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60代の香典相場はいくら?故人との関係別の金額やマナーを紹介

60代の香典相場はいくら?故人との関係別の金額やマナーを紹介

60代で葬儀や法要に参加するとき、香典としていくら包むべきか迷うこともあるでしょう。本記事では、60代の方が包む香典相場を故人との関係別に詳しく解説します。香典に関する注意点や基本的なマナーについても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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60代は一般的な香典相場の上限金額を包む

60代の方が葬儀や法要に参列するときに包む香典は、一般的な相場の上限金額と考えておきましょう。香典の相場は、年齢が上がるにつれて高くなります。60代は年齢を重ねて社会的に高い立場であるため、20代〜50代に比べると包むべき金額が高くなるのです。

香典の相場の考え方

60代が包む香典相場について知る前に、香典相場の一般的な考え方について理解を深めておきましょう。

年齢によって異なる

香典の相場は年齢によって異なり、一般的には若いほど少額で、年齢が上がるほど香典に包む金額は高くなります。

そもそも香典にはご遺族を支援する役割がありますが、自立したばかりの20代には少額の香典でさえ大きな負担です。一方、50代や60代になると生活が安定し、社会的地位が向上するため、ある程度の額を包んでご遺族をサポートする役割が求められます。

故人との関係性によって異なる

香典相場は、一般的に生前の故人と近しい関係だった場合は高くなり、関係が遠くなると低くなります。また、親しさの度合いも重要です。家族でなくとも親しい友人や同僚には相場より多い金額を包んだり、親族であってもあまり交流がない叔父叔母や親戚には少額の香典を渡したりします。

香典はお悔やみの気持ちと、ご遺族の支えになりたいという気持ちを示すものです。そのため、故人との関係によって金額が変わるのは当然といえるでしょう。

葬儀・法要の種類によって異なる

香典を渡す場を時系列で大まかに並べると「お通夜・葬儀→忌日法要→年忌法要」となりますが、基本的にお通夜・葬儀から離れるにつれて香典相場は下がっていきます。法要は回数を重ねるほど規模が小さくなっていくためです。

葬儀・法要別の香典相場について詳しく知りたい方は、こちらもご一読ください。

香典の金額の相場はいくら?故人との関係性・年齢・法要の種類で異なる目安を解説

なお、香典の相場は地域の慣習にも左右されます。事前に親族や周囲の方へ相談した上で香典を用意すると安心です。

60代が包む香典の相場|故人が親族の場合

ここからは、60代がお通夜や葬儀に参列する際に包む香典相場について紹介します。まずは、両親・祖父母・兄弟姉妹などの家族や、叔父叔母、遠い親戚といった故人が親族にあたる場合です。60代は相場の上限金額を包むという基本を踏まえて、確認しましょう。

両親が亡くなったとき

60代は香典に10万円を包むのが一般的です。両親が亡くなったときの香典相場は3万円~10万円のため、60代が両親のために包む金額は相場の上限である10万円となります。60代の配偶者の両親が亡くなった場合も同額です。

兄弟姉妹が亡くなったとき

60代が包む香典金額は5万円です。兄弟姉妹が亡くなったときの香典相場は3万円〜5万円のため、60代は家族として相場の上限の金額5万円を包みます。60代の配偶者の兄弟姉妹が亡くなったときも同様に考え、相場の上限となる5万円を包みましょう。

ただし、他にも兄弟姉妹がいる場合は香典金額を揃えるのが好ましいとされています。したがって、香典相場だけにとらわれず、お通夜や葬儀の前に家族で相談しましょう。

祖父母が亡くなったとき

60代は基本的に5万円を包むとよいでしょう。祖父母が亡くなった際の香典相場は1万円~5万円であり、60代は相場の上限金額5万円を包むのが一般的です。60代の配偶者の祖父母が亡くなった場合も、同様に相場の上限である5万円を包みます。

叔父叔母が亡くなったとき

60代は香典として3万円を包むとよいでしょう。叔父や叔母が亡くなったときの香典相場は1万円〜3万円であり、故人との付き合いが浅かった場合は年齢に関係なく1万円を包むこともあります。

そのほかの親戚が亡くなったとき

60代が包む香典は1万円です。叔父や叔母以外の遠い親戚が亡くなったときの香典相場は5千円〜1万円であり、60代は相場の上限金額の1万円を用意しましょう。ただし、あまり交流のない親戚の場合は60代でも5千円を包むことがあります。親戚との関係性によって香典の金額が変わる点には注意が必要です。

60代が包む香典の相場|故人が親族以外の場合

故人が友人や同僚といった親族以外の場合、お通夜や葬儀の香典の相場は故人との関係によって変わります。しかし60代に関していえば「相場の上限金額を包む」という考え方があるため、結果として香典金額は1万円になることがほとんどです。ただし、例外もあるため以下で詳しく解説します。

上司が亡くなったとき

60代が包む香典金額は1万円です。お世話になった直属の上司が亡くなった場合の香典相場は5千円〜1万円ですので、60代は相場の上限金額の1万円を包むとよいでしょう。上司の配偶者が亡くなった場合も同様です。

ただし、他の同僚との連名で香典を用意する場合、60代が包む香典金額は変わります。具体的には「1人あたりの香典金額を決めてまとめる方法」と「合計金額を決めて人数で割る」方法があり、前者はひとり5千円〜1万円程度、後者はひとり千円〜2千円程度になることが多いです。

同僚が亡くなったとき

60代が包む一般的な香典金額は1万円です。同僚が亡くなったときの香典相場は3千円〜1万円となるため、60代は相場の上限金額である1万円を包みます。友人として深い交流があった場合は多めに包むこともありますが、基本的には角が立たないように他の同僚と金額を揃えるとよいでしょう。

友人が亡くなったとき

60代は香典として1万円を包むのが一般的です。友人が亡くなった際の香典相場は5千円〜1万円であり、60代は相場の上限金額の1万円を用意するとよいでしょう。ただし、親しくしていた友人の場合は、1万円以上を包むこともあります。

近所の人が亡くなったとき

60代は香典として1万円を包むとよいでしょう。近所の方が亡くなった場合の香典の相場は3千円〜1万円といわれているため、60代は相場の上限金額1万円を包むのが一般的です。あまり付き合いがない方の場合、町内会やマンションの慶弔規定などがあれば従いましょう。

香典の金額や渡し方に関する注意点

香典の相場について理解が深まったら、香典を準備する前に金額や渡し方に関する注意点も把握しておきましょう。

多すぎる香典は避ける

香典をいただいたご遺族は香典金額の半額を目安に香典返しを行うのがマナーとされているため、あまりにも高額な香典は、ご遺族の大きな負担となってしまいます。60代であっても相場の上限金額を大きく超える香典を渡して、家族を亡くして間もないご遺族に余計な負担をかけないように配慮しましょう。

忌み数にあたる金額は避ける

忌み数にあたる「4」や「9」を含む香典金額は避けてください。「4」は「死」、「9」は「苦」を連想させる不吉な数字といわれているためです。弔事では縁起を重んじます。気にしないという方も、故人やご遺族のために気をつけましょう。

自分が喪主の場合や葬儀費用を負担する場合は香典を包まない

自分自身が喪主を務めたり、故人の葬儀費用を負担したりするときは、香典を包む必要はありません。香典はご遺族を支援するためのものです。ゆえに香典を用意するのは基本的に参列者ということになります。

ただし、責任を持って葬儀を執り行う「喪主」と費用を負担する「施主」をそれぞれ別の方が担当する場合は例外です。この場合、喪主は施主に香典を渡します。近年は喪主と施主を兼任することが多いですが、喪主と施主を分ける場合は注意しましょう。

香典はお通夜と葬儀のいずれかで渡す

お通夜と葬儀の両方に参列するときは、どちらか一方で香典をお渡しするのが一般的です。「どちらか一方で渡せばよい」という意味ではなく「二度渡すのは失礼になる」と理解しておきましょう。

というのも「香典を重ねる」ことは「不幸が重なる」ことにつながると考えられているからです。どちらかといえばお通夜で渡すのが一般的です。迷ったらお通夜で渡すとよいでしょう。

香典袋に関するマナー

香典を入れる香典袋には、選び方や書き方、包み方に関するさまざまなマナーがあります。失礼な印象を与えないように、香典袋に関する基本的なマナーを理解しておきましょう。

金額と不釣り合いな香典袋は避ける

包む金額と香典袋が不釣り合いにならないようにしましょう。香典袋の選び方は金額によって異なり、高くなるほど高級な袋に包むのが一般的です。金額別の選び方に関しては、下記を参考にしてください。

金額別に見る香典袋の選び方

  • 1万円未満:水引が印刷された略式タイプ
  • 1万円〜3万円:白無地の袋に白黒の水引がついたタイプ
  • 3万円〜5万円:白無地の袋にあわじ結びの水引がついたタイプ
  • 6万円〜:高級和紙の袋に双銀の水引がついたタイプ

60代になると関係性次第では5万円以上の香典を包むこともあります。一般的な香典袋だけでなく、高級和紙の香典袋を購入できる場所を把握しておくとよいでしょう。

外袋と中袋に記載する内容

お札を入れる「中袋」とカバーの役割をする「外袋」からなる香典袋の場合、それぞれに記載する内容は以下の通りです。

香典袋に記載する内容

  • 外袋:上段に表書き、下段に送り主の名前
  • 中袋の表:金額
  • 中袋の裏:送り主の住所と名前

表書きとは送る名目のことで、「御香典」「御霊前」などを記載します。下段には送り主自身の名前を記載しますが、会社や団体で出す場合は代表者名を記入しましょう。中袋の表に記載する金額は「壱萬円」や「弐萬円」など旧漢字で記載してください。

香典の包み方に注意する

香典を包むときは、下記に注意しましょう。

香典の包み方に関する注意点

  • お通夜・葬儀の香典では、古札を用意する
  • お札の向きを揃える
  • 中袋にはのり付けをしない

新札は「訃報に備えて香典を準備していた」という印象を与えてしまう持たれるため、お通夜・葬儀では必ず古札を包みましょう。

お札の向きを揃えるのは、ご遺族がお札を数えやすくするためです。中袋がついた香典袋の場合、ご遺族の手間にならないようにのり付けはしません。

60代が包むべき香典の相場を踏まえて葬儀や法要に参列しましょう

この記事のまとめ

  • 60代は一般的な香典相場の上限金額を包む
  • 香典の相場は、年齢・故人との関係で異なる故人が親族の場合、60代が包む香典の相場は1万円〜10万円
  • 故人が親族以外の場合、60代が包む香典の相場は1万円のことが多い
  • 香典袋の選び方や書き方、包み方に関するマナーを理解しておく

60代が葬儀・法要に参列する場合、香典相場の上限金額を包むのが一般的ですが、具体的な金額は故人との関係によって変わります。60代の香典相場や香典のマナーを理解し、故人へのお悔やみの気持ちとご遺族を支えたいという気持ちを込めて香典を渡しましょう。

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