四十九日法要の花の選び方!色や種類、お供えのマナーも解説
四十九日法要では、故人の供養のために花をお供えするのが一般的です。しかし、どのような花を送ればよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。本記事では、四十九日法要でお供えする花の選び方や送る際のマナーについて詳しく解説します。
四十九日法要にお供えする花の選び方
四十九日法要では、花をお供えすることで故人を悼む気持ちを表現します。ただし、どんな花でもよい訳ではありません。まずは、四十九日法要の花の選び方について解説します。
白や淡い色を中心に選ぶ
四十九日法要では、白や淡い色味の花を選ぶのが一般的です。白や淡い色を中心に、ピンクやパープル、イエロー、ブルーの花を組み合わせたり、白い花に葉物を加えて緑を足したりするのがおすすめです。
故人が好きだった花を選ぶ
四十九日法要でお供えされる花は、故人を悼むことが目的です。そのため、故人が生前好きだった花を選んで送るのもおすすめです。四十九日法要の定番とされる花に、故人が好きだった花を加えたアレンジメントをお供えしてもよいでしょう。
予算は5千円〜1万円
四十九日法要で送る花の予算は、5千円〜1万円が相場です。価格が安すぎると故人やご遺族に失礼になり、高すぎるとかえって気を遣わせてしまいます。相場の金額内で花束やアレンジメントを準備しましょう。
四十九日法要で選ばれる花の種類
ここからは、四十九日法要でよく選ばれている定番の花の種類を紹介します。種類だけでなく、なぜその花が選ばれているのかも合わせて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
胡蝶蘭
四十九日法要でよく選ばれる花の種類として、胡蝶蘭が挙げられます。胡蝶蘭は上品さと高級感を持ち合わせている花で、四十九日法要以外にもお通夜や葬儀でも使用されます。花の持ちがよくお手入れが簡単にできるため、ご遺族に喜ばれる花です。
百合
百合も、四十九日法要で送られることが多い花です。百合は上品かつ存在感があり、祭壇を彩ってくれます。百合にはさまざまな色味がありますが、一般的には白のものが選ばれます。色によってはマイナスの意味の花言葉があるため、百合を選ぶ際は注意しましょう。
また、百合は花粉が落ちやすい花であるため、購入する際は花粉を取ってもらうことをおすすめします。
トルコキキョウ
四十九日法要に参列する際は、トルコキキョウを選ぶのもおすすめです。トルコキキョウには「優美」「思いやり」といった花言葉があり、大切な人へのお供えにふさわしいでしょう。
また、暑さに強いため、気温が高い時期でも長期間お供えできるのが魅力です。四十九日法要はもちろん、お盆にお供えする花にもよく選ばれます。
デルフィニウム
デルフィニウムも、四十九日法要のお供えにおすすめの花の種類です。デルフィニウムはブルーの小花で、柔らかさと爽やかさをあわせ持っています。
パープルやブルー系の花と合わせたり、白を基調とした花に差し色として加えたりと、さまざまな使い方ができます。ピンクやイエローなどの色味との相性もよいため、華やかな印象に仕上げたい時にも活躍するでしょう。
スターチス
四十九日法要で選ばれる花の種類として、スターチスが挙げられます。スターチスは小さな花が集まっているのが特徴で、白やピンク、ブルー、パープルといった色味があります。優しい色味を加えたい、華やかな印象にしたいという時によく選ばれる花です。
花びらに含まれている水分が少ないため、長期間お供えしていても綺麗な状態を保ちやすいとされています。
四十九日法要に不向きな花
四十九日法要でよく選ばれる花がある一方で、お供えに不向きな花もあります。ここからは、四十九日法要では避けた方がよい花について解説していきます。花を準備する前に目を通しておくことがおすすめです。
トゲのある花
四十九日法要のお供えには、トゲのある花はふさわしくありません。トゲのある花は、お手入れをする際にご遺族が怪我をしてしまう恐れがあるためです。また、トゲは故人の苦しみや殺生を連想させてしまいます。
トゲのある花の例
- バラ
- ピラカンサス
- サンザシ
- アザミ
- ヒイラギ
毒のある花
毒がある花も、死を連想させるため、四十九日法要のお供えには不適切です。毒のある花をお供えすることは、仏様に毒を盛るという意味になってしまいます。故人が好きだった花であっても、これらの花を送るのは避けましょう。
毒のある花
- チューリップ
- 彼岸花
- アジサイ
- シャクナゲ
- アネモネ
赤や黒の花
四十九日法要では、赤や黒の花もふさわしくないとされています。赤色の花は、結婚式やお祝いといった慶事で使用されるイメージがあり、法要の場には不適切です。また、黒は不吉な色だと考えられているため、こちらも故人を悼む場には不向きです。
造花
造花も、四十九日法要のお供えにはふさわしくないと考えられています。法要で花をお供えする行為には、「花はいずれ枯れることから命は尊いということを学ぶ」という意味合いがあるためです。造花には花が咲いて枯れるという過程がないことから、生花を選ぶべきとされています。
ただし、ご遺族が高齢だったり花のお手入れをするのが難しかったりと事情がある場合は、造花でも問題ありません。どちらを送るか迷ったら、一度ご遺族に確認してみるとよいでしょう。
どこで買う?四十九日法要の花の買い方
四十九日法要に参列する場合、花をどこで買うか悩む方もいるのではないでしょうか。ここからは、四十九日法要の花の買い方について紹介します。
花屋で買う
四十九日法要の花をどこで購入するか迷ったら、花屋に相談するのがおすすめです。「四十九日法要で使用したい」という旨と予算を伝えれば、状況に合わせて花を準備してくれます。「このような花を送りたい」といった希望にも柔軟に応えてもらえるでしょう。
通販で買う
近くに花屋がなかったり、法要に参列できず花を郵送したりする場合は、通販で購入するのがおすすめです。さまざまな種類の花から希望のデザインや大きさを選べる上、配送の手続きも簡単に行えます。会場に直接花を郵送する場合は、四十九日法要に間に合うよう早めに手配しましょう。
四十九日法要で花を送る時のマナー
最後に、四十九日法要で花を送る時のマナーを紹介します。きちんとお悔やみの気持ちが伝わるよう、こちらで紹介するマナーを押さえておきましょう。
メッセージカードを添える
四十九日法要で送る花には、メッセージカードを添えるのがマナーです。特に、法要に参列せず郵送で花を送る場合は、メッセージカードをつけることで故人を悼む気持ちが伝わりやすくなります。
メッセージカードの例文
東博太郎様の四十九日法要にあたり、ささやかではありますがお花を送らせていただきますのでご仏前にお供えください。あらためて東博太郎様のご冥福をお祈りいたします。
時候の挨拶は不要
花に添えるメッセージカードには、時候の挨拶は不要です。前置きはせず、本題から書くようにしましょう。また、メッセージは長々と書かず短くまとめるのがポイントです。
お悔やみの言葉と故人への感謝を述べる
メッセージカードには、お悔やみの言葉と故人への感謝も書くようにしましょう。法要に参加できない場合は、お詫びも書いておくことをおすすめします。また、ご遺族に対する労いの言葉を書くことで、丁寧な印象を与えられます。
忌み言葉に注意
メッセージカードを書く際は、忌み言葉に十分な注意が必要です。忌み言葉とは、縁起が悪いことや不幸を連想させる表現のことです。普段何気なく使用している言葉もあるため、うっかり使わないよう気をつけましょう。
忌み言葉の例
- 度々
- 再三
- ますます
- 重ね重ね
- くれぐれも
- 次々
- 浮かばれない
- 離れる
- 忙しい
- 切る
- 迷う
ラッピングはシンプルな色味のものを選ぶ
四十九日法要で花を送る際は、シンプルな色味のラッピングを選びましょう。豪華な装飾や派手な色味のリボンなどは華美な印象を与え、故人を悼む場にはふさわしくないとされています。ブルーやパープル、薄い緑、白などの淡い色味でラッピングするのがおすすめです。
どのようなラッピングにするか迷ったら、購入先で法要に送る旨を伝えるとよいでしょう。
立て札に飾り文字と送り主名を記載する
祭壇の横に飾る大型のアレンジメントやスタンド花には、立て札をつけます。立て札には、黒字で飾り文字と送り主の名前を記載します。お祝いで送る花の立て札には送り先の名前も記載しますが、四十九日法要で送る花の立て札には記載しないため注意が必要です。
四十九日法要の場合、飾り文字は「御供」や「供」とすることが一般的です。また、連名で花を送る場合、送り主の人数によって名前の書き方が異なります。3名までであれば、全員の名前を連名で記載しましょう。4名以上で送る場合は、「孫一同」「子供一同」のように名前をまとめるのが一般的です。
四十九日法要では故人を悼む気持ちを込めて花を用意しましょう
この記事のまとめ
- 四十九日法要では、白や淡い色の花や故人が好きだった花を選ぶのがおすすめ
- 胡蝶蘭、トルコキキョウ、デルフィニウム、百合、スターチスなどが選ばれることが多い
- トゲや毒のある花、赤や黒の花、造花などは四十九日法要に不向き
- 四十九日法要の花は、花屋や通販で購入することができる
- 四十九日法要で花を送る場合は、メッセージカードを添える
- 立て札には飾り文字と送り主名を記載する
四十九日法要では、白や淡い色味の花のほか、故人が好きだった花を選ぶことが多いです。近年では、ピンクやパープル、イエロー、ブルーの花を組み合わせで入れても問題ないとされています。
ただし、四十九日法要にふさわしくない花もあるため、花選びの際は十分な注意が必要です。本記事で紹介した花の選び方やマナーなどを押さえ、故人を供養しましょう。