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ペットが死んだらどうすべき?亡くなった直後の対応や火葬までに準備することを解説

ペットが死んだらどうすべき?亡くなった直後の対応や火葬までに準備することを解説

ペットが死んだら、家族のようにしっかりと供養したいと考えている方も少なくありません。本記事では、ペットが死んだら最初にするべき対応や火葬までの準備、供養方法などを解説します。自宅での弔いや霊園にお願いする場合の流れを知り、ペットを大切に見送れるようにしておきましょう。

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ペットが死んだらすべき手続き

ペットが死んだら、飼い主が事務手続きを行う必要があります。犬や特定動物、その他のペットで手続き方法が異なるため、以下を参考に手続きを行いましょう。

犬が死んだら保健所に死亡届を出す

愛犬が死んだら、死後30日以内に保健所や市区町村の役所に死亡届を提出しましょう。犬の場合狂犬病の予防や飼育状況を管理する目的で、飼い始める時に保健所に届け出を提出します。ペットが死んだら同じように届け出なければなりません。法律でも定められているため、ペットが死んだら忘れずに事務手続きをしてください。

ペットの犬が死んだら提出が必要なもの

  • 飼い犬の死亡届
  • 犬鑑札
  • 狂犬病の予防注射済票

犬鑑札と狂犬病の予防注射済票は、思い出の品として引き取れる場合があります。自治体によって対応が異なるため、ペットが死んだら登録している保健所へ問い合わせましょう。

特定動物が死んだら保健所に確認する

特定動物であるペットが死んだら、まずは保健所に手続きを確認してください。特定動物とはトラやワニ、爬虫類、鳥類など多岐に渡ります。

ペットの種類によって死亡届が必要か否かが異なります。犬と同じように、死亡から決まった日数までに届け出が必要な場合もあるため、ペットが死んだら早めに問い合わせしましょう。

飼い始める段階でペットが死んだときの手続きを確認しておくとよいでしょう。

その他のペットでは手続きはない

その他のペットが死んだら、一般的には死亡届を出す必要はありません。犬と並んでペットとして多いのが猫ですが、猫はその他に分類されます。猫が死んだら事務手続きは必要ありません。弔いの準備に集中して愛猫との最後の時間を大切にしてください。

ペットが死んだらすべき対応

ペットが死んだら、速やかに棺に納める準備をしましょう。息を引き取ったペットを放置しておくと腐敗が始まります。そのため、体をきれいな状態に保つために適切な処置が必要です。火葬までの間は自宅で飼い主と過ごす場合が多いため、あらかじめ準備するものを知っておきましょう。

ここでは、ペットが死んだら用意するものと、安置方法を解説します。

ペットが死んだら用意するもの

ペットが死んだら用意する便利なものを以下にまとめました。

棺か代用となる箱

ペットが死んだら遺体が収まるサイズの棺か、代用となる箱を準備しましょう。段ボールでも可能ですが、質感や厚さなどで燃えにくい場合があるため注意が必要です。ペットの火葬は火力が弱めに設定されています。箱の種類によっては遺骨がうまく残らなかったり、遺体の一部が段ボールにくっついて残ったりすることがあります。

火葬をお願いするのであれば、あらかじめ火葬場や専門業者に問い合わせて適した箱を準備すると安心です。

ドライアイス

遺体の腐敗を防ぐため、ドライアイスは必需品です。ドライアイスは温度が低く、遺体を長時間保護するのに適しています。ドライアイスの他に、保冷剤でも可能です。保冷剤を使用する場合は、溶けてきた時の水分でペットの体が濡れないよう、こまめに拭き取って清潔を保ちましょう。

遺体を包むためのタオル

遺体を包むためのタオルは、ペットの体を保護したり、遺体から出る体液を吸収したりと清潔に保つために必要です。ペットが死んだら遺体を包むためのタオルと、遺体の下に敷くタオルを複数枚用意しましょう。タオルの種類に決まりはないため、ペットの体の大きさに合わせてバスタオルやフェイスタオルを準備してください。

新聞紙やペットシーツなど、吸水性に優れたものも用意しておくと、さらに安心です。

ビニール袋

ビニール袋は、箱の外側に体液が漏れ出るのを防ぐために用意しておきます。ビニール袋で包んでおけば、万が一棺から体液が漏れた時も安心です。ビニール袋の種類に決まりはなく、半透明のゴミ袋や買い物袋など手元にあるもので問題ありません。

ペットが死んだら遺体だけでなく、棺の周囲も清潔に保ち葬儀や火葬に備えましょう。

ペットの安置方法

ここでは、ペットの具体的な安置方法を説明します。ペットが死んだら落ち着いて処置ができるよう、事前に確認しておきましょう。

①棺の準備をする

棺や代用できる箱を用意したら、ペットが収まる大きさであるかをしっかりと確認しましょう。外箱の準備ができたら、遺体の体液が漏れでないよう箱の底部分にタオルやペットシーツ、新聞紙を重ねて敷き、ビニール袋で箱全体を包んでください。

②棺にドライアイスを敷き詰める

箱の準備を整えたらペットの遺体の腐敗を防ぐため、箱の底にドライアイスまたは保冷剤を敷き詰めます。ペットが死んだら体全体を冷やせるよう、底全体に敷き詰めましょう。保冷剤の場合は水分が出て遺体を傷めてしまう場合があるため、タオルに包んで対策するのが望ましいです。

③ペットをタオルに包んで棺に入れる

ペットの手足を折りたたんで、体全体をタオルで包み、棺に収めましょう。口やお尻など体液が漏れ出る部分は、タオルを重ねて包んで対策しておくと清潔に保てます。ペットを棺に納めたら、再度体に添ってドライアイスを入れてください。腹部は内臓が集まっており、腐敗が進みやすい部分のため、入念に冷やしておくと安心です。

死後硬直が始まって手足を折りたためない場合は、ひとまわり大きめの箱を用意してください。ペットが死んだら数時間ほどで死後硬直が始まるため、亡くなってから時間を置かずに安置してあげましょう。

ペットを棺に納めてスペースに余裕がある場合は、タオルや新聞紙ですき間を埋めて、移動時に遺体が動かないように調整しましょう。

ペットが死んでから火葬までの注意点

ペットが死んだら、火葬までに数日かかることもあります。火葬までは自宅で安置しなければならないため、あらかじめ注意点を確認しておきましょう。

ペットの死後硬直が始まる前に棺に入れる

死後硬直が始まると遺体をきれいに棺に納めにくくなるため、ペットが死んだら早い段階で棺に入れてあげてください。死後硬直とは、ペットの関節が動かなくなり筋肉が硬くなる現象です。一般的に、犬や猫が死んだら2時間ほどで死後硬直が始まります。

こまめにタオルを交換する

火葬まで時間が空く場合や気温が高い季節は、定期的に棺の中のタオル交換をしてペットの体を清潔に保つのが望ましいです。ペットが死んだら体の組織が働かなくなる影響で、遺体の口やお尻から体液が出ます。

遺体の下に敷いたタオルに染み出ていないか、口元や足元が汚れていないかを随時確認し、汚れていたら新しいタオルに交換しましょう。体液が出てしまうのは、犬や猫などすべてのペットに共通することです。最後まで寄り添って、こまめに拭き取ってあげてください。

燃えにくいものは棺に入れない

一般的に、燃えにくいものは火葬の妨げになるため棺に入れることができません。

燃えにくいものの一例

  • 金属類
  • プラスチック類
  • 首輪
  • 厚手のタオルやブランケットなど

ペットの火葬は火力が弱く設定されており、棺へ入れるのが望ましくないと判断されるものがあります。思い出の品を入れてあげたいという希望があれば、あらかじめ火葬をお願いする業者に確認し、棺に入れてもよいかを確認してください。また、素材によっては棺や代用の箱自体が燃えにくい場合もあるため、合わせて確認すると安心です。

火葬で燃やせないものは遺影と一緒に飾ったり、自宅で大切に保管しておくとよいでしょう。

ペット火葬が終わった後の供養方法

ペットの火葬が終わったら、主に三つの方法で供養ができます。シーン別の火葬後の流れを参考にしてください。

自宅の敷地内に埋葬する

自宅の敷地内に埋葬できる場所があれば、火葬した遺骨を持ち帰り自宅で供養できます。近隣にも配慮し、ペットが安らかに眠れる場所に埋葬してあげましょう。

また、遺体を火葬しない場合、私有地に土葬するのも選択肢の一つです。埋葬や土葬の注意点として、私有地以外へは原則できません。仮に私有地以外に埋葬した場合、ペットは廃棄物となるため不法投棄の法律違反となる可能性があります。ペットの遺体を埋葬しても周囲に迷惑とならない場所を選び、愛犬や愛猫が安心して休めるところを選んでください。

土葬の場合は、コットンや絹など土に還りやすい天然素材でペットの遺体を包みます。埋葬する穴を掘ったら、箱には入れずにタオルに包んだ遺体を埋めてあげましょう。ペットを埋葬した場所には、墓石や供花を飾って供養するのが一般的です。

ペット専用の霊園に埋葬する

ペットが死んだら、ペット専用の霊園に埋葬をお願いすることも可能です。特に私有地がない方は、検討してみてもよいでしょう。霊園での埋葬は、お墓の準備や申し込みなど事務手続きも必要となります。

ペット専用霊園で埋葬する場合の費用は、合同のお墓の場合3千~1万円、個別のお墓の場合は10万円程度です。

自治体に供養をお願いする

ペットが死んだら葬儀から火葬、供養まで、すべて自治体にお願いする選択肢もあります。ペットが死んだら電話や窓口に問い合わせ、火葬を依頼しましょう。一般的には自宅で棺の準備をした後、指定の場所に運んでいき火葬をお願いする流れです。

多くは個別ではなく合同葬儀や合同火葬をしたり、一般の燃やせるものと一緒に火葬したりと、自治体によって対応方法が異なります。自治体に火葬をお願いすると、ペットの遺骨は戻ってきません。ペットが死んだら火葬の準備段階で最後のお別れをし、遺影や思い出の品を家族で大切に保管してください。

ペットが死んだら正しく安置や火葬をして供養しましよう

この記事のまとめ

  • ペットが死んだら、犬や特定動物は死亡届を保健所に提出する
  • ペットが死んだら死後硬直が始まる前に棺に納める
  • 遺体はドライアイスでの冷却やタオル交換を行い、清潔に保つ
  • 燃えにくいものは火葬の妨げとなるため、棺に入れない
  • 供養方法は私有地や霊園での埋葬、自治体への依頼などがある

ペットが死んだら、速やかに正しい方法で安置を行い、火葬までに安心して休めるよう準備しましょう。犬であれば、死後30日以内に保健所に届け出てください。火葬後は自宅やペット専用の霊園にお願いするなどして供養しましょう。

納得してペットを送り出せるよう、ペットが死んだらどうするのか、葬儀や供養の方法についてあらかじめ検討しておくとよいでしょう。

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