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葬儀のあと

喪中のはがきはいつまでに出すのが正解?送る範囲や書き方のマナーを解説

喪中のはがきはいつまでに出すのが正解?送る範囲や書き方のマナーを解説

身内に不幸があったときに出す喪中はがきですが、中には「いつまでに出せばよいか分からない」という人も多いのではないでしょうか。本記事では、喪中はがきの出し方について解説します。書き方・出し方のマナーについても説明しているため、困ったときにはぜひ参考にしてみてください。

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喪中はがきとは

喪中はがきは年賀状や暑中見舞いとは異なり、限られた場面でしか使われないため、そもそもどのようなものなのか知らない人もいるでしょう。まずは、喪中はがきとは何かについて、喪中はがきを出す場合とともに紹介します。

喪中はがきの定義

そもそも喪中はがきとは、喪中のために新年の挨拶を欠くことを知らせるための年賀欠礼状です。喪中はがきは、郵便局や郵便制度が確立した後の明治時代からの慣習であり、皇族の大葬の際に年賀欠礼の挨拶状が使われたことが始まりとされています。

喪中はがきとして出すはがきの種類は、官製・私製のどちらでも問題ありません。百貨店などでは、喪中はがきに適したデザインのはがきも購入できます。

喪中はがきを出す場合

喪中となる範囲は二親等までが一般的なため、喪中はがきは、自分から見て2親等までの範囲の親族が亡くなったときに送ることが多いです。自分が結婚している場合には、配偶者の2親等以内の親族についても対象となります。

しかし、厳格なルールやマナーがあるわけではないため、長年お世話になっていた人や同居中の人などの場合は、3親等以降であっても喪中はがきを出すことに問題はありません。

また、喪中はがきを出す相手の範囲については、一般的には身内・他人を問わず、年賀状のやり取りをしている人全てが範囲に含まれます。故人との関係がない相手であっても、自分と親しい関係の人であれば準備しておくことが望ましいでしょう。

自分との関係を問わず、葬儀に出席した人や、相手が喪中であることをよく知っている場合には喪中はがきの発送を省略することもあります。

そもそも喪中とは

喪中はがきを出す理由でもある「喪中」とは、近親者が亡くなった際に故人の死を悼んで喪に服す期間のことです。古くから喪中は「門戸を閉じ、酒肉を断ち、弔せず、賀せず、音曲をなさず、嫁とりをせず、財を分かたず」というしきたりがありました。

喪中や忌中には年賀状を出すことなく、年始の挨拶も控えるのも、喪中には「賀せず(=お祝いをしない)」とあることが由来しているといえるでしょう。

喪中の範囲はどこまで?

喪中の範囲は法律で決められているものではありませんが、一般的には自分から見て2親等までの親族・姻族が対象となります。しかし、喪中はがきを出す場合には、3親等以降の親族についても喪中の範囲として問題ありません。2親等までの親族・姻族については以下のとおりです。

喪中の対象となる親族・姻族一覧

  • 0親等…配偶者
  • 1親等…自分の父親・母親、配偶者の父親・母親、自分の子供
  • 2親等…自分の祖父母、自分の兄弟姉妹とその配偶者、配偶者の祖父母、配偶者の兄弟姉妹とその配偶者、孫

喪中の期間はいつからいつまで?

喪中の期間は一般的に「故人が亡くなってから一年間」とされています。

喪中とよく似た言葉に「忌中」がありますが、こちらは故人が冥土を旅する時期のことであり、故人が亡くなってから四十九日まで(神式は五十日祭の期間まで)とされています。喪中と忌中では期間が異なる点に注意しましょう。

喪中はがきを出す理由

古くからの慣習である喪中はがきですが、そもそもどのような理由で出すものなのでしょうか。ここからは、喪中はがきを出す理由について解説します。

身内に不幸があったことを知らせるため

身内に不幸があったことを知らせることは、喪中はがきを出す大きな理由の一つです。一般的に喪中では慶事を避けるため、あらかじめ喪中はがきを出すことで、「年始のお祝いのご挨拶は遠慮します」と相手に伝えることができます。

今年の年賀状は出せないことを知らせるため

今年の年賀状は出せないことを知らせる年賀欠礼状としての役割がある点も、喪中はがきを出す理由の一つです。これまで長く年賀状でのやり取りをしていた関係の相手からすると、突然年賀状が届かなくなったら心配するかもしれません。

あらかじめ年賀欠礼状として喪中はがきを出すことで、年賀状が出せないことを伝えられます。

喪中はがきはいつまでに出す?

親しい関係の人へ喪中であることを伝えるために出す喪中はがきですが「いつまでに出せばよいか分からない」という人も多いことでしょう。ここからは、喪中はがきはいつまでに出すのか解説します。

喪中はがきを出すのは10月~12月上旬までが一般的

喪中はがきを出す時期は、10月~12月上旬までが一般的です。喪中はがきはあらかじめ年賀状が出せないことを知らせるためのものであるため、投函時期は相手が年賀状の発送準備を始める前がよいでしょう。

12月中旬以降になると、年賀状を出す時期と重なってしまい、相手が送ってくれた年賀状と行き違いになる可能性もあるため、喪中はがきは遅くても12月上旬までに出すようにしましょう。

12月に入って不幸があった場合は喪中はがきを出すのは控える

一般的な投函時期を過ぎた12月に不幸があった場合は、喪中はがきを出すことを控えましょう。12月以降は年賀状の投函時期にあたります。

喪中はがきを出す予定だった相手がすでに年賀状を投函している可能性があるため、行き違いによって相手に気を遣わせないためにも、喪中はがきを出すことは控えた方がよいでしょう。

喪中はがきの書き方に関するマナー

喪中はがきは年賀状とは違った用途で出すため、書き方が分からないという人もいるでしょう。ここからは、喪中はがきの書き方に関するマナーを紹介します。

派手な色合い・デザインのはがきは避ける

喪中用のはがきを選ぶ際には、派手な色合い・デザインは避けることが一般的です。あくまで喪に服していることを伝えるはがきであるため、年賀状のような慶事を連想させる華美なものは控えましょう。

水仙や蓮などの落ち着いた印象の花柄をあしらったシンプルな絵柄が選ばれることが多いですが、近年は故人が好きだった花や風景があしらわれた喪中はがきを準備する人もいます。

お祝いや不幸を意味する言葉は避ける

喪中はがきの文章では、お祝いや不幸を意味する言葉を使うのは避けましょう。慶事を避けるという喪中のしきたりが理由であることはもちろんですが、喪中はがきを送った相手に不快感を与えてしまうことがある点も避けた方がよい理由といえます。

不幸を意味する言葉とは「病気」や「辛い」などといった直接的な表現だけでなく、弔事で避けられる忌み言葉・重ね言葉なども含まれるため、文章を考える際には注意してください。

時候の挨拶・近況報告などは省く

通常の手紙の書き方とは異なり、喪中はがきでは時候の挨拶・近況報告などは省いて書くことが一般的です。喪中はがきの内容は、喪中の報告と年賀欠礼のお詫びが中心となるため、余計な前文は省略して主文から書きます。

故人が生前お世話になったことへの感謝を忘れずに書く

喪中はがきにはいつ誰が亡くなったのかについて書きますが、加えて故人が生前にお世話になったことへの感謝の一言も忘れないでください。感謝とともに、相手の健康を願う言葉や「今後ともよろしくお願いいたします」という旨の一言で締めることが書き方のポイントです。

喪中はがきの出し方に関するマナー

喪中はがきを出す際には、書き方だけでなく出し方にも注意しなければいけません。ここからは、喪中はがきの出し方に関するマナーを解説していきます。状況にあわせて柔軟に対応できるように、しっかりおさえておきましょう。

喪中に年賀はがきがきたら寒中見舞いを出す

12月中に身内に不幸があったときや、喪中はがきを送っていない人から年賀状が届いたときなどには、寒中見舞いを出すことが一般的です。

寒中見舞いは寒い時季に出す挨拶状としてだけでなく、喪中はがきや年賀状の代わりとして出すこともできます。寒中見舞いを出す場合は、松の内を過ぎてから立春までの間に出すようにしましょう。

寒中見舞いを出す際には、喪中はがきと同様に故人の情報と事前にお知らせできなかったことのお詫びとともに、年賀状をいただいたことへの感謝の一言を添えることが大切です。

喪中はがきを既に送っている場合は寒中見舞いは不要

喪中はがきを既に送っている相手に、あらためて寒中見舞いを送る必要はありません。喪中はがきで既に年賀欠礼のお詫びを伝えたことになるからです。しかし、喪中はがきを送っているのに年賀状が届いた場合は、喪中であることが相手に伝わっていない可能性があるため、念のために寒中見舞いを出すのもよいでしょう。

ビジネスシーンでは通常通り年賀状を出しても問題ない

ビジネスでのやり取りでは、通常通り年賀状を出しても問題ありません。自身が喪中であっても、仕事の関係者へは年賀状を出すことができます。

また、喪中は近親者が亡くなった際に各家庭で行う儀礼であるため、会社自体が喪中になることはありません。例えば会社の社長が亡くなった場合、喪中になる人は社長の近親者であり、会社の社員は無関係です。

そのため、家族経営や同族経営などの家族で会社を運営している場合を除き、一般的には会社同士でのやり取りでは年賀状を出すことができます。

喪中はがきの準備は早いうちから進めておきましょう

この記事のまとめ

  • 喪中はがきは喪中の報告・年賀欠礼状として出すもの
  • 喪中はがきを出すのは、2親等以内が亡くなった場合が一般的
  • 喪中の期間は「亡くなった日から一年間」が一般的
  • 喪中はがきは10月~12月上旬に出す
  • 12月に不幸があった場合は、喪中はがきの発送は避ける
  • 喪中はがきでは時候の挨拶や近況報告などは省く

年賀状や通常の挨拶状とは異なる点も多い喪中はがきですが、マナーを踏まえ正しいタイミングで出すことで、より丁寧に相手へ喪中の報告を伝えられます。今回紹介した内容を参考にして喪中はがきの準備をしましょう。

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