ベトナムに移住したい人必見!事前準備やメリット・デメリットを紹介
ベトナムは日本から行きやすく気候も安定しているため、日本人の移住先として人気の国です。本記事では、ベトナム移住のメリット・デメリットを紹介します。ベトナムに移住したい人に向けて、必要な事前準備やビザの種類なども解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ベトナム移住のメリット
ベトナムへの移住を考えているものの、実際どういった国なのか分からないという方もいるのではないでしょうか。そこでまずは、ベトナムに移住する上でのメリットを紹介します。
気候が温暖
ベトナムに移住するメリットとして、気候が温暖なことが挙げられます。ハノイなどの北部は四季のある亜熱帯性気候ですが、冬でも20度前後とかなり暖かいです。南部は乾季と雨季がある気候で、一年を通して平均28度と温暖であり、常に半長袖で生活できます。安定した気候であるため、厳しい寒さが苦手な方や夏が好きな方にとっては過ごしやすいでしょう。
自然災害のリスクが低い
ベトナム移住のメリットとして、自然災害のリスクが低い点が挙げられます。日本は台風や地震、水害などの自然災害が多い国として知られています。一方、ベトナムには火山がなく台風や津波といった災害が少ないのが特徴です。
物価が安い
物価が安いというのも、ベトナムに移住するメリットといえるでしょう。ベトナムの物価は、平均すると日本の4分の1ほどとされています。物価が安い分、日本の都市部で暮らすのに比べてゆとりのある生活ができるでしょう。ただし、ベトナムは発展途上国であるため今後物価が上がる可能性があることには注意しましょう。
治安がよい
ベトナムは、治安がよい国として知られています。社会主義国家で公安の権力が強く、ドラッグやテロ、デモの規制も厳しいため、重犯罪に巻き込まれる可能性は低いといえるでしょう。夜間にひとりで外出できたりと、安心して暮らせます。
日本に帰りやすい
いざという時に日本に帰りやすいというのも、ベトナムに移住するメリットといえます。ベトナムから日本までは、直行便であれば約6時間で行き来できます。緯度が日本とあまり変わらないため、時差も2時間ほどと少ないのが特徴です。急に日本に帰らなくてはいけなくなっても対応しやすいでしょう。
ベトナム在留日本人が多い
ベトナムに移住するメリットとして、ベトナムに在留している日本人が多い点が挙げられます。ベトナムには約2万人の日本人が住んでいるため、日本人と情報交換をしやすい状況です。
また、ベトナム人の9割以上が日本に好感を持っており、かなり親日な国です。実際に日本人だと分かるとフレンドリーに対応してくれるベトナム人は多いです。
ベトナム移住のデメリット
ベトナムへの移住を検討している場合は、メリットだけでなくデメリットも把握しておく必要があります。ここからは、ベトナム移住のデメリットを紹介していきます。
医療レベルが低い
ベトナム移住のデメリットとして、医療レベルの低さが挙げられます。日本に比べると、クリニックや地元の病院では高度な医療が受けられません。都市部の病院でもチーム医療は確立されておらず、最新の治療を受けるのはかなり難しいでしょう。外資系の医療機関もありますが受診料が高額なことが多いです。
さらに、ベトナム語でしか対応していない病院も多く、言葉の問題も出てくるでしょう。持病があって健康に不安がある場合は、ベトナムへの移住を検討し直すことをおすすめします。
公共交通機関が少ない
公共交通機関が少ないというのも、ベトナム移住のデメリットの一つです。ベトナムには電車がなく、公共交通機関はバスのみです。ベトナムでは主にバイクが使用されており、それ以外の移動手段はタクシーや自転車くらいになります。タクシー代は日本に比べると安いですが、遠出をする場合は費用がかさんでしまいます。
英語が通じにくい
ベトナムに移住するデメリットとして、英語が通じにくい点が挙げられます。ベトナムの共用語はベトナム語であり、首都であるハノイでもあまり英語が通じません。英語しか話せない状況では、日常生活において不便さを感じるでしょう。価格の吊り上げやぼったくりなどのトラブルに巻き込まれる可能性も高くなります。
ベトナムに移住する前に、ベトナム語をある程度勉強しておくのがおすすめです。
老後に使えるリタイアメントビザがない
ベトナムに移住するデメリットとして、リタイアメントビザがない点が挙げられます。リタイアメントビザとは、老後移住のためのビザです。老後にベトナムへ半年以上滞在する場合は、半年ごとに一度出国して30日以上離れなくてはいけません。老後に仕事に就かずにベトナムに移住するというのは難しいでしょう。
ベトナムに移住する際の事前準備
ここからは、ベトナムに移住する際の準備方法について紹介します。
①ビザを取得する
ベトナムへの移住を検討している場合、まずはビザを取得しましょう。ベトナムには27種類のビザがあるため、どのビザを取得するか事前に考えておく必要があります。おすすめのビザについては、後の項目で解説します。
②健康診断や予防接種を行う
ビザが取得できたら、病院で健康診断や予防接種などを行いましょう。ベトナムの病院は日本よりも医療レベルが低く、受診料も高額になります。日本にいる間に病院で検査を受けておき、ベトナムへの移住に備えましょう。家族での移住を考えている場合は、その家族と共に病院へ行き受診してください。
③パスポートの確認をする
ベトナム移住の準備方法として、パスポートの確認が挙げられます。ベトナムに在留している間にパスポートが切れてしまわないよう、有効期限を確認しておきましょう。パスポートの期限が半年以上ないと入国できない可能性があるため、、事前に更新しておくことをおすすめします。
④フライトを手配する
準備が整ったら、フライトを手配します。フライトの料金は時期や出発地によって異なりますが、直行便であれば3万円〜5万円ほどで渡航可能です。
⑤海外旅行保険に入っておく
ベトナムに移住する際は、海外旅行保険に入っておくのが条件です。コロナウィルスが世界で流行ってからは、最低1万ドル以上の保険への加入が求められています。クレジットカードに付帯している保険では賄えない場合が多いため、必ず海外旅行保険や医療サービスなどに加入しておきましょう。
ベトナム移住にかかる費用
ここからは、ベトナム移住にかかる費用について解説していきます。
ベトナム移住前にかかる費用
ベトナムに移住する前にかかるのは、航空券代やビザ取得費用などです。日本からベトナムまでの航空券は3万円〜5万円ほど、ビザを取得するのにかかる費用は4万円〜7万円前後とされています。総合すると、ベトナムに行くまでに6万円ほどのお金がかかると予想されます。
ベトナム移住後にかかる費用
ベトナム移住後は、生活費がかかります。ベトナム最大の都市であるホーチミンでも、家賃は4万円前後とかなり安めです。そのほか、光熱費は5千円ほど、通信費は3千円ほど、食費は3万円ほです。日本で暮らすよりも生活費を抑えられるでしょう。
ベトナムに移住する際のビザの種類
ベトナムはビザがなくても入国できる国ですが、46日以上滞在する場合はビザを用意しなくてはいけません。ベトナムのビザにはさまざまな種類がありますが、ここからは移住する際に使用できるビザについて解説していきます。
観光ビザ
ベトナムに移住する際に使用できるビザとして、観光ビザ(DL)が挙げられます。観光ビザの有効期限は45日以上3ヶ月以内であり、滞在期間が45日以下の場合はビザは不要です。3ヶ月以上滞在する場合は、ベトナム国内でビザの延長をすることになります。また、観光ビザはマルチエントリー(有効期間中であれば再入国が可能)と、シングルエントリー(一度出国したら有効期間中であっても無効)の2つがあります。マルチエントリーは7万円ほど、シングルエントリーは4万円ほどの申請費用がかかるため、準備しておきましょう。
就労ビザ
ベトナムで仕事をするのであれば、就労ビザを取得しましょう。期間としては1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年の4種類があり、それぞれマルチエントリーとシングルエントリーに分かれています。ただし、就労ビザは個人では申請できず、ベトナム法人に招聘状を発行してもらう必要があります。就労ビザでベトナムに移住したい場合は、ベトナムの企業に応募して招聘状と労働許可証を申請してもらうとよいでしょう。
一時在留許可証
一時在留許可証とは、ベトナムに長期滞在をする外国人に向けた許可証です。この一時在留許可書を取得しておけば、ビザを更新することなくベトナムに継続的に滞在できます。投資許可証やベトナムでの雇用契約などの書類を準備して、ベトナムの移民局で申請すれば一時在留許可証を取得可能です。
ベトナムへの移住はメリット・デメリットを踏まえて検討しましょう
この記事のまとめ
- ベトナムに移住するメリットとして、温暖な気候、自然災害のリスクの低さ、物価の安さ、治安の良さ、などが挙げられる
- ベトナムは親日国で在留している日本人が多く、暮らしやすいのもメリット
- 医療レベルの低さや移動手段の少なさ、英語が通じにくい点などはデメリット
- リタイアメントビザがないため、老後に移住するのは難しい
- ベトナムに移住する際の事前準備として、ビザの取得、病院での健康診断・予防接種、パスポートの確認、フライトの手配、海外旅行保険への加入が必要
- ベトナムに移住する際は、観光ビザ、就労ビザ、一時在留許可証などの取得が必要
ベトナムは一年を通して温暖であるため、リゾート地として知られている国です。移住にはさまざまなメリットがある一方、言葉の壁や医療レベルの低さといったデメリットもあります。リタイアメントビザがないため、老後に移住する場合は就労ビザを取得するなど、かなりの準備が必要になるでしょう。
本記事で紹介したメリット・デメリットや準備内容などを参考にして、ベトナム移住を検討してみてください。