閉じる メニュー
葬儀のあと

喪中の正月の過ごし方ガイド|新年の挨拶や食べ物などいつもと違う点は

喪中の正月の過ごし方ガイド|新年の挨拶や食べ物などいつもと違う点は

喪中の正月の過ごし方について、新年の挨拶や年賀状、食事、初詣など普段との違いに戸惑う方もいるかもしれません。おせちの代わりの「ふせち料理」や具体的な過ごし方9選、やってはいけないことまで、故人を偲び静かに新年を迎えるためのポイントを解説します。

この記事で分かること

  • 喪中の意味と一周忌までとされる期間の目安
  • 正月飾りやおせち料理など、控えるべきお祝い事
  • 大掃除といった、喪中でも問題ないとされる行動
  • 年賀状のやり取りを控えるための具体的な対応方法
  • 初詣を控えることの必要性

「ひとたび」は、東京都内で6つの総合斎場を運営し、東京23区における葬儀件数でシェアNo.1※を誇る東京博善(創業100年超)がお届けするお役立ちコラムです。圧倒的な実績と現場を知り尽くした専門スタッフが、葬儀・法要・終活の疑問に分かりやすくお答えします。 

※ TPCマーケティングリサーチ(株)調べ 葬儀件数(自社施設での施行)(2024年1月〜12月)

喪中とは

喪中とは、家族や親族が亡くなった際に、故人の死を悼み、一定期間身を慎んで過ごす期間を指します。この期間は慶事や派手な行事を控えるのが一般的です。

喪中と混同されやすい言葉に忌中がありますが、それぞれ以下の違いがあります。

喪中と忌中の違い

  • 忌中:故人が亡くなってから四十九日法要を終えるまでの49日間
  • 喪中:故人が亡くなってから一周忌法要を終えるまでの約1年間

喪中の期間は、故人との関係によっても異なります。一般的には1親等である配偶者や両親の場合は1年、2親等である祖父母や兄弟姉妹の場合は3ヵ月から6ヵ月程度とされることが多いですが、厳格な決まりはありません。

喪中の意味

喪中とは、配偶者や家族、親族などが亡くなった際に身を慎む期間のことです。喪中の期間中は故人の冥福を祈り、晴れやかな行事や旅行などは避けるべきとされています。慶事である結婚式が喪中と重なってしまう場合は、結婚式の時期をずらして対応することが多いです。

喪中と忌中の違い

喪中と似ている言葉に「忌中」がありますが、この二つは意味が異なります。忌中とは、故人が亡くなってから四十九日法要までの49日間のことです。四十九日が終わると「忌明け」となり、忌中は終了します。

喪中の期間はいつまで?

喪中の期間関がいつまでかは、明確な決まりはありません。一般的には、故人が亡くなってから1年目の節目に迎える一周忌法要で喪中を終えることが多いです。

また、故人との関係によって喪中の期間が異なる場合もあります。この場合、両親や配偶者は1年ほど、子祖父母や兄弟姉妹は3〜6ヶ月ほどとすることが多いです。喪中となるのは2親等の親族までで、縁遠い親族が亡くなった場合は喪中としないこともあります。

宗教・宗派による喪中の考え方の違い

仏教の一般的な宗派では喪中が設けられていますが、宗教や宗派によっては死に対する考え方が異なり、喪中という概念がない場合もあります。ここでは、浄土真宗やキリスト教、神道など、代表的な宗派や宗教における喪中の考え方を紹介します。

浄土真宗の考え方

浄土真宗では、人は亡くなるとすぐに極楽浄土へ旅立って仏様になるという教えがあります。故人はすでに成仏しているため、死を悼み身を慎む必要はないと考えられています。そのため、喪中や忌中という概念自体が存在せず、家族や親族が亡くなった場合でも、今までと変わらない生活を送ります。お正月においても、特別に過ごし方を変えたり、お祝い事を控えたりする必要はなく、通常通りに新年を迎えて問題ありません。

キリスト教の考え方

キリスト教において「死」は、神の導きによって天国へ召される喜ばしいことと捉えられています。死を穢れ(けがれ)とする考え方はなく、天国へ行けば故人に会えるとされているため、喪に服すという慣習も存在しません。そのため、身内が亡くなった際も宗教的な喪中という期間はありませんが、家族や社会との関係からお祝い事を控えるなど、故人を偲んで過ごす家庭もあります。新年の挨拶やお祝い事については、個々の状況に合わせて配慮を示すことが一般的です。

神道(神式)の考え方

神道(神式)では死を「穢れ」と捉えるため、故人が亡くなってから五十日祭までの期間を「忌中」として厳格に過ごします。忌中期間中は神棚を半紙で塞ぐ「神棚封じ」を行い、お参りを控えます。忌中が明けた後も、一般的に1年程度は喪中として扱われ、お祝い事を控える慣習があります。お正月には門松やしめ縄などの正月飾りを行わず、神様をお迎えすることは慎むのが一般的とされています。

喪中の正月の過ごし方9選

喪中の場合、普段の正月とは過ごし方が異なります。ここからは喪中の年末から正月の過ごし方について解説します。

過ごし方①大掃除をする

喪中の年末年始の過ごし方として、大掃除が挙げられます。大掃除はお祝い事や晴れやかな行事には当たらないため、喪中に行っても問題ありません。普段掃除できていない場所も綺麗に掃除して、気持ち良く正月を迎える準備をしましょう。

過ごし方②年越しそばを食べる

喪中の年末年始の過ごし方として、年越しそばを食べることが挙げられます。年越しそばは「切れやすい」という性質を持つことから、「1年間の災厄や苦労などを切り捨てる」という意味が込められています。年越しそばは験担ぎにちなんだ食べ物であり、慶事にまつわる食べ物ではないため、喪中の年末年始に食べても問題ありません。

過ごし方③お歳暮を送る

お歳暮を送るというのも、喪中の年末の過ごし方の一つです。お歳暮とは、お世話になっている方に感謝を伝えるために送る品物のことです。お歳暮はお礼の気持ちを込めたものであり、お祝いの意味は含まれていないため、喪中の年末に送っても問題ありません。ただし、お歳暮に使用するのしは、白無地のものを選ぶようにしましょう。

過ごし方④除夜の鐘を鳴らす

喪中の正月の過ごし方に、除夜の鐘を鳴らすことが挙げられます。除夜の鐘とは、人の煩悩を払うために突くお寺の鐘のことです。年末年始に煩悩を払い、新しい年を迎えるのが目的です。除夜の鐘を鳴らすことはお祝い事に当たらないため、喪中の正月に行っても問題ないとされています。

過ごし方⑤お雑煮を食べる

お雑煮を食べることも、喪中の正月の過ごし方の一つです。お正月の代表的な食べ物であるお雑煮には、新年を祝うという意味はありません。そのため、喪中であっても正月に食べて問題ないとされています。

ただし、一昔前はお雑煮はお祝い事に関する食べ物だったとされています。花の形を模したニンジンや紅白かまぼこはお祝い事をイメージさせる食べ物であるため、喪中の際はこれらを使わないようにしましょう。

過ごし方⑥親戚で集まる

年末年始から正月にかけて親戚で集まるという過ごし方も挙げられます。喪中にあたるからといって、親族で集まってはいけないという決まりはありません。新年をお祝いするために集まるのではなく、故人を思い出すという目的で集まるとよいでしょう。喪中であることを忘れず、なるべく騒がず故人に関係のない話は慎むなど過ごし方には注意しましょう。

過ごし方⑦お年玉をあげる

お年玉をあげるというのも、喪中の正月の過ごし方の一つです。本来お年玉には「新年を祝う」という意味があり、お祝い事に当たります。しかし、表書きを変えればお年玉を渡すことは可能です。「謹賀新年」や「あけましておめでとう」などの表書きは避け、「ほんの気持ち」や「おこづかい」を使いましょう。また、華美すぎるお年玉袋は使用しないよう注意が必要です。

過ごし方⑧初詣に行く

喪中の正月の過ごし方に、初詣へ行くことが挙げられます。初詣はこの先1年の幸せを祈るものであり、お祝い事ではないため喪中でも行って構わないとされています。

ただし、神道においては「死は穢れ」と考えられているため、忌中にあたる時期には神社への初詣は控えましょう。寺院への初詣であれば忌中でも問題ないため、時期に合わせて初詣の行き先を変更しましょう。

過ごし方⑨ふせち料理を食べる

喪中の正月の過ごし方に、ふせち料理を食べることが挙げられます。ふせち料理とは、仏教における精進料理をもとに作られた食べ物です。エビや鯛、昆布などお祝いに関連する食材は使われていないため、喪中の正月にも問題なく食べることができます。

喪中の正月にやってはいけないこと

喪中の正月は、故人を偲び身を慎む期間であるため、お祝いに関連する行事や華やかな行動を控えるのが一般的です。周囲に「お祝いをしている」という誤解を与えないよう、以下の点に注意して過ごしましょう。

喪中の正月にやってはいけないこと

  • 新年の挨拶:「あけましておめでとう」という言葉を避け、感謝を伝える挨拶に言い換える
  • 正月飾り:年神様を歓迎する門松、しめ飾り、鏡餅などの設置を控える
  • 年賀状:お祝いの便りである年賀状は送らず、喪中はがきで欠礼を伝える
  • おせち料理:お祝いの意味を持つ献立や、紅白かまぼこ、海老などの縁起物の摂取を控える
  • 晴れ着や着物:お正月を楽しむ印象を与える華やかな服装を避け、落ち着いた装いを心がける
  • 派手な行動:大規模な宴会や贅沢な旅行など、慶事を感じさせる振る舞いを慎む
  • 神棚の正月準備:新しいお札の購入や、神棚を飾るなどの神事に関する祝いの準備を控える

新年の挨拶

喪中の正月では、新年の挨拶は控えるべきとされています。「あけましておめでとうございます」といった挨拶には新しい年を祝う意味があるため、喪中には適しません。新年を祝う内容ではなく、「今年もよろしくお願いします」「昨年は大変お世話になりました」といった挨拶であれば問題ないとされています。

正月飾り

正月飾りも、喪中には慎むべき事柄の一つです。門松やしめ飾り、鏡餅といった正月飾りには、福神様を迎えてお祝いするという意味合いが込められています。喪中には適さないものであるため、正月飾りは出さないようにしましょう。

年賀状を送る

喪中の正月には、新年を祝う内容の年賀状を送ることは一般的に避けられます。年賀状の代わりに、喪中であることを事前に伝える「喪中はがき」を送ることが通例です。喪中はがきは、通常11月から12月上旬を目安に、年内に相手に届くように送られます。

おせち料理を食べる

おせち料理を食べるという過ごし方も、喪中の正月には避けるべきです。おせち料理には、紅白かまぼこや鯛、エビといった慶事にまつわる縁起のよい食材が使用されています。また、おせちには新年を迎えられたことを祝うという意味があるため、喪中の過ごし方としては不適切です。

晴れ着や着物を着る

お正月に着物を着て挨拶回りや初詣に出かける方もいますが、喪中期間中は華やかな晴れ着や着物を着ることは避けるのが一般的です。晴れ着は「お祝い」や「お正月を楽しむ」という印象を与えるため、故人を偲び身を慎む期間である喪中にはふさわしくありません。お正月であっても派手な服装や行動は控え、落ち着いた色合いの装いを心がけることが大切です。祝いの時期を静かに過ごすよう周囲への配慮も忘れないようにしましょう。

旅行などの派手な行動

喪中は故人を偲んで静かに生活する期間であるため、お正月の旅行などの派手な行動は控えるのが一般的とされています。特に大規模な宴会や、贅沢にお金を使って豪遊することは避けるべきです。ただし、身内に不幸が起こる前から決まっていた旅行や、ご家族で静かに過ごすための温泉旅行などは、周りへの配慮をした上で行ってもよいとする考え方もあります。ご遺族の状況に合わせて無理のない範囲で判断しましょう。

神棚のお手入れや新しいお札を飾る

ご自宅に神棚がある場合、神道では死を穢れと捉えるため、忌中期間中は神様に穢れを近づけないよう「神棚封じ」を行います。半紙でお札や神棚を塞ぎ、お参りやお供えを控えます。忌明け後は神棚封じを解きますが、喪中期間中は新年を迎えるための神棚の正月飾りは避けるようにしましょう。忌明けが過ぎていれば、神社で新しいお札を受けて飾ることは問題ありません。神様をお迎えする準備は控え、ご家族で静かに新年を過ごすことが重要です。

喪中に行うべき年賀状の対応

喪中であっても、適切に対応すれば周囲に失礼を与えることはありません。年賀状のやり取りを控える際は、以下の点に注意して対応しましょう。

喪中の年賀状対応で気をつけたいポイント

  • 12月上旬までに喪中はがきを届ける
  • はがきが間に合わない場合はメールなどで早めに伝える
  • 年賀状が届いた際は松の内を過ぎてから寒中見舞いを送る

相手が年賀状の準備を始める前に欠礼を伝えるのが理想的ですが、間に合わなかった場合でも寒中見舞いで丁寧なフォローを行えば問題ありません。故人を偲ぶ気持ちを大切にしながら、配慮すべきポイントを守って誠実に対応することが、今後の良好な関係維持につながります。

喪中はがきを12月上旬までに送る

喪中は年賀状の代わりに喪中はがきを送りましょう。喪中はがきには「喪中のため年賀状での新年の挨拶は控える」という内容が記載されています。相手が年賀状の準備を始める前に出すべきとされているため、遅くても12月10日までには相手に届くように手配しましょう。喪中はがきは、故人が生前お世話になっていた人や毎年年賀状をやり取りしている人、親族などに送ります。

喪中はがき印刷|Yahoo!ショッピング

メール等で喪中であることを事前に伝えておく

喪中はがきの準備が間に合わない場合は、メールやSNS等で喪中であることを伝えましょう。喪中であることを相手が知らないと、年賀状を手配してしまう可能性が高いです。前もって喪中である旨を知らせれば、相手の負担を減らせます。

年賀状が届いたら寒中見舞いを送る

喪中はがきの手配や喪中の連絡が遅れてしまい、年賀状が届くこともあります。喪中の正月に年賀状が届いたら、寒中見舞いを出しましょう。寒中はがきには新年の挨拶は書かず、「これから先もよろしくお願いします」といった内容を記載します。また、訃報の知らせが遅れたことを謝罪する文章も書くと丁寧な印象になります。

寒中見舞いはがき|Yahoo!ショッピング

喪中の正月の過ごし方でよくある勘違い

ここからは、喪中の正月の過ごし方に関するよくある勘違いを紹介します。実は行っても問題ない過ごし方がいくつかあるため、ぜひ目を通してみてください。

初詣に行ってはいけない

喪中の過ごし方に関する勘違いとして、「初詣に行ってはいけない」ということが挙げられます。忌中では神社への初詣は避けるべきですが、忌明け後であれば喪中であっても初詣に行って問題ありません。

鳥居をくぐってはいけない

喪中の過ごし方に関する勘違いに、「鳥居をくぐってはいけない」というものもあります。こちらも神社への初詣と同じく、忌明けを迎えていれば喪中の期間中でも鳥居をくぐってよいとされています。

新年の挨拶をされても返せない

喪中の正月の過ごし方に関する勘違いに、「新年の挨拶をされても返せない」というものがあります。「あけましておめでとうございます」と返すことはできませんが、「今年もよろしくお願いします」と挨拶するのは問題ありません。

喪中の正月はいつもとは違う過ごし方になります

この記事のまとめ

  • 喪中とは、配偶者や家族、親族が亡くなってから身を慎む期間のこと
  • 喪中と忌中では期間が異なる
  • 喪中の年末年始の過ごし方として、大掃除、お歳暮を送る、除夜の鐘を鳴らす、親戚で集まるなどが挙げられる
  • 喪中の正月には、おせちではなくふせち料理を食べる
  • 喪中の正月では新年の挨拶や正月飾り、年賀状のやり取りは控える
  • 喪中はがきを送ったり、メール等で喪中であることを伝えたりして、年賀状に対応する
  • 年賀状が届いた場合は、寒中見舞いを送る

喪中の期間中は、故人の死を悼み身を慎むこととされています。普段の生活だけでなく、正月でも口にしてよい食べ物や過ごし方などに制限がかかります。本記事で紹介した喪中の正月の過ごし方ややってはいけないことを参考にして、どのように過ごすべきか参考にしてみてください。

監修者 SUPERVISOR
1級葬祭ディレクター 志岐 崇

2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。

SHARE この記事をSNSでシェアする