶縁宣言だと捉えられたり相手を怒らせてしまったりする恐れがあります。相手と疎遠にならないよう、きちんと終活年賀状を送った理由を述べましょう。

連絡の代替手段を伝える

「今後も関係を続けていきたい」という気持ちを表すため、連絡の代替手段を伝えることも大切です。「今後はメールやSNSにて連絡を取りたい」と記載することで、交友関係を続けたい旨を伝えられます。

今後の付き合いは変わらないと伝える

終活年賀状はまだ一般的なものではないため、人によっては「今後の付き合いがなくなる」と捉えられる可能性もあります。「年賀状のやり取りは控えるが、今後も付き合い続けたい」と述べて、関係は変わらないことを伝えるとよいでしょう。

全員に年賀状を送るのをやめることを伝える

終活年賀状を受け取ったとき、「自分にだけ年賀状じまいの連絡をしているのでは」と感じる人もいます。そのため、「どなた様」「皆さま」など全員に呼びかけるような言葉を使用して、大勢に終活年賀状を送っていることを示しましょう。

親しい人向け|終活年賀状の文例

ここからは、終活年賀状の具体的な文例を紹介します。理由別の文章を詳しくまとめているので、どのように年賀状を書くべきか迷った際はぜひ参考にしてみてください。

高齢を理由にする

最も多いのが、高齢を理由に今後の年賀状のやり取りをやめることです。「最近終活を始めたので、今後の年賀状のやり取りは控える」という旨を簡単に伝えましょう。

高齢を理由にした終活年賀状の文例

あけましておめでとうございます。
私も還暦を迎え、終活の準備を始めました。
誠に勝手ながら、年賀状を含めた葉書でのご挨拶は今年までとさせていただきます。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

家庭の事情を理由にする

子供が成人した、家族と話し合ったなど、家庭の事情で年賀状を送るのをやめる人もいらっしゃるでしょう。相手に対して失礼にならないよう、簡単に年賀状じまいの理由を伝えて葉書でのやり取りは控えることを連絡しましょう。

家庭の事情を理由にした終活年賀状の文例

新春のおよろこびを申し上げます。
昨年は大変お世話になり、感謝申し上げます。
さて、私ごとではありますが家族の勧めもあり、本年でどなた様とも年賀状のお付き合いは辞退させていただきたく存じます。
今後はメールやSNSにて、年始のご挨拶に代えさせていただきます。
皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈りいたします。

時代の変化を理由にする

近年、葉書や手紙ではなくメールやSNSなどで連絡を取る人が増えています。時代の変化を理由にして、年賀状じまいをすることを伝えるのもおすすめです。

時代の変化を理由にした終活年賀状の文例

あけましておめでとうございます。昨年と同様、今年もよろしくお願いいたします。
さて、SNSが主な連絡手段となっている昨今におきまして、私も主な交流をSNSに移行することにいたしました。
つきましては、勝手ながら今年を持ちまして年始のご挨拶状を控えさせていただきます。
今後とも、変わらずお付き合いいただければ幸いです。

ビジネス|終活年賀状の文例

「仕事関係の相手と年賀状をやり取りしていたものの、そろそろ年賀じまいをしたい」という人もいらっしゃるかと思います。ここからは、仕事相手に送る終活年賀状の文例を紹介します。年賀状をやめる理由ごとに文章をまとめましたので、目を通してみてください。

定年退職を理由にする

仕事関係の人との年賀状のやり取りをやめる理由として最も多いのが、自身の退職です。「定年を迎えて退職することになったため、今後の年賀状のやり取りは控える」と、退職することを伝えて年賀状じまいの連絡をしましょう。

定年退職を理由にした終活年賀状の文例

謹んで初春のお慶びを申し上げます。
旧年中は大変お世話になり、心より感謝申し上げます。
本年、これまで勤めた職場を定年退職する運びとなりました。
これを機に、皆様への新年のご挨拶は辞退させていただきたく存じます。
今後もSNSやメールで変わらずお付き合いいただけましたら幸いです。

祝年を理由とする

祝年を理由に、終活年賀状を送るのもおすすめです。年賀状の最後で相手への感謝を述べると、冷たい印象にならず温かみのある内容になります。

祝年を理由にした終活年賀状の文例

謹んで新春のおよろこびを申し上げます。
旧年中はご指導ご鞭撻を賜り、誠にありがとうございます。
私ごとではございますが、本年で喜寿を迎え身辺整理を始めるに至りました。
そこで本年をもちまして、皆様への新年の挨拶状は失礼させていただきたく存じます。
永きにわたり賀状を賜りまして、感謝申し上げます。

環境問題を理由にする

SDG'sなどの環境問題を理由に、年賀状じまいをすることもあります。終活年賀状を送るに至った経緯を簡単に述べ、年賀状を辞退することを伝えましょう。

環境の変化を理由にした終活年賀状の文例

謹んで新年のお祝いを申し上げます。
昨年は大変お世話になり、ありがとうございました。
本年も昨年同様よろしくお願い申し上げます。
さて昨今の環境問題の一助となるべく、本年よりどなた様との年賀状のやり取りもご遠慮させていただきたく存じます。
ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

終活年賀状で手間の削減や人間関係の見直しを行いましょう

この記事のまとめ

  • 終活年賀状とは、「翌年以降は年賀状を送るのを辞退する」という旨を伝える最後の年賀状のこと
  • 終活年賀状には、年賀状作成の手間や費用の削減、人間関係の整理、コミュニケーションの円滑化といったメリットがある
  • 終活年賀状を書く際は、送るに至った経緯や理由、これまでの感謝などを伝える
  • 通常の年賀状と同じく、新年の挨拶や近況報告なども丁寧に行う
  • 理由を書かずに年賀状じまいを伝えたり、連絡の代替手段を書かなかったりするのはトラブルの元になるため注意

終活年賀状とは、「来年以降は年賀状のやり取りは控える」という旨を伝えるものです。終活年賀状には、年賀状にかかっていた手間や費用を省ける、コミュニケーションがスムーズになるといったメリットがあります。今回紹介した文例や書き方、注意点などを参考に、終活年賀状を書いて手間の削減や人間関係の見直しを行いましょう。 

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