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お葬式で流す曲はどう選ぶ?定番ソングや選曲方法、注意点を徹底解説

お葬式で流す曲はどう選ぶ?定番ソングや選曲方法、注意点を徹底解説

「自分や家族のお葬式では好きな曲を流したい」と考えている方もいるのではないでしょうか。しかし、お葬式にはどのような曲が適しているのか、そもそもお葬式で曲を流してよいのか迷う方もいるでしょう。本記事では、お葬式で流す曲の選曲方法や定番の曲などを紹介します。

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お葬式で曲を流してもよい?

お葬式は厳粛な雰囲気の中で行われるため、好きな曲を流しても大丈夫なのか疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。そこでまずは、お葬式で曲を流してもよいのか解説します。

宗教葬の場合は確認が必要

お葬式で曲を流してもよいかどうかは、葬儀形式によって異なります。仏式や神式、キリスト教式といった宗教葬の場合、決められた流れで進行することもあるため、曲を流せない場合があります。

曲を流してもよいか、僧侶等の聖職者に事前の確認が必要です。

曲を流してよいかを家族や親族に確認する

宗教葬の場合は、曲を流してもよいか家族や親族に確認しましょう。家族や親族の中には、「お葬式中に曲を流したくない」「静かな雰囲気の中で故人を見送りたい」と考える方もいるはずです。トラブルにならないよう、事前に意見を伝えておくことをおすすめします。

曲を流してよいかを斎場に確認する

お葬式で曲を流したい場合は、斎場への確認も必要です。斎場に音響設備が整っていないと、自分達で音源を持ち込んでも曲を流すことができません。防音設備が十分でない斎場だと、曲の音量を制限されることもあります。また、斎場によっては音楽を流すこと自体を禁止しているところもあるため注意が必要です。事前に「曲を流すことは可能か」「曲を流すための設備があるか」を問い合わせましょう。

無宗教の場合は自由に選曲できる

無宗教のお葬式の場合、宗教葬とは異なり自分達で葬儀の流れを決められます。そのため、基本的に曲を流しても問題ありません。また、自由に選曲できる場合も多く、希望する曲が流せるお葬式ができる可能性が高いです。ただし、宗教葬と同様に斎場や家族には、事前に曲を流してもよいか確認しておきましょう。

音楽葬という葬儀形式もある

お葬式で曲を流したいと考えている方におすすめなのが、「音楽葬」という葬儀形式です。以下では、音楽葬について簡単にご紹介します。

音楽葬とは

音楽葬とは、文字通りお葬式の中で音楽を使用しながら故人とのお別れをするというお葬式です。故人との思い出の曲を、葬儀のさまざまな場面で流すことが可能です。形式としては自由葬や無宗教葬に当てはまるため、葬儀全体の流れを自由に決められます。

落ち着いた曲はもちろん、ポップな曲や明るい曲など、選曲の幅が広いのが特徴です。ただ曲を流すだけでなく、参列者全員で曲を歌うこともあります。遺族や参列者が故人との思い出に浸れることから、近年人気を集めている葬儀形式です。

音楽葬で流す音楽と一般の葬儀で流す音楽の違い

一般的な葬儀で曲を流す場合、市販のCD音源を使用するのが主流です。一方、音楽葬では合唱団や演奏隊などを手配して生演奏をしてもらうことができます。その場で音楽を奏でてもらい、故人との思い出に浸れるのが音楽葬の大きな魅力といえるでしょう。

お葬式で曲を流すタイミング

ここからは、お葬式で曲を流すタイミングについて紹介します。曲を流す定番のタイミングや、シーンごとに適した音楽を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

お葬式の開始前

受付を終えた参列者が入場し、お葬式が開始するのを待っているタイミングで曲を流すこともあります。一般的な葬儀の場合、参列者が多いと騒然とした雰囲気になることがあります。斎場に入ってから葬儀まで落ち着いて待ってもらえるよう、リラックスできるような曲を流します。多くの場合、歌詞が入っていないクラシックなどから選曲される場合が多いです。

故人の紹介中

お葬式で曲を流すタイミングとして、故人の紹介中が挙げられます。お葬式では、喪主や司会者が故人の生涯などを紹介する時間があります。故人の紹介とともに思い出深い音楽を流すことで、より故人を身近に感じられるでしょう。このタイミングでは、故人が生前好きだった曲からよく選曲されます。

お別れの儀の最中

お葬式でお別れの儀を行う場合、このタイミングで曲を流すことが多いです。お別れの儀とは、ご遺体が納められた棺に花や故人と縁のあるものなどを入れ、故人の顔を見ながらお別れをする儀式です。故人と対面できる最後の機会であるため、お別れを邪魔しないような静かな雰囲気の曲や、故人が好きだった曲などが選ばれます。

出棺時

お葬式で音楽を流すタイミングとして、出棺時が挙げられます。出棺とは、故人が納められた棺を斎場から運び出して霊柩車に乗せ、火葬場へ送り出す儀式です。出棺のタイミングでは、お別れにふさわしい落ち着いた音楽や、故人が希望する曲などが選ばれることが多いです。また、明るい曲を流して「故人との前向きな別れ」を演出する場合もあります。

お葬式で流す曲の選び方

ここからは、お葬式で流す音楽の選曲方法について解説します。選曲の際のポイントを押さえて、お葬式の雰囲気を壊さない音楽を選びましょう。

スローテンポな曲

お葬式では、スローテンポな曲を流すことが多いです。お葬式は故人とのお別れの儀式であり、落ち着いた雰囲気の中で行われます。このような雰囲気を壊さないため、速いテンポの明るい曲ではなくゆったりとしたテンポの曲が選ばれやすいのです。

故人が好きだった曲を選ぶ

お葬式では、故人が好きだった曲を流すことも多いです。お葬式は故人を偲ぶための場であり、故人を見送る最後の機会です。会場の雰囲気も大切ですが、遺族や参列者が故人ときちんとお別れすることも重要です。

参列者が故人を思い出しながら供養できるよう、故人が生前好んでいた曲を選びましょう。故人が好きだった曲であれば、お葬式でも明るい雰囲気の曲を選ぶこともあります。

故人との思い出の曲を選ぶ

故人との思い出の曲を選ぶのもおすすめです。故人との思い出深い曲を選ぶことで、より故人を身近に感じられるでしょう。故人と一緒に演奏したことがある曲や、共に歌ったことのある曲などを選んでみてはいかがでしょうか。

葬儀の雰囲気を壊さない曲

お葬式の雰囲気を壊さないかどうかも、曲を選ぶ上で気をつけたいことの一つです。好きな曲を流せる葬儀の形式は増えてきていますが、慣習や伝統に沿ったお葬式を希望する方も多いです。例えば、にぎやかで明るい曲だと参列者に「場違いなのでは」「なんでこの曲を流したのか」と思われてしまう場合があります。

また、お葬式というシーンに全く合わない曲を流した場合、参列者が故人とのお別れに集中できなくなる恐れもあります。お葬式で流す曲を選ぶ際は、参列者への配慮を忘れないようにしましょう。

お葬式で流す定番の曲10選

ここからは、お葬式でよく使用されている定番の10曲をご紹介します。お葬式でどの曲を流そうか迷っているのなら、こちらの定番の曲を参考にしてみてください。

1.久石譲「おくりびと」

お葬式での定番曲として、久石譲の「おくりびと」が挙げられます。2008年公開の映画『おくりびと』のために書き下ろされた曲で、故人を想う気持ちが込められています。ゆったりとした曲調と温かみのある旋律で、故人との最後のお別れの時間を演出してくれるでしょう。

2.中島みゆき「時代」

中島みゆきの「時代」も、お葬式の定番曲としてよく使用されます。「生まれ変わって歩き出す」という歌詞や、これまでの人生を振り返る内容がお葬式に適しているとされています。悲しみを乗り越えて前を向こう、という気持ちにさせてくれる力強い曲です。

3.木村弓「いつも何度でも」

映画『千と千尋の神隠し』のテーマ曲である「いつも何度でも」も、お葬式で使用されることの多い定番曲です。大切な人を失った悲しみを乗り越えるというメッセージが込められており、前を向かせてくれる名曲です。静かな雰囲気の曲であるため、出棺時や故人の紹介などどのようなシーンでも使いやすい曲でもあります。

4.いきものがかり「ありがとう」

お葬式の定番曲として、いきものがかりの「ありがとう」も挙げられます。タイトルの通り感謝を歌った曲であるため、関わりのある人へお礼を伝えたいという方に最適です。穏やかな曲ながら明るい雰囲気があるため、「前向きな気持ちで故人を見送りたい」「お葬式を和やかな雰囲気にしたい」という方におすすめです。

5.美空ひばり「川の流れのように」

美空ひばりの「川の流れのように」は、川のように流れたこれまでの人生を表現している名曲です。人生を振り返るような内容であるため、「川の流れのように」を聴きながら故人との思い出を思い返せるでしょう。

6.MISIA「逢いたくていま」

お葬式の定番曲として、MISIAの「逢いたくていま」もおすすめです。「逢いたくていま」は、お別れの悲しさに焦点を当てた曲です。故人と過ごしてきた日々や思い出を想起させ、お別れの時間を噛み締められます。お葬式の雰囲気を邪魔しない曲であるため、どのようなシーンでも使いやすいです。

7.パッヘルベル「カノン」

クラシックの定番曲として、パッヘルベルの「カノン」がおすすめです。歌詞が入っていないためお葬式の雰囲気を壊しにくく、どのようなシーンでも使いやすい一曲です。曲調が明るいため、「お葬式を過度に暗い雰囲気にしたくない」という方に適しています。

8.ショパン「別れの曲」

ショパンの「別れの曲」も、お葬式で流されることが多いクラシック曲です。ショパンの人生を描いた映画で使用された曲であり、ピアノの厳かな旋律が特徴です。最初は静かなメロディーから始まり、終盤にかけて盛り上がってくる曲調は、故人との別れの悲しみを表現してくれます。

9.モーツァルト「レクイエム」

モーツァルトの「レクイエム」は、三大レクイエムの一つとして数えられるほど有名な曲です。レクイエムは亡くなった方の魂を鎮める「鎮魂歌」であるため、葬儀に適した曲といえるでしょう。外国でも、お葬式で使用されることが多い名曲です。

10.Amazing Grace

「Amazing Grace」は、ジョン・ニュートンによって作詞された讃美歌です。これまでの人生を振り返りつつ感謝を伝えられるような内容で、葬儀に適した曲としておすすめです。

お葬式では流すのを避けた方がよい曲

ここからは、お葬式で流すのを避けた方がよい曲を紹介します。家族や親族、葬儀社とトラブルにならないためにも、お葬式に適さない曲を把握しておきましょう。

慶事を思わせる曲

お葬式では、慶事を思わせる曲を流すのは避けましょう。慶事で使用されることが多い歌や、「結婚」「出産」を連想させる曲はお葬式には不適切です。

死を想起させる曲

死ぬことを想起させるような曲も避けるべきでしょう。「死ぬ」という言葉を多用している曲や、死を直接的に表現している曲などは、参列者に不快な思いをさせる恐れがあります。

激しいビートや大きな音が出る曲

お葬式で流すべきでない曲として、激しいビートや大きな音が出る曲が挙げられます。故人や遺族の希望によっては明るい曲を選べますが、あまりにもお葬式の雰囲気に合わない曲はスタッフに止められる可能性が高いです。また、斎場の防音設備が整っていない場合、大きな音が出る曲は周囲に迷惑がかかる恐れがあります。

お葬式で音楽をかける場合の注意点

ここからは、お葬式で曲を流す際に注意するべき点について解説します。

著作権に注意する

お葬式で曲を流す場合、著作権に注意が必要です。JASRACに許可を得ずに曲を演奏したりCDを使ったりすると、「演奏権」を侵害する恐れがあります。この場合、遺族側に責任はありませんが葬儀社に迷惑がかかってしまいます。

お葬式で流したい曲がある場合は、あらかじめJASRACが提供している作品データベース検索サービス「J-WID」で使用可能範囲を確認するのがおすすめです。

【音楽葬の場合】音楽葬に対応した葬儀社を選ぶ

音楽葬を希望する場合は、葬儀社選びに注意が必要です。葬儀社によっては音楽葬に対応していなかったり、ノウハウがなかったりする場合があります。希望の形式で葬儀ができるよう、慎重に葬儀社を選びましょう。

お葬式で曲を流す場合は、お葬式の雰囲気にあった曲を選びましょう

この記事のまとめ

  • 無宗教の場合は自由に選曲できるが、宗教葬の場合は事前に確認が必要
  • お葬式で曲を流すタイミングとして、お葬式の開始前、故人の紹介中、お別れの儀の最中、出棺時などがある
  • 慶事を思わせる曲や死を直接想起させる曲、激しいビートや大きい音が出る曲は避ける
  • お葬式で曲をかける場合、著作権に注意が必要
  • 音楽葬を行う場合、希望の葬儀形式に対応した葬儀社を選ぶことが大切

お葬式では、故人や遺族の希望する曲を流すことが可能です。出棺時やお別れの儀、故人の紹介中など、シーンに適した曲を選びましょう。「音楽を流しながら故人を見送りたいけれど、どんな曲を選べばよいか分からない」という方は、本記事で紹介したお葬式の定番曲を参考にしてみてください。

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