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お金・お家のこと

ライフプランニングの目的と手法を考えよう。将来に向けた具体的な計画の立て方とは

ライフプランニングの目的と手法を考えよう。将来に向けた具体的な計画の立て方とは

ファイナンシャル・プランニングの目的と、その実現に向けた具体的な手法についてご紹介します。ライフプランニングは、将来の生活設計を立案するための重要なプロセスであり、個人や家族の幸福な未来を実現するための道標となります。

監修者 SUPERVISOR
公認会計士/税理士/1級ファイナンシャル・プランニング技能士 岸田 康雄

平成28年度経済産業省中小企業省「事業継承ガイドライン」委員、令和2年度日本公認会計士協会中小企業施作研究調査会「事業継承支援専門部会」委員、東京中小企業診断士委員会「事業継承支援研究会」代表幹事。
一橋大学大学院修了。中央青山監査法人にて会計監査及び財務デュー・デリジェンス業務に従事。その後、三菱UFJ銀行ウェルネスマネジメント営業部、みずほ証券投資銀行部M&Aアドバイザリーグループ、メリルリンチ日本証券プリンパル・インベストメント部不動産投資グループなどに在籍し、中小企業の事業継承から上場企業のM&Aまで、100件を超える事業継承とM&A業務を遂行した。現在は、相続税申告と相続・事業継承コンサルタント業務を提供している。

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FP=ファイナンシャル・プランニングとは

ファイナンシャル・プランニングとは、個人や家族の将来の経済的な目標を達成するための計画作りを指します。具体的には、収入、支出、貯蓄、投資、保険など、個人の金融面に関わるさまざまな要素を総合的に考慮し、最適な資金計画を立てることが重要です。

まず個人や家族の目標や優先順位を明確にし、それに向けて具体的な行動計画を策定します。例えば、住宅の購入、教育費の準備、リタイアメントプランなど、それぞれのライフステージに合わせた資金計画を立てることが求められます。

ファイナンシャル・プランニングは、個人の将来に対する不安を軽減し、より安心した生活を送るための手段です。独自の経済的な状況や目標に合わせた計画を立てることで、より良い未来を築くことができます。

ライフプランニングの目的とマネープラン

人はそれぞれ、結婚や子育て、住居、老後の暮らしなどについて自分の価値観をもち、それに基づいて生きています。こういった自分の価値観に基づく生き方のことを「ライフデザイン」といいます。ライフプランニングは、このライフデザインに基づいて、具体的な生涯の生活設計を立案することをいいます。

また、お客様が立案したライフプランを実現するためには、それに必要なお金を準備すること、すなわち、「マネープラン」が必要となります。マネープランは、将来の収入と支出を見極め、適切な資金の配置と管理を行うための手法です。これにより、お客様の目標達成や経済的な安定をサポートします。

ライフプランニングの手法

マネープランを作成するには、以下の手法を用います。

(1) 情報の収集と把握の方法

ファイナンシャル・プランナーがお客様に対してライフプランニングを行う場合には、まず、お客様の生活設計と現在の資産状況などについて情報収集を行い、ライフイベントとその資金ニーズを明確化します。これにより、お客様の具体的な目標や希望を把握し、将来に向けた計画を立てる基盤とします。

次に、お客様のライフプランにおいて不足する資金を計算し、その不足を解消するため、資産運用や家計の見直しなどの提案を行います。もちろん、ライフプランを立案するだけでなく、その実行をサポートし、その後は毎年、定期的なフォローを行います。

(2) ライフイベント表の作成

ファイナンシャル・プランナーの仕事として、ライフイベント表を作成することは重要です。ライフイベント表とは、お客様とその家族の将来のライフイベントを時系列に並べたもので、結婚、子供の進学、住宅取得、退職などの重要なイベントを予測します。この表を作成することで、将来の目標に向けて必要な資金の見積を行い、具体的な貯蓄目標を設定することができます。

(3) キャッシュ・フロー表の作成

ライフイベントを実現するためには、資金が必要となります。そこで、キャッシュ・フロー表を作成し、将来の収入と支出を予測します。キャッシュ・フロー表は、現在の収支状況や今後のライフプランを基に、将来の収入と支出、および貯蓄残高を予測した表です。これにより、資金の収支を明確にし、将来の財政状況を把握することができます。また、キャッシュ・フロー表では、お客様の収入と支出を詳細に把握し、不足分を特定し、適切な貯蓄計画を立てることが重要です。

(4) 個人のバランスシートの作成

家計バランスシートは、個人の資産と負債を並べて計上した貸借対照表のことです。バランスシートは、左側に資産を時価で計上し、右側に負債の残高を計上します。そして、資産から負債を差し引いた純資産を計上します。この純資産が、お客様が持っている正味の財産となります。家計バランスシートを作成することで、お客様の現在の財務状況を把握し、将来の資産形成や債務管理の計画を立てることができます。

サポートを受けながら、有意義なライフプランニングを

この記事のまとめ

  • ライフプランニングは、自分の価値観に基づく生涯の生活設計
  • ライフプランニングの手法を知って、目標を実現するための準備と管理を
  • 自分自身の状況や目標に合わせた計画を立てることが大事
  • ファイナンシャル・プランニングには専門家の知識とサポートが必要
  • プロの助言を受けながら、自分に合った資金計画を立てることが重要

ライフプランニングの目的と手法について学びました。ライフイベント表、キャッシュ・フロー表、家計バランスシートの3つのツールを活用することで、将来の目標達成に向けた具体的な計画を立てることができます。また、これらの計画を実行するためには、資産運用や家計の見直しなどの適切なアクションも必要です。ファイナンシャル・プランナーの専門知識とサポートを受けながら、ライフプランニングを進めていくことをおすすめします。

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