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葬儀を知る

《キリスト教の葬儀》費用相場はどれくらい?金額の内訳を葬儀の流れと合わせて紹介

《キリスト教の葬儀》費用相場はどれくらい?金額の内訳を葬儀の流れと合わせて紹介

キリスト教の葬儀を執り行う場合、どのくらいの費用を準備すればよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、キリスト教の葬儀の費用相場について詳しく解説していきます。キリスト教の葬儀の流れやマナーも紹介しますので、参考にしてみてください。

キリスト教の葬儀の費用相場

まずは、キリスト教の葬儀の相場がいくらほどになるのかを紹介します。

葬儀社に支払う費用

キリスト教の葬儀を執り行う場合でも、仏式と変わらず葬儀社への支払いが発生します。

葬儀社が式場料や寝台車の手配、の準備などを行ってくれます。葬儀の規模や内容によって相場は異なりますが、家族葬は40〜80万円ほど、一般葬は100〜200万円ほどかかるとされています。

葬儀社に支払う費用の内訳

  • 安置費用・ドライアイス
  • 寝台車・霊柩車・マイクロバス
  • 葬儀場利用費
  • 葬祭用品(花祭壇・棺・棺用布団・骨壺・燭台やロウソクなど聖具一式・遺影・受付備品)
  • 火葬料
  • 人件費

教会への献金

教会への献金とは、葬儀を執り行う牧師や神父への御礼です。献金の費用は教会によって異なりますが、約5〜20万円が相場とされています。また、聖歌隊やパイプオルガンの奏者にも献金を行うことがあり、このときの相場はひとりあたり5千円〜2万円です。相場と大きく離れた金額を渡すのは失礼にあたるため、費用の目安が分からない場合は前もって教会や葬儀社に相談しておくとよいでしょう。

心付け

キリスト教の葬儀では、心付けという費用が必要になる場合もあります。心付けとは、寝台車のスタッフなど、葬儀に関わる人に対するお礼のことです。金額相場としては、3千円ほどとなることが多いです。

プロテスタント|キリスト教の葬儀の流れ

キリスト教には大きく分けてプロテスタントとカトリックの二つの宗派があり、それぞれで葬儀の流れが異なります。キリスト教の葬儀に参列する場合は、自身が参列する葬儀の宗派を確認しておくことが大切です。まずはプロテスタントの葬儀の流れを解説しますので、目を通してみてください。

納棺式

プロテスタントの葬儀では、初めに納棺式が行われます。納棺式とは、牧師立ち会いのもとでご遺体を棺に納める儀式を指します。牧師に祈りを捧げてもらった後、遺族がご遺体を抱えて棺へと納めて蓋を閉め、黒い布を被せます。その後、聖書の朗読や祈祷、讃美歌の斉唱などが行われ、牧師によって納棺の辞が述べられたら儀式は終了となります。

前夜祭

納棺式が行われた後、仏式のお通夜に当たる「前夜祭」という儀式が行われます。本来、キリスト教にはお通夜はありません。しかし、日本ではお通夜が行われるのが一般的であるため、前夜祭という形をとっています。前夜祭では、牧師による説教を聞いたり参列者と遺族が聖書を朗読したりします。

開式の挨拶

遺族が教会へ入った後、牧師による開式の挨拶が行われます。牧師の挨拶の間は、パイプオルガンで讃美歌を演奏するのが一般的です。

聖書朗読

牧師による挨拶が終了したら、聖書朗読が行われます。牧師が聖書を朗読している間、遺族や親族、参列者は故人の安らかな眠りをお祈りしながら黙祷します。その後、ご遺族や参列者全員で讃美歌を歌います。

牧師による故人の紹介

讃美歌の斉唱が終わった後は、牧師が故人の経歴を紹介してくれます。ここでは主に、故人がキリスト教を信仰し始めたきっかけや教会と故人とのつながりなどが語られます。経歴を紹介し終わると、牧師が聖書の内容に基づいて説教を行います。

祈祷・讃美歌斉唱

牧師による説教が行われた後、「神様のもとで故人が安らかなときを過ごせるように」と祈祷を行います。祈祷後は、遺族と参列者が再度讃美歌を斉唱します。

献花

献花とは、祭壇に花を供えて神への感謝や故人への哀悼の意を示す儀式です。献花は仏教の葬儀で行われる「焼香」に当たるものであり、日本独自の習慣です。基本的には全員が献花を行いますが、参列者の数が多い場合は遺族のみが献花をすることもあります。献花が終了すると棺の蓋が閉められ、火葬場へ向けて出棺されます。

カトリック|キリスト教の葬儀の流れ

次に、カトリック派の葬儀の流れについて解説していきます。カトリックの場合、葬儀と告別式を分けて行うのが特徴です。その他にも、プロテスタント派とは流れが異なる部分があるため、混乱しないよう事前にチェックしておきましょう。

納棺

葬儀が開始する前に、納棺の儀式が行われます。遺族や親族が故人のご遺体を清め、手に十字架やロザリオなどを持たせて着替えをさせます。神父による祈祷が行われた後、聖書の朗読と聖歌斉唱を行い、ご遺体に聖水をかけます。その後、棺に故人を納めて周りに白い花を入れたら納棺の儀式は終了です。

葬儀

入堂聖歌

葬儀が始まると、まず神父が教会へと入堂します。このとき、参列者は立ち上がって神父を迎えるのがマナーです。故人の棺に神父が祈祷を行った後、神父、故人の棺、遺族の順番に教会へと入ります。

葬儀の開式

神父と棺、遺族が入堂した後、棺は祭壇の前に安置されます。神父が棺の上に十字架と花、火をつけた燭台を置いて祭壇に聖水を注いだ後、開式の挨拶を行います。

ミサ聖祭式

ミサ聖祭式は、カトリックの葬儀の中で最も重要とされている儀式です。ミサ聖祭式では、神父が説教と聖書の朗読を行う「言葉の典礼」と、パンとワインを使う「感謝の典礼」が行われます。

「感謝の典礼」は、まず遺族が祭壇に葡萄酒とパンを捧げます。次に、神父が捧げられた葡萄酒とワインを参列者に配ります。この儀式には「故人が神のもとで永遠の命を得られますように」という願いが込められており、カトリック信者以外は参加できません。

赦祷式

ミサ聖祭式が終了すると、故人の永遠の安息や生前の罪が許されることや、魂の復活などを願う赦祷式(しゃとうしき)が行われます。赦祷式では神父が故人の棺に聖水と香をまき、故人の安らかな眠りを祈ります。赦祷式が終わったら、神父と棺、遺族は一度教会から退場します。

告別式

入堂聖歌・聖歌斉唱

葬儀が終わると、続いて告別式が執り行われます。聖歌斉唱と同時に神父と棺、遺族が入堂するため、参列者は起立して迎えます。その後、全員による聖歌斉唱が行われて告別式が始まります。

弔辞

聖歌斉唱の後、弔辞弔電の紹介が行われます。弔電の紹介と共に、神父が故人の経歴を語る場合もあります。

告別の祈り

弔電が紹介された後、告別の祈りが行われます。神父が棺に聖水をかけ、故人が永遠の命を授かるよう神へと祈りを捧げます。次に、故人の肉体に対する敬意を示すため、棺に向かって献香を行います。神父による告別の祈りの儀式が行われている間は、遺族や参列者は故人の幸福を願って祈祷をします。

献花

プロテスタントの葬儀と同じように、カトリック派の葬儀でも献花が行われます。故人が好きだった花や白いカーネーションなどが準備されるため、用意されている花を祭壇へお供えします。故人が神のもとで安らかに過ごせるように祈りながら、花をお供えしましょう。献花を行う順番は、喪主、親族、故人の友人となっています。

喪主からの挨拶

献花が終わったら、喪主が遺族を代表して参列者に挨拶を行います。生前に故人と親しくしていただいたことへの感謝や、葬儀を無事に終えられたことへのお礼を述べましょう。挨拶を行った後、棺を教会の外へと出棺して火葬場へ移動します。

キリスト教の葬儀のマナー

キリスト教の葬儀に参列する場合、どのようなマナーがあるのか事前に把握しておくことが大切です。マナーを知らないままキリスト教の葬儀に参列すると、故人やご遺族に対して失礼にあたるため注意しましょう。ここからはキリスト教の葬儀のマナーを詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

香典

キリスト教の葬儀に参列する場合も、香典を持参するのがマナーです。香典袋に書く表書きは宗派によって異なるため、事前にご遺族に確認しておきましょう。プロテスタント派の葬儀に参列する場合は、「御花料」「忌慰料」「献花料」といった表書きを使用します。

カトリックの葬儀に参列する場合は、「御霊前」「御ミサ料」「献花料」などを使用します。キリスト教には「表書きは薄墨で書く」というマナーはないため、黒のペンを使用しても問題ありません。

献花

キリスト教の葬儀では、焼香ではなく献花をすることが多いです。自分の順番がきたらスタッフの案内に従って移動し、ご遺族に対して一礼をします。このとき、荷物は献花台には持っていかず、自分の席などに置いておきます。

ご遺族に礼をした後、葬儀社のスタッフから花を渡されるため、花が右側、茎が左側になるように持ちます。そのまま献花台まで進み、祭壇に花をお供えしましょう。最後に祭壇とご遺族に向かって一礼し、自分の席に戻ります。

服装

キリスト教の葬儀では、男女共に喪服を着用するのがマナーです。男女別の詳しい服装のマナーを紹介しますので、前もって確認しておきましょう。

男性

キリスト教の葬儀では、男性はブラックスーツを着用するのが基本です。グレーや紺色などのスーツを着るのはマナー違反であるため、必ずブラック一色のものを選びましょう。靴下やネクタイも黒のものを選び、スーツの下には白無地のワイシャツを着用します。靴は光沢のあるエナメル素材などではなく、ツヤのない黒の革靴を選んでください。

女性

女性がキリスト教の葬儀に参列する場合は、ワンピースやアンサンブル、黒一色のスーツなどの喪服を着用するのがマナーです。スーツを着る場合、下に着るシャツも黒のものを選ぶとよいでしょう。葬儀では肌の露出は控えるべきとされているため、夏場でもノースリーブや半袖の服は避けましょう。

子供

子供の喪服には、大人のような細かいマナーや決まりなどはありません。通っている幼稚園や学校などで制服を着用している場合は、葬儀でも制服を着るようにしてください。制服がない場合は、黒や紺色、グレーなど落ち着いた色味の服を着用するのがマナーです。

キリスト教の葬儀の注意点

キリスト教の葬儀は、仏教の葬儀とは勝手が異なる部分があるため注意が必要です。ここからはキリスト教の葬儀の注意点を解説しますので、事前にマナーを確認しておきましょう。

数珠は持参しない

キリスト教の葬儀では、数珠は持参しないのがマナーです。数珠は仏教の葬儀で使用する仏具であり、キリスト教の葬儀では使われません。葬儀中に数珠を持ったりお経を唱えたりするのは失礼にあたるため、注意が必要です。

お悔やみは慎む

キリスト教の葬儀に参列する場合、お悔やみは慎むようにしてください。キリスト教には「人は亡くなると神の元へ召され、そこで永遠の命が始まる」という教えがあります。

故人の死を不幸なこととは捉えないため、お悔やみの言葉をご遺族に伝えるのは失礼にあたります。ご遺族に声をかける際は、「故人の安らかな眠りをお祈りします」といった言い回しを使用しましょう。

またこの際には「冥福」「成仏」といった仏教でのお悔やみに使われる用語も使用しないようにしましょう。

御花料をいただいたお返しをする

キリスト教の葬儀の喪主になった場合、キリスト教には仏教のような香典返しの習慣はありませんが、御花料などをいただいたお返しをするのがマナーです。

また、宗派によってお返しを贈るタイミングが異なります。プロテスタントの場合は故人の命日から1ヶ月後に行われる「召天記念式」、カトリックの場合は個人の命日から30日目に行われる「追悼ミサ」で贈り物をしましょう。贈り物には白黒結びののしを選び、「粗品」や「偲び草」「志」などの表書きを使用します。

キリスト教の葬儀の費用相場を抑え、葬儀を執り行いましょう

この記事のまとめ

  • キリスト教の葬儀には、葬儀社に支払う費用・教会への献金・心付けの費用がかかる
  • プロテスタントとカトリックでは葬儀の流れが異なる
  • 香典の表書きには、プロテスタントの場合は「献花料」「御花料」「忌慰料」、カトリックは「御花料」「御霊前」「御ミサ料」を使用する
  • キリスト教の葬儀では男女共に喪服を着用する
  • 数珠は仏具であるため、キリスト教の葬儀には持参しない
  • キリスト教では「亡くなることは不幸ではない」と考えられているため、お悔やみは慎む

キリスト教の葬儀を執り行う場合、事前に相場がいくらほどなのか確認しておくことが大切です。また、仏教の葬儀とは流れやマナーなども異なるため、こちらを参考にして、葬儀を執り行いましょう。

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